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市営谷地頭温泉の民間売却 守ってもらいたい正しい温泉スタイル

2009年02月17日掲 載

函館市は、2012年度までに市営谷地頭温泉(同市谷地頭町)の民営化を検討することになった。函館山のふもとにあり、市民だけでなく観光客にも親しまれている公衆温泉浴場だが、市の温泉事業会計が悪化しているため、民間事業者への一括売却を含めて検討する。(2/17付 毎日新聞北海道版

市営谷地頭温泉は函館市電の終点・谷地頭駅からほど近いところにある観光客にもおなじみの温泉だ。管理人も何度か足を運んでいる。市営の公衆浴場であり、茶褐色で鉄分の多い熱めの湯が人気で、開業当初は年間約80万人の利用客がいたが、年々減少。98年に改装されたものの、昨年度は45万人に減っている。

函館市は市の事業として温泉供給を行なっているが、供給量減少などから昨年度の累積赤字は1億2000万円。谷地頭の売却によって収支改善をはかろうとしているが、売却額は8億円。温浴施設が過剰気味な函館市にあって目論み通りに行くかは不透明だ。

また、市内の湯量の減少も問題となっている。2年前のブログで『湯の川の湯量が減少、函館市内温泉乱開発のツケか』というタイトルで函館市の温泉問題について触れた。湯の川は源泉が共同管理されているため新たな採掘はできないはずだが、市内中心部はその後も「ラビスタベイ函館」など温泉完備のホテルがオープンしている。

温浴施設が多い函館市内の中にあって谷地頭温泉は別格だ。広くて、シンプルな浴槽。早朝からの営業などまさに地域に密着した温泉銭湯の代表格である。水道局の事業とは意外であったが、函館市電の民営化も噂されている昨今、民営化すれば函館観光の顔である二つが消える(部分消滅)するという最悪のシナリオも考えられる。

函館にとって温泉は無くてはならないもの。谷地頭温泉は函館市が誇る財産といっていいであろう。どういう運営形態になるにしても今の基本スタイルは堅持してもらいたいものだ。


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