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北海道最後の民衆駅、釧路ステーション画廊

2008年09月18日掲載

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「民衆駅」をご存知であろうか?
鉄ちゃんなら知っている人も多いと思うが、駅舎の建設を国鉄と地元が共同で行い、その代わりに商業施設を設けた駅のことをいう。昭和30年代につくられたものが多く、北海道では旭川、帯広、釧路などがその類いである。駅ビルのはしりであり、だいたい「ステーションデパート」というものが入っていた。

現在、北海道で唯一残る民衆駅が釧路駅である。旭川駅は外見は変わっていないと思うが、かなり改装されており、地下のステーションデパートもだいぶ前に閉鎖になっている。ここにはラーメンの「蜂屋支店」があり、はじめて旭川ラーメンを食べた所である。ラーメン屋だが蕎麦を食べている人が多かった記憶がある。

帯広駅が民衆駅かどうか自信はないが、現在の駅ビルができる前は「ステーションホテル」というホンモノの駅ナカホテルがあった。今のJRのホテルは豪華だが、旧ホテルは1泊4千円程度でお世話になった記憶がある。また、2階にあった十勝蕎麦屋が美味しかった。

唯一残る釧路駅だが、地下のステーションデパートの方は10年以上前に無くなり、今は封鎖されている。釧路では暖簾わけをした老舗「東屋支店」(?)が入っており、待ち時間の間、よくここでそばを食べた。蕎麦屋は1階にもあり(現在もあり)、競合していた。また、釧路駅には靴磨けの爺さんがいた。ちょうどATMや中古本CDショップ、トイレがある辺りにコーナーがあった。気難しい爺さんだったが、どうしているであろうか。

釧路駅2階にはギャラリーがある。釧路ステーション画廊というが、湿原を描き続ける地元画家・佐々木榮松氏の作品が展示してある。作家本人の好意により、作品が寄贈されたらしいが、ダイナミックな、生命力がある朱色と青の色使いが素晴らしい。まるで釧路の夕陽と空のようだ。佐々木画伯は90歳代半ばの高齢だが今でも活動を続けている。100円なので釧路駅を訪れる機会がある方は待ち時間にでも覘いてもらいたい。

このステーション画廊、全国で最初の駅舎内画廊らしい。現在、東京駅ステーションギャラリーも工事のため、長期休館中である。よく釧路で20年以上続けてくることができたと思うが、2階へ昇る階段や低い天井などが無機質で、昭和30年代の雰囲気がよく出ている。最後の民衆駅に頑張ってもらいたいところだ。


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