トップページ » 北杜の窓(区別不能の原稿) » 石屋製菓不祥事にみた北海道が引きずる体質について


石屋製菓不祥事にみた北海道が引きずる体質について

2007年08月19日掲載

石屋製菓の不祥事は石水勲社長の辞任に発展をした。次から次へ不祥事や嘘が表面化し、先日のミートホープの事件を思い起こさせる。これで会社が消えることはないであろうが、企業ブランドは失墜である。土産菓子はイメージが先行するので、消費者へ与えたマイナスイメージは大きく、今後、舵取りを誤れば消滅の可能性もある。

今回の事件で、北海道経済の脆さをあらためてかんじた。北海道で優良企業といわれているところには同族経営が多い。売り上げはそこそこあっても「商店」の域を脱しておらず、一度劣勢にまわると弱い。コンプライアンスへの意識も当然薄い。
北海道経済は市場が小さく、競合も育ちにくい土壌があり、お山の大将で安住してしまう。また、もたれ合い体質もある。雇用主の雇用や従業員へ対する意識も低い。北海道経済が長期低迷から脱出できないのは、そんな体質と環境が関係しているのではないか。官主導(依存)の悪癖もいまだに残っている。

また、今回の石屋製菓の事件では、マスコミも青くなったのではないか。石屋製菓はメディアの力を借りて大きくなった会社である。「白い恋人」は、利益率が高く、潤沢な資金があり、広告宣伝費に多くの予算を投じている。
これだけ広告にお金を出してくれる道内企業は少ない。本来、報道と広告は別だが、イエローメディアだけではなく、大メディアでも提灯記事のようなものばかりになり、批判的なものは書きずらくなるのではないだろうか。

北海道には道新という絶対的なオピニオンリーダーがいる。一メディアが絶対的な権力を持っているので同じ色に染まりやすいという問題がある。そこに居るとなかなか気づかないことだ。多角的な見方が出来ず、チェック機能もはたらかないという問題が生じる。

10年近く前の雪印、先日のミートホープ、今回の石屋製菓と不祥事の背景は違うが、ファクターは共通している。事件の本質には、北海道(経済やメディアも含めて)固有の問題が背景にありそうだ。北海道が引きずる負の特殊性を一度、洗い出してみるといいであろう。


■前の記事: 札幌ロイヤルホテルが民事再生を申請、老舗のいいホテルなので残念
■次の記事: 旧羽幌炭鉱の産業遺産ツアーを沿岸バスが実施


この記事に関連する過去の記事


アクセス数の多い記事



この記事へのトラックバック

トラックバックURL: http://www.hokutonomado.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/1015

この記事へのコメント

管理人様こんにちは

札幌市東区で操業していた頃の石屋製菓の工場は、私が以前住んでいた近くで、工場移転後はコンサドーレ札幌の事務所に活用されコンサファンの私には、馴染み深い建物でした。

今年5月の北海道新聞の夕刊に石水さんの生い立ちから現在に至るまでが連載され、読んだ私は白い恋人は永遠に不滅かななんて思ったりもしてました。(石屋製菓のHPでも最近まで連載記事がアップされていました。)
今では空しい連載企画となってしまいました。

同族経営によるリスク管理の甘さもありますが、現在では法の整備により内部通報者が守られる時代であるにもかかわらず、まったくその辺を経営サイドは理解していなかったのでしょう。

昨夕、HBC(北海道放送)のニュース番組に北洋銀行の高向会長がスタジオ生出演していました。
北洋銀行が石屋支援に乗り出した経緯、コンサドーレ札幌への考え方などが話されていました。
高向さんは北洋銀行の会長ではありますが、札幌商工会議所の会頭、石水さんは副会頭ですね。
高向さんとは仕事でお話したことがありますが、北海道の中小企業の活性化や若手経営者の育成に熱心な方です。

一度地に墜ちたブランドを復活させるには並大抵でないと思います。消費者は冷静です。
今一度、食品に限らず北海道企業の経営者はコンプライアンスを無視するとどうなってしまうか、肝に銘じることが必要ですね。

投稿者 元夕張市民 : 2007年08月21日 11:41

石屋製菓の工場が東区にあったとは知りませんでした。

今回、北洋銀から新社長が出向しますが、拓銀時代から石屋製菓は、優良企業ということで、銀行が熱心に動きますね。

どうなるでしょうか。

投稿者 管理人 : 2007年08月21日 23:10




ログイン情報を記憶しますか?