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低調な夏休み国内旅行者数、「夏季北海道特別料金」は必要か

2008年07月30日掲 載

JTBによると、今年の夏休み期間(7月15日〜8月31日)の国内旅行者数は前年同期比0.9%減の7350万人と4年ぶりの前年割れになる見通し。「ガソリン代などの値上げで消費者の節約ムードが旅行にも波及」「燃料高で割高な海外からのシフトはあるが、大きなものではない」など物価高の影響が及ぶ。旅行会社や各観光地では間際予約の伸びに期待する(7/26付 観光経済新聞

国内・海外共に減少するのは最近では記憶にないことだ。特に2度の地震による風評被害の東北地方は大幅に落ち込んでおり、週末でもかなりの空きがあるという。北海道はどうか?海外からのシフト組みが北海道や沖縄に流れ込み、昨年よりパックツアーは出ているというが、全体的な数字で見るときびしいのではないか。特に道内観光客の財布の紐が固そうだ。

夏季の北海道ツアーはダイナミックパッケージなどの募集型企画旅行で申込んでも基本料金が高く、ビジネスホテル1泊付で東京発の場合、最低4万円以上はかかり、ピーク時には6万円を超えるのでパックにする意味がない。
観光地の宿はさらに高く、移動の中心となるレンタカーも「夏季北海道料金」なるものがあり、3割程度は上がる。さらにこの燃料高もあり、夏休み期間の北海道旅行はかなり高いものについてしまう。3泊4日で家族でまわるのなら一人10万円は覚悟しておいた方がいいであろう。これならサーチャージを考えても海外の方がよいか。

同じコースで10月から6月頃のショルダー・オフ期に旅行すればピーク時の半分程度で上がり、さらに格安のツアーが登場する。この極端な価格差が北海道観光の問題点であると以前から言っているが、この構造は変わっていない。季節変動が激しい地域なので夏季多少高くなるのは仕方がないことだが、オフシーズンに利益を度外視したような叩売りをする構造にも問題があるのだ。自らの首を絞め、そのしわ寄せが夏に来る。夏は高くても来るという常識が出来ているが、さっぽろ雪まつりなどは、敬遠されるようになり、大幅な価格ダウンをしている。すべてに”夏季北海道特別料金”を付けるのもいかがなものかと思う。

利用者からみた北海道観光の位置付けは海外旅行に近いものがあるが、果たしてその路線でいいのか。受け入れる側は深刻な旅行不況のなか、小手先の○○ツーリズムや高級化路線の前に、自分たちのポジショニング、北海道観光の本質を根本から考える時期に差掛かっていると思う。

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伸び悩む道観光客入込み、サミット効果は期待薄

2008年07月23日掲 載

道が22日まとめた2007年度の観光客数は前年度に比べ1%増の4958万人だった。2年連続の増加。洞爺湖サミット(主要国首脳会議)開催決定を受け周辺地域の観光客が増えたほか、旭山動物園の人気が根強かった。道内客は1.4%増の4309万人、道外客は1.5%減の649万人。06年度はスカイマーク参入で航空運賃が下がり、道外客が過去最高だったが、07年度は反動で減少に転じた。海外観光客は引き続き好調で、20.4%増の71万人だった。(7/23付 日経

大変先行きが心配なデータである。道内観光の定番となった旭山動物園や洞爺・登別などはサミット効果もあり、増加しているが、その煽りを喰っているのが他の観光地である。特に道東の落ち込みがひどい。知床世界遺産効果などどこかへ飛んでしまった。先月末にウトロから羅臼まで知床を周遊したが、週末にも関わらず、恐ろしいほど観光客がいなかった。しかし、知床の落ち込みはある程度予想できたこと。観光ビジネスの構造そのものに問題がある。

道東だけではなく、これまで安定していた函館、小樽なども落ち込みを見せている。今後、回復は期待できるか?管理人の答えは「厳しい」とみる。今夏は国内外を問わず、旅行需要が抑制。近場以外は期待できないであろう。いい思いをするのはウインザー洞爺ぐらいではなかろうか。

今後、さらに深刻な「旅行不況」が起きると思う。景気減退、燃料高インフレといった経済事情もあるが、感覚としての旅行離れが日常化しかけていることに危機感を抱く。既に旅行が個人にとって大きなイベントとして存在していないのではないか。

特に今の20代から30代前半は旅行をしない。かつては最もマスマーケットであった層に期待ができず、中高年や富裕層がターゲットということになるが、それすら流動的であり、外国人観光客などといったら水ものなので先のことはわからない。旅行会社も相当な危機感を持っているが、解決策というものが見出せないでいる。旅が個人にとってエンターテイメントでなくなる時代が到来しているのかもしれない。

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阿寒湖がICI石井スポーツと組み新たな試み、アウトドアの基地に成りうるか

2008年07月13日掲 載

特定非営利活動法人(NPO法人)阿寒観光協会まちづくり推進機構(釧路市、大西雅之理事長)は、登山・スキー用品販売大手のICI石井スポーツ(東京・新宿、松山盟社長)と共同で阿寒湖温泉のアウトドア基地化を推進する。周辺の山や湖沼を生かし、登山やウオーキングなどの受け入れ体制を整える。温泉だけに頼らない魅力づくりにより、地域全体の集客増を狙う。(7/9付日経新聞

阿寒湖周辺は素晴らしい自然環境に恵まれているが、なぜか印象が薄い。湖畔にある大型温泉ホテルや観光船、アイヌ土産物街などのイメージが強すぎて、アウトドアと結びつきにくいのだ。また、周辺の湖沼は立ち入り禁止地区が多く、気軽に散策できる場所はオンネトーあたりまで行かないとない。

ロケーションのよいスキー場もあり、本来はリゾート・アウトドア基地としての素養があるにも関わらず、1泊のみの滞在に終わっている。幣サイトのテーマである北海道観光の課題が集約したような地域であるが、最近は鶴雅グループの大西氏などを中心に何とか滞在型観光地に変えようといろいろな仕掛けをしているところである。

滞在型を目指すのなら高い宿泊費では成立しにくい。かといって現在の阿寒湖にはそれに見合う宿が少ない。トレッキングをしたい人は雌阿寒温泉(野中温泉)などに流れてしまうであろう。

魅力を訴えるには、これまで立ち入り禁止であったコースの一部開放を含め、温泉色からの脱却が必要である。ICI石井スポーツと提携するのはいいアイデアであると思うが、集客へは時間がかかる作業で、それほど大量動員は期待できない。一度、イメージが醸成された観光地が生まれ変わるのは至難の業である。

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道内レンタカー、ハイブリッド需要高まる

2008年07月11日掲 載

ニッポンレンタカー北海道(札幌市)はエンジンとモーターを併用するハイブリッド車の保有台数を今夏に、現在の約3倍の150台に増やす。燃料価格の高騰や環境意識の高まりを受け、移動距離が長くなりがちな道内ではレンタカーでも高燃費のハイブリッド車の需要が急速に伸びていることに対応する。(7/9日付経新聞
今夏は燃料高によりレンタカー需要が落ち込んでいるらしい。特に7月からは道内限定の季節特別料金となり、基本料金が3割以上高くなるのでかなりの出費となる。プリウスやシビックハイブリッドなどは昨年あたりからレンタカー各社がお得なプランを出しPRしているが、ここまで切羽詰ってくると需要が伸びるであろう。

先日、ハイブリッドではないが、一人で道東をまわるのでマーチをレンタルした。3日で400キロ程度走行したが、満タン返却の際の給油が20リットル程度であったのでハイブリッドに近いような燃費のよさには驚いた。管理人が普段乗っているドイツ製コンパクトカーはリッター9キロ程度しか走らない。

環境が主要議題であったサミットも終了したが、洞爺湖の天気にようにすっきりしないものであった。これからどうなって行くであろうか。
 

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来道観光客動態調査、満足度の1位はルスツだそうだ

2008年05月16日掲 載

道が14日発表した2007年度の来道観光客動態調査によると、国内から道への観光客の32.9%が5回目以上のリピーターだった。前回調査の02年度の29.4%から上昇した。観光地や宿泊施設などの満足度も軒並み80%を超えるなど、道内観光が好印象を与えていることがうかがえる。道はリピーターに加え新規の来道者も増やしたい考えだ。(5/15日付け日経新聞

訪問客数が多いのは札幌、旭川、小樽、函館、富良野の順番である。前回(2004年)2位だった小樽は旭川に逆転され、知床は7位である。
訪問地の満足度ではルスツが1位、2位えりも3位利尻礼文の順であるが、何が満足度の基準になっているのかはっきりしない点も多い。

また、1人が1日に使うお金は、個人旅行の場合、1万5千円であり、60代が1万7300円と最高だった。
滞在日数は平均2泊3日であり、旅の短縮化が進んでいるようである。

【参考】来道観光客動態調査書のPDF(200ページ近くあります)

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北海道観光振興機構がスタート、何かが変わるか

2008年04月02日掲 載

北海道観光連盟に替わる観光推進組織の社団法人北海道観光振興機構が1日から発足した。

観光機構は、北海道観光の長期戦略を検討する北海道観光戦略会議(南山英雄会長)の提言を基に、道観連が定款変更する形で発足。民間主導を理念とし、従来の北海道観光のPR活動に加え、市場分析や地域連携などの新事業を手掛ける。

前身の北海道観光連盟については多くの疑問があった。メンバーは道から天下った人や業界の利害関係者が多かった。コーディネートの発想や企画力に乏しく、道庁とのつなぎという印象であった。

「財界さっぽろ」4月号で新たに観光機構会長に就任した坂本眞一氏へのインタビューが掲載されている。この中で「自然は一流、サービスは三流」という質問に対してこう答えている。

「北海道を批判しているのは本州から来た評論家で、比較論で言っている。(省略)ただいちばんいけないのは安いツアーだ。サービスなんか出来ない。そこは反省が必要です。」
「スーパーマーケット型、薄利多売に関してはちゃんとした対価をもらい、満足のいくサービスが必要だと思う。(省略)いままでのような団体旅行一本で、安かろうという旅行だとダメになってしまう。」
三流、二流というより、北海道独特流のサービスが欲しい、それがいまないわけではない」

坂本会長、なかなか的を得た発言だ。サービス三流というわる諸悪の原因は、このサイトを立ち上げた理由でも書いているが、物見遊山の周回型ツアー旅行客中心の発想から業界が脱却しておらず、脱却したくても旅行会社主導のために変えられず安い価格で取引せざるを得ない。なので北海道のホテル・旅館の客室単価は全国で最低水準となる。
旅行会社へ依存する宿側、観光施設と薄利でも数で勝負したい旅行会社の思惑が悪の連鎖になっている。

もし、サービスの物差しを伊豆箱根や有馬・城崎、九州などと較べれば、二流三流と言われても仕方がない。そうではなく、坂本会長が言う「北海道独特流のサービス」が確立されていれば、そんなことを言われないはずだ。会長は「いまないわけではない」と発言しているが、それが本当に独特流なのかは疑問だ。

九州の人気温泉地は湯布院・黒川が牽引役となり、各地に素晴らしい個人宿が誕生している。落ち目になった別府も生まれ変わろうとしている。九州の宿には環境を活かし、機目の細かさや独創性がある。北海道もそれに追従するであろうが同じものは無理だし、真似事である。

現在の北海道観光は「団体(パックツアー含む)」と「個人旅行」では受け入れる宿側の意識やニーズの違いなどから同じ土俵に上がらない。そこが埋まってくれば自ずと変わってくるはずだ。

以前、「試される大地北海道」というコピーがあったが、自虐的で大嫌いであった。最近は「自然は一流、サービスは三流」がよく使われるが、これも気分がいいものではないので使ってほしくない。

そのためにも北海道観光振興機構のお手並み拝見だ。

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流氷初日を迎え冬季観光を考える

2008年01月21日掲 載

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網走港から見た流氷(2002年撮影)

19日に流氷初日を観測した。海上保安部の「流氷速報」を見ても紋別・佐呂間湖方面に接岸しそうであり、今年は例年になく早い訪れとなった。

タイミングよく紋別と網走の二つの流氷観光砕氷船が20日から今季の運航を開始した。紋別ではハス葉氷が見られ、観光客らが流氷クルーズを楽しんだ。運行初日から流氷を体験できるのは最近にないことではないか。

管理人は1990年に「ガリンコ号」(紋別)、1995年に「おーろら」(網走) に乗船しているが、2度とも運よく流氷航海を体験できた。その後も何度か冬の道東で流氷を見ているが、それが目的ではなく、通りがかりで見たというレベルである。

流氷観光の形態は基本的に10数年変わっていない。道外客はおもに女満別空港をベースに観光バスで紋別や網走へ、宿泊は網走、ウトロ、川湯温泉、阿寒湖など。個人客には、流氷見学や冬の観光用に「ひがし北海道エクスプレスバス」が数ルート運行され、普段は不便なオホーツク地区でも公共交通機関で効率的に回れるようにしている。

また、JR北海道釧路支社では釧網線を中心に、釧路湿原を走るSL「冬の湿原号」や網走-斜里間にはトロッコ列車「流氷ノロッコ号」が運行され、定期観光バスや貸切バスにも観光コースとして組み込まれ人気を呼んでいる。

しかしながら、この数年流氷船の乗船客が減っているという。世界遺産効果も僅か1年で終わり、ジリ貧傾向である。「さっぽろ雪まつり」同様、こちらでもアジア人観光客頼みのようで呼び込みに必死である。

国内観光客が減っている理由はいくつかあるが、やはり流氷観光のマンネリが大きいと思う。雪まつりもそうだが、2度も高いお金をかけて行きたいものではないのではないか。典型的な周遊型北海道旅行の一環に流氷観光がある。

管理人は流氷船に2度乗っているが、3度目は今のままだとないであろう。恐ろしく寒く(当たり前だが)、運賃も高く、団体客ばかりで落ち着かず、物見遊山の観光はだくさんだ。

最近では観光客があまり来ない根室方面が気に入り、冬季の風連湖や春国岱などを毎年訪れている。根室半島オホーツク側からノサップ岬をまわり太平洋側へ流氷が音を立てて流れ込むダイナミックな光景、また、多くの野鳥や野生動物など静寂のなかで過す時間は素晴らしく、自分だけの世界を持つことができる。

現在の流氷観光は、おもにツアーなら流氷船乗船-周辺観光地訪問-温泉宿泊-買い物というパターンが続いているが、冬の道東は流氷だけではない。最近は宿のレベルも上がっており、体験型ツアーも増えている。

今年からは根室・釧路でバードウオッチングに特化した祭り・イベントなども行われるなど地域固有の魅力を活かした冬の楽しみ方は少しずつだが登場してきている。

流氷観光や「さっぽろ雪まつり」など2月にかけて本格的な冬季観光シーズンを迎えるが、国内観光客に冬の北海道の魅力をステレオ型ではなく、新しく、斬新な視点で伝えてもらいたいと思う。

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動物園効果で好調な道央、知床、道東は大苦戦

2007年12月07日掲 載

道内主要地域の4―9月の観光客数が発表された。

全体的には不振の中、ひとり気を吐いているのが旭川市で前期比8.1%増の471万6600人。宿泊延べ数、外国人宿泊延べ数とも2年連続の最高を更新した。動物園さま様だが、交通アクセスがよい「丘のまち」美瑛町も大幅増と恩恵を受けている。

但し、すべてがそうではなく、層雲峡は減少している。 温泉地としての魅力の無さといってしまえばそれまでだが、個人客が少なく、団体に依存している限り、層雲峡は悪循環から脱することはできないであろう。あそこからビルが無くなり、乳頭温泉や黒川温泉のような宿群ができれば、大人気となると思うが。

落ち込みが目立つのは道東圏である。知床の世界遺産ブームが去り、斜里町では、前期比13.7%減の98万2000人だったのを始め、網走市は6.7%減、弟子屈町が8.2%減と苦戦した。
知床半島は、成熟型の観光地であり、効果が続かないとみていたが、早々に落ち込みを示した。このあたりの経過については、過去のブログでも触れている。

全体的には旭山動物園や富良野・美瑛、冬季のニセコなど一極集中型であり、新鮮味に欠ける結果となっている。観光スタイルは変化しているようだが、実は個人、団体を問わず、ネームバリューがある一部に需要が集中する傾向には変わらない。

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ユニークな小樽観光応援ファンドが登場、最初のターゲットは鉄ちゃん

2007年12月05日掲 載

小樽観光の活性化に役立てようと小樽観光協会が4日から、市内ホテルへの「応援金」を一般公募する。
仕組みは出資希望者が応援したいホテルを選ぶ。どの宿泊施設を応援したいかを選び、1口2万2000円または3万2000円を振り込む。旅行プランの期間は12月9日から来年2月29日まで。

各施設がこの期間中に該当プランで黒字を出せば、応募者は3月に、応援金に数百―数千円上乗せした額のホテル利用券をもらえるというもの。
プラン利用客が少なかった場合は、応援金から最大で2000円少ない額のホテル利用券をもらう。応募はインターネットを通して今月25日まで受け付ける。

投資というよりは、小樽ファンづくりと冬季観光対策といったかんじだが、観光客が減少傾向にあり、宿泊率が低い小樽にとってはいいアイデアだ。
地域産業活性プランの一環で、助成金が出ている事業だが、宿泊施設を対象にしたのは、はじめてということでどういった反応があるのか興味がある。

また、プランとしては、「てっちゃん小樽の一人旅プラン」、スキーツアーなど6種類が用意されている。小樽は、北海道鉄道発祥の地であるので鉄道ブームにあやかろうということか。

なお、対象の宿泊施設は小樽グランドホテル、ホテルノルド小樽、武蔵亭、ホテルソニア、ウィンケルの5施設である。
 
小樽応援サイト詳細

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流氷減少を防ごうとオホーツクの宿がエコ作戦を展開

2007年11月28日掲 載

観光業者らでつくるオホーツク圏観光連盟と網走支庁は、流氷の勢力を弱める地球温暖化などを地域一体で防ぐ「オホーツク流氷トラスト運動」に乗り出すことになったと27日付け道新が伝えている。

オホーツクの流氷は年々減っている。管理人が初めて紋別へ訪れた1990年頃でも10年前と較べると「ちっちゃくなっちまった」と地元の人が言っていたが、それから20年近くが経過。さらに薄べったい流氷になっている。以前は流氷が見られた稚内では回数が減り、流氷観光船もなくなってしまっている。

今回の運動、12月1日から網走管内のホテル・旅館の暖房温度を低く抑える室温適正化運動を始めるほか、2月第3日曜日(来年は17日)を「流氷の日」に制定し、住民に危機意識を高めてもらうという。

ホテル・旅館の室温適正化運動では、ロビーや廊下の温度を例年より2度ほど低めに設定、夏季は冷房を2度ほど高めに設定してもらう。約200施設に呼びかけ、これまでにウトロ地区を中心に20施設が応じているという。

こういった観光エコ運動は長野県が、「信州エコ”泊”覧会」という名称で今年からキャンペーンを実施している。おもな内容としては、「エコキャンペーン」マイ箸持参など自然や環境にやさしくお客様の五感を喜ばせるおもてなしをすることなどで、サービスとしては、御膳を季節の樹の葉で彩る、箸置きに小枝を使う、自家製ジャムやパンを提供する、無農薬野菜を料理に使う、夏はうちわと打ち水、冬は湯たんぽ
近隣の里山を案内するなどがある。

マイ箸には抵抗がある人もいるかもしれないが、室温を下げるのは問題がないのではないか。だいたい北海道の宿は室内が暑すぎてかえって風邪など体調を崩してしまうことが多い。マイナス2度といわずマイナス5度くらいでもいいと思うが。

環境・エコ対策はバブル期から言われているのに成果は上がらず、悪い方へ加速している。政府の「チームマイナス6%」も地に足が着いているとはいいがたい。

世界的にも稀有で、貴重な自然現象である「流氷」がいつまでも見られることを祈る。

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鶴雅グループ大西会長の言葉からかんじた北海道観光

2007年10月07日掲 載

7日朝放映されたNHK「経済羅針盤」のゲストが阿寒湖・鶴雅グループの大西雅之代表であった。鶴雅グループは、この数年で人気ホテルグループに成長、阿寒湖だけではなく、道東を中心に網走やサロマ湖などのホテルも買収し、勢力を拡大している。

管理人は大西代表とは面識はなく、間接的にその仕事ぶりや人柄など聞いていたが、テレビで見た印象は、道産子らしい朴訥さと誠実さ、情熱を兼ね備えた魅力的な方と拝見した。鶴雅の高級路線や他ホテルのM&Aを実行しているので、豪腕経営者という先入観があったが、星野リゾートの星野社長とはかなりタイプが違っていた。

阿寒湖鶴雅はかつて阿寒グランドホテルといった。20年位前まではパッとしない宿で、ホテル阿寒湖荘や阿寒観光ホテル、カラカミ系チェーンの後塵を拝していた印象だ。JTBの調査で送客が停められる58点まで評価が落ち、どん底からスタートをして今の地位を築いた。このあたりは、いろいろなメディアで紹介されているので省くが、鶴雅が何で人気宿になれたのか管理人なりの視点で考えてみた。

まず、時代を逆手に取ったことが挙げられる。阿寒グランドホテルが「送客停止」にされた1980年代中頃は、バブル突入前夜、大型豪華施設が相次いでつくられていた時期である。しかし、そんな余裕がない大西氏のホテルは、周囲を尻目にソフト面を含め出来うる範囲から改善をしていった。そしてバブルが崩壊し、旅行ニーズが変わった90年代、他所が試行錯誤している最中に攻勢に出た。建設コスト、人材確保、買収等などに有利な時期である。また、資金がない分、ソフト面に力を入れたのが後になって幸いしている。このあたりの感性は銀行マンとしての経験も大きいであろう。ある種の時代の隙間を突いている。

二つめとしては、個とリピータを意識したことである。阿寒湖は一見さん相手の典型的な物見遊山の観光地であった。北海道の観光地に共通するステレオタイプの宿ではなく、何度も来たくなるような個性的な客室と頻繁な改装、飽きのこない食事などこれまでの道内大型宿にはなかった一歩踏み込んだサービスを行うことでリピータづくりに成功した。20年前に58点の落第点をもらい「送客停止」にされた失敗を源に、旅行会社、利用者共にウケがいい戦略性が高いホスピタリティを構築している。

三つめは、地域に根ざし、地域と発展、共生していることである。インタビューの中でも大西代表は、「観光地をまちづくりの観点で考えないと絶対に生き残れない」と言っている。当たり前のように聞こえるが、これを実践できているところは非常に少ない。

このサイトで何度も道内観光地・温泉地の問題点として、巨大温泉ホテルなどは、一歩も外へ出ないで、館内で完結できる仕組みをつくっているので宿泊者は街へ出て楽しむことなく、温泉街などが形成されにくいことを言った。
巨大ホテルがないところでも、それぞれの宿が囲い込んでしまうので、なかなかひとつにまとまらず商店街(土産物街など)や家族経営の小旅館などは衰退してゆく。観光地をマチ、コミュニティという概念で育ててゆかないと地方都市と同様に格差が進み、ゴーストタウン化してゆく。一事業者のエゴではなく、地域が開かれた共同体であるという発想が必要であると大西代表の言葉からかんじた。

阿寒湖は素晴らしいリソースがありながら、どこか時代の取り残された悪い意味での昭和チックな観光地であった。管理人は鶴雅の路線をすべて支持している訳ではないが、大西代表のやり方には総論賛成であり期待している。氏の手腕による阿寒湖、また、道東、道内観光全般の変貌を見守ってゆきたい。

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道がサミットに備え接客の覆面調査を開始する

2007年10月02日掲 載

道がサミット開催地となる洞爺湖地域などで今秋以降、接客に対する覆面調査を実施することになった。

9/27付けの日経北海道版にると調査は道内6地域を予定しており、まず洞爺湖地域のほか道南の松前周辺、網走・知床周辺の3地域で10月中をメドに実施する。観光ボランティアを中心に2―3人の調査隊をつくり、1泊2日で旅行してもらう。気づいた点を後日集約し、地元観光協会や市町村などとの意見交換会を開いて議論する。残り3地域も近く場所を決め、来春までに実施するという。

北海道観光最大の課題である「ホスピタリティ」に関する調査を行政自ら行う。それも覆面調査員が隠密行動を取るのでミシュランのようである。行政自ら実施するということは、自分たちの「おもてなし」に自信がなく、「サービスが悪いので直せ」と官自ら公言しているようなものである。

以前、道が宿泊施設のランク付けを行政主導でやろうとしたが、反対意見が多く、頓挫したことがある。海外の観光省(局)などが設備・ハード面から★評価をすることはあるが、サービスに対しのて★評価はあまり聞いたことがない。ランク付けなど初めから不可能であると2年前のこのブログでも書いた。これらは民間がやるべきことである。

観光サービスの底上げを図ることは大いに結構だが、何かにつけ官主体で動いている限り、本質的なものは変わらないような気がする。やはり民間(地域や同業者間)の切磋琢磨、刺激し合える環境づくりが大切であると思う。

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根室・落石漁協の観光振興への参加、漁協などは意識を変えられるか

2007年08月23日掲 載

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落石集落から岬の灯台へ続く遊歩道 徒歩20分ほど車では入れない

根室市の落石漁業協同組合は、市内の酪農家グループが地域の景観を生かし整備した遊歩道「フットパス」を観光資源として育てる活動に参加すると22日付け日経が報じている。9月8日、大地みらい信用金庫が主催し実施する「第3回フットパスウオーク」JR花咲線の別当賀からゴールの落石漁港まで約14キロを歩くイベントだ。
道内漁協が観光振興に協力するのは珍しく、素通りされがちな根室への滞在客を増やし、地域活性化につなげるという。

ウオーキングツアーの中で、酪農家グループがフットパスのほか、漁協では海海岸線沿いに「タラステラピーコース」を設置し、漁協から参会者へ新鮮な海の幸の昼食が提供される。

漁連は農協などに較べると観光振興への協力や独自で企画を打ち立てることは少ない。実際、管理人も複数の漁協へ体験型観光の協力やその他の企画を持ち込んだことがあるが反応が悪いのだ。農家はアグリツーリズムを理解し興味をもつが、漁師はアクア・ツーリズム(私はそう命名している)への意識が少ない。

根室半島北太平洋シーサイドライン沿いに落石・別当賀があるが、落石は漁村、少し中にはいった別当賀は酪農地帯である。また、落石岬や浜松海岸など一帯は手付かずの、自然と景観が残っており、観光資源としての価値も高い。しかし、根室は、通過型の観光地で、納沙布岬で引きかえし、そのまま釧路や知床方面へ向かうので落石岬などへ立ち寄る人は少ないのが現状だ。

観光活性と漁業をどう活かせばいいのか。根室といえば言わずと知れた海の幸があるが、食に関する情報は少ない。また、落石には少ないながら民宿がある。路線バスが廃止になる以前はもっとあったようだが、こういった宿と提供される食の情報などが発信できれば、漁業への効果も期待できる。たまにテレビ東京で漁師が営む宿のような特集があるが、口コミで広めてゆく。

これまで、漁業体験やオーナー制度など観光客や外部の力を利用して漁業を活性させようとすると、漁師さんが、二の足を踏むことが多かった。農業とは「狩猟」と「農耕」の違いなのか、大らかな反面、閉鎖的であったが、事例が増えれば変わってゆくはずだ。

地味なニュースであるが、興味をもって注目したい。

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旧羽幌炭鉱の産業遺産ツアーを沿岸バスが実施

2007年08月21日掲 載

羽幌町に本社がある乗合バス事業者、沿岸バスが、37年前に閉山した旧羽幌炭鉱をしのぶとともに、新しい観光資源としての可能性を探ろうと、10月13日から1泊2日のツアー「羽幌炭鉱の夕べ」を初めて実施すると道新が報じている。

ツアーでは、札幌発で羽幌の海の幸などを楽しみながら、在りし日の同炭鉱の映像を見たり、関係者の話を聞く「羽幌炭鉱の夕べ」を13日夜に開催。14日には産業遺産としての炭鉱跡を巡る。

沿岸バスは昨年、幻の国鉄未開通路線、名羽線(名寄-羽幌間、廃止になった深名線を経由)を巡るツアーを2チャンネルオフ会と題し、開催して話題になったが、今年は、本社がある羽幌町の炭鉱跡を巡る。 産業遺産としての炭鉱跡は、空知地域が北海道遺産に登録され、最近では夕張・三笠コースなどが定期観光バスの人気コースになっている。空知に比べ、留萌地区は印象が薄いが、羽幌のほかに古河系の浅野炭鉱や、小平町達布の天塩炭鉱などがあり、今でも残骸がのこっている。

沿岸バスのサイトをみると、今回のツアーの他に、10月6日催行で沿岸バスで行く産業遺産の旅「羽幌炭鉱と幻の鉄道、名羽線」、また、系列の沿岸ハイヤーでは、羽幌の産業遺産を巡る貸切コースが紹介されている。

沿岸バスでは、最近2チャンネルなどを利用して、バスファン、産業遺産(炭鉱)ファン、廃墟ファンなどを上手く引き込んでいるが、今回の「羽幌炭鉱の夕べ」は一般向けの内容であり、あまり知られていない羽幌炭鉱を紹介する意味でも興味深い。

【参考】羽幌炭鉱の夕べ チラシPDF 

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芦別の旧カナディアンワールド運営会社が破産、夕張に続く産炭地観光施設の破綻

2007年08月04日掲 載

芦別市の「星の降る里芦別」が札幌地裁に自己破産を申請し、2日までに手続き開始決定を受けたと8/3付け道新などが伝えている。帝国データバンク札幌支店によると、負債総額は75億円。

同社は旧産炭地振興の補助金を受けて、1990年にテーマパーク「カナディアンワールド」を開業した。赤毛のアンをモチーフに、開業当初の1991年は年間27万人の入場者があったが、その後は下降が続き、1997年に有料テーマパークを断念。無料の公園として営業を続けてきたが、年間維持費が1億円以上かかり、累積債務は13億円を越えていた。

この芦別の施設、夕張の石炭の歴史村と通じるものがある。芦別の場合、ちょうど計画からオープンの頃、夕張が波に乗っていたので、かなり相手を意識してつくったのではないか。運営会社は別かもしれないが、芦別には大観音像や五重の塔などカナディアンワールド以上に意味不明の施設が今でも存在する。公共系の宿泊施設だけでも3つぐらいあるのではないか。

バブル期の発想といってしまえばそれまでだが、あまりにもお粗末である。「星の降る里芦別」では、地域ファンをつくる名誉村民などを募集していたが、そちらの方にもっと力を注いでもらいたかった。

北海道にはテーマパークが育たない。「グリュック王国」や苫小牧の「ファンタジードーム」は閉鎖され、廃止は免れても経営が交代したところがいくつかある。北海道のテーマパーク運営の難しさは、グリュック王国が倒産した際のブログでも触れている。
6ヶ月で1年分を稼がなくてはならないハンディがあるのだから、慎重な計画が必要である。

今回、芦別市は、3セク会社が所有していた施設が市に売却されているため、借り入れ金の内、札幌地裁で調停が成立した32億円を今後、返済してゆかなくてはならない。巨額の負債返済が残ったかたちだ。

カナディアンワールドには無料化してから一度訪れたが、何の魅力もない施設になっており、ひとことゴーストパークである。夕張同様、開業から20年近くたってツケが出た恰好だ。芦別に限らず、歌志内、赤平などの空知の旧産炭地は大丈夫であろうか。

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TX系北海道鉄道旅行番組を見て

2007年07月14日掲 載

旅番組といえばTX系であるが、14日19時から「爽快!夏の北海道 期間限定列車で行く旅」という番組がオンエアされた。TVHでも同じ番組のはずだが、北海道ローカルは18時半からの前番組が、「旅コミ北海道じゃらん」なので2時間半にわたって道内旅番組が流されたというわけだ。

番組内容は、道内の期間限定列車に乗って夏の北海道を満喫するというもの。取材エリアは、富良野~美瑛、釧路~網走、利尻・礼文、函館の4箇所。期間限定列車は、「富良野・美瑛ノロッコ号」、「旭山動物園号」、「丸瀬布森林鉄道SL」、「くしろ湿原ノロッコ号」、「DMV」、「函館市電ハイカラ電車」、「SL大沼号」、「竜飛海底」、「はなたび利尻号」ほか。

管理人は、DMVと竜飛海底駅、はたたび利尻号以外は、紹介されたものすべて乗車体験している。何度も見たり、乗ったりしているものもあるが、こういうイベント列車も悪くない。北海道旅行のエキスパートを自負する者にとって、ちょっと気恥ずかしい気分もあるが、それはそれで楽しいものである。

期間限定列車ではないが、番組を見ていて気になったことがある。いろいろな宿や飲食店が出てきたが、目を惹くような魅力的なものがなかった。相変わらずの素材頼りの料理や魅力に乏しい宿・・・・・
個人的には、左とん平と酒井和歌子が旅した函館旧市街にある「八幡坂ストーリー」のアイスシチューと旅館一乃松はさすが函館と思ったが・・・・

しかし、釧路湿原、美瑛、礼文どこも最高の季節である。自然がいちばんのご馳走かもしれない。

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北海道観光連盟が社団法人化

2007年06月27日掲 載

北海道観光の底上げを目指す全道組織のあり方について検討してきた官民組織・北海道観光戦略会議の検討委員会(委員長・内田和男北大大学院教授)がまとめた最終報告書の概要が二十六日明らかになった。新たな社団法人を二○○八年度に設立し、北海道観光連盟(道観連、会長・我孫子健一元道副知事)を廃止。トップには民間出身者を据えて「民主導」を明確にする。報告書は七月にも開かれる戦略会議に提出、同会議での論議を経て正式決定する。(6/27北海道新聞HPから)

道観連に関しては、管理人は以前からそのあり方について疑問があった。ここは、道庁の直轄であるが、外からみた印象は、お役所仕事、フットワークが悪い、官制観光情報の提供が中心なので、面白みがなく、使い勝手も悪いという印象があった。

最近は財政悪化のため、リストラが進んでいたようで、東京、大阪の観光案内所を廃止(東京は道事務所へ移転)、札幌でも案内所を市と統合し、物販や広告収入を強化するなどしている。

道観連のwebサイト「北海道ぐるり旅」は、観光検索情報サイトだが、情報量が少なく、中途半端に広告が入り込み、何より使いずらい。以前の「観光まるごと北海道」の方が使い勝手がよかったが、突然サイトがなくなった。これらのweb事業も業者への丸投げで、利用者の立場になって見ていないであろう。

道観連を廃止し、社団法人にするのは結構だが、観光案内が「サービス業」であるということは忘れてはいけないと思う。以前から、この部分の発想に欠けており(行政が運営するのだから仕方ないが)、新組織になる前に、自分たちのミッションを確認してほしい。看板を書き換えるだけで、安易なスリム化、利益追求に走るのは、利用者から見て、不便と質の低下を招きかねない。

最近、やたらコンシュルジュという言葉が使われるが、道観連(新組織)こそコンシュルジュ本来の意味に立ち返って業務に当たってもらいたいと思う。観光案内は、腰掛ではなく、北海道にとって重要な仕事のはずである。

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JTBが道内の高速道路乗り放題のレンタカー向けパスを発売

2007年06月25日掲 載

JTBがこの夏、ETC付きレンタカー割引プランと道内高速道路が3日間、7千円の乗り放題となる「JTB 北海道ETC夏トクふりーぱす&割引レンタカープラン」の販売を開始した。

JTBのレンタカー専用サイトで予約すると、走り放題のパスも同時に申し込むことができる。このプランは、6/1~10/1の期間限定で、金土日月の連続する3日間利用できる。
参考までに札幌を基点にした主要観光地までの正規高速料金は、旭山動物園がある旭川北ICまでは3400円、洞爺湖のある虻田洞爺湖ICまでが3450円、函館方面は途中の八雲ICまでで5千円である。

このところレンタカー各社間の競争が激しい。予約代行をする旅行会社も各社知恵を絞ってお得なプランを出している。最近、ETC対応のクルマを増やしているが、北海道では高速道路利用が伸び悩んでいる。道路整備が遅れているのが、いちばんの理由だが、料金の高さや、遠回りのルート(札幌から函館方面へ行く場合、高速利用よりも中山峠経由の方が使い勝手がいい)など北海道の高速道路は利便性が悪い。また、北海道は北海道開発局と高速道路会社との微妙なパワーバランスもある。

このプラン、旅行会社とレンタカー会社、高速道路会社の思惑が一致した商品である。

個人的には、道内で長距離を運転する際、高速はショートカットで使う。道央道で札幌-函館間を走る時は、八雲-豊浦間は高速を利用し、あとは230号で中山峠へ。旭川方面は、交通量が多いので、全線お世話になるが、道北まで行く場合でも、旭川で降りることにしている。

折角の観光ドライブなら、高速で緊張して走るより、のんびり走りたいのが正直なところである。整備が遅れている道東方面への高速が進めば便利になるが、味気ない観光ドライブになりそうである。

*役立ちサイト 「北の道ナビ

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摩周湖のマイカー乗り入れ禁止実験が地域の観光再生につながるか

2007年06月13日掲 載

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阿寒バス川湯温泉営業所 今回の代替バスとは直接は関係ありません

摩周湖のマイカー乗り入れ規制実験が始まった。代名詞ともいえる霧が「酸性霧」となっており、シラカバなどの林が、立ち枯れ現象を起こしている。そのため、11~17日まで自動車や観光バスの乗り入れを禁止して、対策に乗り出すことになった。

管理人は、これまで何度か摩周湖を訪れている。弟子屈や川湯方面から登ると視界が開け、山上に大駐車場が現われる。有料で、必ずここに車を止めないと摩周湖が見れないようになっているが、観光シーズンになると駐車できないこともある。また、この区間は路線バスが走っていないので、クルマか観光バスでしか行くことはできないのだ。

摩周湖へ行く代替バスの料金は500円。バス代のほか、川湯相撲記念館(大鵬記念館)や屈斜路湖クアハウスの割引券などがついてくる。
クルマや観光バスを降りて、目的地に向かうパーク&ライド方式は、上高地や知床で行なわれているが、この2ヶ所はどん詰まりである。しかし、摩周湖の場合、弟子屈-摩周湖-川湯と周遊コースになっているので普及にはクリアすべき問題が多々ある。

このプロジェクトの目的は、環境対策もあるが、もうひとつ弟子屈町への滞留時間を長くして、お金を落としやすい環境をつくるという狙いもあるのではないか。
弟子屈町には、摩周湖のほか、屈斜路湖などメジャーな観光地があるが、道東周遊ドライブの通過点の色合が強く、宿泊は阿寒やウトロなどに取られがちである。

宿泊施設がある川湯や摩周温泉、屈斜路湖畔の宿は退潮傾向であり、滞在してもらわないことには、ゴミだけ残されて、話にならない。

この乗り入れ規制だけでは、滞留時間や消費を増やすことは難しく、マイナスになることも予想される。
個人的には、マイカーやレンタカーで乗りっぱなしよりも、乗換えの多少の「不便」があった方が、旅にインパクトを与え、幅が広がると思うが。
必要なのは、理解と認知と啓蒙、さらに全国的な動きにすることであろう。

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洞爺湖にサミット開催が決定、得する者は?

2007年04月24日掲 載

洞爺湖でのサミット開催が決定した。
今朝はこの話題に触れざるを得ない。事前に洞爺湖と予想されていたが、京都が巻き返していたという情報は知らなかった。もあまり興味がある話題ではなかったが、決まった以上は観光振興のチャンスにしなくてはいけない。

今回の決定は中央主導であり、当初は及び腰であった道や町は、この決定をどう受け入れているか。開催地の洞爺湖町や北海道はこれで知名度が上がるであろうが、そのまま観光集客につながるかは予想できない。また、外国人観光客などは一時的に増えるであろうが、洞爺湖でのサミット開催はあくまでも今後へのきっかけづくりである。

この決定でいちばん得したのがウインザーホテルであろう。今後、恐ろしい露出度となる。北海道・負の遺産から一躍、バブルを克服した象徴として脚光を浴びる。そのあたりの狙いも政府にはあったのであろう。

今のウインザーになってから、ここには追い風が吹いている。ウインザーの成功を見ていると北海道観光は少しは変わってきているのかと思うが、、ここは「特区」ではないであろうか。北海道にある「租界」のようなものである。

豪華なウインザーホテルもいいが、洞爺サンパレスでサミット開催はどうであろう?
巨大遊園地風呂で、各国首脳が仲良く遊浴している姿が全世界へ放映されれば、これはいい絵になると思うが(絶対ありえない)。

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「北海道さっぽろ観光案内所」をチェックする

2007年04月07日掲 載

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外国語対応のパンフや案内が充実した新しいインフォメーション

以前、札幌駅構内に札幌市や道、JRなど複数の案内所が離れた場所にあり、不便で無駄であることをこのブログで述べた。その後、それぞれが一ヶ所に集まり、「北海道さっぽろ観光案内所」として2月からスタートした。

今週、はじめて現地を訪れ、中をじっくり見てみた。以前からあった道観光案内所と札幌市案内所、コーヒーショップ、福祉ショップ、道物産館はそれぞれ壁やパーテーションで区分けされており、中には知られていない店やスペースもあったが、新案内所では壁をぶち抜き、誰でも訪れられるわかりやすいものとなった。

まず道と札幌市の観光案内所はひとつとなり、パンフ類などが飛躍的に増えた。特に外国語対応の充実が著しく、外国人観光客も多く見られた。コーヒーショップはこれまで地元ご用達であったものが、スィーツメニューを増やして北海道食材のPRも兼ねている。また、インターネットも設置されているので情報収集が可能もある。

道の物産館は「どさんこプラザ札幌店」に変わった。しかし、商品アイテムはあまり変わらず道内の特産品を中心に扱っているので菓子類などの土産を求める人にとっては物足りない内容となっている。

その他、JRの案内所も出来たが、全体的にはすっきりまとまっている印象だ。情報収集には適している。
煽りを喰ったのが、以前の札幌市スペースにあった市のPRセンターや福祉ショップ、物産展示スペースで福祉ショップ以外はなくなってしまった(福祉ショップもスペースが狭くなっている)。市のPRセンターや物産展示スペース(多くが非売品という不思議な場所であった)が以前からその存在に対して(?)であった。20年近くもよく続けていたものだと思う。

これから観光シーズンに向けて大いに利用されるであろうが、特に外国人観光客が多く訪れそうなのでしっかりした対応が必要である。できればJR北海道のツインクルプラザなどの旅行会社カウンターがあると更に便利である。

ちなみに札幌市内にある観光案内所はここ以外にこれだけある。

道と札幌市、JRの3者コラボによる事業であるが、無難なつくりであった。今後に期待する。

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羅臼町が観光協会事務局長を一般募集

2007年02月22日掲 載

羅臼町観光協会が協会事務局長を全国から公募している。但し、条件は2007年度4月から勤務可能で給与は21万円、ボーナスなしということである。

先日、伊豆の稲取温泉が同様な募集をかけたところ大変な反響があった。稲取は年収700万円に住宅付きという高待遇もあり、シニア層を中心に多くの応募があった。
それに対し、羅臼はワーキングプアすれすれの待遇。お飾り的な存在ではなく、実際に知恵をはたらかせて動いてくれる人材でなければならない。

また、行政や地域もはたらきやすい環境をつくってあげる必要がある。
低待遇にも関わらず多くの応募があると思う。北海道、知床、羅臼を愛する人材を大事にしなければならない。

稲取温泉の場合、広告効果を考えると700万円は安いものだ。今後、こういった試みは各地で行なわれるであろうが、話題提供だけに止まらせてはいけない。

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アートショップの衰退、閉塞感が気になる小樽観光

2007年02月09日掲 載

札幌雪まつりに続いて小樽では「小樽雪灯りの路」がはじまった。市民参加型の素晴らしいイベントである。
小樽にはガラス工芸やオルゴールなどの専門店が数多く存在する。
その中のひとつ、オルゴールコンサートなどで知られていた「海鳴楼」が、営業不振でキビシイとの記事を道新で読んだ。

小樽には、運河を中心に数多くの工芸店やアートショップがあるが、どうも最近元気がない。
運河保存運動などで最初の小樽ブームが起きた1980年前後、北一硝子をはじめ、多くの個性的な店が生まれた。工芸ではないが、海猫屋もこの頃にできた。
その後、小樽観光は隆盛を極め、運河周辺は続々に新しい店が生まれた。京都の嵐山や鎌倉の小町のように”にわかショップ”で埋め尽くされるようになった。

管理人も十数年までは小樽でガラス工芸品を買うのを楽しみにしていたが、次第に足が遠のくようになった。安易な観光化とともに小樽の工芸ショップもその渦に呑み込まれ、魅力がないものになってしまった。
小樽はじっくり歩くと素晴らしい街である。しかし、多くの観光客は小樽駅から運河方面しか見ることはない。それでは一見さんで終わり、リピーターにはならないであろう。

エージェント系の観光ルートと素顔の小樽が見れるものとのギャップも著しい。
このままでは小樽観光が衰退してしまう。地域に根ざしていない商業主義とマンネリは、目が肥えた観光客には飽きられてしまう。

そして工芸店やアートショップも何とかしなくてはいけない。観光客相手では客単価が安く、記念品的なものしか売れない。ホンモノを追求したくてもできないであろう。

もう一度、じっくりいいものを作り、見せるマイスター的な小樽に原点回帰してほしいと思う。地域の文化・産業に根ざしたホンモノを見せる、また、そういう人材の育成や出店への支援などが復活への手がかりになると思うが。

これ以上、昔の小樽が好きだった人たちを失望させてはいけない。

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「グリュック王国」再開ならず、道内屋外施設の難しさ

2007年02月08日掲 載

北海道でまたテーマパークがなくなることになった。
帯広の「グリュック王国」の廃止が決まったのだ。「まだやっていたの?」と思った人も多いと思うが、すでに2002年から休園をしていた。

何とか再開にこぎつけようと運営企業ぜんりんは、国内外の投資会社に出資の話を持っていったようだがまとまらなかった。老朽化も進んでおり、回収が見込めないのことは素人目でもわかる。

多分、オランダ村やハウステンポスの成功を見て欧州の街なみを再現したテーマパークを作ろうと決めたのであろう。
「グリュック王国」と聞くと、愛国から幸福までの広尾線を復活させようとした話を思い出す。
管理人はテーマパークには興味はないが、唯一「グリュック」には1991年の5月、訪れたことがある。
ドイツの中世の町並みや古城をモチーフにしたもので、俳優の津川雅彦が絡んでいたので全国的にも知られていた存在であったが、実際、訪れると規模は小さく、ドイツ人の職人が手もちぶささにしていた。

その後、規模が縮小され、ニュースもあまり聞かなくなり、経営難に陥った。負債は百十億円を超えるとみられ、既に土地と建物は債権者によって競売手続きが進められているらしい。

古城のホテルがあり、そこに泊まってみたかった。最近ではこのホテルをアンチエイジングの施設として再開への目玉にしたかったようだ。

それにしても北海道はテーマパークが育たない。「グリュック」の他に芦別のカナディアンワールド、苫小牧のファンタジードームは閉鎖され、廃止は免れても経営が交代したところは数多くある。
多くの施設はバブル期に建設。屋外施設は冬季営業ができないという雪国のハンディがある。しかしハンディがなくても今のテーマパークを取巻く情勢では、維持できなかったであろう。

「グリュック」は、オーナーのぜんりん西社長の強烈な個性、思いがあったプロジェクトだ。トマムの開発者、関兵精麦然り、役人だが夕張の中田市長も猛烈なキャラクターであった。
あまりにオーナーの思いが強すぎ、強引すぎた。トマムの新しいオーナーである星野リゾートはどうであろうか。
クールでロジカルな加森が強いのがよくわかる。

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地球的な雪不足が新たな追い風となるか

2007年01月18日掲 載

先日、ニセコのコンドミニアム「ヨウテイ トラックス」が完成したが、販売価格が1部屋3500万から6000万円という高価にも関わらず豪州人を中心に完売した。今後、30数棟のコンドミニアムが建てられる予定である。
また、豪州人誘客だけではなく、最近は欧米へもプロモーションがされている。今年からは英国からのツアーが富良野にやってくる。

ニセコがきっかけとなり、道内スキー場の国際化が急速に進んでいる。豪州のようにシーズンが正反対で、欧米へ行くことに較べて近く、雪質やスケールで自国と比べ魅力的な北海道へ行くことは理解できるが、英国など欧州からとなると「わざわざ」ということになり、よほどのアドバンテージがないと難しい。

英国の場合は自国にスキー場らしいところがないためフランスやスイスなどアルプスまで出かけるのが一般的になっている。同じ飛行機で行くならちょっと遠出して普段行かないところへ行くのも面白いのではないか。
馴染みの薄い日本のスキー場を京都観光などとセットで売り出す動きがあるが、いいところに目をつけていると思う(スキーツアーに参加する客層とマッチするかどうかはわからない)。

もうひとつ欧州スキー場の慢性的な雪不足が追い風となる可能性がある。地球温暖化により、シーズン当初の雪不足が日常化している。日本のスキー場でも同様な問題が起きているが、さすがに北海道では少ない。ニセコや富良野、キロロ、札幌国際などの札幌近郊などシーズンインが多少遅れることはあっても5月連休まではだいたい安定した積雪がある。

ニセコは以前、東洋のサンモリッツといわれてが、さすがに国内有数の規模を誇っても欧州のスキー場と較べると猫の額ほどだ。それでも安定した積雪のほか温泉や海の幸などのグルメ、流氷見学、京都観光などゲレンデ以外の楽しみを付加すれば魅力が倍増する。

雪不足の心配がない北海道と欧米にはない日本の魅力を訴えることでスキーの本場からの新たな集客が可能になるのではないか。

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札幌駅構内に国内最大級の観光案内所がオープン

2007年01月15日掲 載

2月1日、JR札幌駅に新しい観光案内所がオープンする。札幌市と北海道の連携で実現するもので、「道内全域の観光情報や市内のイベント情報をワンストップで入手できる日本最大級のインフォメーションらしい。

これまで札幌駅には道(観光連盟)、札幌市など2,3ヶ所の案内所があった。それぞれ場所が離れ、連携が取られておらず無駄そのものであった。この件に関しては以前、批判記事を書いたことがある。

今度誕生する案内所は巨大なもので施設面積は1165平方メートルで「観光」(北海道さっぽろ観光案内所)、「食」(北海道どさんこプラザ札幌店)、「食と観光」(軽食、PRスペース)の3コーナーが設けられる。
一ヶ所に観光と食、物産など複数機能のサービスを持ってくるようだが、どういう反応が出るであろうか。

札幌駅構内はJRタワー完成後、人の往来が盛んになったが、観光客が集まりやすい時計台から大通りにも案内所があってもいいような気がする。

旧道庁前のビル1階にも商工会議所が運営する観光案内所があり、ボランティアスタッフが無料観光ガイドをやっているが、PR不足でわかりにくいせいか閑散としている。

物販や飲食など金儲けに走るのもいいが、東京や大阪では道の経費節減で観光案内所が消えている。どれもピントがずれていて納得できないものをかんじる。
観光案内とはどうあるべきか考えてしまう。

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北海道は観光案内に対する考えをあらためるべき

2006年11月07日掲 載

昨日、秋田県の観光事務所に出かけた。場所は有楽町交通会館(道産子プラザや札幌市東京事務所など北海道関連の事務所が多いビル)の2階にあるが、閉鎖されており、平河町の都道府県会館へ移転したと張り紙があった。1階に秋田県のアンテナショップがあり、そこで聞いてみたが、大半の資料は平河町まで行かないとないということであった。

ちょうどその時、初老の男性が「来週、秋田へ行くのですが象潟町のパンフレットはありますか」と聞いて来た。職員が事情を説明していたが、普通、平河町などに行くことは滅多にない。

似たようなことがある。今年の春、上記の交通会館にあった北海道観光事務所(案内所)が、永田町の北海道東京事務所へ移った。5月に書いたこのブログでも移転への疑問に対する批判記事を書いたが、どうして一般人が立ち寄らないような永田町や平河町などに引っ越すのであろうか?

それに引き換え、物産店(アンテナショップ)は銀座や新宿など都内の一等地にどんどん進出している。そこで観光案内をしているところもあるが、北海道の場合、「道産子プラザ」、「FOODIST」では多少のチラシがある程度でインフォメーションはない。

観光案内を縮小した理由として考えられるのは①経費節減②インターネットの普及などにより情報提供の必要性がなくなった③費用対効果が不明で案内だけでは儲からないなどが挙げられる。

観光案内の移転は画一的に経費削減に走るはるみ知事の施策らしいが、「観光立国」を目指しているのであればこれは間違いである。

まず、案内所の利用者の多くは、中高年齢層であり、情報源は紙である。シニアに限らず事前のネット情報や現地でのモバイル情報は使い勝手が悪く、IT化が進んでも紙のガイドの方が実際は使いやすい。
特に出版社が出しているものより、行政発行のものの方が詳細で、親切な場合が多いのだ。
旅なれた旅行者はガイドブックは買わず、パンフで旅をする傾向がある。

また、収入源がないというが、それはお役所仕事をしているから金が入らないのだ。
たとえば定期的に北海道観光関係の企業や団体のイベントにスペースを貸し出すとか各旅行会社のパンフを置いて説明会を開く。また、出版物や道内新聞の販売、観光写真のDB化による有料販売や貸し出しなどいくらでも考えることができる。

また、民間と提携し、旅行情報がみられる「Travel Cafe」のようなチェーンコーヒー店でアライアンスしても面白いと思うが・・・

最近、やたら「観光コンシュルジュ」という言葉を聞くが、旅立つ前にこそコンシュルジュが必要ではないか。冷やかし客が多く、採算が悪いというがならばJRがやっているようなシニア向けの会員制度をつくってもいい。そうすれば収益も期待できる。

北海道は観光案内に対する姿勢を変えるべきである。

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ブログで北海道旅行の感想を書けば無料招待

2006年10月26日掲 載

北海道観光連盟が冬季観光集客のため、来年1月から観光客の意見を反映した冬季のモニターツアーを始めることになった。スキーや温泉、雪祭りなどを含む計12コースで、全国から100人を募集する。旅費を無料とするかわりに、ブログに感想を書いてもらい、情報発信するものだ。

道観連が9月、JTBの広告会社、JICのホームページで全国8000人から冬季の北海道アンケート調査。要望が多かったものをツアーに盛り込み、当日に参加者へ内容を知らせるという。

冬季観光は雪祭りが飽きられ、スキーツアーも長期低落傾向が続いている。最近ではアジア系外国人頼みであるが、冬の北海道の魅力をあらためて訴求することができるであろうか。

無料ツアーの告知は11月に道観連の専用サイトで告知される。

 

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低迷する小樽観光を盛り上げようと中央バスが動く

2006年07月04日掲 載

迷する小樽観光を盛り上げるため、北海道中央バス(小樽)は七月一日からグループ挙げての初の小樽キャンペーンを始める。ミステリーバスやスタンプラリーを企画。旧三菱銀行小樽支店の中央バス小樽第二ビルを改装した観光施設「小樽運河ターミナル」も、七月十九日にオープンする予定だ。
 「いい夏・バス旅キャンペーン」と題し、八月三十一日までの二カ月間行う。定期観光バスや小樽天狗山ロープウェイ、小樽バインなど、同グループの施設を利用するとスタンプラリーに参加でき、抽選で宿泊券などの商品が当たる。(北海道新聞)

このところ小樽観光が不振だ。観光客数は1999年度の973万人をピークに、2005年度は756万人にまで落ち込んでいる。 不振の原因はひとことでいってマンネリ・飽きられたであろう。20年近く観光のベースは運河歴史観光とそれて付帯する施設(寿司やガラス、その他観光一見さん向けの施設)である。
新しい施設も出来ているが、それを目当てに遠くから行こうという魅力もないのが正直なところではないか。
北海道中央バスは全国でも十指に入る北海道を代表するバス会社である。会社の発祥が小樽市なので今でも本社を札幌にせずに小樽に置くこだわりをみせている。中央バスの本社建物も歴史的建造物である。今はワインレストランになっている「小樽バイン」などはなかなか雰囲気があってお気に入りだ。
中央バスでは小樽が観光地として賑わいを見せだした20年前からボンネットバスの運転や豊富な定期観光バスコースを用意するなど小樽観光へ貢献をしてきた。

バス会社自らここまで観光事業を展開するのは北海道では珍しい。
堅実な会社であるが、低迷する小樽観光を自らどこまで盛り上げることができるか期待したい。


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日中韓の観光サミットが阿寒湖で開催される

2006年07月03日掲 載

日本・中国・韓国観光担当大臣会合は2日、ニュー阿寒ホテルのレストランを会場に開催され、北側一雄国土交通大臣と中国の邵 偉(ショウ・キイ)国家旅遊局長、韓国の金明坤(キム・ミョンゴン)文化観光部長官は3カ国の観光交流拡大へ協力の取り組みをまとめた北海道宣言に調印した。会合後の共同記者会見で3人の大臣は青少年、姉妹都市交流などによる観光交流の拡大をはじめ宣言の実践に意欲を示しながら3カ国の観光交流を2010年には1700万人(05年1200万人)とする具体的な目標も掲げた。(釧路新聞)

日中韓の三カ国観光担当大臣会議が阿寒湖などで行なわれた。殆んど全国ニュースにならなかったが開催された北海道、特に釧路地方では大きな扱いになった。
今では当たり前になった東アジアからの観光客も10年前ではまだ珍しかった。日本人が気軽に韓中を観光で訪れるようになったもここ十数年のことであり、そういう意味では近くて遠い国であった。

本格的な観光交流はまだ始まったばかりである。
中国大陸からの本格的な観光客はこれからが本番であるが、政治レベル以外でも受け入れ態勢や観光客のマナー遵守など問題も多い。
北海道観光だけを見てもまだまだ物見遊山のレベルであり、「交流」とまでは至っているとは思えない。

三ヶ国が民間ベースで頻繁に行き来することにより、次第に違和感が取れ、”特別な関係”ではなくなっていくことに期待する。今回の会議はプロローグである。

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函館市もご当地検定を開始

2006年06月12日掲 載

函館市と函館商工会議所、函館国際観光コンベンション協会が本年度から実施する「シティガイド検定」の正式名称が、「函館歴史文化観光検定」(通称・はこだて検定)に決まった。開港以来の異国情緒あふれる文化や、国際観光都市としての飛躍など、函館の主要要素を含んだ名称となった。第1回試験は初級のみで、実施日は2007年3月11日を予定している。(朝日新聞)

地域の歴史や文化などに関する知識を試す“ご当地検定”が全国的に増えている。最初は沖縄・京都で火がつき各地へ飛び火した。道内ではこれまで札幌シティ検定が行われたが、今年から北海道観光マスター検定も新たに実施される予定である。以前から旅行全般を扱った旅行地理検定や時刻表検定、温泉検定などもあり日本人の旅の勉強好きには驚かされる。

函館もいつかは検定試験をやると予想していたが、案の定登場をした。道外に函館ファンがどれくらいいるのか注目しているが、戊辰戦争や新撰組のファンとリンクするかなども興味深い。
こういった試験の受験者は観光の金の卵である。試験後も受験者の動向を追って貴重なアドバイザーにすべきである。

また、地域検定振興協議会はインターネットの情報サイト「御当地通」を開設し、同検定の実施要項などの情報提供を始めた。アクセス数も月間1万を超えているようで関心は高いようだ。
これから試験数、受験者数ともに増えてゆくであろう。


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旭川市の入り込みが500万人を突破したが

2006年05月26日掲 載

旭川市は二十五日、二○○五年度の観光客入り込み数(推計)が、これまでで最高だった○四年度を32・6%上回り、過去最高の五百六十四万人を記録したと発表した。五百万人突破は初めて。年間二百六万人が訪れた旭山動物園の効果や、台湾などからの外国人観光客増加が要因で、北海道を代表する観光地の一つ、函館市の○四年度実績(五百六万人)などと比較しても、旭川の飛躍が際立っている。(北海道新聞より)

旭山動物園ブームに翳りはみられない。遂に旭川市は道内有数の観光地・函館の年間入り数を抜いてしまった。しかし、この数字俄かに信じられずちょっと待てと言いたい。

旭川市全体の入り込み数564万人に対し、旭山動物園は206万人。差し引くと358万人、63%の観光客は旭山へ行っていないことになる。詳しい資料がないので間違いがあるかもしれないが、残りの358万人は旭川市内のどこへ行ったのであろうか?
ラーメン村?川村アイヌ記念館?伝統工芸村?常盤公園?三浦綾子記念館?男山酒造?・・・どれもが地味すぎる。

この564万人という数字、根拠がわからないが旭川駅や旭川空港(空港は市外だが)利用者が含まれており、美瑛・富良野観光のため旭川に立ち寄ったものが多いのではないか?

行政の発表する観光入り込み数は何を根拠に測定しているのかよくわからないものが多い。また、入り込み数の発表だけで、もっと具体的なデータ、たとえばどこから来てどの宿に何泊していくら使ったか、どこで観光をして、どの店で何を食べ、土産は何を買ってトータルでいくら使ったかなど調べる必要がある。
特に食事メニューや宿の選択など従来、行政が立ち入らないところまで本来はリサーチしないと意味がない。

話はそれたが、旭川の場合、動物園特需といっていいだろう。来場者の中心はアジア系と国内ツアー客である。最近では人が多すぎて地元客や個人客は避けるようになった。異常事態である。
これだけの多くの来場者があるにも関わらず旭川では宿泊をせず大半が層雲峡や道東方面へ向かう。
温泉地がないせいもあるがこれでは勿体ない。

旭川市の課題は宿泊率を上げることだ。現状ではお金が落ちず生ゴミだけが増えてゆく。前述の函館市は宿泊率が60%を越えており、札幌を除けば道内1位だ。

泊まりたくなる魅力的な旭川づくり、周辺に多くの観光地が控えているので観光ハブとしての機能強化、たとえば市内に観光ポイントは少なくても美味しい店が多いなど都市型観光PRも必要ではないか。
具体的に繁華街の「サンロク」の知名度を上げて、ススキノに対抗するような位置づけにする。
旭川に泊まれば日本海、オホーツクからの新鮮な海鮮物が食べられるなどPRをするべきであろう。
旭川市は以前から観光パンフづくりなど充実していたが、民間ベースのそういった部分でのPRは殆んど見えてこなかった。

旭山ブームの今のうちに早急に策を打つべきである。

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JTBと北大が旅行商品を開発

2006年05月24日掲 載

JTB北海道(札幌市、高橋威男社長)は旅行商品の企画で北海道大学と連携する。7月から道内外の小学生向けに農場での収穫やジャム作り、人工雪の製造などを体験できる科学教室を盛り込んだ商品を発売する。来夏には道外の団塊世代を対象に公開講座の開設も計画している。北大のブランドイメージを活用し、旅行需要の拡大を狙う。(日本経済新聞より)

北大は学校そのものが観光地である。ポプラ並木やクラーク像をはじめアクセスに恵まれており、多くの観光客が訪れる。初めて行った時はこんな市街地に豊かな自然が残り、広いキャンパスと伝統的な校舎を見て感動し、勉強嫌いであった過去を後悔したものだ。その後も何度も散歩に訪れているがほっと息がつける場所である。

今回のJTBとのコラボ、北大のキャンパスを体験できること自体が素晴らしい体験型観光であると思う。
子供からお年寄りまで興味あるテーマを北大で学ぶことができればいい思い出になるであろう。
これまで近ツリ系であったクラブツーリズムがカルチャーセンターを運営し、旅行とリンクさせたのが数年前だが、今回はこれまでにない切り口である。

日本人は世界でも稀な学習好きな国民である。カルチャーセンターを見ればよくわかるが、知的好奇心には年齢の壁がない。北大という最先端のアカデミーで学習できるとなれば大いに意欲を高まるであろう。

5/19のブログで白馬村の滞在プログラムについて書いたが、体験型メニューはどうしても横並びな内容になってしまう。トレッキング、蕎麦打ち、陶芸、燻製づくり・・・どこにでもあるメニューで差別化をすることが難しい。そういう意味でも「北大」+「学習」は差別化ができる体験型観光ともいえる。

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観光相談窓口の縮小相次ぐ

2006年05月11日掲 載

北海道観光連盟は近く、道の大阪事務所内にテレビ電話を設置し、関西圏に住む一般利用者の観光相談に応対するサービスを始める。大阪に配置していた職員を4月に引き揚げたため、情報通信機器の活用で、サービスの低下を食い止める考えだ。 (北海道新聞より)

観光案内サービスの縮小が続いている。東京では有楽町にあった観光案内所を昨年4月に閉鎖、永田町にある北海道東京事務所に移転をしたが、この件に関してはこのブログで何度か触れている。
北海道観光連盟は道の出先機関であり、応対する職員も道庁職員のため観光情報に精通しているわけではない。道のリストラ策もあり、窓口サービスを縮小しているが、2007年問題などで増えることが予想される旅行者、特に専門的な情報を提供する窓口も必要になる。

テレビ電話も結構だが、ITで補おうとするなら特化した情報に対応できる窓口の育成、たとえば相談を内容毎に担当へ振り分けるコールセンター機能やCTIサービス、使い勝手がいい観光コンサル型サイトの構築(現在の道観連サイト「北海道ぐるり旅」はDBで物足りない)などが必要だ。

本来なら高齢化社会へ向け、窓口業務の充実とプロ人材の育成がいま必要なはずだが。

 

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