2007年03月07日更 新
雪不足に朗報か プラス温度でも雪がつくれる装置が開発される
この冬の雪不足は深刻で、すでに多くのスキー場が閉鎖に追い込まれている。特に標高が低いスキー場や西日本方面のゲレンデは一日も営業できなかったり、数日というところもある。
日経新聞によると製氷機メーカーのアイスマンという九州の会社が、外気温が3度でも人工雪を造れる装置を開発したとある。
スキー場にあるファン式のスノーマシンやスノーガンは、だいたいマイナス3℃~に下がらないと使用できなかったが、この「スノーアクセラ」という装置をマシンに取り込むと噴出す水をマイナス30℃以下に冷やして人工雪ができる仕組みらしい。
会社HPによると「噴出している過冷却水滴に凝結作用を与えます。これによって水滴は雪へと瞬時に連鎖変化します。従来であればこの温度域では噴霧水はそのまま地上に雨として降っていたのですがスノーアクセラは、これを強制的に雪に変えます。スノーマシンで造雪可能な外気温度-3℃ ~ +5℃まで可能にする画期的な造雪促進システムです」とある。
高温でも人工雪づくりが可能になればシーズンインを早めたり、今年のような雪不足シーズンには便利である。人工降雪期が登場したのが、今から25年位前であると記憶しているが、温暖化でスノーマシンが使えないスキー場も出てきている。
雪不足な無縁そうな道内でも今年は道南のスキー場などが閉鎖に追い込まれている。
スキー産業は、バブル期の設備投資したゴンドラ・リフトなどが架け替えの時期にきている。この十数年、設備の拡充が乏しかったスキー業界であるが、来シーズンあたりから今回、紹介をした「スノーアクセラ」を含めて投資がありそうである。


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この記事に関するコメント
地球温暖化でアメリカも今年は雪が正月もなかった。
この記事の装置を樫山工業製の人工降雪機(FAN)に装着してこの3月に実験したとの事である。
その時の結果外気条件は湿度30%強で外気気温+5℃の環境(湿球温度はマイナス0.05程)で毎分200リットル強の水を瞬時に雪にしたとのことである。
まことに優れ物の機械である。
毎分200リットルの雪は一晩で50センチ以上のゲレンデを作ることができる降雪量だ。
この機械のすぐれているところは新聞には発表していないがー60℃に相当する乾燥圧縮空気を少量使用してさらにその空気を-30℃の冷気して温度効果と蒸発エネルギー効果の両方を利用している事に隠された技術の神髄がある。
この空気で人工降雪機の噴射水のミスト(非常に小さな水の粒)を氷晶に瞬時に変化させて雪の種(結晶粒)を作っているのだ。
こうして作られた雪の種(氷の結晶)は人工降雪機の噴射ノズルから圧縮された状態から解放された断熱膨張水(過冷却ミスト)と衝突して瞬く間に雪の結晶に成長する。
この原理で従来の温度領域では雪にならなかった人工降雪機の噴射水を魔法の様にこのプラス温度で雪に変えている。
専門家ならタダを空気-30℃の冷気して人工降雪機に取り込んでも雪ができないことは解っているが以上の説明でこの装置は降雪を促進しているのだ。
ただ、湿球温度は常にマイナスでなければならないのがこの機械と言えども自然の力を借りているところである。
自然の力を借りるとは雪を作るコストが極端に安くなることである。
この説明現象は大空の上空で自然の雪が作られている現象と同じ原理である。(飛行機に乗ると外気温度ー50℃は珍しくないことが実感できる)
投稿者 t-ichiichi : 2007年03月21日 14:54
t-ichiichi さんへ
詳しい人口降雪に関する説明ありあとうございます。今後、加速するであろう温暖化に対し、スノーアクセラのような機会の需要は高まるでしょうね。
人工降雪機やスキービジネスに関する投稿をまたお待ちしています。
投稿者 管理人 : 2007年03月25日 21:47
