トップページ » 釧路・根室 » 涼しい釧路で会議や研修、ビジネスユースの「避暑」を誘致


涼しい釧路で会議や研修、ビジネスユースの「避暑」を誘致

2011年07月30日掲 載

会議や研修は、涼しい釧路で――。猛暑や節電対策に頭を悩める首都圏の企業に対し、釧路総合振興局が8月上旬から会議や研修などの誘致活動に乗り出す。同振興局によると、釧路の夏の平均最高気温は、東京より10度ほど低い。涼しさをアピールし、地域経済に生かしていこうというアイデアだ。(7/28付 朝日新聞北海道版

これまで何度か釧路避暑暮らしについては紹介してきた。手前味噌になってしまうが、管理人が1993年に市内ウイークリーマンションに10日間滞在(その時の体験記はこちら)、それ以降も年に数日間は連泊をしている。

避暑がいちばんの目的ではないが、当然それは滞在理由のひとつになっている。4年前からは釧路市が推進する「涼しい釧路でロングスティ事業」(現在は「北海道涼しい釧路で避暑生活」に改称・「ロングスティ」という言葉は某財団が登録し現在は使えない)の手伝いもさせて貰い、それなりの認知を得るレベルまでには達したと思う。道がすすめる「ちょっと暮らし」では釧路の滞在者数が昨年度は9位と健闘している。

上記プロジェクトはおもにリタイアをした中高年層が対象である。勿論、管理人と同年代やさらに若い層も夏季滞在をしているが、あくまでも「オフ」をターゲットにしている。

今回、釧路総合振興局が誘致に乗り出すプロジェクトは対象が個人ではなく、法人である点が注目だ。会議や研修などの誘致なので「コンベンション誘致」に意味合いが近いようにかんじるが、コンベンションが少ない夏季をターゲットにしているところが異なる点だ。また、サテライトオフィスの募集とも内容が異なる。

震災以降、電力不足回避やリスク回避のため、本州企業の一時移転や分散化を受け入れるサテライト・オフィス需要が叫ばれた。道内でも札幌市や函館市などがサテライト・オフィスの提供を始めた。

札幌市では市有施設や市内近郊のオフィステナントの空き室情報の提供を始めた。市有2施設の計18室を6カ月間無料で提供したが、18室のうち、利用されているのは2室のみ。問い合わせも、6月末までで約20件あっただけだ。函館市でも市産業支援センターが6月から、被災地や首都圏のIT関連産業を対象にセンター内の4室の使用料を最大9割引きにして入居者を募ったが苦戦が続いている。苦戦の理由は入居条件等あると思うが、PR不足がいちばん大きいのではないか。管理人でさえも情報を得ていなかった。

このサテライト・オフィス需要は3.11以降、関西でも当て込んだが、実際の反応は鈍いようだ。外資超巨大IT企業がオフィス機能の半分を京都へ移すという噂もあるが、やはり移動があるとすれば外資系k企業やデータセンターの移設レベルの話であろう。現実的にサテライトオフィスとなるとハードルが高そうである。特に北海道となると「遠い」という印象が前面に出てしまう。これまでもコールセンターやR&Dなど企業誘致をする際も、距離感で二の足を踏まれてしまっている。

今回のプロジェクトは大型コンベンションではなく、企業内レベルの研修や親睦会のような規模が小さものをターゲットにしているようである。これはある種の「すき間」ではないか。個人の長期滞在客は着実に増えているが、大幅に増えるものではなく、集客へは地道な作業が必要である。

個人だけではなく法人に狙いを定めることは両者の相乗効果も期待できる。今後、釧路総合振興局がPR活動を行うが、誘客へは具体的な動機付けが必要である。たとえば、 「釧路は東京と比べて10℃涼しい」、「周辺は観光地の宝庫」、「初物サンマや花咲カニが解禁」などオンリー釧路をPRすべきであろう。折角、専用サイトを作るのであれは、それ自体の周知も必要だ。


■前の記事: 「パセオ」のリニューアルが完了、増殖を続ける札幌駅JR関連商業施設
■次の記事: 管理人の3.11体験が毎日新聞で紹介される


アクセス数の多い記事


この記事に関連する過去の記事
Related Posts with Thumbnails

このブログを定期購読する(RSSリーダーで購読)

 http://www.hokutonomado.com/index.xml

この記事へのトラックバック

 http://www.hokutonomado.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/2061

この記事へのコメント

ごぶさたしていました、こんばんは。久しぶりにこのページに来てみましたが、この話は先月21日の釧路新聞で、「涼しい釧路、全国誌に」としても紹介されており、釧路市も「いいPRになる」と喜んでいるそうです。但し、交通アクセス対策や地震・津波対策が他地域より不利なので、今後はこれらの強化が求められますが…。
確かに道東3主要都市で見ると、帯広・北見は地震が釧路に比べて比較的少ないものの、夏の暑さは真夏日が多いこともあって厳しいですよねえ。その点、釧路は長らく夏日に達することさえ少ない涼しい土地として知られているだけに、交通アクセスや地震・津波対策が求められるものの、避暑地とする価値は十分あると思います。
あっ、それから釧路が避暑地として今後追い風になる材料が1つ。それはこれまで入らなかったテレビ東京系列のテレビ北海道、TVhが今月開局することになっているからです。TVhは今回、総務省の支援を受けて、11月までに帯広・北見など、道東主要都市の一部で開局しますが、釧路が一番乗りなので、最高材料でしょう。
今回のTVhの開局で、旧釧路市内であればTVhが入らないということがなくなりますので、今回取り上げられた首都圏などの道外からはもちろん、道内主要都市各地からも釧路に避暑地として訪れる長期滞在者は増えるのではないかと思います。余談ですが、釧路でのTVh放送は、今月17日試験放送開始で、26日開局です。

投稿者 歌姫LOVE : 2011年08月01日 23:16

管理人様
こんばんは。子供の時分に釧路に住んでいました。釧路の避暑生活の誘致はあの手この手と駆使されている事でしょう。その為には市街地のコンパクトシティ化と災害の被害を防御する対策やライフラインの充実を徹底されることが命題ではないでしょうか。
廃校した小学校や空き店舗をオフィスにしたり、高台地域に仮住まいする上で自宅のような施設(ウィークリーマンションにあらず)、自治体のサポートなどソフト面に充実した内容を宣伝文句に打ち出せるよう、わざわざ来釧する価値があることを押し出す必要があります。「涼しい」も「寒い」に解釈できますし、住んでいた者としては霧、地域によっては湿度が高い、商業施設が市街地にほとんど無いなどとデメリットが頭に浮かんでしまいます。
本気で地域再生を視野に入れるならば、住民や商店主の意見を取り入れてはいかがでしょうか。観光客増のシナジーも生まれると考えております。

投稿者 : 2011年08月02日 19:37

歌姫LOVEさん、コメントありがとうございます。

釧路が道東の中でも際立って涼しいことは道外では殆ど認識されていません。帯広との最高気温差が20度近くあることも珍しくありません。

地震に関しては確かにマイナスイメージがあります。管理人もこの「釧路=地震→大丈夫?」の質問はよく受けます。巨大地震が何度も来ても家が殆ど壊れないほど土地が強く、北方住宅は堅強なのですが。

TVhが開局しますね。テレビ退潮の時代にどれほどメリットがあるかわかりませんが、「格差解消」には繋がるでしょう。TVhにはもう少し自前コンテンツに期待したいところです。

投稿者 管理人 : 2011年08月04日 10:15

管理人様
 このたびのブログにて8月2日の日付で掲載されているコメントは私が残したものでございます。あとで気付いたのですが、名乗っていないという非常識なミスを犯してしまった事を心よりお詫び申し上げます。今後はすべての面にて確認を徹底させてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。

投稿者 あさま山荘 : 2011年08月04日 20:05

あさま山荘さま、こんばんは。

コメントの件、お気になさらないで下さい。何となく見覚えがある文章でした。

>「涼しい」も「寒い」に解釈できますし、住んでいた者として>は霧、地域によっては湿度が高い、商業施設が市街地にほとん>ど無いなどとデメリットが頭に浮かんでしまいます。

確かに釧路は他の道内都市とは異なる環境にあります。天候などは紙一重ですね。また、極端に空洞化した中心部も事前知識がなく来釧した人にとってはショッキングかもしれませんね。

釧路も最近になって、地域づくりの動きが活発になっています。他所と比べるとまだまだですが、努力しているので上手く成果に繋げられるといいですね。

投稿者 管理人 : 2011年08月04日 20:44




ログイン情報を記憶しますか?