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旧丸井今井苫小牧店がデータセンターとビジネスHに 地域活性には繫がらない組合せだが

2011年12月16日掲 載

'11.06Kushiro 055 閉店から5年が経過したがいまだ入居先が見つからない旧丸井今井釧路店

2005年に閉店したJR苫小牧駅前の旧丸井今井苫小牧店の建物と土地を15日、建設コンサルティング業のJCC(札幌)が取得した。旧店舗はデータセンター(DC)に改装し、12年10月に一部開業する計画。旧駐車場にはビジネスホテルを建設する構想だ。 (12/15付 道新

JCCは、旧丸井今井苫小牧店の建物と土地約1万平方メートルを所有する札幌の不動産会社から取得した。 まず地下1階地上6階建て延べ約1万5千平方メートルの旧店舗のうち、1階部分をDCに改装。サーバーを約1万台設置できる棚を設置し、企業に貸し出す。DCの管理・運営のため、地元から8人を雇用する。

また、旧屋外駐車場には100室規模のビジネスホテルを建設し、13年5月に開業する構想。JCCは1階部分の改装とホテル建設を合わせ、約22億円の事業費を見込む。

旧苫小牧店は閉店後、ショッピングセンターとなったがふたたび閉店していた。旧店舗はデータセンターとビジネスホテルに変わるということだが地域経済に貢献できるであろうか。

まず、データセンター(DC)だが、道では各地で積極的に誘致をしている。しかし、DCは今回の地元の雇用が8人でわかるように雇用の創出は期待できない。コールセンターなら雇用が発生するが市場的には厳しいものがある。

DCの運営は高度に自動化されており、人が関わる作業は殆どないと言ってもいいくらいである。道内にクラウド型の超大規模データセンターを誘致しても変わらないであろう。

また、DCの誘致は「IT革命」が叫ばれた当時と発想があまり変わっていない気がする。雇用対策とセンター構築によるハコモノ的発想がベースにあるが、そのモデル自体が古い。

ビジネスホテルも雇用対策にはならない。宿泊特化の全国チェーンホテルは最低限のスタッフで運営を賄っている。地元からの購買も飲食設備などがないのであまり期待ができない。苫小牧市はビジネスホテルの激戦区であるが新規参入の市場はあるのであろうか。

最近の道内地方都市の駅前は全国チェーンのビジネスホテルばかりが競うように建っているが地域に何の恩恵をもたらしているのであろうか?

これが百貨店であればパート従業員も含めると100人近い雇用があったのではないか。それがDCやビジネスホテルに変われば、せいぜい30人程度であろう。納入業者もなくなり、地域経済をさらに疲弊させ、何よりも地域から「消費」が消えて行く。

旧丸井今井店舗は苫小牧のほか、小樽、室蘭、旭川、釧路店が閉店となった。まだ、決まっていない旧店舗もあり、釧路などは5年以上が経過し、建物は草生し、ゴーストタウン化している。

駅前にホテルは兎も角、DCをつくっても地元への恩恵は殆どない。しかし、シャッター商店街で放っておくよりは、地図が埋まるだけでも良しとするべしか。


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この記事へのコメント

駅前一等地を、立地が関係ないはずのデータセンターにするとは、何とも言えないですね。

とはいえ、今の時代、地方の駅前というのは小売業にとってデメリットなのも事実。車を無料で停めさせられないのでは、購買力ある層に来てもらうことすら出来ないのですから。

地方都市の市街地に関わる人たちにとって、共通の不安は、閉店した大型店の無人状態が続き、スラム化・死角化してしまうことでしょう。
多くの雇用を生まない施設であっても、人の気配がすることは、それだけで安心感をもたらすはずです。
このケースは、各地に参考になる取り組みかもしれません。

投稿者 地球ネコ : 2011年12月17日 11:30

地球ネコさん、いつもコメントありがとうございます。

駅前の空家を空にしておくよりは人の出入りがなくても埋まった方がいいということでしょうか。

地方都市の駅前の問題は根本的な解決策が出てきませんね。大型店舗がなくなれば、その恩恵を受けていた小売店も消え、人がいなくなって行きます。

駅前の大型店出店の猛反対をしていた80年代が懐かしく思えてしまいます。

札幌でさえも西武跡のテナントが宙ぶらりんになっています。クルマ社会で大型モールの今、駅や駅前、百貨店は消費を生まないものになってしまいました。

投稿者 管理人 : 2011年12月17日 11:42

管理人様こんにちは。

数日前、久々に夕張までドライブしてきましたが、立ち寄った遠戚の理髪店の店主が嘆いてました。道東道が開通し、店の前の交通量が減った。夕張を素通りする車が多くなったと。

さて、苫小牧の話題ですが、私も通算で8年くらい住んでましたが、昭和50年代は、苫小牧駅を中心として、東西にある王子製紙の社宅があり、駅北側にはイトーヨーカドー、長崎屋、駅前通りをR36方向へ進むと、老舗の百貨店、鶴丸が賑わっていました。

親不幸通りと呼ばれる、飲み屋街も朝方まで騒がしかったですね。

王子製紙の社員の持ち家制度でもあったのかわかりませんが、多くの社員が社宅を出ていき、社宅は空き屋が目立つようになりました。
今でも、当時、西部社宅と呼ばれていた家があるかも知れません。

この頃から、苫小牧市中心部の空洞化が始まり、まずは西地区の糸井、錦岡方面の人口が増え、新しい小学校、中学校も誕生しました。
今では、トヨタ効果でしょうか、東地区の沼ノ端方面の人口が急増しています。

イオンは、その沼ノ端方面に行く途中にあり、イオンの周辺は多くの店舗が賑わっています。

丸井ができた時は、中心部の活性化になるのかと期待しましたが。

苫小牧駅のエスタももぬけの殻、駅前にあるビルは過去のキーテナントはダイエーでした。

市内中心部の多くは王子製紙系の土地と思いますが、王子城下町に頼ったツケが、今の中心部の空洞化だと思います。

休日に苫小牧のイオンなど賑わってますよ。

苫小牧市は、王子製紙などと一緒になって、再開発計画など策定しないと、ますます中心部の空洞化は避けられないと思います。
東横、ルートインをはじめ、駅前周辺はビジネスホテルだらけです。

投稿者 元夕張市民 : 2011年12月17日 14:38

元夕張市民さん、こんにちは。

こちらの知りえぬ苫小牧の情報、ありがとうございます。

あそこは企業城下町の特殊性があるのですね。室蘭や釧路などもそうですが一企業、一産業に頼りきり、それが衰退した後の始末を誰がやるのでしょうか。

管理人は郊外のイオンを見た時、駅前は終わりだなと思いました。あれほどの巨大なショッピングモールは初めて見ました。

現実的にはデータセンターとビジネスHが精一杯といったところでしょうか。

投稿者 管理人 : 2011年12月19日 11:50

初めてコメントさせて頂きます。
今日の北海道建設新聞のwebページには更に計画について踏み込んだ内容が記載されていますね。総事業費は62億で金額的には石狩のデータセンターを上回る規模の内容のようです。

http://e-kensin.net/news/article/6944.html

既存の建物の改修でそれだけの費用をかけてDC作って競争力のあるサービスの提供が出来るのかが疑問です。

それ以外にもホテル事業に6億円を充てると言及されているのですが、東横やルートインと言ったチェーン展開のホテルが出来たことで、地元のホテル(ホテル・ニュー王子やプリンスホテル)が今年廃業し、客室数は供給過多ではないのかと思うくらいなのにホントにホテル必要なの?という疑問がわきます。

実は私は苫小牧生まれ苫小牧育ちの生粋の苫小牧人のオッサンなので、地元の活性化を望んでいるのですが、今回の降って湧いたような話が、ビジネスとして成り立つかという事自体に危うさを感じますね。

投稿者 地元民 : 2011年12月19日 12:48

地元民さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

北海道建設新聞の記事、拝読致しました。
62億円とは驚きですね。それだけ設備投資をしても回収できないと思います。DCはハコモノ事業ではありません。空港がある千歳でも企業誘致には苦戦をしています。いくら駅前で空港に近い苫小牧と云えでもテナント探しに苦労をするのでは。


ホテルも同様ですが、苫小牧からはホテル・ニュー王子やプリンスホテルといった地元に根付いた宴会型ホテルも消えています。Sホテルを誘致すると書いてありましたが本当ですかね。

今後に注目です。

投稿者 管理人 : 2011年12月19日 17:35

事の顛末

結局補助金目当てで実態の伴わないデータセンター建設の件は頓挫し、旧丸井物件は次の展開へ。

今度はケアハウス、補助金がつぎ込まれることには変わりは無いですが、今度のビジネンスは需要もあるし、運営の母体が同様の事業の実績があることですね。

詳しくは苫小牧民報のWEBを

http://www.tomamin.co.jp/2012t/t12041002.html

投稿者 地元民 : 2012年04月11日 10:55

地元民さん、情報ありがとうございます。

予想通りの顛末でしたね。補助金ありきの発想から抜け出せない限り、本当の意味での地方都市再生は難しいと思います。

投稿者 管理人 : 2012年04月12日 11:33




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