レール&レンタカーの仕組みが変わる 便利になったように見えるが実質の値上げか
2010年09月29日掲 載
10月1日より「レール&レンタカー」の制度が変更されることになった。レール&レンタカーはJRの「駅レンタカー」を利用し、同時にJRチケットを申込むと同乗者全員のJR乗車券が20%割引き、 特急料金が10%割引き、 グリーン料金が10%割引きになるもので国鉄末期に登場、JR化後も基本的なシステムは変わっておらず、その割引率は魅力であった。
これまで、みどりの窓口やJR旅行センターなどで同時に申込まなければならかったが、10月1日よりレンタカーはインターネット予約が可能となり、予約番号をみどりの窓口に提示すればJRの割引きっぷが発行される仕組みに変更となる。申込書に書き込み、予約状況を確認する手間が省けるようになった。
便利になった反面、制度の見直しもある。まず、利用時間が最低24時間となり、あとは一日ごとに料金が加算されて行く。これまでの6時間、12時間や暦単位の貸し出しがなくなり、24時間に満たない場合でも24時間ごとの料金が必要となる。また、時間超過した場合は1時間単位ではなく、いっきに24時間分の料金が加算されるようになっている。
また、駅レンタカーを通常で利用する場合、インターネットからの予約だと基本料金の10%オフだが、レール&レンタカーの場合は5%オフとなり、割引率も低くなっている。
今回の見直しはJRチケットの割引条件を変えなかった分、レンタカーの利用条件を厳しくしている。最低利用時間が24時間となり、超過した場合、一日分の料金を払うのには驚いたが、これは実質上の値上げと捉えることができる。
JR各社の収益圧迫、また、レンタカー各社間の割引競争でレール&レンタカーきっぷもこれまで通りだと維持できなくなってきたのであろう。
旅行商品型レンタカー予約サイトは最安値? 北海道ツアーランドの例
2010年09月21日掲 載
以前、格安レンタカーの代表、ニコニコレンタカーを使ってみた感想を拙ブログで書かせていただいだ。かなり多くのコメントをいただいているが、なかなか手厳しいものが多い。北杜の窓の趣旨とはずれてしまうので、敢えて返事を差し上げていないが、格安レンタカーの問題点も見えてきた。
また、大手レンタカー会社の北海道夏季料金や免責保証・乗捨料金に関する疑問も書いた。大手・格安レンタカー会社それぞれ問題点はあるが、総合的に判断をすると格安レンタカーは意外と安くない。大手レンタカー会社も地域や営業所ごとに割安商品を出しており、クルマが古く、店舗でトラブルも起きている格安のどちらかを選択するかは使い道等での利用者の判断次第である。
管理人は道内をレンタカーで移動するケースが多いが、数日~1週間程度借りるので価格には敏感だ。レンタカー会社の会員になっても、せいぜい正規料金の30%OFF程度である。コンパクトカーでも一日平均5千円が相場だが旅行会社を通すと安いことは以前からわかっていた。
たとえば、航空機とホテルが1泊付く募集型企画ツアーに申込むと同時に格安でレンタカーが借りられる。免責込みで一日4千円程度、これからのシーズンは3千円以下のものもザラである。これらは旅行商品扱いとなり、原則ツアーを申込まない限りは利用できない。
ところが最近になりツアーに参加しなくてもレンタカーのみでもOKのものを発見した。北海道ツアーランドという旅行会社の予約サイトから申込むとレンタカーだけでもOKで、格安だ。ポータル系なので条件を入力すると契約しているレンタカー会社の商品が複数出てくる仕組みだ。
先日、函館から札幌まで4泊5日で借りたが、マツダレンタカーのデミオで18,600円、これで免責込みである(乗捨て料金7150円は別途)。マツダweb会員向けのいちばん安い商品で申込んでも免責を入れると26,000円を超えてしまうのでかなり安い。ジャパレンなどは更に安く出しているので、ツアーランドからの予約はお得だ。
しかし、旅行商品扱いなのでいくつか制約もある。まず、申込みは二日前までで、延長などは出来ない。もし、する場合は契約しているレンタカー会社の料金に準ずるかたちとなる。ツアーランドはもともと株式会社バムという沖縄の会社であるが、あちらでのビジネスモデルを北海道に持ってきたのであろうか。
便利で、格安のサイトを知ったが、これまでレンタカー会社の会員となり、安い商品を探していた労力は何であったのか考えさせられてしまった。格安レンタカーよりも安く、最安値といってもよいのではないか。
このレンタカー各社の縦断型予約検索サイトはビジネスとしても魅力的だ。
閑散化した日勝峠、高速道路の延伸と無料化は「ストロー化現象」を引き起こすことを忘れてはならない
2010年08月10日掲 載
6月下旬に始まった高速道路の一部無料化で、絶え間なく行き交っていた車両が激減したマチがある。札幌と道東を結ぶ国道274号にある日勝峠のふもと、日高管内日高町日高地区(旧日高町)。道東道に通行車両の多くが流れたことで国道沿いの飲食店などは売り上げが減少、店主らは突然の変化に困惑している。(8/8付 道新)
お盆の帰省真っ只中であるが、高速道路無料化の影響が出ている。道の駅「樹海ロード日高」の今年7月の入場者数は、前年同月より55%減の2万5千人まで落ち込んでいる。こうした現象は、道央道が並行して走る国道12号や275号沿いの空知管内中部の道の駅などでも顕著で、高速道路無料化が地元商店などに与える影響は各地で広がっている。
道東道が全通すれば、かつては中山峠と共に観光休憩のメッカであった日勝峠の落ち込みはさらに進むであろう。国道12号線の場合も無料化が続く限り、同じであろう。
道路の起点と終点が発展して、中継地点が衰退することを「ストロー化現象」を云う。コップとストローの関係に例え、求心力のあるところへ吸い取られてしまう現象を指す言葉だ。
「ストロー化現象」には、いくつかパターンがあるが定義としては、
1.ある交通網の分岐点が発展して分岐先が衰退する。
2.ある交通網の起点・終点が発展して中継地点が衰退する。
3.ある交通網の中で規模の大きい都市が発展して小都市が衰退する。
たとえば、東京湾アクアラインの開通で千葉と対岸の川崎・横浜とは数十分で結ばれた。この結果、千葉方面の商圏が京浜地区に移り、木更津の商店街はシャッター商店街化してしまった-また、本四連絡橋の開通で、四国の商圏が関西地区に移ってしまったなど交通網の発達は大きい都市に恩恵を与え、小さい都市には損害を与える・・・
北海道を例にすれば、交通網の発達により、室蘭市、苫小牧市、小樽市などが札幌市経済圏に入り、丸井今井の閉店が示すように地域経済の衰退が進む結果となった。
特に高速道路や新幹線が開通すると沿道(沿線)の都市の衰退が進む。12月に東北新幹線が青森まで延伸するが、今までの終着駅・八戸は単なる通過駅になるので衰退が危惧される。青森方面からの新たな需要で、仙台などは恩恵を賜るが、盛岡となると?である。
便利になればなるほど、弱い立場にあるものが損をするのがストロー化現象だ。
交通網の発達は、スピード化の恩恵と共に、更なる地域格差や一極集中による弊害を生むことを忘れてはならない。
料金体系・免責保証制度・・・・レンタカー業界への疑問Ⅱ
2010年07月29日掲 載
先日のブログで「レンタカーの北海道夏季料金」の問題について提起した。道内のレンタカー会社は概ね7/1から8/31まで夏季料金を取るという昔からの伝統(?)があり、約4割値上げされる。需要が集中し、儲かっているこの時期に大幅値上げをするのは、北海道観光の悪癖のひつとではないかと言わせていただいた。
さらに乗捨て制度の矛盾についても指摘した。道内のレンタカーは島内を巡回しているようなものなので、乗捨てられてもレンタカー会社自らもとの営業所へ戻す手間はあまりないはずだ。特に需要が大きい千歳空港や札幌市内へ乗捨てる場合など果たして乗捨て料金が必要なのかという疑問がある。
また、旅行会社から夏季申込むと値上げ幅もせいぜい1,2割。さらにもともとの設定料金が安く、個人客が申込む通常料金よりも安い場合も多い。レンタカー会社は旅行会社にはグロスで安く出し、個人には4割増しで販売してるのが現状か。
実はこれ以外でも疑問がいくつかある。これは基本料金の話だが、通常、24時間を越えて借りる場合、一日単位で料金が上がって行く。駅レンタカーの場合、Sクラスを夏季料金で借りると、以降1日6,610円ずつ加算されていく。3日借りても一週間借りても加算される料金は同じだ。
一見、これには疑問を感じないが、レンタカー会社から見れば、長く借りてくれればくれるほど車を遊ばせることなく、メンテもかからず、大変有難い顧客である。レンタカーは一度返却をすると法律で一定時間貸し出すことはできない(6時間以上?)。また、営業所によって、平日に強いところ(ビジネス需要)、週末に強いところ(観光需要)など傾向がある。
本来なら借りっ放しの利用者には割引をすべきてである。たとえば3日目から30%、5日目から40%オフにするなどの処置をしてもいいのでは?旅行会社から申込むと1週間借りても料金は4泊5日分しか取らないなど優遇処置があるが、それはツアーなどを申込んだ際のオプション商品である。
格安のニコニコレンタカーなどは1週間パック、また大手の大半はマンスリー契約などを実施しているが、観光で長期に借りる人は殆ど存在しない。
もうひとつレンタカーの免責補償制度がある。借りるとき、1日当たり1,000円~1,500円程度の金額を取られる。あくまでも任意だが、最初から含みと称してて契約をさせる会社も多い。事故の時のことを考えると安心かもしれないが、任意・自賠責保険料はレンタカー代金に含まれている。免責といっても車両・対物それぞれ5万円程度なので、あくまでも安心料である。
免責に加入しないと、どうなっても知りませんよというイメージを作っており、これもレンタカー会社の大きな収益アップ源のはずである。免責自体の必要性は認めるにしても、各社ほぼ均一の保険料、そして車の延長と同じように1日ごとに同金額が加算されて行く。そのあたりの仕組みはいったいどうなっているのか一度、開示してもらいたいものだ。
管理人はレンタカー料金が高いと云っているのではない。むしろ安くなっており、車のレベルも向上している。大手の国内のレンタカー会社の大半は信頼できるが、夏季料金や乗捨て料金、延長料金、免責を含め不透明な部分が多く、利用者が足元を見られているような気がしてならないのが気になったのでふたたび書かせてもらった。
レンタカーの「北海道夏季料金」についてひと言、これは旧態依然の発想だ
2010年07月08日掲 載
北海道はまもなく本格的な観光シーズンに突入するが、道内移動手段のいちばん人気がレンタカーだ。レンタカー会社から見れば、夏の北海道はドル箱だが、7月1日より一斉に道内限定の夏季特別料金が適用される。
駅レンタカーを例に取ると、Sクラスの24時間通常料金は6,820円だが、夏季は9,970円にアップされる。4割以上の値上げになるが各社概ね同程度のアップ率だ。
先日1日に札幌でレンタカーを借りて函館まで移動をした。ちょうど値段が跳ね上がった日である。前日に予約を入れたが、レンタカー会社(トヨタ)では6/30から借りた方が通常期料金適用になるので安いという。どうしようか迷ったが30日に使う予定もなかったので1日からにした。マツダレンタカーで安い商品があったのでこちらにしたが、17万キロ走った前シーズンのクルマ(旧型デミオ)で相当ガタが来ており、運転していて不安であった。
この北海道夏季料金であるが悪しき商習慣であると思う。季節変動が極端な北海道、夏の間にいっきに稼いでしまおうということであるが、いちばん混雑する時期に値段を上げるのは利用者無視の発想ではないか。ホテル・旅館にも同様なことがいえるが最近では極端な夏季料金はなくなってきている。
いまだに夏季料金を高く取るのはレンタカーと長距離フェリーぐらいだ。フェリーは仕方がない面もあるがレンタカーは納得できない。夏前に新車が大量に投入され、秋が過ぎれば本州へ出稼ぎにでるか2シーズン目のものは売りに出される。オフシーズンが長く、季節変動が極端といっても十分にその対策は取られているはずである。
夏休みは航空料金も大幅に上がり、パックツアーでも倍以上になる。これに宿泊施設とレンタカーも上がれば北海道を敬遠するであろう。夏季特別料金が北海道観光の不振と結びついていることに気づくべきである。
以前は制限距離制度が北海道のみあった。これは一日当り200キロ以上など決められた距離以上を走ると1キロあたり数十円の別料金がかかるもので長距離を走ればバカにならない金額に跳ね上がった。最近ではこの制度は廃止されたが、北海道夏季特別料金がなくなる気配はない。
確かにレンタカー料金は安くなっている。駅レンタカーの場合、20年前はSクラス7,800円(通常期)、乗り捨て料金も札幌-函館間の場合、1万円(現在は7千円)であった。しかし、北海道での乗り捨ては道内完結・巡回型であり、、レンタカー会社のスタッフがわざわざ移動させる手間を省いているとも考えられる。たとえば、道内地方都市で借りて千歳空港や札幌市内で乗り捨てるのであれば、当然需要が多い個所に戻すのであるから乗り捨て料金を取ること自体がナンセンスではないか。
また、宿泊施設などはそれ以上に安くなっている。観光客が集まる時期だからこそ通常の料金で提供するべきではないか。
このあたりにも、北海道観光の悪癖がいまだ残っていると思う。
千円高速道路に喰われる四国、公共交通そのものが崩壊の危機
2010年03月09日掲 載
「千円高速道路」の影響で四国の公共交通機関が危機に瀕している。本四間には3本の橋が架かっているが、利便性がよくなったことでかえって公共交通の足を引っ張っている。先日の拙ブログで宇高航路を結ぶフェリー2社(四国フェリーと国道フェリー)が廃止することになり、宇高航路の灯が消えることを紹介した。実はこの航路廃止は思ってもみないところに影響を及ぼしている。
先日、JR四国の松田社長が、フェリー2社が宇高航路を廃止するのを受け、「強風で瀬戸大橋を通る鉄道が運休となった場合にフェリーで代替輸送をしていた。今後の代替輸送に影響が出る」と懸念を表明している。瀬戸大橋を通る鉄道が強風により運休となることは、多い時で年10回程度発生しており、従来は高松から宇高航路を使い玉野市まで利用客を代替輸送していたという。
高速バスなどによる代替輸送案を検討しているが、多い時で数百人にものぼる利用客を輸送するには必要なバスの台数を確保するのが難しく、代替策がなく、困っているらしい。
また、JR四国は国が6月から実施するとしている高速道路無料化で、年間約5億円の運輸収入の減少になるとの試算を明らかしており、全国のJR旅客会社の中でももっとも影響が大きいと思われる。
本四間は3本の橋で結ばれたことで飛躍的に便利となったが、宇高航路に就航していたフェリーは「千円高速道路」の煽りを喰って廃止に追い込まれている。その前にも本四間が直通したことにより、多くのフェリー会社が廃止や減便に追い込まれ、中にはその保証金でバス会社に転向したところもある。
この航路から鉄道、さらに高速バスへのシフトがJR四国を追い込んでいる。まず、四国-京阪神間を結ぶ高速バスに客が移動。このままではJRが高速バスに呑み込まれ、JR四国とJR四国バスの立場が逆転するのではいかという冗談もあったが、千円高速が登場してしまった。
この区間は千円ETCの中でも所要時間で見るともっとも利用者数が多い3~4時間の距離に該当する。これまで料金面などで優位を保っていた高速バスだが、こちらも急激に利用者離れを起してしまった。現在、利用者がいちばん減っているのが100~200キロクラスの昼行高速バスで、国内全体で見ても20%程度前年より減少しているらしい。たとえば、徳島バスは先月、高速バス路線のうち、徳島―神戸線と、徳島―奈良線の2路線を3月末で休止すると発表しているが、この1年で25%を越える減少となっている。
千円高速道路は、フェリー会社、JR、バス会社と次々に公共交通機関の首を絞めている。これまでJR四国と高速バス会社が競い合うことは健全な競争であったと思う。市場原理に基づいており、JRがバス会社の軍門に下っても、それは利用者の選択によるものなので仕方がない部分もある。しかし、千円高速の場合ははじめから答えが見えている。特に四国でそれを実施すればどうなるかぐらいはわかりそうなものだ。
あらためて、千円(無料)高速道路は地方の公共交通に大きなダメージを与えると云いたい。鉄道、バスにしても唯一の収益部門である特急列車や高速バスが赤字に転落し、それはローカル線や路線バスにも影響を及ぼす。さらにそれは、地方を衰退させ、破滅に追い込みかねない危険性がある。
【追記】
3/5、宇高航路の一社、国道フェリーが廃止を撤回すると発表した。四国フェリーの動向と併せ先行きに注目である。参考→四国新聞記事
「観光タクシードライバー制度」来年から札幌での導入を検討
2009年12月21日掲 載
北海道運輸局は17日、道内観光地に関する豊富な知識を持ったタクシー運転手を認定する「観光タクシー」制度の導入に関する関係者会議を開いた。協議の結果、2010年度にまず札幌圏で導入を目指し、検討を進めることを決めた。(12/18付 日経新聞北海道版)
「観光タクシー」については8月の拙ブログ『認定を受けた「観光タクシー乗務員」の導入を検討、利用法によっては便利な遊覧ハイヤー』で可能性や課題について述べている。
今回の会合では沖縄県などの導入済みの地域の制度の概要が紹介され、「新しい需要を確実に生み出している」(長野県)など評価する声があがっているという。北海道運輸局では、来年3月までに制度の骨格を固め、10年度以降の本格導入を目指すという。
前回のブログでも書いたが、タクシードライバーの質にはかなりの差があり、飽和状態の道内タクシー業界を救済する意味でも制度の導入そのものには賛成である。問題は規則でがんじがらめにしないことである。そして、わかりやすく公平な制度であることを望む。「アウトドア認定制度」のように、内容が複雑化すると形骸化する恐れもある。
認定を受けた「観光タクシー乗務員」の導入を検討、利用法によっては便利な遊覧ハイヤー
2009年08月05日掲 載
「観光の知識が豊富」という認定を受けた乗務員が運転する「観光タクシー」の道内での導入を目指し、北海道運輸局は31日、自治体や業界を交えた検討委員会の初会合を開いた。観光タクシーは沖縄や長野などにあり、きめ細やかなサービスが好評という。道内のタクシーの利用者は減り続けているが、同局は導入により近年増えている個人旅行客を取り込みたい考えだ。(8/1付 朝日新聞北海道版)
タクシー全体の需要は落ちているが、「観光タクシー」の需要には根強いものがある。道内の主要観光地で、その姿をよく見かけるが、運転手さんから地元の人しか知らないような裏ネタが聞こえてきて、こちらも耳を傾けてしまうことがある。
今回の観光タクシーの乗務員認定制度は、「地域の観光名所や歴史、飲食店などの情報について試験や研修を実施し、一定の知識を持つ運転手に「お墨付き」を与えるもので、利用者は認定タクシーを選ぶことで、希望に合った観光地や飲食店の案内など質の高いサービスを受けることができる。」と朝日新聞は報じている。
これまで全国で導入事例はいくつかあるというが、形態は様々であり、認定を受けると観光機関のホームページで優先的に紹介されるなど、仕事が得やすくなるメリットがあるという。
道内ではこれまで、観光タクシーのネットワークとして「ライクネット」などがあり、それなりの実績もある。また、タクシー会社や個人などでも観光に力を入れているところは多いが、情報が少なく、見えてこないのが最大のネックである。
大手旅行会社の観光タクシーを使ったツアーは定番といっていいほど需要があり、高齢化社会を向かえ、今後も利用が増えてゆくであろう。管理人も車の運転に自信がない方や初めての場所を訪れる際には観光タクシー利用をお勧めする。その場合、旅行会社から予約を入れるか、観光タクシーのポータルサイトを経由するか、現地で飛び込で乗るかなど選択肢が分かれる。
いちばんの問題点は運転手さんの顔が見えてこないことだ。たとえば、札幌で見ず知らずのタクシーに観光周遊をお願いして、ハズレの乗務員なら値段も高いのでそのショックは大きい。以前は札幌などでタクシーに乗ると、「今度は是非、観光ハイヤーで乗って下さい」と、多くの乗務員の方から名刺をいただいたことがある。観光や得意なドライバーなら安心だが、北海道のタクシードライバーの質にはかなりの差があるので選択が難しいのだ。
そういった意味では認定制度は役立つかもしれない。しかし、「アウトドア認定制度」のように、規則でがんじがらめにすると有名無実化する恐れもある。
余談だが観光タクシーの利用には裏技がある。たとえば、札幌市内から時計台~北海道庁~大通公園~大倉シャンツェ~藻岩山展望台~羊ヶ丘展望台~札幌市内をまわると4時間で2万円ぐらいだが、観光地をカットしたり、滞在時間を短くするなどすれば1万5千円以下でまわってくれるであろう。また、距離がある目的地に行く場合は事前に距離と料金を調べておいて、直接ドライバーと交渉をする。これまでの経験で云うと、実際運賃の半額から3分の一程度で乗せてもらっている。
その場合はタクシー乗り場で運転手の顔を吟味して、よさそうなドライバーを探す。さらにこちら側にも口車に乗せらないための事前の情報収集が必要だ。以前、紋別市で3時間5千円の料金で、国鉄廃線跡をかなり遠くまで行ってもらったが、その時はお礼にお昼をご馳走した。喜んだ運転手は「今晩、カニいっぱい喰わせるから俺んち泊まれ」と云われたが、丁重に断り、居酒屋に案内していただいた。
そういえば札幌でもススキノまで乗った運転手が、「俺の親友がやっている店があって腕いいんだ。味保障するから案内させてくれよ」と言われた。かなりあぶない話なのでどうしようか迷ったが、食事をする店を決めていなかったので入ってしまった。何と運転手も駐車場にタクシーを停めて、一緒について来た。そして、仕事中にも関わらずビール一杯となってしまった(大昔の話です)。
その店、味の方は一級であった。よく聞くとススキノでは伝説的な名うての板さんだった。すぐに若い板さんを殴り、店とトラブルを起して、辞めてしまうらしいが、初めての自分の城であった。いい店であったが酒乱の癖もあり、2年は持たなかった。余談。
初めて格安レンタカー(ニコニコレンタカー)を使ってみた
2009年08月02日掲 載
低価格レンタカーサービスを展開しているガソリンスタンド経営の中和石油(札幌)と、中古車買い取りのワンズネットワーク(千葉県船橋市)は29日までに業務提携した。ワンズネットワークが予約客の紹介で、中和石油が車両の整備で相互に協力し、低価格レンタカーの事業拡大につなげる。(7/30付 道新)
最近,GS(ガソリンスタンド)を活用した格安レンタカーと呼ばれるビジネスが好調だ。「ワンズレンタカー」や「ニコニコレンタカー」など従来より半額程度に抑えた低価格が評判を呼んで広がりをみせている。
新車でなく、かなり年季の入った中古車を活用したり、GSを営業所とすることで、徹底的なコスト削減をはかっている。レンタカー会社の公式HPを見ていただければわかるが、各社毎月、数店舗単位で拡大をしている。
先週、初めて格安レンタカーを利用してみたがその感想を述べる。管理人が10年近く乗っているVWが最近不調、走行中のエンストが頻発して修理には30万円以上かかるため、買い替えを決めたが、その間の繋ぎとして思い立ったのが、格安レンタカーだ。実家の近くのGSに、最近「ニコニコレンタカー」の看板が置かれ、パンフレットを貰ったところかなり安い。
マーチクラスだと24時間利用で3,360円、マンスリー契約で6万5千円、大手レンタカー会社の半額に近い。管理人は平日5日間借りてみたが、免責を入れても2万円でお釣りがきた。車の方だが前のモデルのマーチで、車検証を見ると登録が平成10年となっている。これはえらく古く、管理人のマイカーより以前のものだ。しかし、走行距離は2万キロ程度でよくこんな車を見つけてきたものだと思った。
ETCは付いているが、カーナビはオプションで1日あたり1,050円、長期に借りたらバカらしい。このあたりの料金のカラクリはよく出来ている。返却時も15分遅れただけで遅延金1時間分を取られてしまった。はじめての経験である。
安かろう、悪かろうとは違うが、安いなりの理由はいくつかある。ところでこの格安レンタカーのビジネスモデルは大変興味深い。まず、レンタカー会社から見ればGSを利用するので営業所を必要としない。1台10~20万円程度の中古車を利用しているので減価償却も早い。中古自動車販売からの参入も多いので自前の車をまわすことができる。
GSから見れば、廃業が相次ぐ折、好都合なサイドビジネスとなる。多くがFC加盟だが、貸し出しや返却、洗車、点検などの作業は、GSの店員が給油などの合間に行うことができ、当然、満タン返却のため、給油の需要が増え、新しい利用者拡大にもつながるのだ。 また、保守点検代も入る。
今後、参入業者や加盟GSも増えそうだが、クルマが売れない時代の不況ビジネスといえよう。GSで配車表を見せてもらったが、今月中旬までは殆ど埋まっていた。大手レンタカーにとっては手ごわい存在である。
さて、次回も利用するかというい何とも言えない。地元でレンタカーを利用することは殆どないが、頻繁に利用する北海道でも店舗は増えている。しかし、車が古く、ネットワーク網がこれからといった段階である(空港や駅、中心地なども店舗が少ない)。価格面でも大手のキャンペーンを利用すればコンパクトカーなら一日5千円程度で、ナビ付きである。旅行会社を通せば1日あたり3千円程度はザラなのだ。レンタカー王国の北海道での利用に関しては今のところメリットをかんじていないのが正直なところだ。しかし、空港配置などができれば人気が出るであろう。
*昨日、更別で帯広空港でレンタカーを借りたばかりの中高年が運転をした車が一時停止を無視して衝突事故を起した。3名が亡くなられたが、観光などで知らない土地に来た直後は慣れないクルマ、不案内、気持ちも舞い上がっているので事故を起しやすい。借りた直後と慣れ始めて道内車並のスピードを出し始めた時は特に注意が必要だ。
JR北海道も大幅減収、千円高速道路に蝕まれる公共交通機関
2009年06月12日掲 載
土日・祝日の高速道路の普通車料金を上限1000円とする割引制度が、JR北海道やフェリーなど競合する道内の交通機関から客足を奪い始めた。各社は利用者増のキャンペーンや対抗割引などを迫られている。。(6/11付日経北海道版)
千円高速道路が及ぼす影響について、これまでフェリー・高速バスなどについて触れてきたが、JR北海道も5月は優等列車をを利用する中長距離の収入が5.4%減と落ち込んだ。前年同月比4%減の53億8千万円である。また、平日の利用者は6%減だが、大型連休を除く土、日曜日が10.5%とここにもETC割引の影響は及んでいる。本州・四国・九州に較べ、高速道路依存率が比較的低い北海道でも深刻な問題になってきた。
11日付けの日経では拙サイトで論評した内容を含め、各公共交通機関のETC対策がまとめて書かれている。以下日経新聞記事より
JR北海道は10日、5月の輸送収入が前年同月比4%減の53億8千万円だったと発表した。うるう年だった08年2月以来の大幅な落ち込み。景気低迷による観光需要の減少に加え高速道路の週末割引が響いた。
需要喚起のため、7月から8月末まで特急利用者を対象に最大5万円の旅行券が50人に当たるキャンペーンを始める。特急料金など2500円以上の利用客が対象。「特急利用者ならほぼ全員が対象」(JR北海道)となるため、利用者増につなげる。
道南自動車フェリー(函館市、関根二夫社長)は12日から「マイカーホリデー割引」を実施する。9月28日(8月1~24日は除く)までの土曜祝日の前日から日祝日の翌日に限り、函館―青森と函館―大間(青森県)航路で乗用車は20%、同乗者は約25%割り引く。
例えば、函館―青森間で夫婦と子供2人と普通乗用車1台なら片道2万円(従来は2万5400円)となる。7月18日から函館―青森間で運航予定の高速フェリー「ナッチャン」でも同種の割引を実施する。
一方、小樽市は9月からの3カ月間、舞鶴港(京都府)と新潟港から乗用車で小樽に向かうフェリー乗客に対して買い物券を配る。金額は3千―5千円で、フェリーやターミナルビル内の売店などで利用できる。10日開会の定例市議会で提案し、約2千万円の予算を計上する。
両路線の4月の乗用車輸送台数は前年比で約1割減少しており、高速道路への利用者の流出を防ぐ狙い。フェリー内では小樽の特産品も販売し、地元商店の活性化にもつなげたい考えだ。
レンタカー各社がETCカードの貸し出しサービスを開始
2009年03月30日掲 載
土日、祝日にノンストップ自動料金収受システム(ETC)を利用した場合の高速道路料金が、28日から上限1000円となることを受け、道内のレンタカー会社は、ETCカードを貸し出すなど、レンタカーの利用促進に向けたサービスを開始する。昨年以降、燃料高騰や景気後退など厳しい状況が続いてきただけに、各社とも利用者増加への期待が高まっている。(3/27付 読売新聞北海道版)
先週末からスタートをしたこの制度、高速道路ポッキリ千円は何かと話題となった。勿論、ETC車のみだが、最近ではレンタカーでも概ねETC付きとなっている。ところがETCカードを持っていない人は、その恩恵に賜れずゲートに並ばなければならない。管理人も昨年、ETCカードのレンタルが可能なのかレンタカーを借りる際、問合せたことがあるが、当然「NO」であった。
このポッキリ千円の登場で、レンタカー各社では、一斉にETCカードの貸し出しサービスを始めることとなった。トヨタレンタリース札幌は値下げ初日の28日から、ニッポンレンタカーやマツダレンタカーでも4月以降、ETCカードを持っていない人を対象に、カードの無料貸し出しサービスを始める。
レンタカー王国の北海道(乗用車は1万4578台と全国の約8%を占め、沖縄県(1万9604台)に次いで全国2位)だが、レンタカーを取り巻く情勢は観光客減、原油高、不況とトリプルパンチで厳しい。利用者から見れば、安売り合戦となり有難い反面、整備や清掃面などは以前より質が落ちていると感じている人も多いのではないか。
旅行者の場合、道内での高速道路利用の機会は少ないかもしれないが、全国的に見れば有難いサービスだ。また、その気になればレンタカー利用で、フェリーを使わずに北海道まで格安で行くことも可能だ。
実は管理人のクルマにはETCは付いていない。何で機器を有料で購入しなくてはいけないのかという素朴な疑問があり、敢えて付けないできている(どこの野党も無料配布を訴えないのも不思議)。まあ千円で乗れるというと食指を動かされてしまうが。
燃料高を公共交通再生へのきっかけに
2008年06月20日掲 載
観光や出張の移動手段に、鉄道やバスといった公共交通機関を使う動きが道内で広がっている。レギュラー1リットル170円を超えるガソリン高の影響で、自家用車の利用が減っているようだ。原油は再び騰勢を強めており、石油元売り各社は7月もガソリン卸値を引き上げる見通し。観光や帰省客が増える夏を控え、公共交通へのシフトが一段と進みそうだ。(6/18日経:北海道版)
このところ北海道旅行の移動の主役はレンタカーになっていた。レンタカー業界の競争が激化したため、値下がり傾向が続き、コンパクトカーなら1日5千円程度で借りることが出来るようになった。オフシーズン期や旅行会社の中には3千円以下のものもある。ところがこの原油高である。実際にアップする燃料代は旅行費用全体からみれば大した額ではないが、気分的な車での旅行控えが蔓延するであろう。
旅行需要全体が減っているなか、JR特急に手配件数や往復のJRと宿泊を組合わせたパックは増えているという。北海道の場合、通常なら冬季にJR需要が増えるが、このあたりにも燃料高の影響が出ている。
これでJR特急や航空機、都市間長距離バスに車利用者がシフトするかといえばそうは簡単に行かないであろう。現状ではダイヤ・本数・料金・他の交通機関への接続問題など車に太刀打ちできない面も多く、公共交通がすぐに車移動の代替になれるとはいい難い。既に車中心の社会交通構造が出来てしまっているので上手い棲み分けも必要である。
燃料高はバス・飛行機・フェリーなど公共交通機関にとっても深刻な問題だが、公共交通利用に目を向けさせるいい機会でもある。是非、業種や事業者の枠を超えて、利用者にとって魅力がある使い勝手がよいサービスや商品をこの機会を活用して考えてもらいたいと思う。
新千歳空港に駅レンタカーがオープン
2007年03月27日掲 載
これまでJR運営の駅レンタカーがなかった新千歳空港に”駅レン”が6月1日からお目見えすることになった。
場所は南千歳駅前のアルカディア地区でアウトレットモールの「レラ」がある付近。レンタカー各社のオフィスが集まっているあたりである。
新千歳に空路で降り立ち、そのままレンタカーで道内各地をまわるというのはポピュラーな旅行コースであるが、新千歳空港には何故かJRが運営する駅レンタカーがなかった。
JRに乗ってもらうために空港内に駅レンタカーは設置しなかったと勘ぐるが、これまでもっとも空港に近い駅レンタカーが千歳駅であり、千歳駅で返車をすると空港までの送迎はなく、新千歳空港駅までの無料乗車券が渡されており、レール&レンタカーや各種割引きっぷが使いにくかった。
新しい営業所カウンターは空港内にあり、営業所がある南千歳までは車で送迎かJRの無料乗車券を貰えるので便利になる。
新千歳空港のレンタカー需要は世界トップクラスのドル箱であるが、JRが参入したことにより、また選択肢が広がった。
道内旅行、レンタカー利用が主流に
2006年07月09日掲 載
の観光シーズン本番を控え、道内レンタカーの予約件数が大幅に伸びている。七-八月は各社とも前年比10-30%、お盆時期は50%以上増えている業者も。団体から個人旅行へと主流が移行していることに加え、世界遺産・知床や旭山動物園の人気の根強さが背景にある。各社とも、保有台数を急きょ増やしたり、高級車を投入したりして“真夏の快走”を狙う。 (北海道新聞)
北海道旅行にレンタカーは必需品となり、空港で借りて空港で返却するというスタイルがすっかり定着した。北海道は日本のレンタカー旅行発祥の地といってよく、昭和40年代前半から既に空港などにレンタカーがあった。
しかし、当時は料金が高く、レジャーブームであった昭和45年頃でサニー、カローラクラスが24時間、3000円である。だいたい今の相場の5,6倍ぐらいであり、航空機&レンタカーの旅は庶民にとってまだまだ高嶺の花であった。
その後、マイカー時代の到来、航空機の大衆化は、エア&ドライブを身近にした。反面、鉄道との料金格差が狭まったことにより、バスを含め公共交通機関による旅離れを加速させた。
最近の個人旅行志向、レンタカーの料金大衆化(増車)は、道外客のレンタカーによる移動手段シェアを増やしている。
私もこれまで数えきれないぐらいレンタカーにはお世話になっている。多分、延べ日数300日以上利用し、200万円以上はレンタカー代に消えているのではないか。鉄道やバス好きの私でもこの便利さには勝てない。
旅は徒歩、乗合バス、各駅停車の鉄道利用などスピードが遅ければ遅いほど後の印象が濃くなる気がする。その分、訪れる場所は制限され、時間的浪費が発生する。レンタカーは便利でどこへでも行けるが、後の旅の印象となると前者にかなわない気がする。その中間的な線を狙いレール&レンタカーなどで旅にアクセントを付けると楽しいが費用がかかってしまうのが難である。
どれがいいか一概にはいえないが、レンタカーは旅の革命といってよいであろう。
今の車の大半がナビ付で禁煙車も選択できる。会社によっては乗捨て料金のサービスや季節割引など商品も豊富である。よくネットなどで見比べてみるといいだろうし、フリーツアーに付帯しているレンタカーパックは安いものが多いので利用価値がある。
最近は外国人の利用やそのための外国語ナビの開発などソフト面のサービスで新しい動きが出てきている。今後は地図機能だけではない使える観光ナビとしての付加価値機能の開発が望まれる。
また、レンタカー会社の職員の質向上も併せて望みたい。
