トップページ » 公共交通 » 公共交通(航空機) » エアトランセはどこへめざす?


エアトランセはどこへめざす?

2006年05月27日掲載

新規航空会社「エアトランセ」(本社・函館市)が道内の都市間を結ぶ路線に就航してから1年が過ぎた。業界では珍しい女性社長が話題となったが、初年度決算は赤字だった。新規路線の需要の掘り起こしが進まず、冬の悪天候で予想以上に欠航が多かったことなどが要因という。(朝日新聞より)

帯広のエア・シェンペクスの事業を引き継ぐかたちで誕生したエアトランセだが苦戦をしているようだ。
平均搭乗率は昨年度は約40.2%。昨年7.8月は50%を超えたが、目標の60%は一度も達成できなかった。特に冬場の1~3月は3割台と厳しい状況だった。

エアトランセ、外部から見ているとなかなか方向性が伝わってこない。
たとえば函館便中心でいくのか、道内全体をカバーしたコミュータ路線でいくのか、道外に進出するのか・・・利用者ターゲットも地元客か富裕層などの観光客を狙うのかなど明確ではない。現状ではその選択肢すべてを目指しているようだが、かなり場当たり的な印象を受ける。動きながら考えているというところか。戦術が豊富でも戦略に欠けているような気がする。

久しぶりにエアトランセのHPを見てみたが気になったことをいくつか発見した。
まず、欠航便が大いのに驚いた。事前運休のお知らせであるが、一日12便就航する内、11便が欠航をする日がある。機材点検か乗務員が足りないのか理由は定かではないが相当な欠航率である。公共交通機関としては問題がある数字であろう。

また、夏より3号機を導入する。機体にはイルカの絵で人気があったクリスチャン・ラッセンの作品をアール・ビバンがスポンサーとなり使われる。共にバブル期を思い出させる名前である。

エアトランセでは数々の奇策(?)を打ち出しているが、元モデルを営業職に活用している。
江村社長のプラン、何となくイケイケ(死語)のバブル全盛期当時につながる発想が多いと思う。自らの成功体験から来ているのであろうがどこまで通じるであろうか。

余談であるが、自ら広告塔として露出する戦術はAPAともイメージがダブる。
エアトランセはこれからが正念場である。


■前の記事: 旭川市の入り込みが500万人を突破したが
■次の記事: 知床需要を見込みホテルの買収が進む


この記事に関連する過去の記事


アクセス数の多い記事



この記事へのトラックバック

トラックバックURL: http://www.hokutonomado.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/707

この記事へのコメント




ログイン情報を記憶しますか?