「ナッチャンRERA」はフェリーの輸送概念を変えるか
2007年08月27日掲 載
9月1日から青函航路に就航する高速船「ナッチャンRERA」が大々的にPRをしている。首都圏でもテレビCMや駅張り広告などフェリー会社がこれほどプロモーションに力を入れているのは、最近では見たことがない。
再建を進める東日本フェリーにとって青函航路への大型高速船投入は、「新生・東日本フェリー」として社運を賭けたプロジェクトであり、採算が見込まれるこの航路にリソースを投入している。
外見、デザイン、船内、ネーミングとも斬新で、これまでフェリーを知らなかった人たちに訴求する魅力があるのではないか。
これまで青函航路のような中距離航路は、貨物と車積が中心で、旅客は二の次であったが、1時間45分で結ぶ高速船の登場は、観光客だけではなく、ビジネス客を取り込むこともできそうだ。
最近、瀬戸内海の中距離航路(本州四国連絡)でも旅客、特にビジネス需要を考えた利用者開拓を進める動きがあり、フェリーの新しい利用活路が期待される。
なお、「ナッチャンRERA」では、盛岡-青森港間を高速バスで利用し、函館まで行ける「盛岡・函館きっぷ」を発売した。料金は大人片道6千円。所要時間は平均5時間半程度である。
JR東北新幹線八戸乗換と比較してみると、運賃は9800円、所要時間は3時間50~4時間10分程度なので所要時間では負けるが、運賃は4千円近く安い。
帯広の「アサヒ湯」が再開
5月14日付けのブログで紹介した帯広の温泉銭湯・「アサヒ湯」を市内の不動産・賃貸業「青葉商事」が引き継ぎ、このほど営業を再開したと26日付けの十勝毎日新聞が伝えている。施設の一部は改装したが、源泉かけ流しのモール温泉による約4.5平方メートルの浴槽はほぼそのまま活用したことで原型が保たれているようだ。
当初、4300万円で売りに出されていたが、敷地が狭く、これ以上の掘削が難しいので現状レベルの施設しか作れないのがネックになっていたが、毎分26リットルの湧出量に合った浴槽で、内部を高齢者などに利用しやすく改善するなどしてリニューアル・オープンをした。
帯広エリアはモール泉で有名だが、アサヒ湯はそのなかでも泡立ち感が強く、同エリア内でも濃い印象がある。嬉しい再開の知らせである。
【情報】アサヒ湯は中学生以上390円、小学生140円、幼児70円。営業時間は午後2時(9月以降は同3時)-同11時。日曜日は午前6時-同10時の朝湯もある。定休日は第2、4木曜日。問い合わせはアサヒ湯(0155・24・1933)へ。
釧路中心街の衰退さらに進む 「中心街」に対する発想の転換も必要では
2007年08月24日掲 載
丸井今井釧路店が昨年8月に閉店してから1年が過ぎたが、後継商業施設「キュート」はいまだに開業に至っておらず、北大通の空洞化も進んでいると道新などが報じている。
釧路市は中心街の活性化計画策定作業を進めているが、かぎを握る中核施設の先行きが見えないとあって、中心街の将来像も不透明感を増している。
「キュート」は、札幌のコンサルタント会社「アラ」が、昨年12月にオープンさせる予定だったが、その後何度も延期。テナント候補も訪日外国人観光客向けの家電量販や100円ショップなど何度も計画が変わっている。核となる店舗がみつかっていないようだが、ショッピングモールとして運営するには条件的に厳しいであろう。
道新によると集客施設を失ったことで人の流れは激減、釧路市が昨年9月に実施した中心街の通行量調査によると、中心街の休日の通行量は5年前に比べて半減。旧丸井今井釧路店周辺に至っては10の1に落ち込んだとある。5年前でもすでに周辺はゴーストタウン化している。つい先日も北大通にあった老舗書店が閉店した。
管理人のような釧路へ旅行や出張する人間から見れば、釧路駅から北大通にかけては「中心街」である。釧路駅からこの一帯、ホテルも集まっている。おもに、このエリアで飲食など消費をするが、釧路市民はそうではない。北大通は中心街ではなくなり、消費する場所はすでに郊外のロードサイドに移っている。中心街の再生で難しいのは、このギャップである。市民から見れば、北大通は当の昔に中心街でなくなっているのだ。実際に満足に買い物ができないのだから仕方ない。
駅前から中心街にかけての衰退は、釧路、日本だけの問題ではなく、欧州などでも現在問題になっている。釧路の場合、本屋もなければ、薬局を探すのも一苦労の状態なので深刻だ。
釧路は皮肉なことに企業の支店撤退で、出張需要が増え、ホテルの建設ラッシュが続いている。そして多くが、釧路駅から北大通周辺に建てられている。
管理人は「キュート」を観光客や出張族をターゲットにした施設にした方がいいと思う。たとえば、釧路で人気がある回転すし屋ができれば、外部だけではなく、地元客もやってくるだろう。観光客と地域住民が交流できるスペースがつくれれば理想だが、それを実現するには緻密な戦略が必要だ。MOOと同じ轍は踏めない。
「キュート」が地元客向けに、テナントを募集しても結果は見えている。地域の核づくりというが、それは結果であり、無意味なハコモノに、魅力がないテナントが入っても衰退に輪をかけるだけだ。
一度、誰のため、何のための「中心街」か、今、釧路で必要なもの、そうでないものは何か洗い出し、視点と発想を変えてみたらどうか。
釧路の夜を持て余している観光客や出張族が多いことを行政や街づくり担当者は知るべきである。
根室・落石漁協の観光振興への参加、漁協などは意識を変えられるか
2007年08月23日掲 載
落石集落から岬の灯台へ続く遊歩道 徒歩20分ほど車では入れない
根室市の落石漁業協同組合は、市内の酪農家グループが地域の景観を生かし整備した遊歩道「フットパス」を観光資源として育てる活動に参加すると22日付け日経が報じている。9月8日、大地みらい信用金庫が主催し実施する「第3回フットパスウオーク」JR花咲線の別当賀からゴールの落石漁港まで約14キロを歩くイベントだ。
道内漁協が観光振興に協力するのは珍しく、素通りされがちな根室への滞在客を増やし、地域活性化につなげるという。
ウオーキングツアーの中で、酪農家グループがフットパスのほか、漁協では海海岸線沿いに「タラステラピーコース」を設置し、漁協から参会者へ新鮮な海の幸の昼食が提供される。
漁連は農協などに較べると観光振興への協力や独自で企画を打ち立てることは少ない。実際、管理人も複数の漁協へ体験型観光の協力やその他の企画を持ち込んだことがあるが反応が悪いのだ。農家はアグリツーリズムを理解し興味をもつが、漁師はアクア・ツーリズム(私はそう命名している)への意識が少ない。
根室半島北太平洋シーサイドライン沿いに落石・別当賀があるが、落石は漁村、少し中にはいった別当賀は酪農地帯である。また、落石岬や浜松海岸など一帯は手付かずの、自然と景観が残っており、観光資源としての価値も高い。しかし、根室は、通過型の観光地で、納沙布岬で引きかえし、そのまま釧路や知床方面へ向かうので落石岬などへ立ち寄る人は少ないのが現状だ。
観光活性と漁業をどう活かせばいいのか。根室といえば言わずと知れた海の幸があるが、食に関する情報は少ない。また、落石には少ないながら民宿がある。路線バスが廃止になる以前はもっとあったようだが、こういった宿と提供される食の情報などが発信できれば、漁業への効果も期待できる。たまにテレビ東京で漁師が営む宿のような特集があるが、口コミで広めてゆく。
これまで、漁業体験やオーナー制度など観光客や外部の力を利用して漁業を活性させようとすると、漁師さんが、二の足を踏むことが多かった。農業とは「狩猟」と「農耕」の違いなのか、大らかな反面、閉鎖的であったが、事例が増えれば変わってゆくはずだ。
地味なニュースであるが、興味をもって注目したい。
旧羽幌炭鉱の産業遺産ツアーを沿岸バスが実施
2007年08月21日掲 載
羽幌町に本社がある乗合バス事業者、沿岸バスが、37年前に閉山した旧羽幌炭鉱をしのぶとともに、新しい観光資源としての可能性を探ろうと、10月13日から1泊2日のツアー「羽幌炭鉱の夕べ」を初めて実施すると道新が報じている。
ツアーでは、札幌発で羽幌の海の幸などを楽しみながら、在りし日の同炭鉱の映像を見たり、関係者の話を聞く「羽幌炭鉱の夕べ」を13日夜に開催。14日には産業遺産としての炭鉱跡を巡る。
沿岸バスは昨年、幻の国鉄未開通路線、名羽線(名寄-羽幌間、廃止になった深名線を経由)を巡るツアーを2チャンネルオフ会と題し、開催して話題になったが、今年は、本社がある羽幌町の炭鉱跡を巡る。 産業遺産としての炭鉱跡は、空知地域が北海道遺産に登録され、最近では夕張・三笠コースなどが定期観光バスの人気コースになっている。空知に比べ、留萌地区は印象が薄いが、羽幌のほかに古河系の浅野炭鉱や、小平町達布の天塩炭鉱などがあり、今でも残骸がのこっている。
沿岸バスのサイトをみると、今回のツアーの他に、10月6日催行で沿岸バスで行く産業遺産の旅「羽幌炭鉱と幻の鉄道、名羽線」、また、系列の沿岸ハイヤーでは、羽幌の産業遺産を巡る貸切コースが紹介されている。
沿岸バスでは、最近2チャンネルなどを利用して、バスファン、産業遺産(炭鉱)ファン、廃墟ファンなどを上手く引き込んでいるが、今回の「羽幌炭鉱の夕べ」は一般向けの内容であり、あまり知られていない羽幌炭鉱を紹介する意味でも興味深い。
【参考】羽幌炭鉱の夕べ チラシPDF
石屋製菓不祥事にみた北海道が引きずる体質について
2007年08月19日掲 載
石屋製菓の不祥事は石水勲社長の辞任に発展をした。次から次へ不祥事や嘘が表面化し、先日のミートホープの事件を思い起こさせる。これで会社が消えることはないであろうが、企業ブランドは失墜である。土産菓子はイメージが先行するので、消費者へ与えたマイナスイメージは大きく、今後、舵取りを誤れば消滅の可能性もある。
今回の事件で、北海道経済の脆さをあらためてかんじた。北海道で優良企業といわれているところには同族経営が多い。売り上げはそこそこあっても「商店」の域を脱しておらず、一度劣勢にまわると弱い。コンプライアンスへの意識も当然薄い。
北海道経済は市場が小さく、競合も育ちにくい土壌があり、お山の大将で安住してしまう。また、もたれ合い体質もある。雇用主の雇用や従業員へ対する意識も低い。北海道経済が長期低迷から脱出できないのは、そんな体質と環境が関係しているのではないか。官主導(依存)の悪癖もいまだに残っている。
また、今回の石屋製菓の事件では、マスコミも青くなったのではないか。石屋製菓はメディアの力を借りて大きくなった会社である。「白い恋人」は、利益率が高く、潤沢な資金があり、広告宣伝費に多くの予算を投じている。
これだけ広告にお金を出してくれる道内企業は少ない。本来、報道と広告は別だが、イエローメディアだけではなく、大メディアでも提灯記事のようなものばかりになり、批判的なものは書きずらくなるのではないだろうか。
北海道には道新という絶対的なオピニオンリーダーがいる。一メディアが絶対的な権力を持っているので同じ色に染まりやすいという問題がある。そこに居るとなかなか気づかないことだ。多角的な見方が出来ず、チェック機能もはたらかないという問題が生じる。
10年近く前の雪印、先日のミートホープ、今回の石屋製菓と不祥事の背景は違うが、ファクターは共通している。事件の本質には、北海道(経済やメディアも含めて)固有の問題が背景にありそうだ。北海道が引きずる負の特殊性を一度、洗い出してみるといいであろう。
札幌ロイヤルホテルが民事再生を申請、老舗のいいホテルなので残念
2007年08月17日掲 載
札幌ロイヤルホテルとセンチュリーロイヤルホテルを運営する札幌国際観光が16日、札幌地裁に民事再生法の適用を申請し、手続きの開始決定を受けたと道内版各紙が伝えている。。負債総額は44億2千万円。駅前のセンチュリーは営業を続けるが、ロイヤルは売却先が見つからなければ9月末で閉館させるという。
札幌ロイヤルホテルは、グランドホテルに続く老舗で1962年に開業。中心街からはやや外れ、創成川と豊平川の間に位置する割と静かな環境にある。管理人はロイヤルホテルはお気に入りで、一時、定宿にしたことがある。客室数が少なく(85室)、家庭的な雰囲気、札幌のホテルでは珍しく、ホスピタリティがしっかりしていた。
最近では少なくなったロングの黒タキシード型の制服が伝統と格式をかんじさせてくれた。同じ経営のセンチュリーロイヤルとは、同じ系列とは思えないほど寛ぎがあった。1泊なら駅前のセンチュリーだが、連泊ならロイヤルである。客室は両ホテル似たような構造であったが、最低でも25㎡程度ありゆとりがあった。バスルームのテレビや有線放送なども他に先駆けて導入したが、最近は客室内の老朽化が目だっており、この2,3年泊まっていなかった。
札幌市内では、ホテルの進出ラッシュが続き、競争が激化。93年1月期に102億円あった売り上げは07年1月期は35億円にまで落ち込んでいる。93年頃はシングルルームが1万5千円で市内でもトップクラスの価格であったが、10年ほど前からはネット予約の場合、6,7千円程度で泊まれるようになった。
駐車場は無料、ルームサービスも安く、これで本当にいいのだろうかと思っていたが、裏では厳しい経営が続いていたのだ。
ロイヤルホテルは、営業譲渡を目指したものの交渉はまとまらず、民事再生を決断した。ホテル売却が決まらなければ閉館である。立地や建物の経年を考えると厳しいものをかんじる。
もし、ロイヤルホテルに行かれることがある方は、エレベータに乗ってほしい。
懐かしいアナログ式のエレベータであり、ピカピカに磨かれている。以前、ホテルの方にエレベータについて質問すると「こだわり」があり、古くなっても守り続けたいと話されていた。
グランド、パークの三井観光も母体が変わってしまったが、老舗ホテルはいつまでも続いてもらいたいものである。
【参考】2005年2月「札幌シティホテルミシュラン ススキノ編」でロイヤルホテルについて書いています。サイト開設当初で、今と文体も違う稚拙な文章ですが参考までに。
▼
10/9現在、ロイヤルホテルのホームページはアクセス不可になっている。センチュリーロイヤルホテルのサイトではこの件に関して一切触れられていない。
石屋製菓の不祥事について(2)
2007年08月16日掲 載
石屋製菓の不祥事は、道内メディアだけではなく、全国レベルでもかなり大きく取り上げられている。昨日のブログで、「同族経営」の問題点と、「風通しの悪さ」について書いたが、新聞各紙も概ね同様な内容である。
管理人が1995年に石屋製菓を2度訪問している。ちょうど「チョコレートファクトリー」(白い恋人パーク)が完成し、コンサドーレ(当時:JFL東芝)を札幌へ誘致しようと動いていた頃である。
当時、管理人は、首都圏から北海道への「移住」を考えており、ある方の紹介で、石屋製菓の石水社長にお会いした。菓子の方ではなく、これからサッカーやテーマパークをはじめとする新規事業を進めるのでそちらのサポートをして貰いたいといった内容であった。
完成したばかりの工場も案内されたが、その時の印象は今回の事件を予見させるようなものがあった。
同族でトップダウンのオーナー企業体質、一般社員と経営陣(ファミリー)には大きな壁があるようにかんじ、これまで関わってきた会社とは大きな違和感を覚えた。中も静かで、覇気をかんじない。
将来の展望、拡大路線の話を社長はされたが、どこか不安をかんじさせた。管理人ははじめて同族経営とはこういうものであるとナマで知った。
その後、石屋製菓は順調に業績を伸ばし、石水社長も北海道財界の若手からトップクラスへ昇進された。縁のあった会社なので成長を喜んでいたが、反面、やり過ぎではないか、本業が疎かになっているのではないかという不安があった。そして何よりも社長と対等で社内で話しができる人材が相変わらずいないのではないか気がかりであった。
企業の不祥事はある日突然、出てくるが、実は積み重ねの結果である。メディアから集中砲火を暫く浴びるであろうが、ここでいかに機転が利く対応が取れ、消費者にいいイメージを与えるかが、信頼回復のカギである、事業再開後へ大きく影響する。
「すばやく」、「嘘はつかない」、「発表ができることはすべて出す」、「頻繁な会見やリリース」、「消費者の立場になったメッセージ」、「誠意ある対応」・・・これらがキチンとできていれば大ヤケドにはならない。しかし、満足にそれができる会社が少ないのだ。
縁のあった企業なので気になりながら、成り行きを見守っている。
客室数別の売れ筋宿ランキング(じゃらん発表)
14日のブログでじゃらんネットの1ヶ月間の宿泊取扱額上位のチェーンホテルををお伝えしたが、今回は、2007年6月1ヶ月間の宿泊取扱額上位の施設をご紹介する。宿泊施設は、部屋数別(101室以上、51~100室、11~50室、10室以下)になっているのがポイントである。
-101室以上-
1.札幌グランドホテル
2. ヒルトン小樽
3.札幌プリンスホテルタワー
4.湯の川プリンスホテル渚亭
5.札幌ワシントンホテル
6. ロイネットホテル札幌駅前
7.チサンイン札幌
8.ホテルまほろば
9.ラビスタ釧路川
10.第一滝本館
100~51室
1.定山渓第一寶亭留 翠山亭
2.ぬくもりの宿 ふる川
3.湯元白金温泉ホテル
4.トーヤ温泉ホテル
5. ビジネスインノルテ
6.ホテルノイシュロス小樽
7. ラビスタ大雪山
8.札幌クラッセホテル
9.ホテルノルド小樽
10.大通公園ホテル
50~11室
1.御やど 清水屋
2.望楼 NOGUCHI 登別
3.温泉 宏楽園
4.ホテル クレール札幌
5. SPA&HOTELRESORTふらのラテール
6.札幌オリエンタルホテル
7.ホテルキクヤ
8.支笏湖第一寶亭留 翠山亭
9.ホテルテトラスピリット札幌
10.ロテル・ド・ロテル
10室以下
1.知床ヴィラ ホテル フリーズ
2.旅亭 雪の屋
3.旅館 美国観光ハウス
4.旅の宿しらかば
5.ラ・コリー
6.ギャラリーペンション当麻
7.ペンション あしたや
8.ペンション a Dish(アディッシュ)
9.コテージケイダス
10. ファミール・イン・ラミーナ
【感想・評価】10室以下の宿になると管理人も知らない宿が多い。個人的には客室数25程度以下の充実が重要と考えている。小規模宿のレベルアップこそが北海道の宿泊施設の底上げにつながるからだ。先日、じゃらんネットの口コミ高評価の宿を地域別に見ていたったが、小規模な宿は九州が群を抜いてレベルが高い。
道内の高評価の宿は、口コミを読んでもピンとくるものが少なかった。今回の集計ではペンションや比較的リーズナブルな宿が目立つ。
【参考】じゃらんnet売れ筋宿ランキング
暑気払い
2007年08月15日掲 載
暑い日が続きますね。日本列島熱帯化ですが、昨日の夕方、チャリンコで海に行ってきました。海の家で生ビールを一杯!!暑気払い画像です。
石屋製菓の改ざん事件と企業体質
石屋製菓が、「白い恋人」の「30周年キャンペーン限定品」の返品商品を再包装して賞味期限を改ざんし、通常の「白い恋人」として再出荷していたと発表したが問題になっている。また、アイスクリームからは大腸菌、バウムクーヘンの一部から黄色ブドウ球菌が検出された。
「白い恋人」シリーズは、北海道NO.1の売り上げを誇る菓子であり、石屋製菓の本社は、「チョコレートファクトリー」として観光バスも立ち寄る観光名所になっている。同施設内には、コンサドーレ札幌の練習場(白い恋人サッカー場)があり、チームのメインスポンサーとして球団運営も含め、支援してきた。また、最近では小樽運河のそばに、昭和レトロ風屋台村「小樽出抜き小路」を経営するなど本業の菓子以外でも積極的な展開をしている。
社長の石水勲氏は、これまで数々のプロジェクトを手がけてきており、北海道財界のなかでも力を急速に伸ばしている。石屋は先代が澱粉工場から出発し、石水氏は2代目にあたる。会社は云わば同族経営である。先日の「ミートホープ」でもそうだが、今回も内部告発から発覚したようだ。
その時のブログでも書いたが、同族・オーナーワンマン企業は、権力が一ヶ所に集中し、トップダウンになる。同族経営のすべてが悪い訳ではないが、会社がある一定規模に達すると、風通しが悪くなり、個人の裁量に限界がくる。そして組織も硬直化する。不二家然り、西武の堤兄弟なでもその例に当てはまる。
特に石屋製菓・石水社長の場合、本業以外で大変多忙である。もっとも基本である「菓子」が疎かになっていたのではないか。拡大戦略のツケがまわってきたともいえよう。
管理人は、石屋製菓がチョコレートファクトリーをオープンした際、ある縁があり、石水社長に館内を案内していただいたことがある。白い恋人の製造過程は、大変近代的で、細菌が検出されるようにはとても見えなかった。確か社長も「大量生産と衛星管理」について説明してくれた記憶がある。
石水社長は、首都圏のコンサドーレの試合へ行くと必ず姿があった。チームに並々ならぬ強い愛情を持たれているが、ここは菓子屋としての原点に返るべきである。ライバルである六花亭とは、対極的な存在であるが、ここは本業で勝負している。いい菓子があってこその新規事業。餅屋は餅屋であることを忘れないでほしい。
アパが1位に、チェーンホテルランキング(じゃらん発表)
2007年08月14日掲 載
じゃらんネットは、2007年6月1日~2007年6月30日1ヶ月間の宿泊取扱額上位のチェーンホテルを発表した。トップはアパホテルで、以下、プリンスホテル、ワシントンホテルと続く。東横イン、東急イン、法華倶楽部、ルートイン、三井観光(アーバンホテル)などがランキングされていなかった。じゃらんへ未加盟のチェーンホテルもあるが、全体的には安さよりもクオリティが高く、女性でも安心して宿泊できるホテルが上位にきている。楽天トラベルと比較すると利用層の違いがわかって面白いデータだ。
上位10位にランキングされたホテル
1.アパホテル
2.プリンスホテル
3.ワシントンホテル
4.サンルートホテル
5.ドーミーイン
6.阪急阪神第一ホテル
7.共立メンテナンス
8.スーパーホテル
9.ソラーレホテルズアンドリゾーツ
10.リッチモンド&ロイネットホテルズ
【感想・評価】1位のアパホテルは建物によって新築・買収(かなり古いもの)と条件が違い、客室の広さなど含め差が大きい。統一感がないのが欠点だが、社長が女性のせいか、女性客が多いビジネスホテルであり、すべて直営である。2位のプリンスホテルは、西武グループの再編成ですっかり変わってしまった。ブランドを再構築中であり、ブランド名(例・グランドプリンスなど)もグレードによって変えているが、今のところピンと来るものがない。このままでは東急ホテルズと変わらなくなる。
3位のワシントンはビジネスホテルの王道であったが、東横インなどの宿泊特化ホテルの圧されて、一時の元気がない。東急インなどど同様に難しいポジションにある。同系列で軽朝食付き宿泊特化ホテルとしてR&Bチェーンがある。
4位のサンルートは老舗である。ここは最初にFCを始めたところだが、APA以上にホテルによって中身が異なる。オーナーにかなり任せている印象があるが、知らないサンルートに泊まるのには不安がある。また、チェーンからの脱退なども多く、定宿のチェーンホテルにはしにくいかも。当たり外れあり。
5位のドーミーインは急成長。浴場を備え、畳付き、靴を脱ぐ和室シングルという寮経営会社ならではのアイデアだ。貧乏くさいかんじもするがファンも多いようだ。
6位の阪急阪神第一は、経営統合系だが、全体的にクオリティが高い。シティホテルクラスやバブル期につくられたものが多く、設備はいいが老朽化やメンテ面が心配だ。。7位共立メンテナンスは、ビジネスだけではなく、リゾートや温泉宿にも進出。釧路川ホテルはオススメだ今後、楽しみなチェーンである。8位のスーパーホテルは、安いのがウリ。天然温泉付きも多いが、連泊でも一度、チェックアウト時間には部屋を空けなければならず面倒くさい。9位のソラーレは、外資ファンド系だが、チサンホテルが多い。なぜか「CHISUN」と表現している。ホテルごとのばらつきも多そうだ。10位のリッチモンドは、ダイワハウス系で、クオリティが高い。やや高めで、住友系のビラファンテーヌに印象が似ている。
全体的にみると「宿泊特化」、「客室が広め」、「朝食無料」、「女性客を意識」、「新しくきれい」、「ネット対応」がキーワードだが、何よりも知名度と価格がじゃらんを見る限り、上位にくる条件である(一休とはここが違う)。競争力のない地場資本のホテルは、ますます淘汰され、ここでも格差が広がってゆくであろう。
ニセコに国内デベロッパー開発の高級コンドミニアムが誕生
2007年08月12日掲 載
札幌市内で不動産管理などを手がけるエイチ・ビー・エム・システム(HBMシステム、札幌市、後藤吉行社長)は後志管内倶知安町で1棟1億―5億円の超高級コンドミニアムの建築・販売に乗り出したと10日付けの日系新聞が伝えている。
ニセコエリアでは豪州など海外資本を中心に分譲マンションなどの建設が進むが、従来物件より総床面積を数倍広くし、デザイン性も高めることで、欧米やアジアの富裕層を狙う。
これまでニセコ地区のコンドミニアム・別荘開発は、おもに豪州人をターゲットにしたもだったが、豪州人向けの物件はそろそろ飽和との声もあり、アジアの富裕層や今後、期待できる北米や欧州をターゲットにしているという。
設計・デザインは高級感を売り物に、朝里川温泉の「蔵群」を手掛けた建築家の中山真琴氏に依頼した。
これまでも何度か触れたが、アジアの富裕層増加や世界的な暖冬傾向による雪不足など豪州以外の市場は十分に需要が期待できる。すでに中国と英国から購入申し込みがあるという。
駒大岩見沢敗れる、地区予選のシステムを変えてみたらどうだろう
2007年08月10日掲 載
夏の甲子園が始まった。開会式で駒大岩見沢、苫小牧と色違いの同じユニホームが行進し、奈良と和歌山の智弁学園のようであった。
実は「あれっ」と思った。岩見沢は南北海道ではなかったか?アナウンサーが、今年から「北」に編入されたと説明した。札幌近郊の岩見沢なので違和感をかんじたがレベルアップのためであろうか。
駒大岩見沢は今日、帝京に負けたが、苫小牧という「化け物」が登場してから、南と北の差が際立ってしまった。
資料によると北北海道勢は、1999年以来勝っていないのだ。それを見ると今の選考基準でいいのか考えさせられてしまう。それでなくても北海道予選は、支部予選で勝ち抜いたチームが地区大会に進む特殊なシステムだ。
まあ、利尻高校と根室高校がいきなり対戦するのは大変だろうが、いっそうのこと北と南を廃止して、北海道大会として行い、2グループに分けて、それぞれの勝者が甲子園へ出場できる仕組みにしたらどうであろうか。
勿論、移動の問題があるので支部予選は今の形で行い、地区大会へ勝ち進んだ学校は、北南関係なくガラガラポンして、北海道大会として予選を行う。北北海道勢は、ますます不利になるかもしれないが、底上げになるのではないか。
ケースは違うが、東京や出場校が多い神奈川、愛知、大阪でも2グループで予選を戦い、2校選出できればバランスが取れると思うが。
北北海道勢で印象的だったのは、1990年の中標津高校である。惜敗したが、旋風を巻き起こした。ちょうど中標津空港から東京への直行便が開業した夏でも鮮明に記憶している。
駒大岩見沢は破れたが、苫小牧がまもなく登場する。相手は広陵、面白い戦いになりそうだ。
箱根リ・カーブが1位、道内は湯の川渚亭が上位に、楽天が人気温泉と宿を発表
2007年08月09日掲 載
楽天トラベルが、2007年上半期「人気温泉地ランキング」を発表した。箱根温泉郷が1位に、以下、伊東、鬼怒川、熱海と続き、関東近郊の温泉地が強かった。北海道勢は、13位湯の川、14位登別、18位定山渓がつけている。
また、エリア別人気温泉宿も発表され、1位の箱根は、 仙石原温泉「リゾートホテル リ・カーヴ箱根」に、北海道では、「湯の川プリンスホテル渚亭」、「登別グランドホテル」、「定山渓第一寶亭留 翠山亭」がそれぞれ選ばれた。
全体的にみると首都圏など大都市圏の大型旅館ホテルが上位を占めており、量で圧倒している印象がある。これまでネット系エージェントの人気宿は旅行会社系の人気宿と異なる傾向があったが、今回の調査を見る限り、JTBなどと変わらなくなってきている。
■全国の人気温泉地ランキング TOP 10
ランク 県名 温泉地名
1位 神奈川県 箱根温泉
2位 静岡県 伊東温泉
3位 栃木県 鬼怒川温泉
4位 静岡県 熱海温泉
5位 和歌山県 白浜温泉
6位 兵庫県 有馬温泉
7位 愛媛県 道後温泉
8位 群馬県 草津温泉
9位 群馬県 伊香保温泉
10位 大分県 由布院温泉
■エリア別人気温泉宿ランキング
1位 神奈川県 箱根温泉 仙石原温泉 リゾートホテル リ・カーヴ箱根
2位 静岡県 伊東温泉 伊東温泉 ハトヤホテル
3位 栃木県 鬼怒川温泉 鬼怒川温泉 鬼怒川ホテルニュー岡部
4位 静岡県 熱海温泉 熱海温泉 あたみ百万石
5位 和歌山県 白浜温泉 白浜温泉 梅樽温泉ホテルシーモア
6位 兵庫県 有馬温泉 有馬温泉 有馬ロイヤルホテル
7位 愛媛県 道後温泉 道後温泉 道後グランドホテル
8位 群馬県 草津温泉 草津温泉 ホテルヴィレッジ
9位 群馬県 伊香保温泉 伊香保温泉 ホテル天坊
10位 大分県 由布院温泉 由布院温泉 御宿 ゆふいん亭
【参考】楽天プレスリリース
大相撲北海道巡業・朝青龍の話でも
2007年08月08日掲 載
大相撲は北海道巡業中だが、夕張巡業が8日、チャリティ形式で開催された。市民千人が招待されたが、先日はプロ野球2軍戦が開催され、これまでコンサート、プロレスなど数えきれないぐらいのイベントが実施された。また、甲子園の始球式では夕張高校の投手が始球式をしており、夕張は「劇場型社会」にすっかり利用された格好だ。市民はどういう気持ちなのであろうか。
大相撲といえばこのところ朝青龍の話題で持ちきりである。大相撲がこれほど騒がれるのは、昨年の貴乃花親方の事件以来であるが、今回は朝青龍のことを少し話をしてみたい。
管理人は幼少時からの相撲ファン。相撲部屋へ本気に入ろうと思った時期もあるほどで一般の人よりは角界のことは知っているつもりだ(当時の角界はタコ部屋なので3日もたたずに脱走したであろう)。
朝青龍への2場所出場停止のペナルティには正直驚いた。もともと角界にはこういった罰則はなく、露鵬の暴行事件での3日間出場停止が最初である。その後、旭天鵬が運転中の事故で1場所の謹慎処分になって以来である。どれもが外国人力士だが、その前にモミアゲで有名だった力士(高砂部屋)が交通死亡事故を起こした際(不起訴)は、自ら1場所謹慎を申し出てお茶を濁した格好だ。
はっきり言って相撲界はナーナーの御都合主義の世界、露鵬の事件まで罰則が規則化されていなかったのだから異常だ。
ペナルティではないが、先日廃業した旭鷲山もモンゴルでのビジネス上のトラブルから闇世界から脅迫され、大島部屋へトラックが突っ込み、その詰め腹を切らされた格好で、力を残しながら廃業をした。前述の旭天鵬も大島部屋、モンゴル力士のパイオニアであるが、ここの大島親方(元・旭国)は、巡業部長である。自分の部屋の力士二人が処分され、何で朝青龍だけがという不満もあったのではないであろうか。
外国人力士は高見山が先駆者である。彼は大変だったと思うが道化に徹して相撲界に貢献をした。帰化をしたが、日本人以上に日本的で、今でも角界に従順である。そのため、後の小錦、武蔵丸に代表されるハワイ勢は角界に同化しようと努力した。高見山という先輩がいたからこそ大きなトラブルを起こさないで済んだのだ。小錦が横綱を見送られた時、「人種差別」発言をしたが、後に封印をした。
これに対し、モンゴル勢には旭鷲山という先輩はいたが、朝青龍があっという間に頂上へ行ってしまった。管理人は朝青龍は力士というよりは、格闘者・アスリートであると思っている。彼の相撲は格闘技である。相撲は格闘技ではないのかと言われるかもしれないが、格闘技とも古典芸能ショーともいえない部分がある。朝青龍の土俵際のダメ押しや稽古場で相手に恐怖感を与えるため荒技をかけるのが、決していいことではないが、相撲を格闘技に近づけたという面では大いに評価するべきである。
彼はひとこと「やんちゃ」なのである。横綱の品格・品性・重みなどとよく言うが、そんなもの本当にあるのであろうか?また必要であろうか?
こんなことを言い出したのは、春日野理事長(栃錦)の頃からである。これまで、そんな横綱はいたか大いに疑問である。双葉山や常陸山は神格化されているが、それは「結果」であって発展途上の若者には通用しない。貴乃花がそうなろうとしていたようだが、無理があった。朝青龍が稽古で恐怖感を与えるという方法は、某大横綱が散々やっていた。言うことをきかない相手には、本場所の土俵でも「制裁」を加えていた。
また、解説をやっているダンディな元横綱(前述の某大横綱の師匠)は、「自律神経失調症」という病名で休場をして、場所中にハワイに居たことがわかり、物議をかもしたが、何のお咎めもなかった記憶がある。
大相撲を国技とし、横綱を神格化したのは、財団法人化してからの相撲協会の戦略と考えて方がいい。横綱審議委員会もあるが、あれはいったい何のためにあるのであろうか?記者や相撲ファンを集めるかweb投票でもした方がよっぽどよい。
朝青龍は、アダルトチルドレンの対極、精神分析の用語であるが、フリーチルドレンのタイプであると思う。報道が事実であれば、その脆さは理解できる。管理人流に診断を下せば「燃え尽き症候群」である。一時的にはモンゴルに帰国した方がいいと思うが、人間的成長、将来を考え自分と正面向かい合い、見つめ直して、気づくという意味では、日本に居た方がいいであろう。この最終判断は医師や親方でも無理であろう(この高砂親方は何をしているのか朝青龍以上に問題である)。
それにしても、いろいろな人物が登場し、思惑が見え隠れする朝青龍問題である。朝青龍は、自分が利用され、お払い箱にされる、それは外国人だからと思っているであろう。擁護する訳ではないが、肘がかなり悪いのは事実。白鵬が登場したので夏巡業ぐらい休みたかったのであろうが、巡業の意味を理解しておらず、反朝青龍勢の親方衆に勢いづかせてしまった。朝青龍が横綱になってから地方巡業は、不人気で極端に減っており、ギャランティを下げて、やっと数が増えてきたところだ。
朝青龍がどうなるか知らないが、相撲協会が罰則を規則化するなどシステム化を進め、曖昧さをなくしていくのはいいことだ。また、外国人の入門規制や番付面での不利など御都合主義ではない、開かれた相撲協会にしなくてはならない。これまでの協会は、暗黒の秘密結社である。相撲界が正さなくていけない部分はまだまだある。そういったものが、外国人力士のトラブルがきっかけとなって公にされていくことは、意味があることで、それだけでも外国人力士を入れた意味がある。
土俵の上でも格闘技としての相撲が見たいか、古典芸能スポーツしての相撲を見たいか意見が分かれるところだが、格闘技性が高い方が遥かに面白いはずだ。土俵の美は理解できるが、都合のいい時だけ品性や美を持ち出すのはやめてほしい。
これまで相撲界への批判はタブーとされ、抹殺されてきた。なぜか相撲ファンも暗黙の了解なのかあまり意見を言わない。国技館に来る客も優しすぎると思う。升席の大半が招待客だから仕方ないが、相撲観戦はスポーツ観戦というよりも歌舞伎やお座敷芸に来た時の感覚と似ている。だからブーイングも野次も少ない。予定調和で終わればいいのであろうが、それが続いてきて、時代と合わなくなってしまったことに気づくべきだ。これまでベールに包まれてきた相撲界だが、情報開示の時代である。そんなことはいつまでも通じない。
今回の件も含め、矛盾や不平等、また、テーマが逸れるが、陰湿なイジメ暴力的体質、相撲部屋のシステム、稽古や育成方法の見直し、身体がでかければ誰でも入門できる今の新弟子制度、年寄株や本場所制度など改善・見直しすべき点をあげればキリがない。これらのテーマに対し、協会は、「聖域」として、外部との遮断を続けてきた。相撲界への批判的な報道は、「村社会」の相撲担当記者では書けない。
朝青龍の事件で、相撲への注目が高まっている。スキャンダルでも相撲界にとってありがたいことなのだ。大相撲の世界が持つ閉鎖性、曖昧さが改善されれば外国人力士とのギャップも減ってゆくであろうし、スポーツの領域に近づくかもしれない。このままでは力士は入門しなくなるであろう。都合のいい言葉の伝統に胡坐をかいていてはいけない。
スカイマークが東京-旭川線開設か
スカイマーク航空が、7日、来年4月にも旭川-羽田線に参入する方針を固めたと8日付けの道新が伝えている。1日2,3往復程度を運航し、新千歳-羽田線の運賃に2,3千円上乗せする計画という。東京-旭川線は、現在、JAL、ANA、AIRDOの三社が運航しており、今後、価格競争が激化しそうだ。
スカイマークが、動物園人気で一躍人気観光地となった旭川に路線を開設すれば道内2路線になり、機材のやり繰りやフライト計画も効率的にできるであろう。
利用者にとっての魅力は運賃である。札幌線開設当時は不祥事や知名度の無さで伸び悩んでいたが、今やAIRDOを抜き、断トツの搭乗率である。その理由はひとこと運賃の安さであり、割引運賃が少ないこの時期、JALやANAなら3万円程度するが、スカイマークは1万円以上安い。定期高速バスとツアー高速バスぐらいの差がある。ちなみにこの夏休み、予約率は83%で昨年より、27%増やしている。
勿論、事前の座席指定ができない、カウンターが混んでいる、搭乗へバスを利用する、茶菓やオーディオ、ビデオなどの機内サービスがないなど不満はあるが、安いから仕方ないことでちゃんとした保守点検と安全運行してくれれば何の問題もないことだ。
欧米では、ネット予約のみで機内サービスもないスカイマーク型の航空会社が当たり前の時代で各社が凌ぎを削っている。規制が厳しい日本で新規航空会社を立ち上げるのは並大抵のことではないが、選択するのは利用者である。
今回、不振の神戸線の枠を減らし、旭川線へ振替えるようだが、スカイマークは相変わらず路線変更が激しい。札幌線開設の時も鹿児島、徳島線を廃止し、鹿児島県からは絶縁状を叩きつけられている。さらに以前は伊丹-札幌線を1年も経たないうちに廃止したこともある。このあたりが気になるが、現状なら旭川線、かなり期待できるのではないか。
札幌線は安いが、その他の本州ー北海道便の運賃は高すぎて、パックツアー以外では利用しにくい。旭川の次は、帯広、釧路線に期待している。AIRDOにももっと独自性を出してもらいたいところだが現状の体制では無理か。
清水町「フロイデ」が売却、公共温泉は淘汰の時代か
2007年08月06日掲 載
十勝・清水町が町営温泉保養施設「しみず温泉フロイデ」の売却を決め、入札参加者の募集を始めたと6日付けの毎日新聞が伝えている。
利用者が減り、地方交付税削減で町営維持が困難になったことを受け、再建策を検討していた。最低売却価格は9400万円で、来年4月までに買い手がつかない場合は閉鎖する方針。
フロイデは、公共温泉建設ブーム時の1995年4月にオープンした。かなり規模の大きな施設で、宿泊できるコテージも併設している。96年は年間約20万人の入浴者があったが、昨年度は10万人に減少をした。これまで黒字になったことは一度もなく、毎年町が3~5千万円支出してきた。フロイデのサイトに町の温泉施設に対する考え方が示されている。なかなか興味深い内容である。
管理人は、フロイデの名前は知っているが、入浴したことはない。豪華な公共温泉=味気ない=循環湯=温泉としての魅力がなかったのが理由であるが、同様な人は多いのではないか。実際に清水町は温泉資源に恵まれていない。また、隣接する鹿追、新得町が観光資源に恵まれているのに対し、清水町は存在感が薄い印象がある。
道内の多くの公共温泉と併設する公共の宿は赤字である。民間への運営委託や売却が進んでいるが、あきらかに過剰で、温泉とは名ばかりの施設が多いのだから淘汰が進んでいくであろう。
入込み数が激減の知床、世界遺産登録の意味は
2007年08月05日掲 載
世界遺産登録3年目を迎えた知床の観光客が激減していると7/25付けの東京新聞が伝えている。斜里町の今年1月から6月の入込み数は、約41万人で昨年同期より16%減少、羅臼町も4月から6月の入込みは、前年比2%減の13万5千人と共に苦戦をしている。
この現象、どうみるか。管理人は知床の観光客数減少の理由について考えてみた。
①知床は世界遺産登録前からメジャーな観光地であり、40年近い観光地としての歴史がある。登録前に既に行った人も多く、成熟型の観光地ともいえる。
②環境保護政策のため、立ち入りに制約が多い。一般で入場できるところが限れており、マンネリ化している。
③体験型観光といっても上記②のような理由でワンパターンであり、物見遊山型の観光から抜け出していない。
④魅力的な宿が少ない。大型ホテルが多く(特にウトロ)、リピーターが育ちにくい環境がある。
知床は、世界遺産登録前にほぼ観光開発と保護が終わっており、登録は遅きに逸した面もある。遺産登録がされるまであまり認知されていなかった屋久島は、93年の登録後、今でも観光客が増え続けている。登録後、観光受入れ態勢が進み、進行形のかたちで観光客が増えてゆく。
先日、登録された石見銀山もごくごく僅かしか調査・開発がされていないので、今後、大いに人気が出る素地がある。
そう考えると知床は、遺産登録の観光面での恩恵は少ないかもしれない。今後、いかにリピーターづくりができるか。知床は訪れることができる場所は限られている。それ以外で頑張れる部分、たとえば魅力ある宿泊施設を増やすことなどが重要ではないか。屋久島では滞在型のホテルがいくつかできているが、このあたりも弱い部分である。
知床観光の課題は、北海道観光全体の課題ともいえる。体験型や滞在型がいくら叫ばれても、実際は物見遊山型から抜け出せていない。この部分の改善は、容易ではないが、変わらなくていけない。
芦別の旧カナディアンワールド運営会社が破産、夕張に続く産炭地観光施設の破綻
2007年08月04日掲 載
芦別市の「星の降る里芦別」が札幌地裁に自己破産を申請し、2日までに手続き開始決定を受けたと8/3付け道新などが伝えている。帝国データバンク札幌支店によると、負債総額は75億円。
同社は旧産炭地振興の補助金を受けて、1990年にテーマパーク「カナディアンワールド」を開業した。赤毛のアンをモチーフに、開業当初の1991年は年間27万人の入場者があったが、その後は下降が続き、1997年に有料テーマパークを断念。無料の公園として営業を続けてきたが、年間維持費が1億円以上かかり、累積債務は13億円を越えていた。
この芦別の施設、夕張の石炭の歴史村と通じるものがある。芦別の場合、ちょうど計画からオープンの頃、夕張が波に乗っていたので、かなり相手を意識してつくったのではないか。運営会社は別かもしれないが、芦別には大観音像や五重の塔などカナディアンワールド以上に意味不明の施設が今でも存在する。公共系の宿泊施設だけでも3つぐらいあるのではないか。
バブル期の発想といってしまえばそれまでだが、あまりにもお粗末である。「星の降る里芦別」では、地域ファンをつくる名誉村民などを募集していたが、そちらの方にもっと力を注いでもらいたかった。
北海道にはテーマパークが育たない。「グリュック王国」や苫小牧の「ファンタジードーム」は閉鎖され、廃止は免れても経営が交代したところがいくつかある。北海道のテーマパーク運営の難しさは、グリュック王国が倒産した際のブログでも触れている。
6ヶ月で1年分を稼がなくてはならないハンディがあるのだから、慎重な計画が必要である。
今回、芦別市は、3セク会社が所有していた施設が市に売却されているため、借り入れ金の内、札幌地裁で調停が成立した32億円を今後、返済してゆかなくてはならない。巨額の負債返済が残ったかたちだ。
カナディアンワールドには無料化してから一度訪れたが、何の魅力もない施設になっており、ひとことゴーストパークである。夕張同様、開業から20年近くたってツケが出た恰好だ。芦別に限らず、歌志内、赤平などの空知の旧産炭地は大丈夫であろうか。
昭和の旅がよみがえる「大鉄道博覧会」
2007年08月03日掲 載
このところの売れ筋として「昭和懐古」と「鉄道趣味」がある。「三丁目の夕日」に代表される昭和30年代ブーム、また、鉄道趣味では、鉄道好きアイドル(鉄子)の登場や鉄っちゃんものがドラマ化(特急田中3号)されるなど以前では到底考えられない世界が急速に市民権を得ている。
マーケティング的に捉えると「団塊リタイア」と「団塊ジュニア」市場、「オタク・AKIBAの一般化とグローバル化」なども背景にあり、大きなマーケットとなっている。
前置きが長くなったが、昭和懐古と鉄道趣味を合体させたような企画展が今、両国江戸東京博物館で開催されている。「大鉄道博覧会 ~昭和への旅は列車に乗って~」という展示会で、管理人は昨日、覘いてきた。昭和30年代から40年代を中心に、高度成長期の鉄道と大衆の旅の様子を見ることができる。
展示物としては、3段寝台、修学旅行列車「きぼう」座席、初期のきっぷ自動販売機、殺人的ラッシュの103系中央線の車内を再現したもの、そして人気の列車ヘッドマークやサボなどが展示されている。モノクロ写真もいいものが多く、就職列車コーナーでは、井沢八郎の「ああ上野駅」が流れていた。
管理人の親の実家は上野駅前で薬局を長く経営していた。親しい従兄がいたので、よく遊びにいっていたが、上野駅が遊び場であり、何より鉄道を見るのが最大の楽しみにであった。
昭和40年代から50年代にかけての上野駅は花形列車のオンパレードで、多くの人で賑わっていた。北国から到着する列車は、見知らぬ土地への想像力と旅への誘惑を駆り立ててくれた。冬になると客車の屋根に多くの雪を積んで入線してくる列車を見るのが楽しみだった。東京に雪が降らなくでも、冬の上野駅にはいつも雪があった記憶がある。
管理人が池袋に近い実家へ帰る夜になると夜行列車を待つ人々がホームから階段にかけて長い列をつくっていた。特にお盆や正月の帰省時期は、外の広場まで驚くような人が地面に座っており、壮観な光景であった。幼い管理人は、どうしてここまでして故郷へ帰りたいのか理解できなかった。宅配便もない時代であったので人間よりも土産などの荷物がスペースを多く占めていたものだ。
昭和中期~後期前半、旅は今より遥かに重かった印象がある。東海道新幹線はあってもこれは特別な乗り物、特に上野駅は、荷物だけではななく、人生の大きな何かを背負っているような人たちが行き来していることを子供ながらにかんじていたのかもしれない。
新幹線が発達した今、気軽に旅や帰省ができるようになったが、近くなった反面、駅や列車に人間臭さが消えてしまった。博物館の帰り、両国でちゃんこ鍋をつつきながら、そんなことを考えた。
朝里川温泉に5万円の高級旅館誕生、小樽観光再生に役立つか
2007年08月02日掲 載
繊維・不動産賃貸の株式会社上毛(群馬県前橋市)の子会社、北海道上毛が、小樽市にある朝里川温泉に高級ホテルを2009年の春にも開業する計画を明らかにした。2007年7月31日付の北海道新聞が伝えている。
計画では1990年に閉鎖された小樽市営朝里川温泉センターの跡地に総事業費約20億円を投じ、一部3階建ての低層ホテルを建設する。部屋数を四十室程度に抑え、部屋に天然温泉の風呂を備えるなど全室をスイートクラスの豪華仕様とする方針だ。
建設予定地は、地元で再利用が待望されていた朝里川温泉最大の空き地であり、その隣では地元の酒造会社が食酢の製造工場と体験施設を建設し、新たな観光拠点づくりを目指す構想もあるようだ。
朝里川温泉は、北海道では数少ない「おこもり系」宿として人気がある蔵群があるところ。これまで道外客には存在感が薄く、小樽観光ゾーンから外れている印象があったが、運河観光も行き詰まり感があり、小樽市では新たな観光形態を模索しているところである。最近では小樽の酒蔵15が集まり、「小樽地酒まつり」を4月から12月まで行うなど新しい小樽を紹介している。
これまで宿泊客が極端に少なかった小樽であるが、朝里川に魅力ある宿が集まれば、観光形態も大きく変わってくることが期待できる。
道内路線価、格差広がる 滝川がワースト、釧路も止まらず
全国の路線価が発表されたが、北海道では、札幌市中央区北5西3・道道札幌停車場線通りが前年比25.4%で1位になった。かつての大通方面から札幌駅周辺に主役が移って4,5年経つが、JR札幌駅北口の西通りの路線価が前年比30%上昇し、2位になるなど駅前人気は北口にも飛び火をした格好だ。
反対に札幌以外の地方は、下落が続いており、下げ止まり感はあるものの格差はますます広がっている。もっとも下がったのは滝川市で17.4%で、下落幅も2・6ポイントも拡大した。郊外大型店の進出に伴い、市中心部の地価が下がったためとみられる。滝川に限らず深川、美唄、砂川あたりの駅前のさびれ方は際立っている。
また、20万都市では全国NO.1のシャッター商店街&さびれ度ではないかと思う釧路市は、今年も下落が止まらず北大通5丁目で▼12.2%と二桁の下げ幅であった。
札幌中心部と地方都市の格差の広がりはまだまだ広がってゆきそうだ。
阿久悠氏死去と「ざんげの値打ちもない」
2007年08月01日掲 載
今日から8月。北海道や観光産業の話題と関係ないが、作詞家の阿久悠氏が亡くなった。ここ数年、たまにテレビで姿を見ると身体が不自由そうで、どこが悪いのかと思ったいたが、がん闘病中であることは知らなかった。
ちょうど今日は甲子園の全代表が出揃った日。毎年、この時期になると阿久氏は、愛する高校野球に関するコラムや詩を書いていたが、これも何かの偶然だろうか。そういえば朝日放送系「熱闘甲子園」のテーマソングは阿久氏の作詞。詞は流れないが、確か高岡健二が歌っているいい歌だ。
昭和歌謡の全盛に育った管理人にとって阿久氏の作品は強烈な印象を残している。歌詞がまるで絵コンテのように焼きついてきて、言葉の天才といえよう。若い頃は、その強すぎる詩が曲を喰ってしまっているようにかんじられ好きになれなかったが、後からその凄さがわかってきた。決して曲を喰っておらず、むしろ最高に引き立てているのだ。同時期に活躍したなかにし礼とは、剛と柔で対極的な作風であるが、文学的であることには共通している。
阿久氏の作品は5千近くあるそうだが、管理人が最近お気に入りなのが、もっとも初期の頃の作品「ざんげの値打ちもない」(1970年・北原ミレイ)である。おそろしく重く、ドラマチックな歌詞であり、それまでの歌謡界の常識を破る、ある種の掟破りのような作品である。若き日の阿久氏のパワーをかんじ、本人もお気に入りのようだ。
以前、この作品のイメージを「ポルトガルの教会のクリスマスの夜」だと聞いたことがあるが、すごい発想力である。
先日、日本映画で「歌謡曲だよ!人生は」が上映された。昭和歌謡黄金時代の名曲12曲をモチーフにした短編12作品で、そのなかで「ざんげの値打ちもない」もオムニバスのひとつになっている。余談だが、ざんげの値打ちもないは、1971年「ずべ公番長・ざんげの値打ちもない」(大信田礼子主演・今、彼女は都倉俊一氏夫人なので阿久悠氏とは因縁をかんじる)というタイトルで映画化されている。すさまじい題名だが、当時は東映夜の歌謡シリーズなどヒット曲と抱き合わせた作品が多い。
尚、札幌のシアターキノで4日から「歌謡曲だよ!人生は」が上映されるので、興味がある人は見てほしい。
「ざんげの値打ちもない」の画像をYouTubeで調べたが、ないのでカラオケ(インストロメンタル)で紹介。
♪1
♪2
♪3
強烈なインパクトをリスナーに与え、作詩の世界に革命をもたらしたといってもよい阿久悠氏。長く歌い継がれるであろう。
【参考】阿久悠氏オフィシャルサイト
