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地域の結束が強い志賀高原でも奥志賀がファンド系へ売却

2007年09月21日掲載

皇太子ご一家御用達スキー場として知られている奥志賀高原リゾート事業が、長野電鉄から野村ホールディングス系の投融資会社ユニファイド・パートナーズに譲渡されることになった。

最近、スキー場などのリゾート施設やホテル・旅館などが外資系ファンドに譲渡されるのは日常的なことで、NHK朝ドラのドラマ設定でも登場するほどである。

奥志賀高原は、高級リゾートで知られていた。本格的なフレンチがあり、クラシックな暖炉がある懐かしいロッジ風の建物は憧れであった。確か、「私をスキーへ連れてって」もここが舞台になったのではないか。
ゲレンデ設定、雪質とも上級である。流石に最近は古くなった印象があったが、ブランドは残っていた。そういえば雅子様がお気に入りの福島・箕輪スキー場もファンド系に譲渡されたのではないか。

この志賀高原は地域の結束が固いところである。奥志賀高原は長野電鉄系の長電パークリゾートが運営しているが、志賀高原のスキー場、宿の大半は地元資本である。奥志賀高原の隣にある焼額山と志賀の入口、湯田中温泉からロープウエーで延々と登るごりん高原だけが外部の西武系である。

長野五輪を誘致する際、堤義明が予てからの野望であった苗場、万座、志賀の上信越国境をゴンドラで結び一大スキーリゾートをつくる計画があった。そのためには西武グループが進出できなかった志賀高原の自社開発が必要であった。当初は岩菅山に五輪コースを作る予定であったが、自然環境保護の関係で中止となり、新潟、群馬を結ぶ計画が難しくなった。

湯田中温泉の山奥につくったごりん高原も結局、他スキー場と連絡ができず、無駄なものとなってしまった。通常、地方は西武の進出を大歓迎するところが多いが志賀は違った。地元の結束が固く、反対をした。野沢もそうだが、信州は筋が通っているところが多い。逆にいうと頑なで、時代に取り残される危険がある。

話がそれたが、飛ぶ鳥の大西武でも進出に苦労した志賀高原が簡単にファンドの手に渡ってしまった。さらにユニファイドは、北志賀高原の竜王スキー場も傘下に収めており、両者を運営することで相乗効果を期待しているようだ。奥志賀高原を「数年かけて高級感のある長期滞在・通年型リゾートに作り替えていく」としており、竜王山と焼額山を結ぶトレッキングコースの整備も構想にあるらしい。

堤義明が実現できなかった「コース連絡」が、違ったかたちで簡単に出来てしまう。あっけないものだ。ユニファイドは、このほか横浜プリンスホテルも取得している。暫くはこういった動きが続くであろう。

【参考】奥志賀高原リゾート取得に関するプレスリリース


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