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燃料高を公共交通再生へのきっかけに

2008年06月20日掲載

観光や出張の移動手段に、鉄道やバスといった公共交通機関を使う動きが道内で広がっている。レギュラー1リットル170円を超えるガソリン高の影響で、自家用車の利用が減っているようだ。原油は再び騰勢を強めており、石油元売り各社は7月もガソリン卸値を引き上げる見通し。観光や帰省客が増える夏を控え、公共交通へのシフトが一段と進みそうだ。(6/18日経:北海道版
 

このところ北海道旅行の移動の主役はレンタカーになっていた。レンタカー業界の競争が激化したため、値下がり傾向が続き、コンパクトカーなら1日5千円程度で借りることが出来るようになった。オフシーズン期や旅行会社の中には3千円以下のものもある。ところがこの原油高である。実際にアップする燃料代は旅行費用全体からみれば大した額ではないが、気分的な車での旅行控えが蔓延するであろう。

旅行需要全体が減っているなか、JR特急に手配件数や往復のJRと宿泊を組合わせたパックは増えているという。北海道の場合、通常なら冬季にJR需要が増えるが、このあたりにも燃料高の影響が出ている。

これでJR特急や航空機、都市間長距離バスに車利用者がシフトするかといえばそうは簡単に行かないであろう。現状ではダイヤ・本数・料金・他の交通機関への接続問題など車に太刀打ちできない面も多く、公共交通がすぐに車移動の代替になれるとはいい難い。既に車中心の社会交通構造が出来てしまっているので上手い棲み分けも必要である。

燃料高はバス・飛行機・フェリーなど公共交通機関にとっても深刻な問題だが、公共交通利用に目を向けさせるいい機会でもある。是非、業種や事業者の枠を超えて、利用者にとって魅力がある使い勝手がよいサービスや商品をこの機会を活用して考えてもらいたいと思う。


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