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2007年02月11日更 新

北海道いい旅研究室9

おなじみ、あざらし君の「いい旅9」が昨年12月に発売された。札幌の書店では12,1月の売上げ1位となったというから驚きである。「いい旅8」が出てから1年半が経過していたので、いつ出るかも忘れかけていた頃。前号が150頁570円であったが、「いい旅9」では160頁となり630円である。
内容はこれまでとさして変わらないが、「正直すぎる奥尻島ガイド」など趣向を変えた企画もある。

この「いい旅」シリーズも1号から10年近くが経つ。当初は松田教授とともに源泉掛け流し塩素なしの”正しい温泉”にこだわった。このテーマをかなり早い時期から取上げたことは、ヨミが鋭く、ニーズを摑んで、宿が正しい方向へ向かっているので評価すべきだ。

最近のアザラシ君のお好みを見ていると天敵であった野口観光が経営する新しいホテル「望楼NOGUCHI登別」や、支笏湖、富良野、ニセコなどにある寶亭留(ホテル)でおなじみの翠山亭グループをえらく評価したりするなど変化が伺える。違和感を覚えたあざらしファンもいるかもしれない。

あざらし君の中では、源泉掛け流しの「正しい温泉」はひとつの使命を終え、北海道が苦手としているホスピタリティの部分にスポットに当てようとしているようである。
湯守が辛うじて守る一軒宿や糠平のような瀕死の温泉街を自ら何とかしようと足とペンで動くあたり好感が持てるし、目のつけどころは悪くない。

しかし、客観的にみてお気に入りの宿には大甘の採点(期待を込めて?)であり、たとえば「銀婚湯」を最初から高評価しているが、あのクラスの個人客重視の宿は本州ではいくらでもあり、「どうして?」と思ってしまう。そのあたりは差し引いて読む必要があるであろう(銀婚湯は道内では数少ない個人客重視の宿であるが、食事、値段など総合評価してほしい)。

道新の「あざらしの温泉宿ベスト30 2006年」にも書いてあるので参考になる(以前はあれほどボロクソ言っていた道新だが)。

あざらし君に対する評価はいろいろある。直接、本人に会ったことはないが、管理人の交流がある宿の主人や出版関係者は、「問題あるけどあれはあれで憎めない奴」、「ガイドブックではなく読みものしてみればいい本」などいろいろな評価がある。何となく最後は認められてしまう得な性分のようである。
また、あざらし君のお気に入りのはずだが、毎号紹介されない温泉宿があるのも面白いところである。

管理人もあざらし君の本への意見はあるが、今のままのポジションがいちばん似合っている気がするし、影響力もあるのではと思う。きっと10号も買うであろう。

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はじめまして。道東で宿を営む者です。
 北海道の観光についてあれこれ検索しておりましたら、偶然たどり着きました。とても、勉強になります。恥ずかしながら、この本の存在は存じておりませんでしたが、是非求めてみようと思います。
 ランキング30の中に、地元三香さんが入っていたのがうれしく、また、同じ宿屋を営む者として、とても励みに思いました。
 ホスピタリティ・・・私たち小規模宿にとって、真に突き詰めて行かねばならないテーマだと思います。
 これからも、北海道の観光が元気になる情報を発信してください。また、よせていただきますね。ありがとうございました。

投稿者 山本裕美子 : 2007年02月12日 02:55

あの本と、なまら蝦夷は、北海道に行った時に買って来て読んでおります。
あんな本が東北でも出てくれば良いのになぁと思っています。
好き嫌いの別れる文章が多いと思いますが「いい旅」の良い所は、
温泉紹介の写真に出ている女性が、正しい入浴シーンを披露している所だと思います。
あれを、どこのメディアでも実践したなら、きっと、タオルを付けたまま入浴する人はいなくなるでしょうに。

投稿者 maksim727 : 2007年02月14日 11:40

山本裕美子 さま

投稿いただきありがとうございます。
山本さんが宿を経営される弟子屈は、少しずつ個人(特に移住組)の宿が増えてきていますね。文章にあった三香さんは、そのなかでは老舗といっていい部類です。
弟子屈には川湯、摩周という古い温泉観光地があります。最近、危機感から努力をされていますが、やはり寂れて、旧態依然とした印象は拭えません。
宿や温泉街が元気になるには、「外部」、よそから来て宿屋を経営されている方のパワーが必要かと思います(三香然り)。

応援しますのでこれからもどうかよろしくお願い致します。

投稿者 北杜の窓 管理人 : 2007年02月16日 11:01

maksim727 様

久しぶりの投稿ありがとうございます。

入浴中のタオル写真は論外ですね。でも、あのモデル勇気があるなあ(男もいましたが)。このあたりのあざらし君の啓蒙、評価です。

お住まいになられている地域(?)は温泉の宝庫ですよね。管理人も大好きで宮城県鳴子温泉はリピーターで行っています。

岩手なら花巻温泉郷の台温泉も古き温泉街の風情がありますね(クラシカルな大沢や鉛はかなり有名になりましたが)。
今日のブログに書かれていた大舘周辺もいい一軒宿が多いところ。東北の温泉が誇れる点は湯治文化であると思いますが、それも廃れ気味で、湯治=玉川温泉、ひとり勝ちなのは残念です。

前置きが長くなりましたが、東北のいい温泉(いい宿)、これほどの情報社会でもまだまだ知られていません(忘れさられているところ多い)。
こういった東北の良心的な湯と宿を紹介できる紙媒体があればいいですね。マーケットは充分にあるかと思いますが。

あざらし本、「なまら蝦夷」、「とほ」などは北海道らしい出版物ですが、東北らしさを特徴として出せるものを期待しています。テーマは温泉であり、それもエージェントから除外されているような中小規模の宿屋などいいですねえ。


投稿者 北杜の窓 管理人 : 2007年02月16日 11:18




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