« 2006年04月 | 北杜の窓トップページへ戻る | 2006年06月 »

ばんえい競馬が舞台 「雪に願うもの」を見て

2006年05月29日掲 載

週末、久しぶりに邦画を見た。ばんえい競馬を舞台にした『雪に願うもの』である(道内は4月に先行ロードショー)。
詳しいストーリーなどについては公式HPを見ていただきたいが、一度は故郷を棄てた青年(伊勢谷友介)と兄(佐藤浩市)の不器用な対峙と兄弟愛をばんえい競馬の厩舎を背景に描いている。人生の居場所を失った青年が自分と同じように崖っぷちに立たされてしまうウンリュウという馬に巡り会い、再びスタートラインにつく物語である。

前評判の高い映画であったが見ての感想は意外に凡作であった。人物設定、心理描写などが中途半端、兄弟関係も型にはめられ過ぎており、豪華な脇役陣も含め活かしきっていない印象を受けた。テレビドラマの延長線レベルであり、根岸吉太郎監督の作品としては評価が低いのではないか?
評価が分かれるところであろうが、見終わって印象が薄い作品であった。

原作は帯広在住の作家・鳴海章の小説「輓馬」。2000年に公開されたロードムービー『風花』に続く作品だが、前作では相米慎二監督がメガホンを取り、「輓馬」を読んだ相米監督が映画化を希望していたが、2001年に他界。根岸吉太郎監督がその遺志を引き継いだ。
『風花』で新境地を開拓した小泉今日子が再び厩舎の賄いの役で出演していたが、彼女の空気のような存在感が出ていなかった。

廃止も検討されている「ばんえい北海道競馬」であるが、この映画で多少のPRになったであろうか。
私も何度か観戦したいと思いながら競馬場へ足を運んだことがない。馬体重と同じぐらいのハンディを背負いながらのレースは壮絶である。

道東で細々と行なわれている草競馬(ギャンブルではない)とばんえい競馬は北海道開拓の歴史そのものである。つきなみの言葉だがいつまでも残してもらいたいものだ。

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

知床需要を見込みホテルの買収が進む

2006年05月28日掲 載

阿寒グランドホテル(釧路市、大西雅之社長)は網走グランドホテル(網走市)の土地と建物を買収した。運営会社として鶴雅リゾート(網走市、大西雅之社長)を設立済みで、今秋から6億―7億円をかけて全面改装する。観光シーズンを迎え、知床への観光客が増えることからグループの収容能力を拡大する。
(北海道新聞より)

先日のブログで清里町の「ホテルポリーニヤ」を知床第一ホテルが購入し、営業が再開される見通しであることを書いたが、今度は網走グランドホテルが阿寒湖の鶴雅グループに買収されることになった。
網走グランドホテルは網走湖畔に面する観光ホテルだが、最近この地区の入り数は減少が続いていた。
鶴雅グループは道東屈指の温泉ホテル「鶴雅」を阿寒湖で経営するなど地域の名門企業であり、このところ拡大路線を取っている。網走周辺では東急リゾートであった「サロマ湖鶴雅リゾート」を運営している。

知床の世界遺産登録による周辺のホテル不足や2007年度からの団塊層の需要見込みなどがあり、このエリアではM&Aが進んでいる。
これまで団体ツアー客が中心でサービスがあまりよくないといわれた網走湖周辺のホテルであるが、鶴雅グループになったことで変わるであろうか。ホテルの名称も変える予定である。

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

エアトランセはどこへめざす?

2006年05月27日掲 載

新規航空会社「エアトランセ」(本社・函館市)が道内の都市間を結ぶ路線に就航してから1年が過ぎた。業界では珍しい女性社長が話題となったが、初年度決算は赤字だった。新規路線の需要の掘り起こしが進まず、冬の悪天候で予想以上に欠航が多かったことなどが要因という。(朝日新聞より)

帯広のエア・シェンペクスの事業を引き継ぐかたちで誕生したエアトランセだが苦戦をしているようだ。
平均搭乗率は昨年度は約40.2%。昨年7.8月は50%を超えたが、目標の60%は一度も達成できなかった。特に冬場の1~3月は3割台と厳しい状況だった。

エアトランセ、外部から見ているとなかなか方向性が伝わってこない。
たとえば函館便中心でいくのか、道内全体をカバーしたコミュータ路線でいくのか、道外に進出するのか・・・利用者ターゲットも地元客か富裕層などの観光客を狙うのかなど明確ではない。現状ではその選択肢すべてを目指しているようだが、かなり場当たり的な印象を受ける。動きながら考えているというところか。戦術が豊富でも戦略に欠けているような気がする。

久しぶりにエアトランセのHPを見てみたが気になったことをいくつか発見した。
まず、欠航便が大いのに驚いた。事前運休のお知らせであるが、一日12便就航する内、11便が欠航をする日がある。機材点検か乗務員が足りないのか理由は定かではないが相当な欠航率である。公共交通機関としては問題がある数字であろう。

また、夏より3号機を導入する。機体にはイルカの絵で人気があったクリスチャン・ラッセンの作品をアール・ビバンがスポンサーとなり使われる。共にバブル期を思い出させる名前である。

エアトランセでは数々の奇策(?)を打ち出しているが、元モデルを営業職に活用している。
江村社長のプラン、何となくイケイケ(死語)のバブル全盛期当時につながる発想が多いと思う。自らの成功体験から来ているのであろうがどこまで通じるであろうか。

余談であるが、自ら広告塔として露出する戦術はAPAともイメージがダブる。
エアトランセはこれからが正念場である。

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

旭川市の入り込みが500万人を突破したが

2006年05月26日掲 載

旭川市は二十五日、二○○五年度の観光客入り込み数(推計)が、これまでで最高だった○四年度を32・6%上回り、過去最高の五百六十四万人を記録したと発表した。五百万人突破は初めて。年間二百六万人が訪れた旭山動物園の効果や、台湾などからの外国人観光客増加が要因で、北海道を代表する観光地の一つ、函館市の○四年度実績(五百六万人)などと比較しても、旭川の飛躍が際立っている。(北海道新聞より)

旭山動物園ブームに翳りはみられない。遂に旭川市は道内有数の観光地・函館の年間入り数を抜いてしまった。しかし、この数字俄かに信じられずちょっと待てと言いたい。

旭川市全体の入り込み数564万人に対し、旭山動物園は206万人。差し引くと358万人、63%の観光客は旭山へ行っていないことになる。詳しい資料がないので間違いがあるかもしれないが、残りの358万人は旭川市内のどこへ行ったのであろうか?
ラーメン村?川村アイヌ記念館?伝統工芸村?常盤公園?三浦綾子記念館?男山酒造?・・・どれもが地味すぎる。

この564万人という数字、根拠がわからないが旭川駅や旭川空港(空港は市外だが)利用者が含まれており、美瑛・富良野観光のため旭川に立ち寄ったものが多いのではないか?

行政の発表する観光入り込み数は何を根拠に測定しているのかよくわからないものが多い。また、入り込み数の発表だけで、もっと具体的なデータ、たとえばどこから来てどの宿に何泊していくら使ったか、どこで観光をして、どの店で何を食べ、土産は何を買ってトータルでいくら使ったかなど調べる必要がある。
特に食事メニューや宿の選択など従来、行政が立ち入らないところまで本来はリサーチしないと意味がない。

話はそれたが、旭川の場合、動物園特需といっていいだろう。来場者の中心はアジア系と国内ツアー客である。最近では人が多すぎて地元客や個人客は避けるようになった。異常事態である。
これだけの多くの来場者があるにも関わらず旭川では宿泊をせず大半が層雲峡や道東方面へ向かう。
温泉地がないせいもあるがこれでは勿体ない。

旭川市の課題は宿泊率を上げることだ。現状ではお金が落ちず生ゴミだけが増えてゆく。前述の函館市は宿泊率が60%を越えており、札幌を除けば道内1位だ。

泊まりたくなる魅力的な旭川づくり、周辺に多くの観光地が控えているので観光ハブとしての機能強化、たとえば市内に観光ポイントは少なくても美味しい店が多いなど都市型観光PRも必要ではないか。
具体的に繁華街の「サンロク」の知名度を上げて、ススキノに対抗するような位置づけにする。
旭川に泊まれば日本海、オホーツクからの新鮮な海鮮物が食べられるなどPRをするべきであろう。
旭川市は以前から観光パンフづくりなど充実していたが、民間ベースのそういった部分でのPRは殆んど見えてこなかった。

旭山ブームの今のうちに早急に策を打つべきである。

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

JTBと北大が旅行商品を開発

2006年05月24日掲 載

JTB北海道(札幌市、高橋威男社長)は旅行商品の企画で北海道大学と連携する。7月から道内外の小学生向けに農場での収穫やジャム作り、人工雪の製造などを体験できる科学教室を盛り込んだ商品を発売する。来夏には道外の団塊世代を対象に公開講座の開設も計画している。北大のブランドイメージを活用し、旅行需要の拡大を狙う。(日本経済新聞より)

北大は学校そのものが観光地である。ポプラ並木やクラーク像をはじめアクセスに恵まれており、多くの観光客が訪れる。初めて行った時はこんな市街地に豊かな自然が残り、広いキャンパスと伝統的な校舎を見て感動し、勉強嫌いであった過去を後悔したものだ。その後も何度も散歩に訪れているがほっと息がつける場所である。

今回のJTBとのコラボ、北大のキャンパスを体験できること自体が素晴らしい体験型観光であると思う。
子供からお年寄りまで興味あるテーマを北大で学ぶことができればいい思い出になるであろう。
これまで近ツリ系であったクラブツーリズムがカルチャーセンターを運営し、旅行とリンクさせたのが数年前だが、今回はこれまでにない切り口である。

日本人は世界でも稀な学習好きな国民である。カルチャーセンターを見ればよくわかるが、知的好奇心には年齢の壁がない。北大という最先端のアカデミーで学習できるとなれば大いに意欲を高まるであろう。

5/19のブログで白馬村の滞在プログラムについて書いたが、体験型メニューはどうしても横並びな内容になってしまう。トレッキング、蕎麦打ち、陶芸、燻製づくり・・・どこにでもあるメニューで差別化をすることが難しい。そういう意味でも「北大」+「学習」は差別化ができる体験型観光ともいえる。

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

白馬村が長期滞在の観光プラン開始

2006年05月19日掲 載

観光客の減少を食い止めようと、白馬村観光局が首都圏のシニア層をターゲットにした長期滞在型の観光プラン「ふぉーゆー白馬」の発売を始めた。割安の宿泊料を設定し、1週間から最長1年の滞在を実現。山菜狩りやカヌー、木彫りなど四季折々のプログラムを楽しんでもらう。07年から大量退職期を迎える団塊世代の移住誘致に乗り出す自治体は増えているが、長期滞在型の観光プランの売り込みは全国的にも珍しいという。(朝日新聞長野版より)

白馬村は八方尾根スキー場や北アルプスなどで知られる観光地だが、最近はスキー客の減少やリゾート客離れが進んでいる。白馬村の観光客数は94年度の380万人がピークだったが、最近は270万人まで落ち込んでいる。特にスキー場離れが激しく、94年度に260万人いたスキー客は半数近くに減った。

以前、訪れた時もペンション村には空き家や開店休業のものが目立った。私は1972年頃から白馬を知っている。当時の白馬はスキーシーズン以外はアルピニストが訪れる場所で軽井沢や蓼科のようなリゾート地ではなかったが、スキーの大衆化やリゾートブームで瞬く間に森林が伐採され、ペンション村などが出来た。
しかし、バブル崩壊とともに客足は衰え、ゴーストタウン化が始まった。清里ほどではないがかなり深刻である。

そんな白馬村だが知名度が高く、首都圏、東海、関西からも近い。団塊層にとっても馴染みがある人も多いであろうから気軽に訪れることができのが強みといえる。また、受入れ態勢もできているであろう。

滞在は60軒の民宿、ペンション、ホテルなど希望の宿を選び、1週間、1ヶ月、1年など滞在期間によって宿泊料がパッケージ化され、値引きされている。現地生活は「白馬コンシュルジュ」(最近どこでも「コンシュルジュ」を使うが気恥ずかしさがある)に相談をするとプ滞在プログラムが提案される。
登山、乗馬、スキー、蕎麦打ち、燻製づくりなど定番の体験型メニューがあり、平均滞在日数は1週間~10日という。

カントリーライフは憧れの的だ。プチ移住体験ができるのも魅力。白馬村はペンション、ロッジなどサービスが悪いといわれていた頃があったが改善されているのであろうか。
このあたりもポイントである。

北海道でも長期滞在観光が盛んに叫ばれているが、白馬とタイプが似ているリゾート型のニセコや富良野などは滞在型に入り込みやすいであろう。しかし、 それ以外の場所ではモデルがないだけに困難が予想される。

私は今から13年前、釧路湿原や海岸線、夕陽などじっくり味わいたく、釧路に10日間ウイークリーマンションを借りて生活をしたことがある。(滞在日記は観光ミシュランで公開
郊外ではなく、中心街MOOの前にあるウイークリーマンションに滞在をしたが、この体験で自然だけではなく、地域そのものが好きになった。
朝は近所の喫茶店でモーニングに通っているだけでかなりの知り合いができた。

いろいろなタイプの長期滞在があるかと思うが白馬村に注目したい。


この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

札幌駅周辺のホテルラッシュが続く

2006年05月18日掲 載

JR札幌駅前地区で、宿泊特化型のビジネスホテルの進出が相次いでいる。外食のロイヤルグループのアールエヌティーホテルズ(東京)は二十七日、札幌市中央区北三西一にロイネットホテル札幌駅前店をオープン。藤田観光(同)も八月十六日、中央区北四西四に札幌ワシントンホテルを開業する。オリックスグループのオリックス・リアルエステート(同)も十九階建てホテルを建設中だ。 (北海道新聞より)

JRタワー効果により、いっきに札幌の中心街となった駅周辺であるが新ビルの建設ラッシュが続いている。ホテルの方もあらたにロイネットホテルが狸小路に続き二号店を出す。このホテルは宿泊特化型だが客室が広く、快適度が高い。泊まったことがあるがなかなかオススメのビジネスHである。

また、ビジネスHの老舗、ワシントンも古い方の第一を取り壊しオフィスビル兼用型に建て替え。16階建ての7階から16階までが客室となる。客室も大幅にグレードアップされる模様。このホテル、以前は窓がない客室があり評判が悪かった(安かったが)が時代ニーズに合ったものになりそう。

余談であるがワシントンや東急イン、サンルートなどの"元祖チェーン系ビジネスホテル"の景気はどうなのであろうか?
札幌市内ではシティホテルの苦戦は伝えられるが、これらのチェーンの動向はあまり伝わってこない。想像だが、東横インやルートインなどの宿泊特化型ホテルに較べ、レストラン設備などを併設し、スタッフも多い旧来型のビジネスホテルチェーンは明らかに不利のはずだ。

シティホテル、従来型のチェーン展開BH、宿泊特化型BHの価格差があまりなくなっており、利用者の目は客室の快適度と使い勝手、そしてアクセスへ目が向けられるであろう。
いくら価格が安くてもネット接続が出来なかったり、シャワートイレがないホテルは敬遠される。また、ススキノの外れにあるような札幌駅からタクシーで千円以上かかるところも厳しい。
そういう意味でも札幌駅周辺という立地は大きなウリであろう。

私が市内でホテルを選ぶ場合、札幌駅から徒歩圏では京王プラザか全日空、無理してグランドあたりの概ね7.8分以内が限度である。
客室のアコモでいえばシングルで17.8㎡以上、シャワートイレ付き、ネット接続が容易で無料、タバコ臭くない、ちゃんとした朝食が食べられる・・・このあたりが最低条件であろうか・・・

客室単価が上がらないのに設備投資がかかる厄介な時代ともいえる。

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

湧別町に芝居小屋跡が記念館として復活

2006年05月15日掲 載

写真上 寿都町・寿都劇場(?)跡1991年頃撮影 既に取り壊されている 写真下 函館市南茅部・豊崎にある劇場跡(名称不明)

かつて映画や芝居が上演され、地域の娯楽の場だった網走支庁湧別町栄町の「湧楽座」が、記念館として36年ぶりに復活した。舞台や楽屋を備えた芝居小屋の造りをそのままに、往年の日本映画のポスターなどを展示した。ラーメン店も併設し、新たな観光スポットとしても注目されそうだ。(朝日新聞より)

映画や実演(死語)が全盛であった昭和30年代までは全国各地に多くの劇場があった。映画だけではなく、歌謡ショーや浪曲、旅芝居などが公演されたがテレビの普及で瞬く間に姿を消した。
しかし、最近になって存在が見直され、秋田県小坂町の康楽館や愛媛県内子町の内子座などは全国的にも知られた観光名所となっている。
また、芝居小屋復興中のものや復興運動も各地で起きており、芝居小屋が街づくりの拠点として活用しはじめている。

北海道ではこういった劇場の復興話を聞いたことがなかったが、道内各地を周っていると劇場跡の廃墟をたまに見ることがあった。
今は取り壊されたかもしれないが、美唄市の三菱炭鉱近くにあった数百人入る大きな劇場跡、上記写真は寿都町と南茅部町(現・函館市)にあった劇場跡である。
ナマの娯楽しかない当時は今で言う地域センターやコミュニティセンターの役割を劇場(芝居小屋)が兼ねていたのであろう。

湧別町の「湧楽座」、機会があったら訪れてみたい。北海道では開拓関係の記念館は多いが、芸能関係は少なく、大衆芸能や庶民文化を地域おこしの目玉にしているところも少ない気がする。

北海道は歴史が短かく古い建物がない。伝統芸能が少ないなどのハンディはあるが、民間ベースの「湧楽座」は多岐な面でいいアイデアであると思う。

最近では主要都市以外で実演(ライブ)に触れる機会が激減した。鉄道や商店街も無くなり、「集う」機会が減った湧別のような町に公共以外でコミュニティ・スペースができることは地域再生へつながる。
また、サロマ湖以外にこれといった観光がない湧別町にとっても新たな拠点づくりとなり目玉となる。
「道の駅」だけが拠点ではない。

湧別町の「湧楽座」入館料は大人300円、子ども200円。水曜日休館。

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

清里町のポリーニヤが再興

2006年05月12日掲 載

知床第一ホテル(網走管内斜里町)は十一日までに、同管内清里町所有の宿泊施設(旧ホテル・ポリーニヤ)=同町上斜里八一五=の購入を決め、新装して来年春にも開業する。知床の世界自然遺産登録による観光客増に対応し、隣町・清里を含めた東オホーツク地域の滞在型観光の振興を目指す。
(5/11北海道新聞より)

ポリーニヤは1992年にオープンしたオーベルジュ形式のデザイナーズホテルであったが1999年に営業停止になっていた。
オープン当初は道内でもプチホテルがいくつか建てられたが、現存しているのは津別のチミケップホテルと小樽・銭函のオーベルジュ・セ・ラ・セゾンぐらいであろうか。
チミケップホテルなどは何もない環境、ペンションの延長線上のような建物、それにしては高い価格設定で維持しているのは不思議でもあるがそれだけのリピータがいるからであろうか。

ポリーニヤは場違いなホテル(清里町には失礼)であった。道東のはずれにオーベルジュは無理があったのだろうか。確かに個人ユースが頼りで既存のエージェント観光のラインからははずれている。
ポリーニヤの場合、PR不足もあったと思う。こういう宿の成功にはある種の「神話」と口コミが必要である。

最近は先日メルマガで紹介をした「マッカリーナ」の成功、また、標茶町・虹別の「ヘイゼルグラウスマナー」も固定ファンを摑んでいる。北海道でもこういったホテルが存続できる土壌が少しずつだが出来つつある。

今回、ポリーニヤを購入した知床第一ホテルはウトロ、知床観光の先駆けであり、エージェントと共に大きくなってきたホテルである。また、鮭のチャンチャン焼きを夕食メニュー(バイキング)で載せたのもここがはじめてではないか。

ウトロ観光のリーダである第一ホテルがポリーニヤをどういうホテルにするのであろうか。

購入金額は1107万円とのこと。安い!!


この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

観光相談窓口の縮小相次ぐ

2006年05月11日掲 載

北海道観光連盟は近く、道の大阪事務所内にテレビ電話を設置し、関西圏に住む一般利用者の観光相談に応対するサービスを始める。大阪に配置していた職員を4月に引き揚げたため、情報通信機器の活用で、サービスの低下を食い止める考えだ。 (北海道新聞より)

観光案内サービスの縮小が続いている。東京では有楽町にあった観光案内所を昨年4月に閉鎖、永田町にある北海道東京事務所に移転をしたが、この件に関してはこのブログで何度か触れている。
北海道観光連盟は道の出先機関であり、応対する職員も道庁職員のため観光情報に精通しているわけではない。道のリストラ策もあり、窓口サービスを縮小しているが、2007年問題などで増えることが予想される旅行者、特に専門的な情報を提供する窓口も必要になる。

テレビ電話も結構だが、ITで補おうとするなら特化した情報に対応できる窓口の育成、たとえば相談を内容毎に担当へ振り分けるコールセンター機能やCTIサービス、使い勝手がいい観光コンサル型サイトの構築(現在の道観連サイト「北海道ぐるり旅」はDBで物足りない)などが必要だ。

本来なら高齢化社会へ向け、窓口業務の充実とプロ人材の育成がいま必要なはずだが。

 

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

JR北海道にもICカードが登場

2006年05月09日掲 載

JR北海道は2008年からのICカードの導入を決定した。札幌圏の55駅で使え、9万5千人の利用を見込んでいる。ICカードはJR東日本のSUICAや西日本のICOCAと同型のものでカードをケースから出さずに改札機を通過でき、入金すれば何度も使用できる。
売店や飲食店で電子マネーとしても使え、現在、急速に普及が進んでいる。

また、札幌市でもICカードの導入を検討しており、地下鉄、市電、バスのほかJRにも利用できる互換性のあるものを計画している。JRと地下鉄などの共通カードについては道新の記事では計画中、日経ではシステム上の問題などで別個に開発するとある。どちらに転ぶのであろうか。

現在、札幌市では地下鉄、市電、バスの共通プリペイドカードである「ウイズユーカード」がある。かなりの支持を得ているが、JRとの互換性を持たせた共通ICカードができれば利便性が大きく上がるのだが。
首都圏や関西圏でも私鉄、地下鉄やバスとの共通ICカードの問題でJRの”唯我独尊”が問題になるが最近になり共通カードの方向で固まってきた。

JR北海道のICカード、名前は何と付けるのであろうか?
「NORUCA」、「KITACA」、「HOTUCA」・・・・イマイチ

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

JR北海道にもICカードが登場

JR北海道は2008年からのICカードの導入を決定した。札幌圏の55駅で使え、9万5千人の利用を見込んでいる。ICカードはJR東日本のSUICAや西日本のICOCAと同型のものでカードをケースから出さずに改札機を通過でき、入金すれば何度も使用できる。
売店や飲食店で電子マネーとしても使え、現在、急速に普及が進んでいる。

また、札幌市でもICカードの導入を検討しており、地下鉄、市電、バスのほかJRにも利用できる互換性のあるものを計画している。JRと地下鉄などの共通カードについては道新の記事では計画中、日経ではシステム上の問題などで別個に開発するとある。どちらに転ぶのであろうか。

現在、札幌市では地下鉄、市電、バスの共通プリペイドカードである「ウイズユーカード」がある。かなりの支持を得ているが、JRとの互換性を持たせた共通ICカードができれば利便性が大きく上がるのだが。
首都圏や関西圏でも私鉄、地下鉄やバスとの共通ICカードの問題でJRの”唯我独尊”が問題になるが最近になり共通カードの方向で固まってきた。

JR北海道のICカード、名前は何と付けるのであろうか?
「NORUCA」、「KITACA」、「HOTUCA」・・・・イマイチ

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

伸び悩むホテルのアジア言語衛星放送

2006年05月08日掲 載

北海道観光連盟が推し進めているアジア言語対応の衛星放送を導入するホテルの数が伸び悩んでいる。現在、15軒ほどで目標の三分の一に止まっている。

2004年度に道内を訪れた外国人観光客は約42万7千人。そのうち台湾、香港、中国本土が70%、韓国が15%を占める。昨年4月から中国の国営放送と香港・台湾の民放2チャンネルを受信できるようにした。50万円程度の初期投資のほか、月々の受信料は約1万円(50室まで)で、個別契約の三分の一の料金で済むという。

伸び悩んでいる背景には設備投資をしても無料放送のためホテル側の収入にならない点や、アジア系旅行者のホテルでの滞在時間が短いため実際に視聴する時間が少なく、放送そのものが知られていない可能性もある。

外国語衛星放送に限らずホテルのVOD(ビデオ・オン・デマンド)は急速に普及しているが、ホテル側の収益は少ない(利益の大半が成人向けから)。現状ではVODのホテル側買取やレンタルは少なく、費用が殆んどかからない委託設置型が大半である。

現状では収益が少ないVODサービスに無料のアジア言語放送を設備投資する余裕がないのが実情であろう。
昨年、旭川グランドホテルでこのサービスを体験した。「ここまでやるか」と思ったが、日程がビッシリのツアー観光客が見る時間はないであろう。

むしろこれらのサービス導入よりも観光ホテル(旅館)のブロードバンド化を進めるべきである。IT立国と言われながらこの分野ではえらく遅れている。
観光ホテル(旅館)のブロードバンド対応は外国人観光客に限らず日本人観光客にとっても有益のはずである。


この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

伸び悩むホテルのアジア言語衛星放送

北海道観光連盟が推し進めているアジア言語対応の衛星放送を導入するホテルの数が伸び悩んでいる。現在、15軒ほどで目標の三分の一に止まっている。

2004年度に道内を訪れた外国人観光客は約42万7千人。そのうち台湾、香港、中国本土が70%、韓国が15%を占める。昨年4月から中国の国営放送と香港・台湾の民放2チャンネルを受信できるようにした。50万円程度の初期投資のほか、月々の受信料は約1万円(50室まで)で、個別契約の三分の一の料金で済むという。

伸び悩んでいる背景には設備投資をしても無料放送のためホテル側の収入にならない点や、アジア系旅行者のホテルでの滞在時間が短いため実際に視聴する時間が少なく、放送そのものが知られていない可能性もある。

外国語衛星放送に限らずホテルのVOD(ビデオ・オン・デマンド)は急速に普及しているが、ホテル側の収益は少ない(利益の大半が成人向けから)。現状ではVODのホテル側買取やレンタルは少なく、費用が殆んどかからない委託設置型が大半である。

現状では収益が少ないVODサービスに無料のアジア言語放送を設備投資する余裕がないのが実情であろう。
昨年、旭川グランドホテルでこのサービスを体験した。「ここまでやるか」と思ったが、日程がビッシリのツアー観光客が見る時間はないであろう。

むしろこれらのサービス導入よりも観光ホテル(旅館)のブロードバンド化を進めるべきである。IT立国と言われながらこの分野ではえらく遅れている。
観光ホテル(旅館)のブロードバンド対応は外国人観光客に限らず日本人観光客にとっても有益のはずである。


この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

新千歳線集中による道内地方路線への弊害

2006年05月05日掲 載

スカイマークエアラインズが片道1万円の格安運賃で就航したことで新千歳-羽田線の運賃はいっきに下がった。利用者にとってはありがたいことだが、他の道内空港と羽田を結ぶ路線と運賃格差が生じ、乗客離れの危機が起きている。

たとえば帯広-羽田線の場合、正規運賃が片道約3万4千円、1週間前までに購入をする特便割引7を使っても2万7千4百円だ。旭川-羽田線では正規で片道約3万4千円、特便割引7を使うともっとも安い便で2万2千4百円になる。

帯広、旭川線を比較すると正規運賃が同額なのに対して割引運賃が違うのは、帯広線がJALのみの1社就航なのに対し、旭川ではJALにエアDOが参入するダブルトラックになっており運賃が下がる結果となっている。
同様な例は函館線、釧路線、女満別線などでみられる。
つまり参入会社が多ければ多いほど運賃は安くなる。新千歳-羽田が時期限定ながら1万円で乗れるのは4社が参入しているからである。

話が逸れたが帯広線や旭川線を利用する乗客は、多少は遠くなるが新千歳線を利用し、新千歳空港駅からJRを使い、帯広や旭川まで行けば2時間程度の乗車時間と鉄道運賃がかかるにしても大幅に安い料金で行くことができる。

幹線への一極集中は競争力がない地方路線を脆弱化することになりかねない。特に千歳に近く、1社運行で運賃が高い帯広線などは客足を奪われる結果となる。

新千歳便への集中は、地方空港だけではなく、就航する地方都市の弱体化へつながることになる。
競争の原理から1社単独運行よりはダブルトラック、ダブルトラックよりはトリプルトラックの方が運賃が安くなる。鉄道に比べ不公平感が高く、矛盾だらけの航空運賃である。
非常にわかりにくい運賃体系そのものを見直す必要があるのでは。


この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

釧路市中心部のホテルで温泉掘削が相次ぐ

2006年05月04日掲 載

これまで温泉資源に恵まれなかった釧路市周辺であるがこのところ温泉掘削がつづいている。

おもに宿泊特化型のビジネスホテルであるが、幣舞橋のたもとで建設中の「ドーミーイン」が昨年掘削、駅前の来年2月オープン予定の「ルートイン」もボーリングを行なう予定だ。
また、北海道新聞によると「ホテルパコ釧路」でも2008年夏頃をメドに温泉掘削と大規模な増築工事を行い部屋数を現在の167室から218室へ大幅に増やす。

パコチェーンは道民にはおなじみの道内限定宿泊特化型ホテル。
1泊すると割引券が貰え、2泊目以降が格安で泊まれることで知られており、早い時期から各ホテルに温泉施設や最近では岩盤浴施設を完備するなどしてビジネスマンの需要を満たしてきたが、このところの大手宿泊特化型ホテルの道内進出により危機感をかんじているのではないか。

釧路市内には公営の「山花温泉リフレ」があるが、それほど湯量も多くなく温泉としては物足りない(HPには源泉100%とある)。また、釧路市内ではないが北太平洋シーサイドライン沿いの町が温泉を掘削しオープンしたが、すぐに湯が枯れてしまった話を聞いた。
標茶や鶴居など内陸へ入れば温泉資源に恵まれている釧路地方だが、海岸沿いは泉質、湯量ともボーリングをしても恵まれていない。

釧路市内中心部で3軒のホテルが温泉を掘るわけだが、少々心配でもある。

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

コンサドーレの試合を観てかんじたこと

2006年05月02日掲 載

久しぶりにコンサドーレの試合を見に行った。30日、東京・西が丘サッカー場で行なわれた東京ヴェルディ1969戦で試合は0対2で敗れた。
西が丘は小さいスタジアムだが推定2千人近いコンサドーレファンが集まっていた。連休ということで北海道から来たサポーターもいたが、相変わらずアウェーでの動員力もすごい。

チーム誕生から今年で丸10年、北海道初のプロスポーツとして根付いたが、ここへきて翳りもみえる。予算削減によるチーム強化方針の転換により若手主体に変更、実戦を積ませながらの強化のためなかなか勝てず2部で低迷している。

選手の移籍も激しく、出場している選手の多くのプロフィールがわからない。きっと他の多くのサポーターも同じはずである。選手の平均年齢も23ぐらいであろう。
スタジアムから見ていても選手はただのあんちゃんにしか見えない。プロとしての「華」というかオーラがかんじられないのだ。

チーム創成期に活躍した吉原宏太やウーゴ、バルデス、岡ちゃんの時のエメルソンや山瀬、今野などが懐かしい。かつてアルシンドも短い期間ながら在籍していた。
以前にも書いたがプロスポーツは華がなければいけないと思う。特にコンサドーレは人気チームである。若手育成→高く売るのもサッカービジネスであるが、スター選手やレベルが高い外国人選手が居てこそのプロサッカーである。
今は予算を抑えてじっくり育成というやり方であろうがその間にコンサドーレは忘れられてしまうであろう。

今期、横浜FCが好調である。高木琢也が監督となり、カズ&城のツートップ、元フリューゲルスの山口と話題には事欠かない。キワもの的と白眼視する人もいるかもしれないが、こちらの方がプロとしての華がある。

コンサドーレは5年計画でJ1復帰を目論んでおり、今年はその4年目である。まあかなり悠長なことを言っていると思う。

西が丘のスタンドは相変わらず暖かかったがサポーターの数はかなり減っている。コアな連中は相変わらずだが家族連れサポーターが少なくなった。このあたり弱いせいもあるが、スターがいない、選手がすぐに変わり馴染みにくいといった要因があるのではないか。

また、日ハムが全道単位でファンを獲得しているのに対し、コンサドーレは札幌集中型の気がする。
Jリーグ自体、ファン構造がかなりマニアックになってしまっているが、今一度大衆へ目を向けるべきである。


この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)

丸善が札幌市内中心部に再登場

2006年05月01日掲 載

昨年秋、札幌市内中心部から撤退した書店大手の丸善が2008年をめどにふたたび大通地区へ出店することになった。
南1条にあった土地店舗を売却し、苗穂にあるショッピングセンター「Ario」で営業をしていたが、依然として大型書店の需要が根強いことに着目。出店時期は2008年らしい。

大通地区の商業店舗は、札幌駅前に客足を奪われ丸井今井をはじめ多くが売上げダウン。商店でも紀伊国屋書店が札幌駅近くへ移転。JRタワーには旭屋書店があるほか、ESTAや地下街にも中規模書店がいくつかあり、札幌駅周辺は狭いエリアに書店が集中している。

昨年から大通・すすきの方面は紀伊国屋、丸善の撤退で大型書店がなくなっていた。
以前、丸善撤退が決まった際、このブログで地域の空洞化やファースト風土化(下流社会・三浦展氏のフレーズ)、「書店文化」の重要性について述べたが、復活することになった。

今後、大通と札幌駅が地下道でつながり、旧たくぎんビルの建てかえなど大通地区も変わってゆくことが予想される。そのあたりを見越しての再出店であろうが、店舗の更なる大型化は中小の書店を淘汰してしまうのであろう。

この記事へのコメント (0)| この記事へのトラックバック (0)