力士死亡事件と相撲界 -時津風親方と相撲部屋-
2007年10月02日掲載
このところニュース注目度は断トツを走る時津風部屋のリンチ殺人事件だが、相撲ファンとしてちょっとこの話題に触れたい。
朝青龍事件の時のブログでも相撲部屋のシステム、新弟子育成、イジメ、角界の閉鎖性などに苦言を呈したが、心配していたことが表ざたになった。
管理人は力士になりたかったほどの相撲追っかけ少年だった。中学生の頃は稽古見学やサインを貰いに大半の相撲部屋を訪ねている(当時は部屋数は今の半分以下の25程度)。デーモン小暮閣下ややくみつるなど齢が近い世代には相撲フリークが多い。角界入り志望は親への反抗もあり、本気ではなかったが、いじめがなく、居心地がよさそうな部屋を探したのは事実。部屋によってかなりの差があり、一般的には小部屋の方が定着率がいい。当時から陰湿なイジメ・しごきは知っており、今より遥かに上下関係が厳しい時代であった。
また、朝稽古も今はフリーでも見学できる部屋が多いが、当時は関係者以外は入ることができなかった。特に大部屋といわれる出羽ノ海や二所ノ関、高砂部屋などは、近ずきにくい雰囲気があった。重厚な鉄の扉で閉ざされており、いったいこの中で何が行われているのか悪い想像をしたものだ。
阿佐ヶ谷の花篭部屋(今の花篭とは別・輪島などがいた部屋でその輪島が潰した部屋)に行った時のことだ。部屋のすぐ近くに日大相撲部があり、学生力士も稽古に来ていた。なかには強い学生もおり、プロの力士を負かす。負けたプロの力士は稽古場の裏手に連れて行かれ、兄弟子からボコボコにされている光景を見たことがある。こんなことは日常茶飯事であったのであろう。
時津風親方の話をしよう。連日の報道で有名になったが、現役時は双津竜という四股名であった。同名の先代がおり、2代目ということになる。力士としてはつかみどころがなかった印象だ。身体は当時、高見山の次ぐらいに大きかったかもしれないが、身体を生かした相撲が取れず半端、相撲が遅く、覇気がかんじられなかった。コンニャクのようにフニャフニャしており、相撲好きの友人との間で双津竜のことを「ナメクジ」と呼んだ。あまり話題になることもなく、時津風には輪島のライバル、2代目豊山や蔵間がいたので、その陰に隠れていた印象がある。
土俵を降りると力士としては愛想がよかった記憶がある。当時、福祉大相撲や力士の歌番組があるとよく出ていた。なかなかの美声であったが、演歌が多い同時の力士間では異色で、越路吹雪の「ろくでなし」や「星降る街角」など高音・裏声を駆使していた記憶がある。あまり気持ちがいいものではなかったが。
引退後は錦島親方になり、名門・時津風を継いだ。双葉山、初代豊山と理事長を兼ねた大物の後だったので「まさかあの双津竜が時津風?」と驚いたが、名門部屋を継いだ。関取も先代の農大ルートもあり、順調に育っていった矢先の今回の事件である。
実は管理人も、事件を聞いた時、「あの双津竜が弟子を?」と思った部類である。社交的、好人物の印象があったが、実態は二面性があり、違ったようだ。
捜査を待たないとわからないが、最近の相撲界はおかしい。いや、もともとおかしかったのだが、封印されていただけである。力士、元力士、マスコミすべて言ってはならぬ不文律があり、超狭い村社会だったのだ。先日、テリー伊藤が相撲界のことを「カルト集団、オウムと変わらない」と言ったが、よく言ったと感心した。
今の相撲部屋は旧態以前としたシステムに、今の時代が持つ病巣が加わり、機能不全の状態になろうとしている。
最近の相撲部屋は、引きこもりやヤンキーなど矯正の場になってしまっている。実際、相撲部屋のホームページを見ると堂々と「問題児を逞しい子に育ててあげます」と書いてある。それも角界を代表する名門部屋のサイトだ。管理人は最初目を疑った。これが果たしてプロスポーツであろうか。
単なる養成費稼ぎ、人員確保の手段である。大相撲も落ちるところまで落ちたなと最近思っていたところの今回の時大山事件であった。
トラックバックURL: http://www.hokutonomado.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/1047
世の中ほんとに狂ってる・・・。
さんざんひどい事をしておいて、あとは自己弁護に終始し、やられた方に問題がある的な誘導まであるようですね。
亡くなった少年がどんな子だったか知らないけれど、問答無用で死ぬまで叩きのめされる判決はだれもくだせないはず。
巨漢の先輩力士達に囲まれて、最後まで恐怖と絶望と苦痛で、
「死んだ方がまし・・・お父さん、お母さん、助けて。」と
声にならない声で叫んだことでしょう。
ただただ、かわいそうで涙が出ます。
私の息子も大学野球部で同じような目に遭い、心と身体を病んで失意のうちに部を去りました。
根性なし・ケツをわったヤツ・落伍者・脱落者などと汚名を着せられながら・・・。
ただ、命が助かっただけ良かったと思うようにしています。
そして加害者たちは、そしらぬ顔して「スポーツマン」としてけっこうな会社へと就職していきます。企業も本当の姿までは見抜けずに、内定だしまくりなのです。そんな人たちが集まった会社では当然社内での終わらないイジメが横行するのです。
数年前にはある大学剣道部で、一人の大切な命がなくなっています。いつまでたっても繰り返されるこの種の事件に歯止めをかけるためにも、親方・兄弟子たちには厳しい処罰が必要じゃないでしょうか。
そして今まで死んでいった力士達についても再度調べてほしいです。
そして、世の中から、暴力・イジメなどが無くなるように、
皆で考えてみませんか。声を上げてみませんか。
投稿者 はっぱ : 2007年10月24日 10:17
■はじめまして
『特定非営利法人 行司』を、熊本で立ち上げました!
是非ブログを、ご覧下さい。みなさんの応援よろしくお願いします。
現在まで、オープンになっていない、
国技相撲の史実を随時発表していきます。
東(あずま)富士以前の横綱は、吉田司家で厳しい審査が行
われ容易には、横綱昇進を認めませんでした。
その為、相撲協会の横綱申請3回目で、
ようやく故実門人を許可された横綱もいました。
その審査基準とは、大変厳格で、
勝敗成績はもちろん人間としての横綱の品格に重きが於かれ、
とくに心気体の修練の修否に重きが、おかれていたと言うことです。
まだまだ、発足半年目のNPOですが、一生懸命頑張っています。
応援宜しくお願いします。
【NPO法人行司】 塘居 輝也
http://tomoiteruya.otemo-yan.net/
投稿者 NPO行司 : 2008年04月03日 18:31
