これはホンマもんご当地料理か、北見たまねぎカレー
2008年07月07日掲 載
4年ぶりに北見へ降り立った。やはりこの街も駅前に東横インとルートインが競うように建っていた。昼時であったので飲食店を探したが、ここでも商店街のシャッター化が進んでおり、店がみつからない。ふたたび駅前へ戻り、東急イン1Fの「シャングリラ」へ入った。
かつて北見東急百貨店も同居していたビルだが、デパートの方は撤退し、テナントも入らないので今は市役所となっている。東急インも撤退したのではないかと思ったが、しっかりあった。「シャングリラ」は東急イン共通のレストラン屋号。北海道の東急インは料理が美味しく、以前は釧路でよく晩飯を喰ったものだ。また、札幌の「シャングリラ」は驚くほど静かで、隅にあるカウンターバーが穴場的でいいのだ。以前、親しいバーテンさんがおり、よく行ったものだ。
ランチでオーダーしたのが「北見玉ねぎカリー」。いかにも北見といったメニューである。管理人はこういったB級御当地グルメ的なものにあまり興味はない。オーダーした理由もカレーなので早く出てくるだろうと。「北海道じゃらん」のヒロ中田氏などがいろいろとプロデュースしているが、説得力があるものが少なく、ホンマもんにはなかなか出遭わない。
この北見玉ねぎカレーは、北見東急インの調理師、国沢剛之さんのレシピによるもので、芯をくり抜いたボイルした玉ねぎの中に玉ねぎをじっくり煮込んだカレールーが入っており、夏野菜とラム肉のシシカバブーが添えてある。ボイルされた玉ねぎ自体も食べることができ、なかなかのアイデア料理だ。味の方もイケる。これはホンマものだと思った。但し、手が込んでいるため出てくるまで20分かかった。1,200円。
【参考】北見東急インレストラン公式HP
ジンギスカンが食べたい・・・函館ジンギスカン考
2008年05月26日掲 載
旅や出張が3日も続くとやたら肉を食べたくなる。普段は焼肉など1年に1回程度だが環境が変わると不思議なものだ。
函館に着いた夜、急にジンギスカンが食べたくなった。普通ならサカナ系であろうが、肉モードに入っていた。函館にはジンギスカン屋が少ない。道南全体、あまり専門店を見ないがイベントなどでは他の北海道同様によく食べるから店が少ないのが不思議である。
函館のジンギスカンといえば大森町の「餃子飯店」である。何で餃子屋でというかもしれないが、ここの名物はジンギスカンであり、焼いたものを持ってきてくれる珍しい店である。
宿泊した金森倉庫群にあるホテルラビスタには、「函館ベイ美食倶楽部」という飲食店街があり、ジンギスカン屋もあったが、「美食」というネーミングはちょっと勘弁と思い、20分以上かけて餃子飯店へ向かった。
ところが餃子飯店は12月末で閉店していた。わざわざ歩いてきたので意地でもジンギスカンを探そうと大門へ行ってみた。すると簡単に店が見つかり、それも2軒並ぶようにあった。その内の1軒「ガングロ」という店に入ってみた(それにしてもスゴイ名前だ)。
店内はカウンターのみでバーのようなつくり。店員も”ガングロ”ではないが、金髪にした若い女の子二人で切り盛りしている。他に客がおらず黄色いシャツを着た金髪従業員が焼いてくれる。最初はぶっきらぼうであったが、よく見ると二人とも可愛い。思わず「一杯どう?」と勧めたくなったが、ここはスナックではなかった。
肉はアイスランド産の生肉を使用。味の方はふつうといったところだ。餃子飯店はなくなったが、次回、函館ではジンギスカンをどこで食べるであろうか。ちなみに店名の「ガングロ」とは羊の肉の種類らしい(安心)。
【参考】函館ジンギスカン ガングロのHP
「白い恋人」が長く愛されたワケは
2008年05月20日掲 載
石屋製菓がチョコレート菓子「白い恋人」の販売を再開して22日で半年となる。賞味期限偽装を招いた反省から、法令順守(コンプライアンス)の体制を強めながら品薄感解消に躍起となった半年だった。2008年4月期連結決算では、1976年に「白い恋人」を発売して以降、初の赤字となる見通しだが、量産体制は徐々に整い、販売も回復の度合いを強めている。(5/18付読売新聞)
石屋製菓の場合、赤福ような悪質さがなく、何より銀行をはじめとした支援体制がしっかりしていたので最小限の損害で済んだようだ。石水前社長は、白い恋人を赤福のような長く愛される菓子にしようと、赤福のビジネスモデルを参考にしていたようだが、皮肉にも本家の方がこけてしまった。石屋製菓が運営する「小樽出抜小路」も伊勢にある赤福の「おかげ横丁」からヒントを得たのではないか。
ところで白い恋人はアジア系観光客に人気がある。それほど美味しい訳でもないのに大量に購入する。北海道旅行へ行ってきた証、お土産で配る時のステータスなのだろうか。
管理人はこれほどまで定番化した理由にはネーミングの上手さがあると思う。白い恋人と聞くと、グルノーブル五輪(68年)のテーマソング「白い恋人たち」(フランシス・レイ)を連想するが、北海道=雪=ロマンチックといった図式が成立する。それまで定番であった「山親爺」や「わかさいも」、「バター飴」よりも女性的で購買意欲をくすぐる。最近人気のある「はまなすの恋」(北菓楼)もその流れを汲むネーミングで響きがいい。
お土産にはネーミングを始めとしたイメージづくりが重要だとあらためて思う。
「奥尻ワイン」の生産を開始、ブドウ栽培に適している地域なので新たな特産品として期待
2008年04月16日掲 載
道南の奥尻島で地元で収穫したブドウを原料にしたワイン生産を来春から始めることになった。事業主の海老原建設は今月末、奥尻町湯浜にワイン醸造工場を着工。9月中旬に完成予定で、初年度は赤と白ワインを合わせて6万本を生産する。5年後には30万本まで引き上げる計画と12日付け日経新聞などが伝えている。
海老原建設では8年前から島内でブドウ栽培を開始。現在、20ヘクタールの農地にフランス系品種のメルローやピノ・ノワールなどを育てている。このうち、道内でメルローを栽培するのは珍しいという。輸入原料は使わず、島で栽培したブドウだけで醸造する。価格は1本1500円以上になる見込み。
ワインの醸造・販売はグループの農業生産法人、奥尻ワイナリーが担当する。
奥尻島でワイン生産というと意外な印象を受けるかもしれないが、檜山地方は隠れた良質ブドウ&ワインの産地である。奥尻島でワイン生産を計画している話はだいぶ以前から聞いていたが、道産ワインに多いドイツ系の品種ではなく、メルローやピノ・ノワールが栽培できるのも気候がなせる業である。
以前、乙部町にある富岡ワイナリーを訪ねたことがある。「乙部ワイン」、「富岡ワイン」、「遊楽部ワイン」などのブレンドのほか少量ながら山葡萄のワインも生産しているところだ。ここでもフランス系の品種を栽培、メルローや日本では数少ないカベルネ・ソビニオンなども生産している。
ワイナリーオーナーの飯田氏は隣町の熊石出身、ワインに魅せられ有名新聞社から脱サラ、開業された方だ。飯田氏は「温暖化により北海道南部ではこれまで栽培できなかったブドウが栽培できるようになった。100年前、甲州がワイン用ブドウ生産に最も適しているということで選ばれたが、今の檜山の気候が当時の甲州に似ており、国内でワインを生産するには非常にいいところ」と話されていた。
奥尻島は乙部町の対岸であるが、どんなワインができるのか楽しみであり、新たな島の特産品としての期待が持てる。輸入の混ぜ物を使わないというのも頼もしい。
富岡ワイナリー訪問記はこちら
「五勝手屋羊羹」が販売を再開、函館・道南土産菓子考
2008年02月03日掲 載
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五勝手家本舗の丸缶ようかん
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よく似た熊石羊羹(乙部町にも似たものがある。檜山地方は丸缶羊羹が多い?)
昨年8月、商品の一部にカビが見つかり、製造販売を中止したいた江差町の五勝手屋本舗が約五ヶ月ぶりに営業を再開した。五勝手家本舗は細い筒に羊羹が入った「丸缶ようかん」で有名だが、「白い恋人」ほどの全国区ではないので、ローカルニュースで止まっていた。
実は管理人もこの「事件」はうる覚えで、すでに忘れていた。こう立て続けに食品絡みの偽装や事故が起きるとマヒをしてくる。
五勝手家本舗の名物である丸缶ようかん、実は管理人のお気に入りである。筒から押し出して、出てきた部分を糸で切って食べるというユニークなパッケージだが、最初はどうやって開けて、食べるのか頭を捻ってしまう。
よく函館・道南へ行った際は、この羊羹を土産に買って配る。最初の反応は、北海道みやげなのでロイズや六花亭あたりの洋菓子を予想してくるが、どう見ても北海道のイメージとはほど遠い和風で、レトロな筒型パッケージを見て、一瞬、間ができる。しかし、意外に可愛い形と、開封方法や食べ方などで盛り上がるのだ。
また、管理人自身も自分の分を買って帰る。羊羹は日本酒とけっこう合い、つまみにもなるのだ。
それにしても函館・道南へ行くと菓子土産に迷う。海産物はあっても地場の菓子が本当に少ないのだ。空港や駅の土産物店へ行っても”全道ブランド”のものばかりで地域を代表するような銘菓に巡り合えない。大昔なら「トラピストクッキー」が北海道土産の定番であったが最近では隅に置かれている(かなりクセになる味だが)。やはり、御三家(白い恋人・ロイズホワイトC・マルセー)がいまだにスペースを取っている。
函館・道南は歴史があるところなので古いお菓子屋さんはけっこうある。「千秋庵」ももともとは函館だ。最近では、スナッフルズの「チーズオムレット」が人気となり、いつのまにか函館を代表する土産菓子になった。これなどまさに口コミ・メディア先行型である。地元でも、函館らしい特産品を送り出そうと、シンボルのイカやがごめ昆布などを用いた菓子をつくり、産学官で頑張ってはいるが。
しかし、どこか垢抜けない。どうしてだろうか。函館へ行く度に新しい菓子が並んでおり、企画開発に努力していることが商品を見ただけで伺えるが、”スウィーツ”というイメージからは離れている。函館は、最初に西洋文化に触れたマチなのに十勝・帯広の菓子がもつようなスマートさが全体にない。
やはり、道南地域がもつ文化(北海道でありながら北海道でない土着性のようなもの)が創造力を弱めているような気がする。それはDNAに近いレベルなので修復が難しいかもしれないが、その分、「五勝手屋羊羹」のような伝統銘菓がある。江差町は北前船の寄港地であった歴史があるところ。桧山は地味なところだが、古くていいものが残っている地域だ。
ヒット商品は簡単につくれないが、伝統銘菓をブランド化して、更に広めることは可能だ。、「五勝手屋羊羹」にはそういう存在になって暖簾を守ってもらいたい。地味だが、道南らしい土産物だと思う。
いかがであろうか。
「くしろ港町ビール」が営業譲渡、苦戦する地ビール
2007年11月25日掲 載
釧路市の地ビールメーカー「くしろ港町ビール」が事業を停止し、工場を札幌の企業グループに譲渡することが分かったと23日付けの道新が伝えている。
買収するのは土木事業、食品加工など21法人からなる企業グループの持ち株会社「北武総業」で、、同市入舟の工場で生産を続ける予定だ。
くしろ港町ビールは、1996年の創業。釧路の観光名所「フィッシャーマンズワーフMOO」の対岸、倉庫街にある。道内地ビールがブームの頃に創業したが、味は可もなく、不可もなくといったところで特長に乏しい印象があった。売上高は開業当初の約2億円から徐々に減少。ブームが下火になるなどでこの数年間の売上高は7千万円程度に落ち込んでいた。負債総額は約1億6千万円。
地ビールは税制などの問題もあり、収益を上げるのが難しいジャンルだ。管理人は、以前、熊石海洋深層水を使った地ビール「熊石伝説」のマーケティング関連の仕事をしていたが、製造していた函館のメーカーが倒産、その後、加森観光系の薄野地ビールに生産を委託していたが、最近では評判を聞かなくなった。
道内では既に10ヶ所以上の地ビールが倒産や休業に追い込まれている。全国ブランドの「銀河高原ビール」でも倒産するぐらいなので、合わないビジネスなのかもしれない。
[白い恋人」の販売が再開されたが
2007年11月22日掲 載
今朝22日、朝日新聞東京版22面を見て驚いた。何と全面広告で石屋製菓の「白い恋人」販売再開のお知らせが出ているではないか。道新はチェックしていないが、おそらく同じくそうであろう。それにしても新聞広告が安くなったとはいえ売上げ80億円程度の会社がこんな広告を出すのは異例のことであり、道外購買者を意識していることがわかる。
ご覧になった方も多いと思うが、6つの「私たちの約束」がある。賞味期限を120日にしたこと、ひとつひとつの袋に印字するなど品質管理の徹底を図っていることなどコンプライアンスを訴えている。
石屋製菓の事件以降、赤福や船場吉兆など土産菓子業界は矢面に立たされている。特に赤福は、絶対的なブランドにも関わらず嘘を積み重ねた結果、長年の伝統を数日で失墜させた。管理人も赤福には驚いた。その赤福に憧れ、北海道にもあのような菓子をということで石水社長はそれを目標にやってきた訳だが、今はどういう気持ちでいるであろうか。
今後の石屋製菓と白い恋人、銀行から数人入っているので当然その影響が強くなるであろう。これまでは石水商会、オーナー即決会社であったが、今後はそうはいかない。このあたりが、吉と出ると凶と出るか。白い恋人自体の売上げはそこそこ回復するであろうが、会社自体にパワーが戻るかは疑問である。
菓子以外の新規事業はセーブがかけられるであろう。
白い恋人は、もともと普通のチョコレート菓子、貯金箱で使えそうな箱のデザインセンスも決してよくなく、30年前のチロリアンといったかんじである。どう変化するか興味は尽きない。
岩手に地産池消型飲料水自販機が登場、全国に波及すれば面白いかも
2007年07月20日掲 載
岩手県で「地産地消自動販売機」がじわじわ人気を高めていると日経新聞の東北版記事にあった。
岩手特産の飲料水32種を扱っており、当初は県が設置を始めて現在24台。民間からもオファーがあり、いわて銀河鉄道盛岡駅やホテル・旅館、スーパーなど9市町村に広がり、販売本数は6500本という。
最近はご当地B級グルメブームである。地域限定のご当地飲料水はかなり前から隠れた人気があった。北海道でいえばガラナ、カツゲン、サッポロ飲料の「リボンナポリン」、サッポロ上島コーヒーの缶コーヒーなどはメジャーであるが、各地に特産品型の飲料水が数え切れないくらいある。
普通のジュース自販機は隅々まで行き渡っているが、ご当地飲料水の類(たぐい)は、道の駅など地域特産品を扱っている店でしか入手できない。管理人は、ご当地レアものの飲料水が好きで、重たいが、新しいものを発見すると土産で買う。
また、自販機ではめったにお目にかかれないポッカの「プリンシェイク」(要は缶プリン、皆、不気味がるが熱狂的なファンが多い)を通販で取り寄せている。
コカコーラやサントリー、伊藤園など同じ自販機が並んでいるのなら、1台ぐらい地産地消型自販機があってもいいし、メジャーなメーカーの自販機に何種類か並べさせてもらうことはできないであろうか。
真面目な話、飲料水を作っている地場企業の多くが赤字。販路がないからだ。自販機なら商品の広告塔にもなる。口コミで人気が出るかもしれない。地域密着型飲料水自販機が増えることを期待する。
ご当地B級グルメブーム、そんなに美味しいかな
2007年06月01日掲 載
最近、ブームになっているご当地B級グルメを集めた食の祭典「第二回B-1グランプリ」が静岡県の富士宮市で6/2,3と開催される。
富士宮市は、ヤキソバで有名だが、北海道からは、富良野のオムカレーと室蘭焼き鳥が参加する。このイベントは、昨年、八戸で1回目が開かれ、北海道勢は、室蘭焼き鳥が3位、富良野カレーが8位に入るなど健闘している。ちなみに優勝は、富士宮ヤキソバである。
「B-1」は、入場者が、使ったはしを気に入った料理に投票し、はしの重さでグランプリを決定する。
主催する「B級ご当地グルメまちおこし団体連絡協議会」は、八戸のせんべい汁研究所などが中心になってつくったもので、ご当地B級グルメブームに乗って参加者も増えた。
このB級ご当地グルメブーム、駅弁・空弁(最近は道の駅弁もある)人気の流れを引いている気がする。
また、古くから地域に伝わる料理もあるが、どちらかというと昭和20~30年代以降に登場した懐かし系家庭の味のものが目立つ。昭和回顧ブームの流れを引いているともいえる。
もともと北海道は、歴史がないので、かえってB級グルメが多い。苫小牧のホッキ貝カレーやカレーラーメン、根室のエスカロップや帯広の豚丼、元を辿れば、札幌ラーメンやジンギスカンもB級グルメといえる。
管理人は、先日、会津で「ソースカツ丼」を食べた。今、会津地方では、盛んにソースカツ丼をPRしている。実は、20年以上前、磐梯のスキー場で、それらしきものを食べた。名前の通り、ソースがたっぷりかかったトンカツに千切りキャベツが乗っている。
この時は美味しい印象があったが、先日、食べた時は、ウスターソースがご飯に染み込み過ぎてグチャグチャな状態であった。味の方は(?)であり、ソース飯完食はちょっときつかった。
20年前はスキー中で空腹、さらに20代と若い。状況は違うが、ご飯とソースが違った気がする。今回、ソースカツ丼を食べた店は、母親の首を切断して大ニュースになった少年の故郷、奥会津の小さな町、(K町)である。
観光客から地元客へシフト、丸井今井の「きたキッチン」
2007年04月09日掲 載
丸井今井札幌店に「きたキッチン」が最近オープンした。これまで大通館地下にあった道内物産を扱った売り場がオーロラタウン内で移動し、新たに道内食材を扱った「きたキッチン」として登場した。
実はこの店のオープンを知らないで大通館へ行ったが、新しい店は札幌人を中心に賑わっていた。たまたま訪れた前の日に地元テレビが紹介したらしいが、仕事帰りのOLなどを中心にかなりの客が入っていた。
以前と取り揃えている商品はそれほど変わらないが、直送の野菜や乳製品、スイーツ類を揃えたことで地元客にも受け入れられているようだ。
以前の物産土産ショップには、観光客は殆んど見かけず地元客らしき人を時たま見かける程度で閑散としていた。ここでしか買えないようなレア商品を取り揃えていたが、いまひとつ認知されておらず勿体ない印象があった。
今度の新しい「きたキッチン」は、札幌圏住民がターゲットであろう。都会の札幌住民にこだわりの道内食材を紹介・提供するコンセプトだ。考えてみると意外に札幌市民は道内地方食材に対して無関心かもしれない。
特産品は道外からの観光客のためだけのものではなく、道民全体がターゲットだ。広い北海道、未知な商材がまだまだあるはずだ。
丸井今井が今回そのあたりを狙ったとすれば秀逸なマーケティングである。伊勢丹と業務提携をしているが、個人的には百貨店NO.1と評価する伊勢丹からの知恵拝借があったのであろうか。
今後の丸井今井の道産食材戦略を注目してゆく。
銀座コリドー街に勝毎や北海道ホテルが運営するレストラン「十勝屋」がオープン
2006年11月20日掲 載
東京・銀座に十勝毎日新聞社と北海道ホテルが主体となった北海道・十勝産食材を提供する「お取り寄せダイニング 十勝屋」が最近オープンした。
2社が共同出資した子会社のグリーンストーリーが運営、コリドー街の一等地に開業した。ここのウリは、店名にもある通り、十勝食材を取り寄せることができることである。取り寄せ可能な食材は、メニューに書いてあり、38種類にのぼる。また、店内のインテリアもカラマツ材やオークなど十勝産を使用している。
さすが十勝、なかななやるなあというのが正直な感想である。
9月北海道ホテルに泊まったが、あらためてその独創性とクオリティの高さをかんじた。このエリアの感度の高さと抜け目無さにはいつもながら驚いてしまう。地方のメディアが直接的にホテルや外食まで手がけている例は少ないのではないか。北海道移住も1990年頃、勝毎が最初に仕掛けている。
コリドー街は人気店舗が多く集まるところだ。十勝屋オープンに際しては、大手商社や有名外食コンサルなどが付いているらしい。そうでなければ銀座の一等地などには出店ができない。
一等地へ進出する外食の多くは、大手チェーンや外食のプロが運営しているので完璧すぎて面白みに欠けるのが最近の傾向である。それは味にもいえる。そのあたりが定着するか一過性に終わるかの分岐点であると思う。
このところ銀座界隈は、アンテナショップも兼ねた郷土レストランが増えている。
北海道の場合、フィールドが広すぎるため、地域や食材を特化してアンテナ店や外食を展開するべきという持論があり、だいぶ前から何ヶ所に同様な提案をしていたことがある。
実際、運営する場合、その形態が難しく、挫折することが多いのだが、十勝のように地域と産業、メディアの連携が密なところは展開が容易である。
隠れた銘菓を表舞台へ
2006年09月06日掲 載
北海道は言わずと知れたお菓子王国である。しかし、空港売店やキヨスクなどで扱っている有名菓子を除くと殆んどが知られておらず、埋もれてしまっている。
その背景には約千軒といわれる菓子店の90%以上が家内工業であり、後継者もいないなど零細企業である。流通も狭い範囲内であり、いったいこのお菓子はどれくらい生産し、生活できるのであろうかこちらが心配してしまうことがある。空港などに入るには土産問屋を通さないといけないが、どうしても売れ筋中心となり、敷居が高く、営業開拓が難しいのが現状だ。
道や道菓子工業組合などでつくる「北の名菓づくり実行委員会」は、地域で長年愛されている菓子を店から自薦してもらう事業を始め、集まった商品を冊子やHP上で紹介することになった。味は有名店と遜色(そんしょく)ないのに、PR不足などに泣いていた「隠れたヒット商品」を掘り起こす初の試みだ。 対象は25年以上経過している「銘菓」である。
北海道の菓子づくりの伝統は意外に古く(幕末頃)、千秋庵や六花亭などももともとは函館の千秋庵からスタートしている。
私がお気に入りの隠れた銘菓は、前述した函館千秋庵総本店のどら焼や釧路のししゃもパイなどである。
定番土産だけではなく、魅力ある菓子、特産品が流通できる仕組を利権に流されえず本気でつくらなくてはいけない。
新橋・汐留地区に北海道発の外食が集まる
2006年06月19日掲 載
新橋・汐留に宮越屋珈琲店が出来ていた(東京都港区新橋1-7-10汐留スぺリアルビル1・2F)。汐留シティの前にあり、銀座にも近い好立地だ。
雰囲気は北海道と同じであり、深入りの珈琲をジノリやマイセンの器で提供する。一杯700円、スタンドコーヒーに慣れている身にとっては高く感じるが、都内に喫茶店がたくさんあった時代はこれくらいはした。雰囲気からしても高くはないであろう。
スタッフに聞くと今年3月オープン、札幌の店から2人派遣されているという。現在、日本橋三越本店や名古屋、福岡に出店をするなど全国進出を計画している。
喫茶店は斜陽産業のようにきこえるが、やり方ひとつでどうにでも変わる。宮越屋の多岐に渡る出店計画を見ていると珈琲を武器にしながら顧客に合わせた空間を提供をするコーディネーターのようだ。
ちゃんとした喫茶店が激減した都内だけで、その目は間違いない。
全国ブランドになりそうな予感がする。
同じ汐留では高層ビル群のなかに「すし善」が進出している。また、隣接する新橋・銀座地区にはラーメンの「味の時計台」と東京本社がある。
業態は違うが北海道発の外食が奮闘している新橋・汐留地区である。
実演形式の空弁が新千歳空港に誕生
2006年06月01日掲 載
新千歳空港旅客ターミナルビル2階に「空弁道場」がこのほどオープンした。空弁とは空港で販売する弁当の略称。空弁屋にすし屋が合体した新スタイルの店舗で、天然素材のサケやウニを使ったブランド弁当「そーらん鮨」などをはじめ100種類以上の品ぞろえだ。実演販売もあり、職人が握る生すしや生ちらしも弁当として購入することができる。(北海道日刊スポーツより)
ターミナルに出来た新しい空弁、職人が目の前で握る実演がミソだ。先日、函館駅構内に立ち食いすし屋が出来たのを発見したがターミナルのデパ地下化が著しい。
今は”駅なか”の時代だが、40年以上昔、東海道線を走る急行電車内にすしビュッフェがあったらしい。さらにはそばビュッフェ(立ち食いそばのことか)もあった。
航空機内では無理だが、食堂車が非日常的な存在になり、ビュッフェも新幹線から消えた今、すしビュッフェなどの遊びごころがある鉄道があってもいい。ヨーロッパの鉄道は食堂車は減っているが、ビュッフェはしぶとく生き残っている(文化である)。
JR北海道ではバーベキュー列車を運行しているほか、今日から特急列車に地産地消型の駅弁を積込んでいる。このところ地域食材活用の話も多い。
個人的には特急の喫煙コーナーか車販スペースを改造し、すしカウンターを設けるか立ち飲みが流行している昨今、バルカウンターになることを望むが、あまりに時代錯誤な大陸的発想であろうか・・・・
函館駅ナカに出来た不思議な店舗
2006年04月25日掲 載
先日約半年ぶりに函館駅を訪れた。このところ駅前の大門に屋台村「ひかりの屋台」を開業するなど観光施策に熱心な函館市であるが駅構内にも新しい店舗が出来ていた。
まず、駅の2階、以前カレー屋があったところにパスタ店「ヴォン・ヴィアッジョ」が4/15にオープンした。外見はただのスパゲティ屋だが「女性専用」がウリ。実は先日道新でこの記事を読み気になったので訪ねてみることにした。
この店、午後4時までは女性専用、それ以降は男女同伴が条件である。女性専用パスタ店の誕生は、かなり物議を醸しているようで、「男女差別」、「意味不明」などといわれているらしい。
確かに公共のスペースである駅構内にあり、パスタというもともと女性志向の料理に「専用」を設ける意図は理解できない。店側は差別化というが何のための差別化であろうか。
これが女性が入店しにくい立ち飲み屋のようなところに何らかの配慮をするなら理解できるが・・・
大きな勘違いをしていると思う。
店に入ってみようかと思ったが4時前なので入れなかった。
函館駅にはこのほか、1階土産物コーナーの一角に立ち食い寿司がオープンした。ほぼコンコースのど真ん中にある。この立地条件でよく寿司屋を出したものだと関心をした。
地元の「青葉鮨」が出店しているが、車内へのテイクアウトも可能なようである。
観光都市を目指す函館市であるがどうもピントがずれている気がする。屋台村も正直、個性がかんじられなかった。函館には機を狙った施設やサービスが増えてきているが、観光客の需要を満たしてるいるとは思えない。根本的な発想の転換が必要であるとかんじた。
