函館駅駅弁の「みかど」が撤退 ここは日本最初の食堂車営業を行った伝統ある企業だった
2012年01月14日掲 載
JR函館駅構内の駅弁店などを運営する「みかど」(大阪市、後藤二郎社長)は15日で、函館営業所(函館市若松町)の営業から撤退する。業績不振が主な要因で、東日本大震災が追い打ちをかけた。弁当製造や同駅で展開する駅弁店やそば店などの業務は、同駅の店舗運営を手掛けるジェイ・アールはこだて開発(函館市若松町)が引き継ぎ変わらず営業する。(1/13付 函館新聞)
函館駅構内で駅弁を販売する「みかど」。管理人も何度もお世話になっているが、この「みかど」、大変由緒ある会社である。
本社が大阪市とあるが、もともとは1897年創業の神戸「自由亭ホテル」(後のミカドホテル)で、私鉄の山陽鉄道(今のJR山陽本線)により日本最初の食堂車営業が行われた時から「みかど」の名称で食堂車事業に参入するようになった。また、1914年、新築された2代目門司駅(現門司港駅)駅舎2階に高級フランス料理店をオープンしており、神戸発のハイカラな企業であったようだ。
その後、東海道線・山陽線を中心に食堂車営業や全国主要の駅で駅弁、構内食堂、喫茶などを手がけるようになった。食堂車営業は1938年に譲渡し、みかどの他、5社が合併してあの「日本食堂」が誕生している。日本食堂はJR誕生の頃まで食堂車の代名詞であったが、その後、JRと同じく分社化され現在に至っている。
「みかど」の歴史を簡単に振り返ったが、管理人は函館の「みかど」が日本最初の食堂車営業を行ったそれと同じものとは知らなかった。思い出してみると、昔は「みかど」という名称の構内食堂が上野駅など各地にあったような気がする。国鉄の食をいっきにしきっていた日本食堂とも関連が深そうであり、青函連絡船の飲食部門も「みかど」であったのであろうか。
なお、「みかど」の構内食堂の営業は、発祥の地である神戸駅構内食堂「みかど」が2003年11月に閉店している。
函館は1936年、構内営業の浅田屋構内食堂を吸収合併し、函館営業所を開設している。 また、函館新聞記事によると「函館駅構内の弁当店のほか、ホーム内のそば店・立ち売り弁当販売、同駅敷地内の社員食堂、JR五稜郭駅内そば店の5カ所を運営。」とあるが、連絡船時代は賑わったことであろう。
今後、「ジェイ・アールはこだて開発」が、事業を継承し、営業主体は16日から移行するが、5カ所すべてが残るかどうか未定だという。最近の「駅ナカ」食は駅弁を除き、JR直系の企業が殆どになってきた。ローカル色がなくなり、味気ない気もするが・・・
札幌観光協会運営の「とうきびワゴン」が民間委託へ 長すぎた独占販売でマンネリ化か
2011年12月19日掲 載
札幌・大通公園の風物詩、トウモロコシ売りの「とうきびワゴン」を運営する社団法人の札幌観光協会は、民間の業者に販売業務を委託することを決めた。希望の業者から販売方法の提案を受け、委託先を決める。(12/16付 朝日新聞北海道版)
札幌観光協会による「とうきびワゴン」での販売は昭和42年からだ。露天商の屋台が増えすぎ、公園や道路を占拠するようになったため、札幌市が交通の確保と衛生面の問題を理由に昭和40年に屋台を排除した(オリンピック向けか)。しかし、市民の「街の風物詩をなくしてはならない」という声で、同協会が管理運営をするようになったという。
大通公園でのとうきび販売は明治後半から行われており、石川啄木の詩にも登場する歴史あるものだ。また、昭和61年からは、とうきび以外にも「じゃがいも」、62年からはラムネ・かき氷・アイスクリーム等の販売も行い今日に至っている。
管理人は今でも冷凍ではないナマが出る時期には大通公園のベンチに座り、かぶり付いている。地元の方はあまり食べることはないであろうが、北海道・札幌へ来たことを実感させてくれる、まさに風物詩である。
そのとうきびワゴンが赤字だという。確かに以前よりは食べている人が少ない気がする。ワゴンの数も減ったのではないか。
不振の理由を挙げるとすれは、マンネリであろうか。一般の観光客は一度食べれば十分であろう。また、トウキビ以外のメニューにあまり魅力を感じない。少しずつ新しいアイテムは増えているが、いまひとつといったところだ。売られている商品がどのワゴンでも殆ど変わず、どこへ行っても同じものが買える安心感はあるが十年一日のごとくの感は拭えない。
来年から民間へ業務委託をするというが、40数年に亘り、観光協会が事業を独占してきた訳だ。利権も絡んでいたであろうし、それで儲けた人もいるかもしれないが、これだけ同じことを長くやっていれば硬直化して来る。長すぎた独占販売のツケがまわって来たのかもしれない。
民間委託により新しいアイデアはいろいろ出るであろうが、管理人はたとえば出店ブロックごとにメニューを変える・移動販売を増やす(現在でも可能だが)・今の小型ワゴン以外にも簡単な調理ができる「屋台」の導入など画一化された今のシステムからの脱皮が必要であると思う。
また、現在、お腹に溜まるものはとうきびとじゃがいもだけだが、たとえばミニジンギスカンなどメニューも増やし、地ビールなどのアルコール販売もあっていいと思う。大通周辺はコンビニが増えたが、コンビニで販売をしていないものを揃えて差別化を図ることも重要だ。
個人的には修学旅行生や若い女性をターゲットに、意外と美味しいところが少ないソフトクリームなどのスィーツ屋台があってもいいかと思う。公園ではワゴンのアイスではなく、花畑牧場のソフトを食べている観光客の方が目立つ。
別の問題として、大通公園の変容もあると思う。かつては公園でのイベントが限られていたが、今では年中、その準備に追われており、落ち着かない環境となっている。また、イベントではフードフェスタなど食関連も多く、とうきびワゴンから見れば競合とも云える。
公園を市民や観光客の憩いの場とするのか、お祭り広場にするのかでも違ってくる。公園の全体像そのものを考える必要もある。
是非、観光客だけではなく、地元にも愛されるものに生まれ変わってほしい。
余談だが、観光協会は来年から主催の「ミスさっぽろ」の廃止も決定した。こちらも遅きに逸した感がある。
■ワゴンで現在販売をしているメニュー
トウキビ(やき・ゆで) 1本300円
黒もちきび (ゆで) 1本300円
じゃがいも 1皿250円
とうきび・じゃがいもセット 300円
ラムネ、お茶、ジュース 150円
かき氷 200円
アイスクリーム 250円
さっぽろの水 100円
サッポロミルクスィーツ 1個350円
アイスキャンデー 150円
とうきびペーパー(ポストカード)3枚1セット 120円
初山別特産の「真フグ」が雑炊で商品化 まだまだある道内の知られざる逸品
2011年12月15日掲 載
写真は岬センターがある「みさき台公園」と真フグの照り焼き丼
北るもい漁協(今隆組合長)が、初山別村の隠れた特産、天然の真フグを活用した雑炊を商品化した。「新ブランドとして全国に発信したい」と、道の駅や直売店などでご当地グルメとして今月から売り出している。(12/15付 朝日新聞北海道版)
昨日のブログでは、道内の隠れた逸品として寿都町のホッケを紹介したが、今回は初山別村の真フグが朝日新聞に紹介された。
管理人は寿都のホッケは食べたことがないが初山別のフグは食べたことがある。だいぶ前になるが留萌の寿司屋でその存在を知ったが、初山別の公共の宿「岬センター」では定番メニューとして出しているようである。今から17年前に岬センターに泊まったことがあるがその時はフグは出なかったと記憶している。
北海道でフグというと意外な感じがするが、実際、留萌エリア以外では見たことがない。フグのような高級魚は数えるほどしかいただいてないが、真フグはトラふぐに比べ格安で、味の方も深い旨みがあるという。トラフグのような透明な皮で、絵皿に映えるという訳にはいかないが北海道にはこちらの方が実利的で似合っているのではないか。
今回、北るもい漁協から発売された『ふく雑炊』」は1パック529円とお手頃価格である。初山別産の真フグ約20グラムと地元産のオロロン産米(ななつぼし)に、フグ骨スープや利尻昆布、鶏スープなどを調合した出汁(だし)を加えており、ちょっと購入してみたい気がする。
初山別では、これまで真フグを使ったラーメンや照り焼き丼などを商品化してきたが、札幌大通公園で開催される「オータムフェスタ」では、照り焼き丼が初山別の特産品として紹介され、売れ筋になったという。
管理人の感想としては、照り焼き丼よりは素材の旨みを活かしている「ふぐ雑炊」の方に魅力をかんじる。道内で取れるフグの6割が初山別産というが、ニッチな存在であるので、上手にプロモーションしてブランド化したいただきたいと思う。
初山別のある留萌・日本海沿いの町には岬センター以外にも夫々、公共の宿がある。管理人は羽幌町の「サンセットプラザホテル」、遠別町の「旭温泉」、天塩町の「天塩温泉夕映」に泊まったことがあるがそれぞれ趣が異なる。公共の宿はあまり泊まらないが、このエリアは宿自体が殆どないので選択肢がない。遠別の旭温泉はお湯もよく、秘湯感があるので2度ほど泊まっていておススメである。
昨日の寿都と同様にアクセスはよくないが、”ここまで来れば北海道”という気分にさせてくれる場所だ。
寿都産ホッケは漁獲高日本一 まだまだありそうな知られていない道内の逸品
2011年12月14日掲 載
旅館になっている寿都町の鰊御殿と劇場廃墟
寿都町が地元産ホッケのおいしさを知ってもらおうと、新メニューや加工品のPRに力を入れている。年間7千トンの漁獲があり、沿岸定置網での漁獲量では日本一という地元水産業の主力。一方、産地の知名度では羅臼町などに水をあけられてきており、メニューの浸透による巻き返しを狙っている。(12/11付 朝日新聞北海道版)
寿都町がホッケ漁獲量日本一とは知らなかった。一般には「さかなの城下町」として知られる羅臼町を想像するが、意外や意外である。メロンにしても夕張ではなく共和町、シシャモは鵡川ではなく広尾町、イカも種類によっては函館ではなく小樽が日本一と、実際は異なるケースが多い。PR上手で先にブランド化したものが勝ちである。
この寿都という町、地味ながら味わいのあるところだ。かつては鰊漁で栄え、魚を運ぶために黒松内から寿都鉄道も敷かれていたが現在では長閑な漁師町だ。
寿都はアクセスが悪い。
路線バスだと岩内か黒松内から一日数本出ているが、その岩内と黒松内まで行くのが難儀だ。秘境感がある町である。
20年前に訪問した際には、旧道沿いに「寿都劇場」と壁に書かれた映画館(劇場)を発見した。完全な廃墟であったが、ニシンの千石場所で栄えた頃は大いに賑わったのであろう。寿都はニシン漁に関する遺構が今でも点在しており、寿都湾の東側の歌棄周辺には「鰊御殿」という名の旅館がある。明治初期に当時の最高級の商家として4年の歳月をかけて建築したもので、釘は1本も使われていない。見学だけではなく、宿泊もできる。あまりPRしていないが料金も手頃である。
ところでご当地メニューの「寿都ホッケめし」だが、いかにもヒロ中田氏らしいものだ。 管理人は、ホッケのような魚は野菜や肉、乳製品とは異なり、かば焼きではなく、そのまま新鮮なものを食べたいと思う。鮮度が命のホッケ刺しが日本一旨い町・寿都・・・ そうしたシンプルさでPRした方が、ホッケの開きしか知らない道外には魅力的に映ると思うが。
B級グルメには食傷気味であるし、特に鮮魚系を利用する場合は素材の旨みを壊さないことが重要であると思う。
寿都のホッケのようにまだまだ知られていない逸品は各地にあるのではないか。ホッケは今では高級感が高いが、昔は雑魚扱いであったと聞く。このあたり、地元では気付かず、眠っていた地域資産と云えよう。
木古内駅前で頑張る「駅前飯店急行」、土地の顔が見えてくる駅前食堂の灯を守りたい
2011年05月15日掲 載
味わいのある看板と店内 とても温かい雰囲気であった
「駅前飯店急行」。北海道南部のJR木古内駅前に、こんな名前の食堂がある。 カウンターと古びたテーブルが五つ。石油ストーブから延びた銀色の煙突が壁を伝い、小上がりには「急行ですがドンコウで営業して居ります」と書かれた紙が張ってある。 1957(昭和32)年の開店以来、垣内キミさん(82)が切り盛りする。(5/14付 朝日新聞北海道版)
昨年の今頃、「駅前飯店急行」を訪れた。函館-木古内-小谷石(知内町)を結ぶローカル路線バスの取材(その時のブログはこちら)で木古内で途中下車をした折、ネーミングに惹かれて入った。木古内の駅前は他のローカル駅と同様、飲食店の数が激減しており、選択肢がなかったこともあるが、入って正解。なかなか味わいのある店だった。
実は昨年閉店をしたという情報を聞いた覚えがあったがまだ営業していた。正直、嬉しい。しかし、2015年の新幹線駅開業に伴い、駅前が整理されるので閉店は時間の問題かもしれない。
記事によると、「急行」のネーミングは、普通列車しか走っていなかった当時、「急行でも来ればいいね」と願いを込めて店名を付けたのが由来だそうだ。 その後、松前線や江差線に急行が走るようになったが、松前線は1988年に廃止。江差行きの急行もなくなり、新幹線が通れば、木古内から江差へ行く列車もなくなるであろう。
管理人は駅前食堂が大好きだ。地方へ行くと昼食は車でもわざわざ駅前に立ち寄り、それらしき処を探す。どこも個性的な店が多く、メニューも豊富。昼から一杯やっている人も見かける。先月、士別の駅前で入った食堂(名前を失念)もいい雰囲気であった。駅を降り、暖簾を潜れば、その土地の顔が見えてくる。
今は駅前旅館と共に姿を消して行く駅前食堂。道の駅やコンビニでお昼を取るのもよいが、駅前食堂には人間味がある。
近いうちに、「駅前飯店急行」をもう一度、訪ねてみたい。ご当地B級グルメが盛んな折、正統派の木古内名物として残せないものか。
名代の焼きそば 700円なり
花畑牧場が土産物屋卸しに方向転換、「道内限定」のルールを破った当然の帰結だ
2011年03月04日掲 載
花畑牧場(中札内村・田中義剛社長)は直営店中心の販売方式を転換し、土産物やコンビニエンスなど小売店への卸売りに軸足を移す。直営店の新規出店を凍結し、東京都内の直営店は閉鎖する。道内の空港や駅にある約300の土産物店に販売網を広げ、土産菓子市場の10%のシェア獲得を目指す。(3/4付 日経新聞北海道版)
花畑牧場が大幅な方向転換をした。全国へ進出をした直営ショップをたたみ、お土産店での販売にシフトする。まず、北海道キヨスクと4月から業務契約を結び札幌駅構内などで販売、キヨスク限定のPB商品も販売するという。今後、道内各地の約300の土産物店とも直接取引し、店頭販売に比重を移す。そのため4月には芽室町内に物流センターを開設し、販売網の拡大をはかるという。
また、直営店は一定の役割を終えたということで、3月末で札幌駅アピア店、六本木店を閉鎖。中札内と札幌市内、新千歳空港店を旗艦店として継続する。今年度は道内土産菓子で年間約30億円の売上げを見込み、「市場シェアで大手ブランドに肩を並べる10%獲得を目指す」(田中社長)。会社全体で年間100億円の売上げ高を維持してゆく。
昨年2月の拙ブログで「道内限定販売」のルールを破った花畑牧場、これは決定的なミスマーケティングだ」だと書かせて貰った。
おもな内容は、『これまで道内スイーツは「道内限定発売」が常識であった。事実、「白い恋人」の石屋製菓は道内ではどこでも売っているが、道外では百貨店などの物産展でしか販売をしない。六花亭やロイズも同様であるが、さらに道内でも地域限定商品があり、道外ではスポット的に流通されることがあっても、適度な飢餓感を感じるレベルに出荷調整をしており、六花亭に代表される道内のトップスイーツメーカーは優れたマーケティング力を持っている。また、観光客だけではなく、地域の人たちにも愛されており、根付いていると云える。それに対して、花畑牧場は道内外で多店舗多商品展開をした。これでは商品の希少価値がなくなり、賃料などで首が絞められるだろう』(抜粋)。
花畑牧場は、「白い恋人」のようないち北海道土産銘菓を目指したのではなく、北海道ブランドを活用した生産販売&外食総合フードビジネスを目論んでいたと思う。ありそうでなかったジャンルであるが、やはり無理があった。ピーク時に約8割を占めた生キャラメルは現在、1割程度までに落ち込んでいる。設備投資した工場や人員はどうなってしまったのであろう。
花畑はビジネスモデル自体に無理があったと思う。今回、あらためて土産物店販売にシフトをするというが今さらの感である。新聞記事によると問屋を通さないで直接店舗に販売するようである。「中抜き」であるが、これも異例の業態である。問屋を通さないことで利益を出そうということであろうが、かなり難しいやり方である。
消費者が求めているのは革命的な流通モデルではない。北海道を代表する菓子として恥じない商品づくりである。当たり前の基本だけは忘れないでいただきたい。
松尾ジンギスカン『まつじん銀座店』へ行く やはり”真打登場”であった
2010年11月23日掲 載
松尾ジンギスカン(まつじん銀座店)が11月に東京・銀座に出店することは過去の拙ブログで紹介をしたが、22日ランチであるが訪れてみた。
場所は銀座駅から徒歩1,2分の距離、4丁目の交差点から晴海通りを東銀座の方に向かい三原橋を曲がったあたりの飲食店ビルの2階。店内はお洒落なつくりで煙もまったくない。メニューを開けると900円台からあり、管理人は、「ラム2種食べくらべランチセット」1,260円を注文した。名物の漬けラム肉は200グラム以上あり、野菜も十分。ご飯、味噌汁、サラダの他にコーヒーやカルピス、オレンジジュースなどがセルフサービスになっている。
ふつうのジンギスカン鍋よりやや平たい特製の南部鉄で焼かれるが、特徴は脂を使わず、そのまま肉を入れ、野菜にはだし汁のようなものをかける。小皿には温泉卵と山わさびが付いており、適当にまぶして食べるが、山わさびとラム肉の相性はよい。以前、道内の松尾ジンギスカンを訪れた時はなかった気がするが、店長に聞いてみると山わさびは最近らしい。
この店、スタッフがとてもかんじよい。最初にお作りしましょうかということで、ランチにも関わらず焼いてくれた。マニュアル的なサービスではなく、ハートをかんじるものだった。店長ならびに従業員3人は北海道から来ているそうで、ジンギスカンの伝道師のようであった。
数年前、都内でもジンギスカンブームが起きたがすぐに下火に。それは多くの店がブームに飛びついただけのことであり、廃ればホルモンなどに業態変化をする。めまぐるしい飲食業界であるが、松尾は伊達に54年やっている訳ではないことが銀座店を訪ねてわかった。B級グルメとは一線を画し、北海道の伝統食としてジンギスカンを紹介している。
銀座店店長の言葉を紹介したい。 「まつじん銀座店が繁盛店として生き残るカギは、お客様の意見にしっかり耳を傾けて改善し続けていけるかにかかっていると思います。ふるさと北海道で生まれたジンギスカンの食文化をより多くの方に伝えジンギスカンファン増やし、北海道に来る方を増やすのに貢献できたらどんなに嬉しいことかと夢見てお店を運営に当たっています。」といった内容のメールを頂いた。
以前、松尾の銀座出店を「真打登場」と表現したが、それは間違っていなかったようだ。料金の方は北海道より2,3割高いが、ラムジンギスカンは千円程度からあり、食べ飲み放題で4,800円。内容を考えれば決して高くない。食べログなどの評価も上々だ。
高い志をもって東京進出をしているので、大いに期待してよいであろう。繁盛店になると思う。
太平洋興発が赤坂で釧路料理店「北の幸・釧路港」を開店、増えるアンテナ型の飲食店舗
2010年10月31日掲 載
太平洋興発(本社東京、佐藤幹介社長)が、飲食業界への新規参入を目的に、今年5月に釧路に設立した太平洋フーズ(丸山徳太社長)の居酒屋「北の幸・釧路港」が東京都赤坂に1号店を11月1日にオープンする。(10/30付 釧路新聞)
釧路の海底炭鉱・太平洋炭鉱(現・釧路コーールマイン)などの鉱山開発から始まり不動産業を展開する太平洋興発株式会社(東京都中央区、東証1部上場)が、新規事業として100%子会社、太平洋フーズ株式会社を設立し、釧路郷土料理店の東京での展開に乗り出した。
1号店は東京・赤坂に11/1(月)オープン。釧路市漁業協同組合と提携し、道東で獲れる「いくら」など魚介類と、道東ならではの「ザンギ」など料理を提供する。26坪・25席で客単価4千円。年商5千万円を見込む。
同社は3年後に都内主要ターミナル駅付近にて8店舗の展開を計画予定。記者発表会では蝦名釧路市長、釧路市漁業協同組合長もかけつけ、釧路市全体でのバックアップ体制を印象付けた。北海道八雲町と提携した「ご当地酒場 北海道八雲町」が日本橋から浜松町と2店舗に増えるなど、市町村レベルでの郷土料理バックアップが目に付く。
このところ、全国各地のアンテナ型飲食店の成功や不動産価格の下落もあり、道内郷土料理屋の都心進出が目立つ。小さな立ち飲みから始めた「根室食堂」は都内5店舗に拡大、根室市のアンテナショップも兼ねている(札幌市の根室食堂とは別経営)。水産系居酒屋は増えているが(最近は淘汰傾向)、それ以外でも「松尾ジンギスカン」の銀座進出もあり、道内飲食店の都内進出については先日の拙ブログで取上げた。
釧路はかつては日本一の水揚高を誇った港であり、釧路ブランドの料理店をつくるべきだとかねてから管理人は思っていた。 今後は道内各地の料理店が競うような格好になりそうだ。
釧路新聞によると、太平洋フーズの東京本部長が「われわれにはおいしい食材を一番知っているという自負がある。妥協せず本物の釧路の味をリーズナブルな価格で提供することが客の満足につながると確信している」と述べるとともに「赤坂で日本一うまいザンギを作り、釧路のPRにも役立ちたい」と思いを語った。とある。その言葉を信じて、釧路ブランドの向上に繋げていただきたい。
「北の幸・釧路港 赤坂店」
東京都港区赤坂5-1-1 HK赤坂ビルB1F
電話:03-6277-7040
「道貿易物産振興会メールマガジン」で北杜の窓が紹介されました
2010年10月21日掲 載
(社)北海道貿易物産振興会が発行するメルマガVol.29で拙サイトが紹介されました。今号は北見市・釧路市が担当をしており、北見市で先月開催された「屋台村サミット」についての記事です。一部、メルマガをコピーして紹介しますが、北見市のいちばん下の青字ニュース欄下赤字URLから入れます。
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◆◇(社)北海道貿易物産振興会 メールマガジン ◆◇ Vol. 29 2010.10.19みなさん、こんにちは!
今回は、北見市、釧路市より提供頂きました記事をご紹介します
《 北 見 市 》
■北見のご当地グルメ「オホーツク北見塩やきそば」が
B-1グランプリ全国大会で10位入賞!!
去る10月18日・19日に神奈川県厚木市で開催された
「第5回B-1グランプリ in 厚木」において、北海道からは富良野
オムカレーとともに出場した「オホーツク北見塩やきそば」が、初
出場ながら参加全46団体中、10位入賞という輝かしい成績を収めま
した。
これを契機に、塩やきそばに関する問い合わせも一気に増加、市内
の塩やきそ ば提供店舗も大忙しと聞いており、経済効果は
相当なものと試算されています。
北見にお越しの際には、北見のご当地グルメ「オホーツク北見塩や
きそば」を是非ご賞味ください。
★オホーツク北見塩やきそば 公式ブログはこちら↓
http://kitamishioyakisoba.blog27.fc2.com/
■塩やきそばに続くご当地グルメ「オホーツク干貝柱塩ラーメン」も健闘中!!
ホタテが香る新感覚の地産地消ラーメン「オホーツク干貝柱塩ラー
メン」も、塩やきそばに続け!とばかりに気合が入っています。
この干貝柱塩ラーメンは、北見市をはじめ周辺の自治体の事業者の
連携によって開発されたご当地グルメで、平成21年にお目見えしま
した。特筆すべきは「オホーツク醤」! これはハマナスの実のピ
ューレ、干し貝柱、塩鮭・根昆布・オニオン等の香味野菜を煮詰め
て作った旨味調味料で、この味加減でラーメンの味が七色に変化す
ると言う逸品。
★オホーツク干貝柱塩ラーメン 公式HPはこちら↓
http://hoshikaibashira.web.fc2.com/
■北見で「北海道屋台村サミット」が開催、地域の元気発信で熱い議論!!
北見商工会議所青年部主催の「北海道屋台村サミット」が、去る
9月17日に北見市内のホテルで開催され、屋台村と言う切り口で
地域おこしについての議論が活発に行われました。
これに合わせ、北海道内の屋台村11ヶ所のうち6つの屋台村が北見
市中心部の繁華街で臨時開店する「屋台まつり」も同時開催、多
くの屋台村ファンで賑わいました。
★詳しい情報はこちら↓
http://hokutonomado.com/archives/2010/09/post_743.html
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美唄焼き鳥の「福よし」や小樽「政寿司」など有名店の出店が銀座に相次ぐ
2010年10月01日掲 載
道内飲食店チェーンによる東京・銀座への出店が相次いでいる。8月に進出した美唄焼き鳥「福よし」など、いずれも道内を代表する老舗店。日本一の商業地・銀座とはいえ、折からの不景気でテナント料が値下がりしているほか、今までにない個性的な店を求める傾向が強まっており、人気観光地の道内で実績を積んだ有力店に注目が集まっている。(9/29付 毎日新聞北海道版)
美唄焼き鳥の「福よし」は銀座コリドー街に出店。北海道勢では既に「十勝屋」が2006年に同所に進出しており、そのあたりは過去の拙ブログでも紹介している。また、毎日新聞記事によると、「おたる政寿司」が今年3月に銀座1丁目に出店している。老舗だが、北海道の寿司店では汐留の「すし善東京店」以来ではないか。
そして、ジンギスカンの雄、「松尾ジンギスカン」が今年11月銀座5丁目に進出する。こちらも先日の拙ブログで紹介しているが、いよいよ真打の登場である。
これまで都内での道内料理というと、ラーメン店かカニなどを扱う北海道料理屋が中心であった。5,6年前にジンギスカンブームがあったが、それも一過性で終わり。その後はB級グルメブームもあり、前述の美唄焼き鳥や室蘭焼き鳥、また、産直ブームも手伝い十勝屋や水産系の「根室食堂」などが人気を呼んだ。ご当地B級グルメは頂点に達し、お取り寄せブームもあって消費者の目・味は肥えている。折からの景気低迷で飲食業や不動産業界にとって、北海道グルメは救世主に映ったのであろう。
管理人はそれらの店をすべて回った訳ではないので、軽々しく論じることができないが、全体的に物足りなさをかんじている(超高級なすし善などには足を運べないが)。現地と同じレシピと食材を使用、食材も当日空輸をしてもどこか違う。やはり、その場で食さないと違ってしまう。地産地消がベストということであろうか。
それでも、現地の名店の味覚が身近で堪能できることは嬉しい限り、更なるレベルアップを望みたいところだ。
「松尾ジンギスカン」が銀座に出店、ブームが去り、いよいよ真打が都心に登場
2010年08月17日掲 載
「松尾ジンギスカン」を運営するマツオ(滝川)は11日、東京・銀座に直営レストラン「松尾ジンギスカン銀座店まつじん」を11月上旬にオープンすると発表した。直営レストランとしては道外初出店。 (8/12付道新)
「松尾ジンギスカン」が銀座に出店することになった。場所はレストランや居酒屋が入る飲食複合ビル「チアーズ銀座」(銀座5)の2階、晴海通りから少し脇に入った三原橋界隈である(現在はコラーゲン料理レストランになっているが改造中)。
客席は約60席で、サラリーマンなどが昼食時でもにおいを気にせず利用できるよう、無煙ロースターを採用。ジンギスカンは滝川の本社工場から毎日運ぶという。
「松尾ジンギスカン」は元祖・漬けラムであり、同社の直営レストランは現在、滝川や札幌、新千歳空港など道内に7店ある。管理人も空港店に入ったことがあるが、肉とタレのバランスがよく、お土産でも何度か購入している。
松尾ブランドは道外でも知名度があるので、東京店は流行るであろうが、北海道並みの料金でお願いしたいところだ。
ジンギスカン料理は5,6年前、都内でもブームとなった。中目黒や恵比寿などにお洒落なジンギスカン料理屋が次々に出店、その後、各地に飛び火したが、すぐに下火となった。最近では流行のホルモン焼きに業態転向したところも多い。予想通りの一過性人気であった。
最近の外食企業は流行りものにはすぐに飛び付くが、退くのも早く、食文化を育てようとする意識を感じられない。札幌でさえも過剰出店の影響か今ではかなり淘汰されている。
今回の松尾はホンモノと云ってよいであろう。また、銀座でやる以上そうでなくては困る。是非、等身大のジンギスカン料理を提供してくれることを願う。
新ご当地Gで「別海ジャンボホタテバーガー」が優勝、これは納得行く結果ではないか
2010年07月15日掲 載
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ジャンボホタテバーガーの一例 参加店「トドワラ」より 別海牛乳が付いてくるのがお約束
根室管内別海町の新ご当地グルメ「別海ジャンボホタテバーガー」が、10、11日の2日間、美瑛町で開かれた「新・ご当地グルメグランプリ北海道2010」で、オホーツク北見塩焼きそば、富良野オムカレーなど知名度の高い強敵を押しのけ、見事初代グランプリに輝いた。
(7/14付 釧路新聞)
このニュースに関しては5/9付けの拙ブログで「話題づくりか一過性で継続できるものか イベントの真価が試される「北海道 新・ご当地グルメG」というタイトルでかなり辛口に書かせていただいた。
実はそのブログを書いた翌日、別海のジャンボホタテバーガー仕掛け人で、北海道グランプリ事務局をされている方から連絡をいただいた。管理人の記述内容に確認をしていなかった点があったことがあり、こちらは謝罪したが、先方もこちらの思いも理解していただいたようで、近々にお会いして、意見交換をしましょうということで終わった。
今回、ジャンボホタテバーガーがグランプリを取ったが、正直嬉しかった。ブログには書いていないが、担当者へのメールには「別海町のジャンボホタテバーガーは頂いたことがあります。ホタテ自体、あまり食べないのですが、ソースによって旨みを出すことでよく仕上げていますね。ブログで「ソースやタレで素材の旨みを消すな」と書きましたが、ホタテやエゾジカなど淡白で、多少いじった方が美味しくなるものは「創作」の強みが活かせると思います。そういう意味では素材を生かしているので、良質なB級グルメだと思います」と書かせていただいた。
釧路新聞記事によると「審査は人気度、味、コストパフォーマンスの3要素。人気は2日間の売り上げ個数、味とコストパフォーマンスは食べた人が5段階で評価した。別海ジャンボホタテバーガーは2日間で1429個を売って1位。味が平均3・99で3位、値頃感のコストパフォーマンスは6位。3要素をポイントで表した合計数は1日、2日目とも1位で総合58点。バランスのよい安定した評価を受け、完全制覇を飾った。」とある。ちなみに2位は美瑛カレーうどん、前評判の高かった富良野オムカレーは3位だった。
私見だが、カレーは素材の旨みを生かすことはできるが、主役がカレーやオムレツに行ってしまう。また、オムカレーは大阪では割とポピュラーな食べ物である。あくまでも主役は別海のホタテのように、地元食材の旨みではないか。
別海は管理人が割りと足を運ぶエリアで、たまたま食べたことがあったので親近感があった。今回、参加したグルメの大半は食べていないものが多いが、今後は地域食材の旨みを最大源、引き出せるようなB級グルメを期待したい。
このイベントの背景には営利・政治的なものがあるのは確かであるが、参加する地域の方には、イベントを巧みに利用するぐらいな心構えで臨んでほしいと思う。また、そちらの方が大会自体も定着するはずだ。また、道南エリアの参加が少なかった。こういった企画自体、道南の方はあまり得意ではないかもしれないが、海の幸をもっと活用したものも見てみたい。
「みなみ北海道グルメパーク」を見てかんじたこと 隠れた逸品をもっと全国へ
2010年05月25日掲 載
22日(土)、札幌駅前広場で行われた「みなみ北海道グルメパーク」を覗いてきた。このイベント、渡島・檜山エリアの飲食店や商店などが出店しており、主催は道新の函館支社。初めての開催らしい。
管理人は前夜、大通公園でライラックまつりに併せて開催された「ワインガーデン2010」に寄ってきたが、駅前でも別の食イベントを行っていた。「グルメパーク」の情報は全く知らず、函館へ移動するため、駅に着いた時に気が付いたのだ。函館へ到着する前にご当地グルメを見てしまった訳だ。
それにしても札幌はこのような催事が多く、4月や11月を除いて何らか屋外でやっている。好天も手伝ってか家族連れで大盛況。ハンバーガーの「ラッキーピエロ」は大行列。その他にも行列店が多く、道新でPRしたのであろうか、お客の大半は札幌市民と見受けた。
管理人は以前からこの手のイベントは道外でやってもらいたいと思っている。周知の通り、「北海道物産展」は百貨店のドル箱であり、最近ではほぼ1年中行われている。また、「フーディスト」や「道産子プラザ」も東京では相変わらずの人気店だ。
しかし、限られたスペースに置ける商品はごく僅か。広い北海道、特産品の山だが、紹介できているのは一部に過ぎない。そろそろ「オール北海道」ではなく、みなみ北海道や道東など地域限定の物産展開催やアンテナショップがあってもいいのではないか。
これは10年以上前から思っていることだが、なかなか前進していない。百貨店側が躊躇するのであれば、各地域からキャラバンを組んでもいいのではないか。その場合、どこか仕切るかが問題となってくるがそれほど難しい問題ではないと思う。本来は地域のアンテナショップがあれば人気が出ることはずだが(民間運営のものはいくつかある)。
北海道ブランドは重要だが、地域ブランドを育てることはもっと大切である。各地で努力はしているが、陽の目を見ていないものが圧倒的に多い。漠然とした北海道ブランドイメージから具体的な地域ブランドへ、まだまだ解決されていないテーマであるとかんじた。
隠れた逸品ももっと全国へ発信する機会が必要だ。
北海道のワインが大通に一同に集合、そのの実力のほどは
2010年05月24日掲 載
先週末、札幌大通公園で開催されている『ライラックまつり』に併せ、西7丁目会場で開催されていた「ワインガーデン2010」に行ってきた。ライラックまつりは既に52回を数えているが、ワインフェスタは初めてらしい。道産ワインを一同に介したもので、一杯500円から700円で飲むことが出来る。
当日21日(金)は夕方の気温が12℃と肌寒く、細かい雨が途中から降ってくる最悪の天候。ホットワインをいただきたいコンディションだが、普段味わえないワインを試した。
北海道のワインと云うとドイツ系品種が浮かぶが最近ではフランス系品種にも力を入れるようになっている。管理人が注目している「奥尻ワイン」ではシャルドネ、ピノグリ、ピノノワール、メルローなどの銘柄を生産しており、拙ブログでも紹介記事を書いている。
また、もうひとつ注目しているのが、「歌志内ワイン」である。ここは空知地方にも関わらずピノノワールを生産しており、ドイツ系も含めて評判がよいワイナリーだ。経営をしているのはパチンコの太陽グループだが、オーナーはこれまでのパチンコ屋経営者とはタイプが違う。
ワインガーデンでは奥尻と歌志内のフランス系銘柄を楽しみで出かけたが、残念ながら今回はそれらは出店しておらず、すべてドイツ系品種であった。それでも、最近の道産ドイツ系ワインはレベルが上がっている。ドイツというとどうしても、甘い・こくが無い・薄いといった先入観があるが、本場ドイツでは最近フルボディタイプのものが造られていると訊いており、変わるかもしれない。
仏系銘柄ワインは、乙部町の「富岡ワイン」が山葡萄との掛け合わせを出していた。このワイナリーは小規模だが、社長さんが奮闘されており、6年前に知人のワインバー経営者と見学に行ったことがある。カベルネに挑戦していると社長さんが言っていたがどうなったであろうか。
ドイツ系一辺倒からその他の銘柄へ、北海道のワインも変わろうとしている。甲州など国内ワインは急速にレベルアップしている。新しい挑戦に期待している。
このワインイベント、大通では御馴染みの食のイベントと同じ形態。運営は不慣れなのか、わかりにくい点などあったが、道産ワイン発展のためにも、継続してもらいたいイベントである。5日間で約1万7千人の集客があったらしい。
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ブルスゲッタにかすべのザンギというのが北海道らしい ワインボトルは奥尻ワイン ラベルデザインも秀逸 会場の照明が暗く写真もご覧のよう
話題づくりの一過性か継続できるものか イベントの真価が試される「北海道 新・ご当地グルメG」
2010年05月11日掲 載
道内の地場食材を有効活用した「新・ご当地グルメ」のチャンピオンを決める「新・ご当地グルメグランプリ北海道2010」が7月10、11の両日、新・ご当地グルメの第1号「美瑛カレーうどん」が生まれた美瑛町で開かれる。12の料理が人気度、味、コストパフォーマンスの3点で来場者の人気投票を受け、初代ナンバー1を目指す。(5/9付 読売新聞)
先日のブログで「北海道じゃらん」の人気について書いたが、その中の「新・ご当地グルメ」は毎号冒頭で紹介されており、人気コーナーとなっている。前編集長のヒロ中田氏がプロデュースし、地元食材を活かしたご当地B級グルメを発案しているが、遂にコーナーがイベント化し、「新・ご当地グルメグランプリ北海道2010」開催に至った。
美瑛町で開催されるイベントでは、来場が見込まれる約2万人を審査員として、600~900円程度で各料理を提供。食券の購入枚数で人気度を計り、味と値頃感についてはそれぞれ5段階評価で投票してもらう。総合点が最も高い料理を初代チャンピオンにするというものだ。
こういったイベントは全国的にブームだが、北海道はやけに盛り上がっている。もともとB級ご当地グルメが盛んな土地柄であったが(室蘭やきとりなど多数)、その人気が創作型の新・ご当地グルメに昇華したかんじだ。地産地消の奨励ともダブっているが、一方で、地に足が着いていない脆ささもかんじている。
まず、「じゃらん」やその背後にあるクライアント(巨大農業組織)の姿が見え隠れして、どうしてもメディア先行のつくられたものという印象があり、お仕着せの感や商業色が拭えないのも事実。
もうひとつ、このイベントからホンモノのご当地グルメ(特産品)が生まれるかということへの疑問だ。もともと歴史が浅い北海道なので伝統的な食文化や名物は少なかった。前述した以前からあったご当地B級グルメも歴史はせいぜい4,50年といったところで、ジンギスカンでさえも70年程度。今脚光を浴びているものは運よく生き残ったものと云ってよいであろう。
ご当地創作料理が盛んということは、裏を返せば、何もないと言っているようなものである。
歴史が浅く、名物が少なかった北海道なので「創作物」が育ちやすいのは事実であろうが、このイベントを通して、長く愛されるもの、長期スパーンで『新・ご当地グルメ』を発展させるビジョンを主催者が持っているのか、真価が問われるともいえる。
また、登場する料理の多くは、B級ジャンク系なのでソースやタレなどによって、その食材が本来持つ旨みをどこまで残せるかが疑問だ。たとえば、人気商品である「美瑛のカレーうどん」は、美瑛産の小麦をうどんにしているが、カレーと一緒になることで、うどん本来の旨みが消えてしまうのではないか。勿論、カレールーに入れる野菜や肉も美瑛産を使用しているが、創作料理大会の域を出ないのではないか?
他所がやればウチもという右へ習えの危うさがある。一過性のお祭りでは意味がない。
讃岐うどんのように、食材本来の旨みで勝負してもらいたいが、このあたり、もともと伝統的な名物がなく、供給基地に甘んじていた北海道の弱みをかんじてしまう。
「ヨサコイ」のように、独自なものに仕立ててしまうのが北海道の面白さでもあるが、蕎麦なら「そば」だけといったような直球勝負も見たいところだ。
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いいマチつくろう 北杜の窓
林立するスペインバルとは異なるコンセプト「BARCOM(バルコ)サッポロ」
2010年05月09日掲 載
最近、東京も札幌もスペインバル(狭義でのスペイン風立飲み屋)が林立している。ちょうど立飲みブームと重なり、いっきに増殖をした。経営の多くは外食のプロであり、店の造りなどはいかにも、それらしく仕上げいるが、価格や料理(タパスやピンチョスなど)に関しては納得いく店は少なく、最近では淘汰が始まっている。
個店バルとは別に、北海道では、函館旧市街の飲食店などが、一日限りのスペインバルとなり、各店手製のピンチョス(串刺しにしたツマミ)を提供する「はこだてバル街」イベントが今年4月で13回目を迎え、年2回の函館の風物詩として定着をした。
また、札幌ではスペイン風つまみタパスからネーミングをした「さっぽろタパス」が2006年から開催されている。こちらは5日間開催だが、函館同様に回数券式のチケットを片手に中央区内の飲食店を食べ歩くものだ。
その「さっぽろタパス」の流れを汲んだ、スペインバルが人気を集めている。場所はススキノではなく、時計台近くのオフィス街にある「BARCOM」である。この店、経営形態がユニークで、各分野のスペシャリストが共同で経営に当たっている。
街づくりの専門家やネーチャーガイド、料理人など数名が集っているが、実際のオーナーはお客さんであり、その「協力金」から成り立っている。今年秋のさっぽろタパスも300名から運営資金が集まったようで実行の運びとなった。
BARCOMの特長は「立飲み屋」ではなく、朝から夜まで時間帯に合わせたメニューを提供していることだ。「スペインにBar(バル)が、イタリアにBar(バール)が、フランスにCafe(カフェ)が、イギリスにPub(パブ)が、そして世界中の国々に気軽に立ち寄れる様々な店があるように」をコンセプトに、店名にあるコミュニケーション提供の場となっている。本来のスペインバルを実現していると云ってよいであろう。
味の方だがなかなかいける。道産食材にこだわっており、バル定番のハモンセラーノ(乾燥した生ハム)はスペイン産ではなく、大樹町産のホエー豚を使っている。ホエー豚というと花畑牧場を連想してしまうが、5年かけて開発したというだけあって、かなりいい。スペイン産よりも塩気が薄く、いかにも十勝産という風味。
このハモンセラーノ、管理人が同じ頃、桧山地方の海洋深層水から作った塩で、道内初のハモンセラーノを作ろうと提案したことがあり、製造者を関係する場所に何回か案内したことがある。豚には深層水も飲ませるが、せたな町の養豚業者に作らせることにした。
3年前にいい豚が出来たというので訪ねてみたが、それは単なるポーク肉であり、生ハムではなかった。ハモンセラーノの需要や管理方法などどうしてもわからなかったらしく途中で断念したそうだ。肉は旨かったので残念であった。これからでも可能か。
脱線したが、「BARCOM」では豊富産エゾジカのソーセージもかなりいい線をいっていた。淡白なエゾジカに合った香辛料を使っている。
ワインもスペイン産を中心にグラスで500円からあり、かなり種類も多いので、ワイン好きにはおススメだ。ランチ時間は椅子があるが、夕方からは椅子なしのスタンディングになる。
場所柄、観光客も寄れるので、良質な道産食材を味わえる店として、また交流スペースとしてもいけそうなBARCOMである。
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いいマチつくろう 北杜の窓
漁協運営のクルーズとして紹介した歯舞漁協が2年連続で”大賞”を受賞
2010年02月24日掲 載
北海道内の個性ある漁村づくりを支援する「北海道マリンビジョン21コンテスト 2009」で、根室市の歯舞漁協(竹内一義組合長)が2年連続の``大賞、、に輝いた。コンテストは北海道開発局や道内自治体などでつくる「北海道マリンビジョン21促進期成会」(会長・脇紀美夫羅臼町長)が主催。(2/23付 釧路新聞)
2/17のブログで歯舞漁協の取組みについて紹介をしたが、タイミングよく「北海道マリンビジョン21コンテスト」という漁協や漁村づくりを目的にしたコンテストで大賞を受賞した。それも2年連続の大賞というからたいしたもんである。
管理人は歯舞漁協に興味を持ったのは2001年頃で当時から通販やネット販売に力を入れていた。また、歯舞昆布商品やさんまなどのブランド化や画期的な漁協として全道初の遊覧船事業を開始するなど、先を行っている漁協と云える。
JFはJAと比較して、保守的というか新しいものをなかなか受け入れず腰も重い傾向がある。また、商品開発や営業面に於いても農業と比較すると創造性に欠ける気がする。その中にあって歯舞漁協は先駆的な存在であったと云えよう。
歯舞地区は北方領土からの引揚者が多いと聞いたことがある。そのあたりも関係しているのであろうか。漁業は不安定で、低収入のため後継者が育たないなどの問題があるが、もっと消費者視点や流通事業者に目を向けたマーケティングを取り込んで行けば状況は変わってくるはずである。
アイデアのある漁師ひとりで頑張っても限界があるが、そういった人材がだんだんと増えてくれば環境は変わってくるはずだ。また、婦人部など地域の女性の力も大きい。パワーを結集する時、漁協が果たす役割は大きいのだ。成功している漁協の多くがそのパターンである。
花畑牧場が拡大を継続、目指すは北海道ブランドを活用した総合フードビジネスか
2010年02月23日掲 載
先日の拙ブログ「「道内限定販売」のルールを破った花畑牧場、これは決定的なミスマーケティングだ」は驚くほどのアクセスをいただいている。
実は今朝付けの道新webで、田中義剛社長のインタビューが掲載されている。十勝でもアイスクリーム増産をはかり、夕張も引き続き支援するといった内容だ。今後はさらに設備投資を増やし、拡大路線を続ける模様だ。
管理人は花畑牧場のことを、石屋製菓や六花亭、ロイズのような道内限定スイーツメーカーと同じ土俵で論じたが、ここが目指しているのでそうではなく、北海道ブランドを活用した生産販売&外食総合フードビジネスである。ありそうでなかったジャンルであるが、リスクも高いと思われる。
そういう展開ならば、高品質の消費者に長く愛される商品を作っていただきたい。また、北海道や十勝のイメージを落とすようなことはしてはならない。
23日付十勝毎日新聞にも関連記事があります。
道新webより 田中義剛社長インタビュー記事は↓
花畑牧場(十勝管内中札内村)の田中義剛社長は22日、北海道新聞のインタビューに対し、4月から十勝工場(同管内音更町)でアイスクリームを増産するほか、中札内村に二つの工場を新設し、菓子の新製品を発売する計画を明らかにした。また、夕張市では観光施設などの整備を継続する意向を示した。
十勝工場はアイスクリームや生キャラメル、チーズなどを製造。田中社長は「関東圏のコンビニエンスストアで販売中の『生キャラメルアイスクリーム プレミアム』の売れ行きが好調」と述べたうえで、現在の日産6万個から10万個に増産し販路も全国に広げる考えを明らかにした。
さらに、中札内村の牧場内に生キャラメルやチーズなどの製造過程を観光客に見せる第2工場(約600平方メートル)、新製品のスナック菓子を製造する第3工場(約1800平方メートル)を4月に新設する。スナック菓子は4月発売予定で、日産6万個規模、直営店のほか観光土産店にも卸す。投資総額は十勝工場を含め10億円を超え、3工場で新たに200人程度を雇用する。
生キャラメルのブームは一段落したが、田中社長は「アイスクリームやメロンパンの販売が好調」とし、2010年3月期で売上高210億円を確保、5期連続の増収増益となる見通しを示した。
夕張工場の派遣社員を3月末で30人減らすことについては「季節調整の範囲。夕張は重要な拠点でこれからも投資を続ける」(田中社長)と述べ、現施設を改装して今春は団体客対応のレストランを開業するとした。
「道内限定販売」のルールを破った花畑牧場、これは決定的なミスマーケティングだ
2010年02月19日掲 載
夕張市内に工場や店舗を展開している花畑牧場(十勝管内中札内村)が派遣社員30人との契約を更新せず、4月から夕張市内の体制を縮小することが16日分かった。3月発売予定の新製品を製造する十勝工場(中札内村)に経営資源をシフトするためとしている。 (2/17付 道新)
花畑牧場の苦戦はウワサされていたが、札幌工場に続き、いよいよ夕張でも人員削減が始まった。1年前は新千歳空港や札幌アピアなどに長蛇の列が出来ていたが少し前がウソのようである。
花畑牧場のビジネスが失敗であったとまだ断言できないが、営業戦略においていくつかミスがあり、また企業としても消費者に対し不誠実を起してしまったのではないか。
まずは道外への他店舗展開だが、これまで道内スイーツは「道内限定発売」が常識であった。事実、「白い恋人」の石屋製菓は道内ではどこでも売っているが、道外では百貨店などの物産展でしか販売をしない。
六花亭やロイズも同様であるが、さらに道内でも地域限定商品、道外ではスポット的に流通されることがあっても、適度な飢餓感を感じるレベルに出荷調整をしており、六花亭に代表される道内のトップスイーツメーカーは優れたマーケティング力を持っている。また、観光客だけではなく、地域の人たちにも愛されており、根付いていると云える。それに対して、花畑牧場は道内外で多店舗多商品展開をした。これでは商品の希少価値がなくなり、高い賃料などで首が絞められるだろう。
都内にもいくつか店舗があるが、スイーツ以外にもホエー豚、ラーメンなど多岐に亘っており、何屋かわかなくなっている。本来は生キャラメルで売ったはずが拡大路線により、イメージが安っぽくなってきた。
大量生産により付加価値感が減少し、商品の多展開は本当に自分のところで生産しているのかなどといった疑問を消費者に与えている。
花畑の悪いところは当初、出し惜しみ戦略を取っていながら、火がついた途端に大量生産にチェンジ、全国展開に豹変したことである。これは非常に印象を悪くしている。消費者を裏切り、消費者離れを起したまずいマーケティングである。
先日、都内青山・外苑前にある直営のメロンパン店の前を通った。外苑西通り、ちょうど酒井法子の旦那の実家が営んでいる高級スポーツショップJの並びにある。ウインドには沢山の夕張メロンパンが並べられていたが客は誰もいない。帰り道にまた通ったがまたいない。その翌週もそこへ行ったが客はゼロ。当然、店員も手持ちぶささ。先行き危ないとかんじたものだ。値段を見るとメロンパンが380円!!やはり高いと思った。
その日は青山から原宿へ歩いたが、また偶然花畑牧場を発見した。ここはカフェだがラフォーレと竹下通り入口の中間点、若い子が集まる一等地である。ソフトクリームなどが食べられるので、そこそこ人がいたが去年までは竹下通りにも店があったので、すでにピークを過ぎているようだ。
都内の超一等地に進出しているが、この戦略は正しいのであろうか。既に都内では多くの店舗が閉店をしている。もし、これがラーメン屋であれば別かもしれない。「味の時計台」などは全国チェーン化しているがそれなりの顧客を獲得している。
しかしラーメンは日常的な食べ物。これが生キャラメルとなると違う。あくまでも「北海道限定」、現地でしか買えない・食べられないという非日常性が求められることで商品価値が高まる。前述した適度な飢餓感を与えることが必要である。
花畑も当然そのあたりはわかっていながら、敢えて非日常ではない、拡大路線に打って出たのであろう。しかし、これでは飢餓感がなくなり、わざわざ北海道に行ってまで購買をしなくなり、都内の店舗もすぐに飽きられてしまう。花畑はどこでも買える北海道発のファーストフードにしてしまったのだ。それを目指すのならそれでいいが飽きられのも早いであろう。
オーナーの田中義剛は急ぎ過ぎたのではないか。想像だが、田中は北海道スイーツの売り方をわかっていないブレーンやコンサルタントの甘言に乗っかってしまったのではないか。タレント名で商売できるほど甘くはない。これまでもタレント名冠のフードビジネス(北野カレーや梅宮辰夫の漬物など)が多くあったが一過性であった。
立て直すには一度、商品アイテムや生産量、店舗などを絞り込むことだ。それでも一度崩れた信頼を取り戻すのは厳しい。次なるリストラもあると思うが、このままでは悪いウワサしか立たなくなってしまう。
食品、特にスイーツの類は一発当たれば大きいが飽きられるのも早い。短時間でぼろ儲けをして回収できるほど甘くない。地道にやっていて初めて信頼とブランドが生まれるはずである。
全国人気土産ランキング・六花亭の「マルセイバター」が1位、宿と違い評価が高い道産菓子
2009年08月13日掲 載
「食べたい手みやげ」のトップは六花亭「マルセイバターサンド」。11日付朝日新聞夕刊で、全国の人気手土産に関するアンケートとトップ10が紹介されている。トップ10には北海道勢が3つ入っており、「マルセイ」の他に、3位にロイズの「生チョコ」、8位に函館「トラピストクッキー」が入賞している。
これを見ると北海道が土産王国であることがわかる。全国1位となった「マルセイ」は、1977年に誕生。名前の由来は明治時代に十勝農業の発展に尽力した「晩成社」がつくったバター「マルセイバタ」からきている。多い日は一日50万個以上作るというが、管理人ももっとも購買している北海道みやげである。
トップ10を見ると馴染みがあるものばかり。そして、どれもが、それなりの味わいで、文句を付けられない。北海道の菓子御三家というと、今回登場した「マルセイ」、「生チョコ」の他に「白い恋人」があるが、ランクインされていなかった。伊勢の「赤福」も入っていなかったので、そのあたりは一昨年の不祥事を配慮してのことであろう。8位に入賞をした「トラピストクッキー」も昔から定番だが、管理人のお気に入りである。シンプルであるが、クセになる味である。
観光立国の北海道、宿泊施設に対する評価は厳しいが、手土産・食に関してはさすがである。新しいスイーツが次々と誕生しているが、老舗菓子には安心して人に渡せる信頼感がある。それがブランドというものであろう。ブランドは一刻一夕では生まれない。
■朝日新聞「読者が決める日本一てみやげ」ランキング
1位:六花亭「マルセイバターサンド」(北海道)
2位:とらや・竹皮羊羹(東京)
3位:ロイズ・生チョコレート(北海道)
4位:福砂屋・カステラ(長崎)
5位:聖護院八ツ橋(京都)
6位:菓匠三全・萩の月(宮城)
7位:豊島屋・鳩サブレー(神奈川)
8位:トラピストクッキー(北海道)
9位:文明堂総本店・カステラ(長崎)
10位:坂角総本舗・ゆかり(愛知)
現地直送立飲み「根室食堂」が東京で大人気 民間主導の新しい形のアンテナショップ像だ
2009年06月02日掲 載
東京の渋谷区に``根室、、の看板を付けた飲食店がオープンした。今年3月には、根室産品に特化したいと経営者自ら根室を訪れ、地酒「北の勝」や水産物の仕入れルートを確立した。地元根室市では首都圏での根室ブランドの消費拡大、イメージ定着につながるとして期待が膨らんでいる。その名も「北海道海鮮問屋 根室食堂」。(5/31付 釧路新聞)
「根室食堂」は2005年東京・中目黒にオープン。根室直送の新鮮な海の幸と根室の銘酒・北の勝が飲める店として人気があった。管理人も大のお気に入りで、何度か足を運んでいる。ちょうど立ち飲みブームと時期も重なり、店は早い時間から大賑わいだった。
「根室食堂」は、中目黒・銀座通りの路地にある通称”郷土料理ストリート”の名物立飲み店として次第に有名となり、昨年には渋谷のマークシティ東側の一棟建てビルに移転オープン。何とB1〜3F、すべてカウンター中心の立飲みスタイルで、B1は中目黒店を再現(中目黒店は閉鎖したらしい)、1Fは鮮魚づくし、2Fは野菜中心、3Fはワインバー風と各層趣を変えている。
また4月には渋谷・宮益坂に2号店をオープン。こちらは宮益坂という立地に合わせて1〜4F、すべて着座スタイル。根室市からの要請で特産品販売コーナーも設置している。6/21には立ち飲みの聖地・新橋店を出し、「根室市のアンテナショップ」も兼ねるという。
これまで都内にある北海道料理屋というとコロボックル風の蝦夷料理やカニ料理屋などお決まりスタイルで、値段も高いところが多かった。「根室食堂」は根室食材をこだわり料理も概ね500円以下、さらに立ち飲みとホンモノ志向と低価格が時代の風を捉えたと思う。
北海道は広い。都内には「道産子プラザ」や「HOKKAIDO FOODIST」などいくつかアンテナショップがあるが扱える商品は限られた地域のごく一部のものだけだ。他県のアンテナショップでは、郷土料理屋などを併設しているところも多いが北海道は扱い量が多すぎる。
以前から道内各地に特化したアンテナショップや飲食店は必要性が訴えられてきたが、根室食堂のように民間主導で広がってゆくのは理想的である。地域食材のブランド化をいくら叫んだところで、それを提供する場所・告知をする場所がなければはじまらない。
「根室食堂」は中目黒からスタートし渋谷、今度は新橋と立地展開もストーリー性があってよい。おそらく経営は外食のプロであろう。根室にとっては願ってもない救世主であり、大きな広告塔となった。
マグロの水揚げ、松前が戸井を抑えて1位に、桜だけではない新しい観光資源に
2009年01月09日掲 載
2008年のマグロの水揚げ額で松前港(渡島管内松前町)が12年ぶりに道内トップとなった。道によると、松前の昨年の水揚げ額は秋口から豊漁が続き、推計で前年比36%増の4億6000万円と過去最高だった。前年まで首位だった戸井港(函館市)は不漁のため、43%減の4億1000万円にとどまったもようだ。(1/9付 日経新聞北海道版)
これまで北海道のマグロといえば戸井産が有名だった。大間のマグロがこれだけメジャーとなり、津軽海峡を挟んだ戸井もその流れでブランド品となった。高級ブランドのため、北海道ではなかなか口に出来ない。以前、ススキノの居酒屋で戸井産のマグロ刺しが1,800円位で出ており、安さに驚き、店の大将に質問すると、築地で売れ残ったやつが札幌に運ばれてきたと何食わぬ顔で答えてくれた。滅多に口にできないので管理人は注文をしたが・・・
今回、1位になった松前産のマグロは数年前から注目を集めている。同じ津軽海峡を漁場とし、戸井より大型が獲れると聞いたことがある。最近、松前町もマグロを使った地域活性を行っている。9月には「松前まぐろまつり」が開催。町内の旅館でも解体ショーなど行い、桜の時期以外にも観光客に来てもらえるようにプロモーションを行っている。また、クラブツーリズムなどが首都圏発で、松前マグロ食ツアーを催行しており、松前マグロは少しずつ浸透して来ている。
なお、クロマグロ(ホンマグロ)は、津軽海峡が北限ではなく、渡島、檜山、留萌、宗谷海峡あたりまで対馬暖流に乗って回遊するようで、留萌で一度食べたことがある(留萌産かどうかは自信はない)。たまには本マグロのトロを口にしたいものだ。
【参考】松前さくら漁業共同組合HP
これはホンマもんご当地料理か、北見たまねぎカレー
2008年07月07日掲 載
4年ぶりに北見へ降り立った。やはりこの街も駅前に東横インとルートインが競うように建っていた。昼時であったので飲食店を探したが、ここでも商店街のシャッター化が進んでおり、店がみつからない。ふたたび駅前へ戻り、東急イン1Fの「シャングリラ」へ入った。
かつて北見東急百貨店も同居していたビルだが、デパートの方は撤退し、テナントも入らないので今は市役所となっている。東急インも撤退したのではないかと思ったが、しっかりあった。「シャングリラ」は東急イン共通のレストラン屋号。北海道の東急インは料理が美味しく、以前は釧路でよく晩飯を喰ったものだ。また、札幌の「シャングリラ」は驚くほど静かで、隅にあるカウンターバーが穴場的でいいのだ。以前、親しいバーテンさんがおり、よく行ったものだ。
ランチでオーダーしたのが「北見玉ねぎカリー」。いかにも北見といったメニューである。管理人はこういったB級御当地グルメ的なものにあまり興味はない。オーダーした理由もカレーなので早く出てくるだろうと。「北海道じゃらん」のヒロ中田氏などがいろいろとプロデュースしているが、説得力があるものが少なく、ホンマもんにはなかなか出遭わない。
この北見玉ねぎカレーは、北見東急インの調理師、国沢剛之さんのレシピによるもので、芯をくり抜いたボイルした玉ねぎの中に玉ねぎをじっくり煮込んだカレールーが入っており、夏野菜とラム肉のシシカバブーが添えてある。ボイルされた玉ねぎ自体も食べることができ、なかなかのアイデア料理だ。味の方もイケる。これはホンマものだと思った。但し、手が込んでいるため出てくるまで20分かかった。1,200円。
【参考】北見東急インレストラン公式HP
ジンギスカンが食べたい・・・函館ジンギスカン考
2008年05月26日掲 載
旅や出張が3日も続くとやたら肉を食べたくなる。普段は焼肉など1年に1回程度だが環境が変わると不思議なものだ。
函館に着いた夜、急にジンギスカンが食べたくなった。普通ならサカナ系であろうが、肉モードに入っていた。函館にはジンギスカン屋が少ない。道南全体、あまり専門店を見ないがイベントなどでは他の北海道同様によく食べるから店が少ないのが不思議である。
函館のジンギスカンといえば大森町の「餃子飯店」である。何で餃子屋でというかもしれないが、ここの名物はジンギスカンであり、焼いたものを持ってきてくれる珍しい店である。
宿泊した金森倉庫群にあるホテルラビスタには、「函館ベイ美食倶楽部」という飲食店街があり、ジンギスカン屋もあったが、「美食」というネーミングはちょっと勘弁と思い、20分以上かけて餃子飯店へ向かった。
ところが餃子飯店は12月末で閉店していた。わざわざ歩いてきたので意地でもジンギスカンを探そうと大門へ行ってみた。すると簡単に店が見つかり、それも2軒並ぶようにあった。その内の1軒「ガングロ」という店に入ってみた(それにしてもスゴイ名前だ)。
店内はカウンターのみでバーのようなつくり。店員も”ガングロ”ではないが、金髪にした若い女の子二人で切り盛りしている。他に客がおらず黄色いシャツを着た金髪従業員が焼いてくれる。最初はぶっきらぼうであったが、よく見ると二人とも可愛い。思わず「一杯どう?」と勧めたくなったが、ここはスナックではなかった。
肉はアイスランド産の生肉を使用。味の方はふつうといったところだ。餃子飯店はなくなったが、次回、函館ではジンギスカンをどこで食べるであろうか。ちなみに店名の「ガングロ」とは羊の肉の種類らしい(安心)。
【参考】函館ジンギスカン ガングロのHP
「白い恋人」が長く愛されたワケは
2008年05月20日掲 載
石屋製菓がチョコレート菓子「白い恋人」の販売を再開して22日で半年となる。賞味期限偽装を招いた反省から、法令順守(コンプライアンス)の体制を強めながら品薄感解消に躍起となった半年だった。2008年4月期連結決算では、1976年に「白い恋人」を発売して以降、初の赤字となる見通しだが、量産体制は徐々に整い、販売も回復の度合いを強めている。(5/18付読売新聞)
石屋製菓の場合、赤福ような悪質さがなく、何より銀行をはじめとした支援体制がしっかりしていたので最小限の損害で済んだようだ。石水前社長は、白い恋人を赤福のような長く愛される菓子にしようと、赤福のビジネスモデルを参考にしていたようだが、皮肉にも本家の方がこけてしまった。石屋製菓が運営する「小樽出抜小路」も伊勢にある赤福の「おかげ横丁」からヒントを得たのではないか。
ところで白い恋人はアジア系観光客に人気がある。それほど美味しい訳でもないのに大量に購入する。北海道旅行へ行ってきた証、お土産で配る時のステータスなのだろうか。
管理人はこれほどまで定番化した理由にはネーミングの上手さがあると思う。白い恋人と聞くと、グルノーブル五輪(68年)のテーマソング「白い恋人たち」(フランシス・レイ)を連想するが、北海道=雪=ロマンチックといった図式が成立する。それまで定番であった「山親爺」や「わかさいも」、「バター飴」よりも女性的で購買意欲をくすぐる。最近人気のある「はまなすの恋」(北菓楼)もその流れを汲むネーミングで響きがいい。
お土産にはネーミングを始めとしたイメージづくりが重要だとあらためて思う。
「奥尻ワイン」の生産を開始、ブドウ栽培に適している地域なので新たな特産品として期待
2008年04月16日掲 載
道南の奥尻島で地元で収穫したブドウを原料にしたワイン生産を来春から始めることになった。事業主の海老原建設は今月末、奥尻町湯浜にワイン醸造工場を着工。9月中旬に完成予定で、初年度は赤と白ワインを合わせて6万本を生産する。5年後には30万本まで引き上げる計画と12日付け日経新聞などが伝えている。
海老原建設では8年前から島内でブドウ栽培を開始。現在、20ヘクタールの農地にフランス系品種のメルローやピノ・ノワールなどを育てている。このうち、道内でメルローを栽培するのは珍しいという。輸入原料は使わず、島で栽培したブドウだけで醸造する。価格は1本1500円以上になる見込み。
ワインの醸造・販売はグループの農業生産法人、奥尻ワイナリーが担当する。
奥尻島でワイン生産というと意外な印象を受けるかもしれないが、檜山地方は隠れた良質ブドウ&ワインの産地である。奥尻島でワイン生産を計画している話はだいぶ以前から聞いていたが、道産ワインに多いドイツ系の品種ではなく、メルローやピノ・ノワールが栽培できるのも気候がなせる業である。
以前、乙部町にある富岡ワイナリーを訪ねたことがある。「乙部ワイン」、「富岡ワイン」、「遊楽部ワイン」などのブレンドのほか少量ながら山葡萄のワインも生産しているところだ。ここでもフランス系の品種を栽培、メルローや日本では数少ないカベルネ・ソビニオンなども生産している。
ワイナリーオーナーの飯田氏は隣町の熊石出身、ワインに魅せられ有名新聞社から脱サラ、開業された方だ。飯田氏は「温暖化により北海道南部ではこれまで栽培できなかったブドウが栽培できるようになった。100年前、甲州がワイン用ブドウ生産に最も適しているということで選ばれたが、今の檜山の気候が当時の甲州に似ており、国内でワインを生産するには非常にいいところ」と話されていた。
奥尻島は乙部町の対岸であるが、どんなワインができるのか楽しみであり、新たな島の特産品としての期待が持てる。輸入の混ぜ物を使わないというのも頼もしい。
富岡ワイナリー訪問記はこちら
「五勝手屋羊羹」が販売を再開、函館・道南土産菓子考
2008年02月03日掲 載
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五勝手家本舗の丸缶ようかん
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よく似た熊石羊羹(乙部町にも似たものがある。檜山地方は丸缶羊羹が多い?)
昨年8月、商品の一部にカビが見つかり、製造販売を中止したいた江差町の五勝手屋本舗が約五ヶ月ぶりに営業を再開した。五勝手家本舗は細い筒に羊羹が入った「丸缶ようかん」で有名だが、「白い恋人」ほどの全国区ではないので、ローカルニュースで止まっていた。
実は管理人もこの「事件」はうる覚えで、すでに忘れていた。こう立て続けに食品絡みの偽装や事故が起きるとマヒをしてくる。
五勝手家本舗の名物である丸缶ようかん、実は管理人のお気に入りである。筒から押し出して、出てきた部分を糸で切って食べるというユニークなパッケージだが、最初はどうやって開けて、食べるのか頭を捻ってしまう。
よく函館・道南へ行った際は、この羊羹を土産に買って配る。最初の反応は、北海道みやげなのでロイズや六花亭あたりの洋菓子を予想してくるが、どう見ても北海道のイメージとはほど遠い和風で、レトロな筒型パッケージを見て、一瞬、間ができる。しかし、意外に可愛い形と、開封方法や食べ方などで盛り上がるのだ。
また、管理人自身も自分の分を買って帰る。羊羹は日本酒とけっこう合い、つまみにもなるのだ。
それにしても函館・道南へ行くと菓子土産に迷う。海産物はあっても地場の菓子が本当に少ないのだ。空港や駅の土産物店へ行っても”全道ブランド”のものばかりで地域を代表するような銘菓に巡り合えない。大昔なら「トラピストクッキー」が北海道土産の定番であったが最近では隅に置かれている(かなりクセになる味だが)。やはり、御三家(白い恋人・ロイズホワイトC・マルセー)がいまだにスペースを取っている。
函館・道南は歴史があるところなので古いお菓子屋さんはけっこうある。「千秋庵」ももともとは函館だ。最近では、スナッフルズの「チーズオムレット」が人気となり、いつのまにか函館を代表する土産菓子になった。これなどまさに口コミ・メディア先行型である。地元でも、函館らしい特産品を送り出そうと、シンボルのイカやがごめ昆布などを用いた菓子をつくり、産学官で頑張ってはいるが。
しかし、どこか垢抜けない。どうしてだろうか。函館へ行く度に新しい菓子が並んでおり、企画開発に努力していることが商品を見ただけで伺えるが、”スウィーツ”というイメージからは離れている。函館は、最初に西洋文化に触れたマチなのに十勝・帯広の菓子がもつようなスマートさが全体にない。
やはり、道南地域がもつ文化(北海道でありながら北海道でない土着性のようなもの)が創造力を弱めているような気がする。それはDNAに近いレベルなので修復が難しいかもしれないが、その分、「五勝手屋羊羹」のような伝統銘菓がある。江差町は北前船の寄港地であった歴史があるところ。桧山は地味なところだが、古くていいものが残っている地域だ。
ヒット商品は簡単につくれないが、伝統銘菓をブランド化して、更に広めることは可能だ。、「五勝手屋羊羹」にはそういう存在になって暖簾を守ってもらいたい。地味だが、道南らしい土産物だと思う。
いかがであろうか。
「くしろ港町ビール」が営業譲渡、苦戦する地ビール
2007年11月25日掲 載
釧路市の地ビールメーカー「くしろ港町ビール」が事業を停止し、工場を札幌の企業グループに譲渡することが分かったと23日付けの道新が伝えている。
買収するのは土木事業、食品加工など21法人からなる企業グループの持ち株会社「北武総業」で、、同市入舟の工場で生産を続ける予定だ。
くしろ港町ビールは、1996年の創業。釧路の観光名所「フィッシャーマンズワーフMOO」の対岸、倉庫街にある。道内地ビールがブームの頃に創業したが、味は可もなく、不可もなくといったところで特長に乏しい印象があった。売上高は開業当初の約2億円から徐々に減少。ブームが下火になるなどでこの数年間の売上高は7千万円程度に落ち込んでいた。負債総額は約1億6千万円。
地ビールは税制などの問題もあり、収益を上げるのが難しいジャンルだ。管理人は、以前、熊石海洋深層水を使った地ビール「熊石伝説」のマーケティング関連の仕事をしていたが、製造していた函館のメーカーが倒産、その後、加森観光系の薄野地ビールに生産を委託していたが、最近では評判を聞かなくなった。
道内では既に10ヶ所以上の地ビールが倒産や休業に追い込まれている。全国ブランドの「銀河高原ビール」でも倒産するぐらいなので、合わないビジネスなのかもしれない。
[白い恋人」の販売が再開されたが
2007年11月22日掲 載
今朝22日、朝日新聞東京版22面を見て驚いた。何と全面広告で石屋製菓の「白い恋人」販売再開のお知らせが出ているではないか。道新はチェックしていないが、おそらく同じくそうであろう。それにしても新聞広告が安くなったとはいえ売上げ80億円程度の会社がこんな広告を出すのは異例のことであり、道外購買者を意識していることがわかる。
ご覧になった方も多いと思うが、6つの「私たちの約束」がある。賞味期限を120日にしたこと、ひとつひとつの袋に印字するなど品質管理の徹底を図っていることなどコンプライアンスを訴えている。
石屋製菓の事件以降、赤福や船場吉兆など土産菓子業界は矢面に立たされている。特に赤福は、絶対的なブランドにも関わらず嘘を積み重ねた結果、長年の伝統を数日で失墜させた。管理人も赤福には驚いた。その赤福に憧れ、北海道にもあのような菓子をということで石水社長はそれを目標にやってきた訳だが、今はどういう気持ちでいるであろうか。
今後の石屋製菓と白い恋人、銀行から数人入っているので当然その影響が強くなるであろう。これまでは石水商会、オーナー即決会社であったが、今後はそうはいかない。このあたりが、吉と出ると凶と出るか。白い恋人自体の売上げはそこそこ回復するであろうが、会社自体にパワーが戻るかは疑問である。
菓子以外の新規事業はセーブがかけられるであろう。
白い恋人は、もともと普通のチョコレート菓子、貯金箱で使えそうな箱のデザインセンスも決してよくなく、30年前のチロリアンといったかんじである。どう変化するか興味は尽きない。
岩手に地産池消型飲料水自販機が登場、全国に波及すれば面白いかも
2007年07月20日掲 載
岩手県で「地産地消自動販売機」がじわじわ人気を高めていると日経新聞の東北版記事にあった。
岩手特産の飲料水32種を扱っており、当初は県が設置を始めて現在24台。民間からもオファーがあり、いわて銀河鉄道盛岡駅やホテル・旅館、スーパーなど9市町村に広がり、販売本数は6500本という。
最近はご当地B級グルメブームである。地域限定のご当地飲料水はかなり前から隠れた人気があった。北海道でいえばガラナ、カツゲン、サッポロ飲料の「リボンナポリン」、サッポロ上島コーヒーの缶コーヒーなどはメジャーであるが、各地に特産品型の飲料水が数え切れないくらいある。
普通のジュース自販機は隅々まで行き渡っているが、ご当地飲料水の類(たぐい)は、道の駅など地域特産品を扱っている店でしか入手できない。管理人は、ご当地レアものの飲料水が好きで、重たいが、新しいものを発見すると土産で買う。
また、自販機ではめったにお目にかかれないポッカの「プリンシェイク」(要は缶プリン、皆、不気味がるが熱狂的なファンが多い)を通販で取り寄せている。
コカコーラやサントリー、伊藤園など同じ自販機が並んでいるのなら、1台ぐらい地産地消型自販機があってもいいし、メジャーなメーカーの自販機に何種類か並べさせてもらうことはできないであろうか。
真面目な話、飲料水を作っている地場企業の多くが赤字。販路がないからだ。自販機なら商品の広告塔にもなる。口コミで人気が出るかもしれない。地域密着型飲料水自販機が増えることを期待する。
ご当地B級グルメブーム、そんなに美味しいかな
2007年06月01日掲 載
最近、ブームになっているご当地B級グルメを集めた食の祭典「第二回B-1グランプリ」が静岡県の富士宮市で6/2,3と開催される。
富士宮市は、ヤキソバで有名だが、北海道からは、富良野のオムカレーと室蘭焼き鳥が参加する。このイベントは、昨年、八戸で1回目が開かれ、北海道勢は、室蘭焼き鳥が3位、富良野カレーが8位に入るなど健闘している。ちなみに優勝は、富士宮ヤキソバである。
「B-1」は、入場者が、使ったはしを気に入った料理に投票し、はしの重さでグランプリを決定する。
主催する「B級ご当地グルメまちおこし団体連絡協議会」は、八戸のせんべい汁研究所などが中心になってつくったもので、ご当地B級グルメブームに乗って参加者も増えた。
このB級ご当地グルメブーム、駅弁・空弁(最近は道の駅弁もある)人気の流れを引いている気がする。
また、古くから地域に伝わる料理もあるが、どちらかというと昭和20~30年代以降に登場した懐かし系家庭の味のものが目立つ。昭和回顧ブームの流れを引いているともいえる。
もともと北海道は、歴史がないので、かえってB級グルメが多い。苫小牧のホッキ貝カレーやカレーラーメン、根室のエスカロップや帯広の豚丼、元を辿れば、札幌ラーメンやジンギスカンもB級グルメといえる。
管理人は、先日、会津で「ソースカツ丼」を食べた。今、会津地方では、盛んにソースカツ丼をPRしている。実は、20年以上前、磐梯のスキー場で、それらしきものを食べた。名前の通り、ソースがたっぷりかかったトンカツに千切りキャベツが乗っている。
この時は美味しい印象があったが、先日、食べた時は、ウスターソースがご飯に染み込み過ぎてグチャグチャな状態であった。味の方は(?)であり、ソース飯完食はちょっときつかった。
20年前はスキー中で空腹、さらに20代と若い。状況は違うが、ご飯とソースが違った気がする。今回、ソースカツ丼を食べた店は、母親の首を切断して大ニュースになった少年の故郷、奥会津の小さな町、(K町)である。
観光客から地元客へシフト、丸井今井の「きたキッチン」
2007年04月09日掲 載
丸井今井札幌店に「きたキッチン」が最近オープンした。これまで大通館地下にあった道内物産を扱った売り場がオーロラタウン内で移動し、新たに道内食材を扱った「きたキッチン」として登場した。
実はこの店のオープンを知らないで大通館へ行ったが、新しい店は札幌人を中心に賑わっていた。たまたま訪れた前の日に地元テレビが紹介したらしいが、仕事帰りのOLなどを中心にかなりの客が入っていた。
以前と取り揃えている商品はそれほど変わらないが、直送の野菜や乳製品、スイーツ類を揃えたことで地元客にも受け入れられているようだ。
以前の物産土産ショップには、観光客は殆んど見かけず地元客らしき人を時たま見かける程度で閑散としていた。ここでしか買えないようなレア商品を取り揃えていたが、いまひとつ認知されておらず勿体ない印象があった。
今度の新しい「きたキッチン」は、札幌圏住民がターゲットであろう。都会の札幌住民にこだわりの道内食材を紹介・提供するコンセプトだ。考えてみると意外に札幌市民は道内地方食材に対して無関心かもしれない。
特産品は道外からの観光客のためだけのものではなく、道民全体がターゲットだ。広い北海道、未知な商材がまだまだあるはずだ。
丸井今井が今回そのあたりを狙ったとすれば秀逸なマーケティングである。伊勢丹と業務提携をしているが、個人的には百貨店NO.1と評価する伊勢丹からの知恵拝借があったのであろうか。
今後の丸井今井の道産食材戦略を注目してゆく。
銀座コリドー街に勝毎や北海道ホテルが運営するレストラン「十勝屋」がオープン
2006年11月20日掲 載
東京・銀座に十勝毎日新聞社と北海道ホテルが主体となった北海道・十勝産食材を提供する「お取り寄せダイニング 十勝屋」が最近オープンした。
2社が共同出資した子会社のグリーンストーリーが運営、コリドー街の一等地に開業した。ここのウリは、店名にもある通り、十勝食材を取り寄せることができることである。取り寄せ可能な食材は、メニューに書いてあり、38種類にのぼる。また、店内のインテリアもカラマツ材やオークなど十勝産を使用している。
さすが十勝、なかななやるなあというのが正直な感想である。
9月北海道ホテルに泊まったが、あらためてその独創性とクオリティの高さをかんじた。このエリアの感度の高さと抜け目無さにはいつもながら驚いてしまう。地方のメディアが直接的にホテルや外食まで手がけている例は少ないのではないか。北海道移住も1990年頃、勝毎が最初に仕掛けている。
コリドー街は人気店舗が多く集まるところだ。十勝屋オープンに際しては、大手商社や有名外食コンサルなどが付いているらしい。そうでなければ銀座の一等地などには出店ができない。
一等地へ進出する外食の多くは、大手チェーンや外食のプロが運営しているので完璧すぎて面白みに欠けるのが最近の傾向である。それは味にもいえる。そのあたりが定着するか一過性に終わるかの分岐点であると思う。
このところ銀座界隈は、アンテナショップも兼ねた郷土レストランが増えている。
北海道の場合、フィールドが広すぎるため、地域や食材を特化してアンテナ店や外食を展開するべきという持論があり、だいぶ前から何ヶ所に同様な提案をしていたことがある。
実際、運営する場合、その形態が難しく、挫折することが多いのだが、十勝のように地域と産業、メディアの連携が密なところは展開が容易である。
隠れた銘菓を表舞台へ
2006年09月06日掲 載
北海道は言わずと知れたお菓子王国である。しかし、空港売店やキヨスクなどで扱っている有名菓子を除くと殆んどが知られておらず、埋もれてしまっている。
その背景には約千軒といわれる菓子店の90%以上が家内工業であり、後継者もいないなど零細企業である。流通も狭い範囲内であり、いったいこのお菓子はどれくらい生産し、生活できるのであろうかこちらが心配してしまうことがある。空港などに入るには土産問屋を通さないといけないが、どうしても売れ筋中心となり、敷居が高く、営業開拓が難しいのが現状だ。
道や道菓子工業組合などでつくる「北の名菓づくり実行委員会」は、地域で長年愛されている菓子を店から自薦してもらう事業を始め、集まった商品を冊子やHP上で紹介することになった。味は有名店と遜色(そんしょく)ないのに、PR不足などに泣いていた「隠れたヒット商品」を掘り起こす初の試みだ。 対象は25年以上経過している「銘菓」である。
北海道の菓子づくりの伝統は意外に古く(幕末頃)、千秋庵や六花亭などももともとは函館の千秋庵からスタートしている。
私がお気に入りの隠れた銘菓は、前述した函館千秋庵総本店のどら焼や釧路のししゃもパイなどである。
定番土産だけではなく、魅力ある菓子、特産品が流通できる仕組を利権に流されえず本気でつくらなくてはいけない。
新橋・汐留地区に北海道発の外食が集まる
2006年06月19日掲 載
新橋・汐留に宮越屋珈琲店が出来ていた(東京都港区新橋1-7-10汐留スぺリアルビル1・2F)。汐留シティの前にあり、銀座にも近い好立地だ。
雰囲気は北海道と同じであり、深入りの珈琲をジノリやマイセンの器で提供する。一杯700円、スタンドコーヒーに慣れている身にとっては高く感じるが、都内に喫茶店がたくさんあった時代はこれくらいはした。雰囲気からしても高くはないであろう。
スタッフに聞くと今年3月オープン、札幌の店から2人派遣されているという。現在、日本橋三越本店や名古屋、福岡に出店をするなど全国進出を計画している。
喫茶店は斜陽産業のようにきこえるが、やり方ひとつでどうにでも変わる。宮越屋の多岐に渡る出店計画を見ていると珈琲を武器にしながら顧客に合わせた空間を提供をするコーディネーターのようだ。
ちゃんとした喫茶店が激減した都内だけで、その目は間違いない。
全国ブランドになりそうな予感がする。
同じ汐留では高層ビル群のなかに「すし善」が進出している。また、隣接する新橋・銀座地区にはラーメンの「味の時計台」と東京本社がある。
業態は違うが北海道発の外食が奮闘している新橋・汐留地区である。
実演形式の空弁が新千歳空港に誕生
2006年06月01日掲 載
新千歳空港旅客ターミナルビル2階に「空弁道場」がこのほどオープンした。空弁とは空港で販売する弁当の略称。空弁屋にすし屋が合体した新スタイルの店舗で、天然素材のサケやウニを使ったブランド弁当「そーらん鮨」などをはじめ100種類以上の品ぞろえだ。実演販売もあり、職人が握る生すしや生ちらしも弁当として購入することができる。(北海道日刊スポーツより)
ターミナルに出来た新しい空弁、職人が目の前で握る実演がミソだ。先日、函館駅構内に立ち食いすし屋が出来たのを発見したがターミナルのデパ地下化が著しい。
今は”駅なか”の時代だが、40年以上昔、東海道線を走る急行電車内にすしビュッフェがあったらしい。さらにはそばビュッフェ(立ち食いそばのことか)もあった。
航空機内では無理だが、食堂車が非日常的な存在になり、ビュッフェも新幹線から消えた今、すしビュッフェなどの遊びごころがある鉄道があってもいい。ヨーロッパの鉄道は食堂車は減っているが、ビュッフェはしぶとく生き残っている(文化である)。
JR北海道ではバーベキュー列車を運行しているほか、今日から特急列車に地産地消型の駅弁を積込んでいる。このところ地域食材活用の話も多い。
個人的には特急の喫煙コーナーか車販スペースを改造し、すしカウンターを設けるか立ち飲みが流行している昨今、バルカウンターになることを望むが、あまりに時代錯誤な大陸的発想であろうか・・・・
函館駅ナカに出来た不思議な店舗
2006年04月25日掲 載
先日約半年ぶりに函館駅を訪れた。このところ駅前の大門に屋台村「ひかりの屋台」を開業するなど観光施策に熱心な函館市であるが駅構内にも新しい店舗が出来ていた。
まず、駅の2階、以前カレー屋があったところにパスタ店「ヴォン・ヴィアッジョ」が4/15にオープンした。外見はただのスパゲティ屋だが「女性専用」がウリ。実は先日道新でこの記事を読み気になったので訪ねてみることにした。
この店、午後4時までは女性専用、それ以降は男女同伴が条件である。女性専用パスタ店の誕生は、かなり物議を醸しているようで、「男女差別」、「意味不明」などといわれているらしい。
確かに公共のスペースである駅構内にあり、パスタというもともと女性志向の料理に「専用」を設ける意図は理解できない。店側は差別化というが何のための差別化であろうか。
これが女性が入店しにくい立ち飲み屋のようなところに何らかの配慮をするなら理解できるが・・・
大きな勘違いをしていると思う。
店に入ってみようかと思ったが4時前なので入れなかった。
函館駅にはこのほか、1階土産物コーナーの一角に立ち食い寿司がオープンした。ほぼコンコースのど真ん中にある。この立地条件でよく寿司屋を出したものだと関心をした。
地元の「青葉鮨」が出店しているが、車内へのテイクアウトも可能なようである。
観光都市を目指す函館市であるがどうもピントがずれている気がする。屋台村も正直、個性がかんじられなかった。函館には機を狙った施設やサービスが増えてきているが、観光客の需要を満たしてるいるとは思えない。根本的な発想の転換が必要であるとかんじた。

