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北海道運輸局は17日、道内観光地に関する豊富な知識を持ったタクシー運転手を認定する「観光タクシー」制度の導入に関する関係者会議を開いた。協議の結果、2010年度にまず札幌圏で導入を目指し、検討を進めることを決めた。(12/18付 日経新聞北海道版)
「観光タクシー」については8月の拙ブログ『認定を受けた「観光タクシー乗務員」の導入を検討、利用法によっては便利な遊覧ハイヤー』で可能性や課題について述べている。
今回の会合では沖縄県などの導入済みの地域の制度の概要が紹介され、「新しい需要を確実に生み出している」(長野県)など評価する声があがっているという。北海道運輸局では、来年3月までに制度の骨格を固め、10年度以降の本格導入を目指すという。
前回のブログでも書いたが、タクシードライバーの質にはかなりの差があり、飽和状態の道内タクシー業界を救済する意味でも制度の導入そのものには賛成である。問題は規則でがんじがらめにしないことである。そして、わかりやすく公平な制度であることを望む。「アウトドア認定制度」のように、内容が複雑化すると形骸化する恐れもある。
「音楽で旅する北海道」(北海道昭和歌謡)の三回目。1,2回目は札幌オリンピック絡みの楽曲を紹介したが今日は30年以上前のテレビドラマ「ダブルハート」の主題歌「情熱」を。唄っているのは俳優としては悪役が多い鹿内孝。昔はロカビリー歌手であり、その後、本格的なミュージカル俳優を目指し渡米、歌って、踊れて、勿論芝居もできるエンターテナーだ。特にJUZZはご自分のスクールを持たれているほどでちょっと日本にはいないタイプの人。管理人はファンである。
この「情熱」、昭和51年に日本テレビ系で放送された「ダブルハート」の主題歌だが、管理人にはドラマの記憶がない。この曲を知ったのは、20年近く前で場所は釧路のスナックである。釧路が舞台の曲で何かいい曲ないかな、と飛び込みのスナックで訊いたところ情熱を教えてもらった。カラオケのみかけてもらったがいいいかんじ。
東京に帰って早速、練習を兼ねて唄ってみたが誰もこの曲を知らなかった。なので今は封印している。しかし、北海道では人気がある楽曲のようで、その後ススキノでもこれを唄っている人を何回か見たことがある。今では少ないであろうが。
ドラマは渡辺淳一原作「冬の陽」。札幌医大・心臓移植に関わる内容である。この歌詞にはどこにも釧路は出てこない。ネットで調べてもわからず、原作を読んでみないとわからない。釧路ではないかもしれないが北海道が舞台には変わりない。作曲は坂田晃一。なのでビリ-バンバンの「さよならをするために」にどこか似ている。作詞 は万里村ゆき子。作品数は多くないが万里村さんの詞はロマンチック。高田恭子の「あじさい色の日々」はよい。
この「情熱」、哀調あるメロディに男ごころをくすぐるような歌詞。♪生きている限り この情熱 おまえの長い髪に誓うよ♪ 一度でいいから言ってみたいセリフだ。鹿内さんだからこそ歌える曲だと思うが、そういえば最近、あまりお見かけしないがお元気であろうか。
なお、鹿内さんといえば「本牧メルヘン」がある。故・阿久悠がもっとも思い入れがあると言っていた名曲だ。こちらも貼り付けておく。
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釧路空港整備促進期成会が空港と釧路市街を結ぶ交通手段がどのような目的で選択され、どのような改善が求められているかなどをアンケート調査することになった。アンケートの参加対象は、新千歳・札幌丘珠・函館-釧路間の航空機利用者で、モニター協力参加者には、2千円の商品券が出るなどの特典がある。
期間:平成21年12月10日(木)~平成22年2月11日(木)
種類:(1)空港連絡バス・錦町駐車場利用のパーク&ライドセット 通常4,960円をモニター価格1,500円(2)空港連絡バス・路線バス利用の乗継セット 通常2,620円をモニター価格1,000円に割引(3)レンタカー利用者・2千円の商品券(4)タクシー・2千円の商品券
このアンケート、道内便に限定しているので対象が釧路地区住民のようである。釧路錦町駐車場にマイカーを置いて釧路空港連絡バスを利用する「パーク&バスライド 空港連絡バスセット券」及び「路線バス往復+空港連絡バスセット券」などの新しいサービスを試験的に行い、公共交通利用促進や中心街再生へ繋げたい目的もあるのであろう。
アンケートの趣旨は理解できるが、道外からの観光客にもこういったサービスを提供できないものか。釧路空港利用者の多くは個人客であればレンタカー、団体客は貸切バス利用で、市内は素通りされることが多い。
たとえば、「空港連絡バス+路線バス(定期観光バス)セット券」や「市内までのタクシー+路線バスセット券」、さらに動物園の入場券を付けるなどのサービスが出来れば市内へ客を呼び込むことができる。特に路線バスは釧路・根室圏など広域で利用できるようなフリーパスがあれば便利だ。
また、モータリゼーション社会に慣れた地域住民へいきなりバスに乗れというのも少々無理がある。空港連絡バス(片道910円・約45分)、タクシー(小型で約4,900円前後)どちらもかなりの負担額だ。観光客にとって使い勝手がよく、市内中心部(宿泊)へ誘導できるような仕組みづくりにも是非取組んでいただきたいと思う。パーク&バスライドは、観光客を滞留させる手段にもなるはずだ。
楽天、じゃらんなどネットエージェントは隆盛を極めているが、以前から地域に特化した宿泊予約サイトでいいものができないものかと考えていた。道やエリアレベルであることははあるが、中身としては物足りなく、利用マインドをくすぐるようなものはなく、着地型旅行と同様なジレンマをかんじていた。
そんな中、クルーズという札幌の出版社が『web de 宿泊北海道』というサイトを開設している。北海道中から集めた約2,700軒の宿が紹介されており、大きなホテル、旅館から工事関係者が泊まるような宿泊所まで、ガイドブックには載っていないものが紹介されている。このサイト、宿泊予約サイトではなく、宿案内に近いが、QRコードからのアクセスやじゃらんネットとリンク(アフェリエート)をしているので予約も可能となっている。
クルーズ社はもともと出版社であり、「宿泊北海道」を20年近く前から発行している宿泊ガイドの老舗。簡易旅館まで含め、道内のあらゆる宿泊施設を網羅しており、多い時は3千数百軒の宿を紹介していた。管理人も以前は毎年のように購入していたが、先日の拙ブログ「てんてつバス」で登場する小平町達布にある今にも崩れそうな紅屋旅館も掲載されていたのだ。
クルーズ社の場合、メインは紙媒体で、webはSP要素が強いかもしれないが、「web de 宿泊北海道」はタウンページ感覚で使い道があるサイトになっている。「what's new」も、【上湧別町の「伊勢屋旅館」が全室無線LAN対応になりました。】、【苫小牧市勇払の「ビジネスホテルはちのへ」は、食事のよさで知られる名宿です。】など他の宿泊予約サイトでは登場しないような宿が紹介されていて面白い。
普段、紹介されないような宿のニュースなど効果的に発信すれば、単独の予約機能がなくても、市場性が高い独立サイトになる素地があると思える。
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毎年発行される道内宿泊施設を網羅した「宿泊北海道」の一部から
品川駅東海道本線下りホームに昔から立ち食いそば屋がある。駅弁で有名な「常磐軒」が経営しているが、品川駅構内に数軒ある同系列の中でもここは異色の存在だ。名物メニューにお好みそば(うどん)440円というものがあり、他所では見たことがない類の駅そばなのだが52年の歴史に幕を閉じることになった。
内容はカウンターの上に具が入ったケースが置いてあり、その中から好きなものを選んで蕎麦に乗せて行くというもの。長ねぎ、天カス、油揚げ、わかめ、鰹節が開業当初のトッピングメニューであったが、最近では種類が増えて、ちくわ天、ゴボウ天、野菜の煮付けなどバイキング形式にこれでもかと出てくる。同じ常盤軒でも外れにある東海道線ホームにわざわざ足を運ばないと食べられない特別メニューである。
しかし、この店が16日水曜日で閉店することになった。東海道線ホームの改良工事のためらしく、復活の予定はないという。管理人は中学・高校が品川駅利用で、この東海道線ホームを毎日利用していた。部活の帰りなどは必ずといっていいほど、この立ち食いそばのお世話になった。週に2,3回は最低食べていたので、学生時代だけで数百回は通っている。
当初はお好みそばはなく、普通のそばだったが、1978年か1979年頃にトッピング・バイキング形式のものが登場した。確か「ブルータス」誌に有名なアートディレクターがお好みそばを絶賛していた記憶があり、嬉しかった思い出がある。
今日、久しぶりに立ち寄ってみたが、特に行列している訳でもなく、いつもと同じ光景であった。但し、店内での写真撮影は禁じられており、残念ながら外からの写真となった。最近はJR直営店舗が増えて、立ち食いそば屋も駅弁屋と共に全国的に減っている。特にホーム上のそば屋は激減している。
北海道でもホームにある立ち食いそばは札幌や函館など除いて見かけなくなってきた。以前は倶知安駅にある小さなそば屋(清水立売商店)が好きだったが、今は構内のみである。あの有名な音威子府も待合室にあるだけで寂しくなった。
道内の美味しい立ち食いそばはどこであろうか。すぐにこことは出てこないが、ユニークなところでは、遠軽駅のあいがも蕎麦。特急だと3分停車だが急げば買いに行ける。ビールや酒も置いてあるところがよい。留萌駅のにしんそばもいかにもそれらしい。駅そばではないが、特急「北斗」車内で注文を取る長万部のもり蕎麦はお気に入りだ。茹でたて蕎麦と鶉の卵が合う。かにめしに隠れた裏人気メニューである。
頑張れ、立ち食いそば!!
北海道観光プロモーションの中で以前から気になっていたのが情報の重複である。たとえば観光地に関する情報は、市や観光協会、観光機構、支庁、道路関係などから提供されるもの、その他、多種に亘る団体やNPO、民間のフリペなど紙・webを問わず同一情報が氾濫している。情報の整理・統合化の必要性については、これまで講演などでも何度も述べてきたが相変わらずである。
最近、弟子屈町が川湯温泉・摩周湖・屈斜路湖・弟子屈町を一本化し、「弟子屈ナビ」にしたが、これは町レベルだからできたことであり、函館・旭川などは情報の氾濫である。
時間のかかる問題だと思うが、その中でも支庁単位での観光プロモーションの必要性について疑問があった。たとえば渡島や胆振を支庁単位でPRをしているが、数的に渡島で観光と云えば圧倒的に函館であり、あとは大沼が少々である。胆振なら洞爺湖や登別であり、「渡島観光に行ってきた」、「「胆振を満喫してきた」とは言わないであろう。行政区分の観光PRが無駄とは言わないが、出し方、見せ方で改善すべき問題は多い。
前置きが長くなったが、留萌支庁が発行しているフリペで「るもいFan通信」というものがある。見開き4ページでボリュームはないがマンスリーで発行している。同名のwebサイトもあり、地域情報をきめ細かく発信しており、好感が持てる。留萌支庁は、留萌市、幌延町 、天塩町 、遠別町 、初山別村、羽幌町 、苫前町 、小平町 、増毛町から成っているが、いたって地味な印象で檜山支庁とどっこい勝負と言ってよいであろう。
このエリア、札幌方面から国道231・232号線沿い(日本海オロロンライン)にすべての市町村が集まっている。増毛は札幌から近く観光地だが、留萌以北となると印象は薄くなる(天売・焼尻といえばまた印象が変わるが)。留萌支庁の市町村は一本道沿いにあり、エリアは広いながら非常にコンパクトにできている。こういった場所は支庁レベルでも観光PRが効果的で、相乗効果も期待できるはずだ。日高支庁も似ているが、留萌の方が絞り込みがしやすい。
留萌は観光地ではないが、20年ほど前、「日本一の夕日」(今は釧路で世界一)を詠ったり、「ここまで来れば北海道」というキャッチコピーも好きであった。夕日の撮影が好きなので、管理人は今頃の時期の黄金岬にも行ったが、これは観光パンフの影響である。
地味だが、情報発信を続ける留萌支庁。観光の核となるような場所ができれば、他所への効果も期待できるが今は増毛観光ぐらいか。留萌の寿司も美味しく、初山別はふぐ料理が有名。「るもいfan通信」20号は天塩町の特集だが、「てしお温泉夕映」、公共温泉ながら茶褐色の匂いの強いお湯、遠別町の旭温泉に似ているが、道北では循環ながら個性的で良いお湯だ。
地道に頑張っているので、留萌(支庁)を紹介してみた。
写真:留萌駅付近を走るてんてつバス達布行き 下は沿岸バス留萌駅前バス停ここにはてんてつは停まらない(1996年撮影)
2009年現在、北海道には私鉄が存在しない。かつては炭鉱鉄道や殖民鉄道、温泉地を結ぶ観光鉄道などいくつかの私鉄が存在したが、国鉄ローカル線の多くが廃止される前には姿を消してしまった。バス事業へ転換をした会社もいくつかあり、社名にその名残をかんじることができる。
定山渓鉄道が「じょうてつバス」、旭川電気軌道や士別軌道などはそのまま名前を引き継いでいる。この他、あつまバス、拓殖バス、十勝バス、根室交通、網走交通などが鉄道会社の流れを引く。このあたりのデータについては、最近多くの出版物で紹介されているので、そちらの方で参照していただきたい。
その中で、今でも社名に「鉄(てつ)」を残しているバス会社のひとつに「てんてつバス」がある。多くの方が社名を聞いても、どこに存在するのかピンと来ないと思うが、鉄道会社時代は天塩炭鉱鉄道といった。昭和41年の炭鉱閉山による鉄道廃止後はバス会社として、天塩炭坑鉄道バスに改称し、その後、てんてつバスになっている。鉄路があった留萌-達布間一路線のみの運行で、今も同じルートを走っているのだ。
平成4年、私が「てんてつバス」を知ったのは、留萌から羽幌方面へ行く沿岸バスに乗車をした際、留萌市内でこの会社の営業所の前を通ったことがきっかけだ。古びたバスが4,5台並んでいたが、車体前方に行き先表示板があったので路線バス会社のようであったが、「てんてつバス」の看板が気になった。
その後、道内発行の鉄道時刻表を読んでいるとバスダイヤの欄に「てんてつバス」が載っていることに気付いた。一路線のみで4往復しかなく、大変興味を惹かれ、私は思い切って、てんてつバス本社に電話を入れてみた。
当時はインターネットもなく、鉄道廃線ブームにもなる前、北海道のローカル私鉄や路線バスの情報など殆ど入手できなかった時代だ。電話には年配と思しき男性が出た。最初は鉄道について聞いたが、炭鉱鉄道の歴史などについて質問すると社長が代わりに登場した。
まず、素朴な疑問として「バスは一路線だけなのですか」と聞いてみた。失礼かとも思ったが、「そうです」ということで、かつての鉄道駅を忠実に守ってバスを走らせているという。本当は「営業が成り立つのですか」とも質問したかったが、流石に控えた。当時はローカルバスへの補助金や助成金制度、また、貸切バスをやっていることなど業界知識は全くなかった。社長からは最後に「うちみたいな会社に興味があるなら是非遊びに来て下さい」と言われた。
鉄道会社であったのに、一路線で一日4往復しか走っていない会社。これは興味を惹かれた。まず、終点の達布(たっぷ)がどんなところが気になった。達布という地名の響きもいい。
達布がある小平町は、日本海沿いにあり海の町を想像するが、達布は山間に十数キロ入ったところにあり、留萌炭田地帯のひとつである。留萌線の恵比島から留萌鉄道(昭和44年廃止)で入る昭和炭鉱や羽幌炭鉱は規模が大きかったが、天塩炭鉱の方はスケールが小さく採掘時期も短かったようだ。
だいぶ時間が経過し、てんてつバスに乗車したのは、4年後の平成8年のこと。札幌から特急列車で深川まで行き、留萌本線に乗り換えて留萌駅へ。北海道時刻表を見ると「神社下」が始発になっているが、その神社がどこにあるのかわからない。神社下前の次が留萌駅前と時刻表には書かれているので、そこから乗ることにした。
沿岸バスの「駅前」バス停は乗り降りしたことがあったので向かってみたが、てんてつバスの停留所や案内もない。時間が段々迫ってくる。ふたたび駅の方へ戻り、バス停を探しに行くと、小田急バスのような朱色と白の初めて見る車両が私の方へ走ってきた。中型バスだが、「達布」と書かれており、車両も新しい。4年前に見たものとはかなり違っていたが、思わず手を挙げてしまった。運転手が扉を開けてくれた。
「駅前のバス停がわからないので・・・・」と云いかけると
「乗るの?」と聞き返され、そのまま乗車した。
念のために達布からの折り返しのバスが時刻表通りか確認をした。
車内は閑散としていた。爺婆と中年女性が2,3人乗っていた程度であろうか。時間帯が昼過ぎであり、道内のローカルバスではふつうの光景である。留萌の町から海に出ると暫くそのまま走る。どこにも停まらないが、沿岸バスと重複する留萌~信金前間は乗車のみということで、留萌行きのバスはその区間、下車のみらしい。
知らない路線バスに乗る時はいつも不安と緊張、好奇心とが交錯する。事前に時刻や乗り場など調べても、心細さは消えず、心臓の鼓動すらかんじる。ある種の冒険、探検気分である。これは鉄道の初乗りではないことで、未知なる世界へ引っ張って行かれるドキドキ感とでもいようか。情報はあるにこしたことはないが、少ない情報の中、不安と緊張感も旅の醍醐味のひとつだと思う。
30分ほど走ると海を離れて、山間へ入って行った。山といっても畑が多く、アスパラやメロン栽培など土地か開けているかんじで、夕張・美唄など空知の産炭地と較べると、長閑で、雰囲気も明るい。
かつて炭鉱鉄道があった天塩本郷駅 - 沖内駅 - 寧楽駅 - 天塩住吉駅 - 達布駅はそのまま名前が残されており、この他、山崎、鈴木、伊藤、安藤など個人宅名のバス停が多い。北海道ではおなじみである。途中で中年女性も降り、客は老婆と私だけとなり暫く走ると民家が増え、プチ市街地らしきものを形成している。終点の達布であった。
折り返しまでは30分もないので、達布の市街地(集落)を歩いてみた。商店が数軒あり、多くが閉まっていたが食堂もあり、いちばん驚いたのは傾きかけた旅館であった。廃墟かと思って近づいてみると何と営業をしている。1泊朝食おにぎり付き3,500円となる。看板も古くて、判読すら難しいのだが「紅屋旅館」と書いてある。
いったい誰が泊まるのか?この集落、空知の旧産炭地とは全く雰囲気が異なり、暗くないのがいい。未知なるゾーンに迷い込んでしまったかんじだ。炭鉱跡まで行ってみたかったが、それらしくものも見当たらず、30分では戻ってこれそうもないので、今回は引き上げ出直しを決意する。
つづく
写真:今にも崩れそうな紅屋旅館、昔は駅前旅館であったのであろう 1996年当時の達布営業所時刻表
今後、不定期で道内の知られていない路線バスや人があまり訪れない”秘境”を紹介して行きたいと思います。(1996年撮影)
顧客満足(CS)に関する調査などを手掛けるJ・D・パワーアジア・パシフィックは11月26日、「09年日本ホテル宿泊客満足度調査」を発表した。全国のホテルグループ・チェーン141ブランドを対象に、宿泊客のホテルでの経験やサービスへの満足度を調べた。今回で4回目。今年8月にインターネット上で調査し、18歳以上の男女約3万3千人が回答した。(12/12付 観光経済新聞)
調査では、ホテルの提示する正規宿泊料や客室面積を基に▽3万5千円以上▽1万5千〜3万5千円未満▽9千〜1万5千円未満▽9千円未満の4部門を設定。予約や客室、料金など8つの要素を設定し評価を得ている。宿泊客の評価を基に、総合満足度スコア(1千ポイント満点)を算出しているといいもの。
●3万5千円以上のホテル
1.ザ・リッツ・カールトン(4年連続1位)819
2.帝国ホテル 773
3.パンパシフィック 747
●1万5千〜3万5千円のホテル
1.ロイヤルパークホテルズ(3年連続)740
2.ホテルアソシア 735
3.リーガロイヤル 714
●9千〜1万5千円のホテル
1.リッチモンドホテルズ(4年連続) 725
2.富士屋ホテル 692
3.ホテルモントレー 686
●9千円未満のホテル
1.コンフォートホテル 674
2.スーパーホテル 674
3.ドーミーイン 664
最高級部門では外資系が圧倒的に強い。国内勢は帝国、オークラが部門平均を上回ったのみで、ザプリンスやニューオータニは平均以下である。外資系には逆風が吹いているが、国内の老舗にも頑張ってもらいたいところだ。
1万5千円から3万円のシティホテルは偶然にも管理人のお気に入りが入っている。ロイヤルパークは全体に質感が高い。アソシアはJR東海系だが、JR系ホテルの中では評価が高い。また、リーガロイヤルは関西出張の際の定番であった。東京・早稲田のリーガも隠れ屋的で和食が美味しく、つい先日も行った。
1万5千円以下のビジネス系となると、利用者の目的によって評価が変わってくるが、9000円以下の部門で平均点以下のホテルは、東横イン、チサンイン、アパ、アーク、アルファワン、ワシントンプラザ、チサンの順である。これは何だか納得してしまうデータだ。
【参考】観光経済新聞詳細資料(PDF)
東京商工リサーチ旭川支店は10日、天人峡温泉(東川町)で最大規模の老舗温泉ホテル「天人閣」が民事再生手続き開始を旭川地裁に申し立てたと発表した。負債総額は約8億4000万円。同ホテルは手続きの間も営業を継続する。(12/11付 読売新聞北海道版)
天人峡温泉については、8月の拙ブログ「天人峡温泉、素材のよい温泉だが改良の余地あり」で紹介をした。良い素材を持ちながらそれを活かしきれていない同温泉に対して書いたものだが、残念な結果となってしまった。
発表によると、天人閣は1900年に創業し、ピーク時の1980年頃には年商約10億円を計上した。だが、景気低迷による観光客の減少などの影響で、昨年の年商は約2億6000万円にとどまっていたという。かつては、道内屈指の老舗温泉ホテルとして知られたが、2007年に無許可で沢の水を宿泊客の飲用水に使用し行政指導を受けたことなどから利用客が減少していた。
天人閣だではなく、この温泉郷全体が厳しい状況なのではないか。その理由としては①大規模旅館がなく、層雲峡のような団体集客が難しい②逆にこじんまりした高級志向の宿もない③隣接する旭岳温泉のリニューアルが進み旅館施設の差がついてしまった③客室規模が100室以下の中規模旅館の集まりであり、もっとも経営が難しいカテゴリーの集まりである④料金は安いが宿に特長がないなどが挙げられる。特に天人閣は唯一客室数が100もあり、埋めるのは大変であったであろう。
折角の旭山動物園効果を活かすことができず、エージェントから見ても扱いずらい温泉ではなかったか。本州の湯快グループや伊東園グループなどに入れば状況も変わっていたであろうが、北海道にはまだこのモデルはなく、歴史ある古い温泉なのでプライドや閉鎖性があったのではないかと想像する。
札幌に「語らいの場」オープン。「都市の真ん中に、人の居場所、交流の空間を作りたい」――。札幌市中央区北2西2のビル1階に、スペイン式の立ち飲みバー「Barcom(バルコ)サッポロ」が開業した。都市生活デザイナーの社長以下、フードコーディネーター、ネーチャーガイド、イラストレーターの4人が、いわば「まちづくりの実験室」として作った。(12/7付 朝日新聞北海道版*リンクは2週間程度です)
全国的に立飲みがブームだ。最近人気のホッピーが呑めるような伝統的(?)な立ち飲み屋、根室食堂のような水産系、英国パブやイタリアンバール、フランスキャフェ、その中でも急増したのが、スペインバルである。都内には数え切れないほどバルが林立し、札幌でも軽く10軒は越えているであろう。立って、軽く一杯なので、人間関係も煩わしくなく、懐にもやさしく、今の時代に合っている形態である。
「Barcom(バルコ)サッポロ」は、ふつうのスペインバルとはややコンセプトが異なる。運営をしている川口剛氏の言葉を借りれば、「常連や不特定の人が、お酒やコーヒーを片手に交わり合う場所。札幌にもそんな場所があれば、もっと住み心地がよくなる」。店の名は、バーと、コミュニケーションやコミュニティーなど「八つのcom」に、スペイン語で「船」を意味する「バルコ」の音をあてている。
川口氏以外のスタッフも、「地元食材の利活用」「町と田舎をつなぐ」「住民と旅人が出会う」といった各自のテーマの「実験」で集まっている。出店費は1株5万円で知人43人が「出資」。配当は「年7杯分無料で何でも飲めること」だ。「店で出している値段の高いワインが1杯700円なので、10年存続すれば株主は元が取れます」と川口氏。面白い試みだ。
管理人と川口氏は知り合いだが共通点が多く、鎌倉と逗子という隣町同士の出身。また、スペイン遊学の経験があり、現地でバルの魅力に嵌り、なぜかその後北海道に魅せられてしまったという不思議な縁がある。バルイベントの元祖である「函館バル街」で数年前に知り合ったが、川口氏は現在札幌で「さっぽろタパス」というスペインをコンセプトにした食と飲のイベントを秋に開催している。
今回の「Barcom(バルコ)サッポロ」を出店する前に、実験的に週末限定のバルを出していたが、ファンが増え始め、少しずつ形が出来てきた。
東京などのスペインバルは飲食業を専門とするプロが営んでいるのが大半である。店の雰囲気はいかにもそれっぽい造りだが、スペインでは朝食・10時のブレイク・軽いランチ・おやつ・バルタイム(ピンチョスにタパス)、夕食後の仕上げのコーヒーといったように日常生活にバルが溶け込んでいる。しかし、日本のバルの多くは表面だけである。イタリア飲食系が飽和したから次はスペインといったところで、そのスペインも増えすぎたので最近はポルトガルやクロアチアなど料理未開の地にどんどん広がってゆく。
何よりバル本来の存在意味、たとえば地域のコミュニティ・交流の場ではなく、あくまでもファッションのひとつ、そういう意味ではホッピーにもつ煮込みの既存の立飲み屋の方がスペインのそれに近いかもしれない。余談だが、札幌駅地下アピアのいちばんはずれに「いちまる」という午前中からやっている立飲み屋がある。いつ覗いても混んでおり、客層もデイープなかんじなので入りずらいが、いろいろな意味で密着している店であった。ここはビールに餃子である。
札幌で新しく生まれたバルが地域に溶け込み、日常化することができるか。注目である。
写真上は「ふるさと行きの乗車券」正規ポスター 以下JR東海道線某駅限定のポスター この駅にはこれ以外にも国鉄を意識している手製ポスターが数々貼られているがどこかは写真に答えあり
先日、拙ブログでJR東日本が年末帰省用に発売をした格安きっぷ「ふるさと行きの乗車券」について、紹介をしたがかなりのアクセスをいただいている。首都圏の各駅でも大々的にポスターと割引率が書かれた案内が掲示されており、立ち止まってじっと見ている人を見る。普通運賃の割引がミソなので、パッと金額を見るとえらく安くかんじてしまう。この商品、大ヒットするのではないか。
また、おなじみの「北海道&東日本パス」が今冬も発売される。内容はご存知の方も多いと思うので省略をするが、「青春18きっぷ」と比較をしたメリットは、①有効期間が12/10から1/20までと長い②急行「はまなす」自由席の乗車OK③津軽海峡線は特急料金を払えば函館-青森間乗車OK④青い森鉄道とICRいわて銀河鉄道乗車OK。デメリットとしては連続する5日間使用なので青春18のようにバラでの使用ができない。北海道-関東を往復するなら新幹線や飛行機、高速バス、フェリーなど組み込みながらの旅の方が効率的でアクセントも付くであろう。さあ、若者よ、旅に出よう。
「北海道&東日本パス」チラシ 上がJR北海道版 下がJR東日本版 初めて2種類あることを知る
温泉、昼食と夕食、客室休憩をセットにした「0泊2食」プランが道内の温泉ホテルでも広がっている。長引く景気低迷の中、宿泊するより割安で本格的な料理と温泉を楽しめることから、中高年層を中心に徐々に人気を集めている。 (12/10付 道新)
今回、道新で紹介された0泊2食付きプランを実施しているのは、定山渓の名門旅館・章月グランドホテルだ。正午から午後9時頃まで客室を貸し出し、平日限定だが、9千円と通常料金の6割程度で提供している。この他、野口観光でも10月以降導入をしており、北海道でこのスタイルが定着するであろうか。
0泊2食型のメリットは宿泊するのが難しい主婦のグループや自宅に帰って寝たいお年寄り(中高年齢層)などには魅力があるプランだ。また旅館側から見ても、朝晩の布団の上げ下げも必要なく、マンパワーを含め効率的な運用が可能となる。また0泊プランでお試しをして、次回は宿泊客として来るなどリピート効果も期待できる。
0泊2食スタイルは5,6年前から関西で始まったとされているが、首都圏でもぼちぼち見かける。管理人は3年前に箱根・塔ノ沢温泉にある「福住楼」で体験をしたことがある。ここは大正時代に建てられた文人の宿とした知られ、客室数は僅か18。豪華ではないが、古い木造建築の宿が好きな方ならまずは気にっていただけると思う。
福住楼は0泊夕食付きで、午後3時から8時まで利用が可能。部屋食で、早川の清流を聞きながら、帰るのが残念になる閑静な宿である。料金は8千円であったがHPで確認していただきたい(塔ノ沢には環翠楼というまたいい木造旅館があるがこちらはDX)。その後、機会がなく宿泊はしていないが、0泊プランでファンとなり、絶対泊まりたい宿のひとつとなった。女将が品の良い素敵な方だった。
0泊2食付プラン、帰りの時間があるので、首都圏であれば箱根や熱海、札幌であれば定山渓や小樽方面などに限定されてしまうかもしれないが、泊まってみたい宿の下見として利用する価値もあるであろう。小樽・銀鱗荘も女性向けに入浴+懐石付きのパックを出しているが、男性でも行けるブランがあれば試してみたいと思う。