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プロが選ぶ業界紙の全国温泉ランキングで北海道が大幅に後退

2012年01月09日掲 載

zakzak

寒さは日々厳しくなるだけに、休日ぐらい温泉でホッと温まりたいもの。そんな湯めぐりに役立つ国内の温泉ベスト100をこのほど、観光業界の専門紙が発表した。旅行会社のプロが投票、今回で25年目を迎える伝統のランキングだけに信頼性は十分。草津温泉(群馬)が9年連続の1位を達成したほか、東日本大震災の影響が思わぬ土地に異変を及ぼすなど興味深い結果となった。(1/7付 ZAKZAK夕刊フジ

「にっぽんの温泉100選」は拙サイトでも度々、記事を紹介している業界紙「観光経済新聞」が旅行会社やネットエージェントにはがきで投票を依頼するもので、1987年にスタートした歴史ある調査である。

業界紙が選ぶランキングは、利用者とプロの視点にズレが生じることがあるが、このランキングに登場する温泉名を見ていると「適正」といってよいのではないか。

1位草津は昨年と変わらず2003年から9年連続のトップ。さすがであるが、首都圏から近いという地の利もあるであろう。昨年2位であった登別は3位に後退、昨年3位の湯布院が入れ替わり2位に入っている。

北海道勢は全体に退潮が目立つ。湯の川(18→39位)、定山渓(40→62位)、洞爺湖(48→73位)も大幅ダウン。それ以外にも十勝川(17→23位)、阿寒湖(36→41位)、層雲峡(67→72位)である。ちなみにアップはウトロ(62→58位)のみであり、川湯(48位)が現状維持である。

ダウン幅の大きい洞爺湖・湯の川・定山渓は大型ホテルが多く、団体需要が大きい。震災による外国人客激減により、インバウンド依存の高かったこれらの温泉地は評価を下げている。仮に震災がなかったとしてもアップはなかったのではないか。

上位にランクされている草津、湯布院、黒川などは温泉街など全体的に雰囲気があるが北海道の温泉地はここはいちばん弱い。カラカミ観光の経営危機を見ても、これまでのビジネスモデルの限界が見える。外国人観光客も国内団体客が外国に変わっただけで、やっていることは同じである。

また、道内ではないが、伊豆の退潮も目立つ。たまたま先日、伊豆の温泉関係者と話す機会があったが、稲取や熱川、下田などの温泉地は20年前の三分の一近くまで減っているようである。その理由は複合的であるが、バブル期の思考から抜け出せなかったのではないか。草津と伊豆の違いも検証してみると面白そうだ。

今後もイノベーションが出来ない温泉地は衰退が続くであろう。

【参考】観光経済新聞社「日本の温泉100選」PDF資料

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「貸切バス事業者安全性評価認定制度」 道内では15社が安全な会社と認定される

2011年12月13日掲 載

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観光貸切バス業界にホテル業界と同様の「星制度」に似た制度があるのをご存知であろうか。貸切バス事業者安全性評価認定制度」といって、貸切バス事業者の安全性や安全の確保に向けた取組状況について評価認定を行い、それを公表するもので、本年度から運用が開始された。

制度の目的は、これまでバス利用者にとって、どの貸切事業者が安全性に対する取組みを適切に行っているか分かりにくい状況にあることから、利用者に対して事業者の安全性を「見える」ものにすることで、利用者がより安全性の高い貸切事業者を選択する際の指標とするために設けられた。

その背景には2007年、スキー場帰りに発生した「あずみ野観光バス事故」があり、貸切バス業界の安全管理が問題となったのがきっかけとなっている。

評価認定の方法としては、

  1. 安全性に対する取組状況
  2. 事故及び行政処分の状況
  3. 運輸安全マネジメントの取組状況
の三点について、評価・認定が行われ、パスをした事業者には日本バス協会から 「SAFETY BUS」のステッカーが贈られ、車両に貼付けることができる。シンボルマークの★の数は初年度は1つで、2年毎に審査認定を行い、最高で★★★になるという仕組みだ。

平成23年度は全国で224の事業者、道内では15の事業者が認定を受けている。

利用者が直接、貸切バス事業者を選択するケースは少ないであろうが、ツアー旅行などの際はひとつの目安になるであろう。特に旅行会社には参考にしていただきたい。認定を受けた事業者を見ていると、やはり大手が目立ち、道内では北海道中央バスグループの4社が認定を受けている。

認定申請には書類の準備や決して安くはない費用もかかるので中小事業者にはハードルが高く、制度そのものはまだ改善の余地がある。

今回の認定は安全面が中心であったが、サービス面(ガイドさんの質や車両設備など)も評価に加われば、さらに貸切バス事業者の中味が見えてくるのではないかと思う。

■道内「貸切バス事業者安全性評価認定事業者」

札幌第一観光バス株式会社 http://www.dai.chuo-bus.co.jp
空知中央バス株式会社 http://www.sorachi.chuo-bus.co.jp
ニセコバス株式会社 http://www.niseko-bus.cbbs.co.jp
北海道中央バス株式会社 http://www.chuo-bus.co.jp
くしろバス株式会社 http://www.kushirobus.jp
時計台バス株式会社 http://www.sapporo-cci.or.jp/home/tokeidai
有限会社誠和運輸(こすもす観光バス) http://www.seiwa-unyu.com
札幌観光バス株式会社 http://www.sakkan.com
株式会社エルム観光バス http://www.elmkanko.com
ジェイ・アール北海道バス株式会社 http://www.jrhokkaidobus.com
千歳相互観光バス株式会社
株式会社じょうてつ http://www.jotetsu.co.jp
函館タクシー株式会社 http://www.hakotaxi.co.jp
エイチ・ビー観光株式会社 http://www.hbkankou.jp
函館バス株式会社 http://www.hotweb.or.jp/hakobus/

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北海道パックツアー1泊で30日滞在もOKになる、来年からLCCとの間で競争激化か

2011年11月22日掲 載

kimama 30日間まで延長可能な旅行商品「きまま北海道」(JTBガイアレック)

最近本州発の北海道パックツアー(往復の航空機と1泊分のホテルが付いている募集型企画旅行)で最大延長が30日までOKな商品を見かけるようになった。

延長期間はこの数年で少しずつ延びており、JAL,ANA利用の場合、旅行期間が7日から14日に、さらに最近では28日~30日まで滞在可能となっている。今どき、北海道旅行を1ヶ月する者は少ないであろうが、長期滞在や長めの帰郷などには有難い。特に「お試し移住」などのロングスティの場合、パックツアーが利用しにくく、もう少し期間があればいいのにという声をよく耳にする。

パックツアーは以前と較べると制約は少なくなってきているが、団体航空券の場合、国内線はFIX扱いのみであり、原則便の変更がきかない。また、旅行会社への申込み締め切りが出発の10-11日前というのも不便である(スカイマークは5日前)。以前は7日前であったが、10日前に行っても手配ができないことも何度か経験している。「ダイナミック・パッケージ」であれば、このあたり改善されてもいいような気がするがルールは同じである。

JRを利用するパックツアーの場合、申込みが出発日の前日か当日までOKである。また、乗り遅れても後発の自由席に乗れるという救済処置がある。鉄道の場合、航空機のように大幅に料金は安くはならず、ルールが違うので、単純な比較は出来ないが、もう少し柔軟性を持たせてもいいような気がする。

 

管理人は来年度から格安パックツアーに危機が訪れるのではないかと勘ぐっている。というのは、国内線にもLCC(格安航空会社)が参入する。道内就航便では、ANA系の「ピーチ・アビエーション」が3月から関空-新千歳線を、同じくANA系の「エアアジア・ジャパン」とJAL系の「ジェットスター・ジャパン」が8月から成田-新千歳線の就航を予定している。

これらの会社は普通運賃を1万円程度に設定しているようだが、既に先発のスカイマークが成田-旭川・新千歳線を就航させており、1万2-3千円程度で料金を設定している。

つまり往復2万円程度で東京と北海道が行き来できるようになるのである。ページトップに管理人がたまに使っていた「きまま北海道」のパンフを貼り付けたが、もっとも安いと思われるこれらの商品を利用しても、札幌のいちばん安いホテルを利用して2万7-8千円程度はかかる。LCCの普通運賃で利用しても、パックツアーと変わらないか安いことになるであろう。便変更も可能になると思われるので、パックツアーは明らかに不利である。

これが海外旅行になれば尚更であろう。管理人はLCCの登場により、パックツアー(特に自由旅行型)の存在が危うくなると見ている。JAL,ANAのブランドとしか乗らないという人は別だが、マイレージの利点が少なくなった現在、個人客はスカイマークやエアドゥで十分である。

来年度からパックツアーとLCCとの間で個人旅行者の奪い合いが起きると予想する。旅行会社側は大手航空会社に更なる規制緩和や値引きを求めるかもしれない。しかし、選択肢の増加により、個人旅行市場が伸びる期待もあり、全体的に見れば悪くない話である。

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大型連休は必要か 

2009年05月11日掲 載

大型連休が終わった。16連休という人もいたようだが(管理人のまわりにはいない)、毎年憂鬱にさせてくれる季節である。

実家のある鎌倉市は年間約2千万人が押しかける大観光地だが、今年は高速道路ポッキリ千円の影響か、首都圏以外のクルマも多く、徒歩組の観光客(おもにJRを利用)とドライブ組が一緒になり、収拾がつかなかった。駐車場には釧路と北九州のナンバーが仲良く並ぶなどナンバーの国内見本市であった。また、毎年恒例のことだが、鎌倉駅から江ノ電に乗車をするのに数百メートルの列が出来て、2時間近く待たなくてはならない光景も見られた。

住民にとっては大迷惑の話だが、来られた方も食べるところも、休むところも一杯でさぞや疲れたことであろう。観光関連に従事している人は大儲をしていると思われるかもしれないが、観光客ひとり当りの消費単価は2,500円前後である。概ねお昼が千円、お土産千円、お茶5百円といったところで、一部を除けば大して儲からない。日帰り客が99%で、滞在客が殆どいないためだが、京都では宿泊客が27,691円,日帰り客でも6,194円(いずれも平成18年度)平均使っているので観光地としての資質の問題もあるかもしれない。

この大型連休中、JTBの調査によると、国内旅行客が増加したが、平均費用は前年比5.6%(2200円)減の3万6900円と年々低下している。既にJR各社は連休中の輸送実績を発表しているが、軒並みダウンである。ピークに較べると旅行にかける費用は1万円近くも減少しており、休日は増えているが安・短・近で済ましているため消費増にはつながらないのだ。これでは大型連休の意味はない。

大型連休は利用する側、迎える側どちらから見ても面白みがない。料金は高い、混んでいる。受け入れる側も十分なサービスを提供しずらい環境が生まれてしまう。国内観光には繁忙期と閑散期があるが、平均して利益を生み出しにくい構造になっている。特に最近、その差が極端になってきている。


星野リゾートの星野佳路社長は、大型連休を都道府県ごとに分散取得する持論を展開している。いかにも宿屋のオーナーらしい発想だが、最近、宿泊客の多くが週末や夏休みなど繁忙期と云われる時期に集中し、平日はガラガラという状態が全国的な傾向としてあるという(実際に多くの宿泊施設の方から聞いている)。星野氏の持論が実現できれば素晴らしいことだが。

もうひとつ拙サイトで何度か持論を展開しているが、有給休暇の消化と長期休暇が取得しにくい環境も問題である。国は有給が取れない分、旗日を増やして、年2回の大型連休を目論んでいるが、果たしてそれでいいのであろうか。有給休暇の消化率は年々低下しており、ある種の本末転倒ではなかろうか。


このほどエクスペディアがネット上で日本と欧米主要10カ国で行った調査で、日本人有職者の有給休暇取得日数が11カ国中最低であることが分かった。日本人の有休取得率が最下位となったのは、2年連続とのこと。
日本人有職者の有給休暇の平均付与日は14・9日で、08年の調査よりも0・1日減少している。付与された有給のうち、取得日の平均は7・9日で、昨年よりも0・5日減少。有給休暇をすべて取得した人の割合は、フランスが79%でトップ。以下、スペイン(78%)、イタリア(77%)と続く。日本の取得率は8%で最下位11位。取得率が日本に次いで低いアメリカでも55%だったことから、日本の取得率が圧倒的に低いことが分かる
。】


日本は付与日も最低なら取得日数も最低である。取得日数はフランスの4分の一以下であり、アメリカよりも大幅に少ない。日本はかつては欧米のような階級・格差社会ではなく、すべてに於いて平均化していたので、有給休暇取得が少ないのも仕方ない部分もあったが今は違う。80年代後半に労働雇用に関する法律が改善され、長期休暇や有給取得が奨励されたにも関わらず、バブルを挟み、環境は悪化している。

有給休暇や長期休暇が取得できるかどうかは職場の環境、考え方次第である。とりずらい雰囲気があるとするならば、有給の取得と消化を法律で義務化するぐらいのことをしてもいいのでないか。

観光ビジネスにとって有給休暇や長期休暇の増加は、繁忙期と閑散期の平均化が生まれ、消費額も増える。また観光産業以外でもワークシェアリングによる雇用機会の増加や生産性のアップにもつながるものと信じる。そして、何よりも人間らしい生活を送れる。

日本国憲法の二十五条では、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」とある。

【参考】有給休暇消化率の国際比較(観光経済新聞より)

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国内旅行宿泊数がダウン、大型連休はやめて自由休暇取得ができる環境づくりを

2008年06月18日掲 載

政府は6日、2008年版観光白書を閣議決定した。07年度の状況では、国民1人当たりの国内観光旅行の年間宿泊数(暫定値)が、前年度比9.2%減の2.47泊に下がったことが分かった。観光立国推進基本計画に掲げた2010年度の達成目標は4泊だが、宿泊数は2年連続のダウンとなった。(6/14観光経済新聞
  国民の国内宿泊観光旅行は、宿泊数に加えて、年間旅行回数も、前年度比8.3%減の1.54回に落ち込んだ。回数、宿泊数ともに、現在の調査方法を採用した03年度以降で最低の数値となった。05〜07年度の3カ年平均にすると、宿泊数2.69泊、回数は1.66回になる。

先日、ある懇親会でJTBの発券担当責任者と話をしたが、今年度はさらに落ちているということで、旅行控えが続きそうである。

一時は海外旅行に押されて漸減していた国内旅行客であるが、最近では海外も頭打ち、全体的に旅がしにくい社会環境になっているようだ。先日、泊まった東北の温泉旅館では平日の宿泊客は殆んどおらず、、一人当たりの宿泊数も減っていると嘆いていたが、同じような話はこれまでいろいろな宿で聞かされている。

これまでも何度も書いているが①若者の旅離れ②有給休暇や長期休暇が取得し難い職場環境③余暇の多様化など減少理由はいくつかあるであろうが、つまるところ旅に出る余裕がなく、財布の紐が堅くなっているからだ。

政府は旗日の変更などで3連休や大型連休を増やす政策を取っているが、これがかえって首を絞めることになっていると思う。連休が増えれば客が一極集中して混雑するが、それ以外の時期(特に平日)は閑散とする。これでは客や宿にとっても旨味が少ない。

それよりも自由に有給休暇が取れる環境作りーたとえば国で一定の有給取得と長期休暇を法令で義務づけるなどして、誰でもゆとり休暇が取れる環境づくりをすれば国民、観光産業にとってもプラスであり、休暇の分散は経済全般にとっても活性を生み出すはず。このままでは閉塞状況がますます深まるばかりだ。

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国交省、ヘルスツーリズムなど新しい観光形態のモデル事業を発表

2008年06月12日掲 載

国土交通省では、「ヘルスツーリズム」、「産業観光」などの新しい形態の旅行(ニューツーリズム旅行商品)の市場を活性化することを目指し、成功事例を蓄積するためのモニターツアー実証事業の第一陣として、全国から応募のあった中から46事業を採択し、2008年6月6日に発表した。

北海道に関する事業は以下の6つ。内容に関する詳細は国交省発表のリリースを読んで下さい。

■奥尻島 「癒しの島、奥尻島で元気になる歩いて、食べて、体験して島民のぬくもりにふれる旅」
■洞爺湖「洞爺湖マンガツアー」マンガなどのコンテンツと実在の観光地を結びつけた文化観光ツア 
■白老 「しらおいカルチャーウイーク 夏休みこども体験交流事業」
■浜中町「夏の浜中町 海の幸とエコツーリズム」
■富良野市「冬の北海道の魅力を体感する旅」
■豊富町「ミライノトウジ~神秘の湯「豊富温泉」~4日間お試しツアー」

【参考】国交省発表のプレスリリース

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ホテル・旅館業の旅行業務解禁へ、国交省 滞在型観光促進を目的に

2008年01月28日掲 載

 国土交通省は、複数の市町村にまたがる名所や温泉を2泊以上の連泊で楽しむ観光地作りを促すための新法制定に乗り出したと27日付け読売新聞が伝えている。

新法では、規制緩和や国の補助によって隣接する地域を一体的に開発・整備し、長期滞在型の観光地に育てるのが狙い。観光圏整備法案として今国会に提出する方針だ。

具体的には
●事業費の4割を国が補助する
●旅行業者だけに認められている旅行商品の販売を、圏域ないの周遊ツアーに限って旅館・ホテルに対しても解禁する。
●地元のバス・鉄道会社が割り引き周遊券を作る際の手続きを簡素化する
●地域ぐるみで宿泊施設の外観を統一するために中小企業金融公庫から資金を借り入れる際の金利優遇処置など 

この新法では、旅行会社にしか認めなかった旅行商品取扱いを地域限定ながら旅館・ホテルに広げたことが最大の特徴だ。旅行会社に依存をせずに独自の商品がつくれるので地元にお金がおちやすくなり、地域振興につながるという狙いがある。

たとえば層雲峡や旭岳or天人峡温泉の旅館組合がそれぞれの温泉で1泊づつする旅行商品「旭山動物園と大雪湯けむり紀行」をつくったとする。
1日目は旭川空港(旭川駅)から旭山動物園、その後、層雲峡温泉へ、2日目は黒岳ロープウェイから美瑛・富良野を巡り旭岳or天人峡温泉へ3日目は旭岳ロープウェイで大雪山へ。その後、旭川空港(旭川駅)で解散とする。勿論、連泊や違う観光地のオプション選択でもいい。

道北・旭川圏は旭山動物園効果で旭川市内、周辺の美瑛や富良野も含め観光客(宿泊客)が大幅に増えているが、その「恩恵」が層雲峡や天人峡などに及んでいない。旭川周辺に2泊することで範囲が広がり、滞在客が増えることになる-という目算である(そんなに甘くないが)。

道内では、これまでも各観光協会などが連泊・滞在型のモデルコースを散々PRしていたが、実際はなかなか浸透しておらず、需要は少なかった。
新法の施行により、地域密着型の連泊・滞在型の旅行商品を売り出した場合、滞在プログラムの充実も大切であるが、旅行商品を提供する宿自身に魅力があるかどうかということが重要であると思う。
 

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隠れ宿の登場など進化する個人型パック旅行

2007年05月17日掲 載

今夏にかけてのJALツアーやANAスカイホリデー、また、旅行会社系の募集型企画旅行(往復の航空機とホテルや旅館などが1泊付いているものでネット版がダイナミックパッケージという)ツアーパンフをひと通りチェックしてみた。

目立つのが、宿泊施設の充実である。サミット会場となるザウインザーホテル洞爺は以前から組み込まれていたが、たとえばJALツアー北海道では、裕次郎が愛したことで名高い小樽・銀鱗荘が登場している。2名1室で5万円はするが、ウインザーより興味があるところである。
また、隠れ屋的ホテルとして知られていた津別・チミケップホテルや標茶・虹別にあるヘイゼルグラウスマナーが登場している。この2ヶ所は、食事で行ったことがあるが、リピータが多いことで知られている。

これらの宿は、基本料金に追加を払えば、泊まることができるが、隠れリゾートや最高級旅館、お籠り系など個性的な小宿が少なかったパック商品に登場したのも時代のニーズであろう。

宿側からしてみれば個人客は、団体客と違い、雰囲気を乱す訳ではなく、そこへ泊まりたいがために、わざわざチョイスをしてくれた「ファン」なので、新規開拓にもつながる。
チミケップやヘイゼルは、JTBや日観連などに加盟していないが、そういう宿でも既に認知されており、良質なものが提供できれば、自然とクチコミで人は寄って来る。敷居が高かった銀鱗荘が、気軽に申し込めるのも魅力である。

これらの旅行商品は、一部を除き、旅行会社の窓口に行かないと申し込めないが、これからは、グローバルパッケージでも、魅力的な宿が選べる時代が来る。
旅行ビジネスの激しい変革は、当分続くはずだ。

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四季倶楽部が北海道へ初進出

2007年03月29日掲 載

日経新聞によると1泊朝食付き5250円をウリに全国進出している四季リゾーツが初めて北海道の宿泊施設と契約、道内進出することになった。

今回、道内では定山渓万世閣ホテルミリオーネ、ラマダホテル札幌、登別万世閣、洞爺湖万世閣の4ヶ所が加盟した。

四季リゾーツのビジネスモデルは、企業保養施設やホテル・旅館などと委託契約し、施設ごと、あるいは客室単位で四季側に提供し、売上げの5%が四季側に支払われるシステムで三菱地所の社内ベンチャーで誕生している。

四季リゾーツのようなビジネスモデルは、企業の経費削減などで余剰した福利厚生施設が問題となった時期に保養施設の運営委託から始まり、その後、一般ホテル旅館との契約へ進出。
個人会員(誰でも泊まれる)と法人会員(企業の福利厚生)に分かれている。

今回、加盟した道内ホテルは客室数が多い大箱ばかり、旅行会社に高い手数料を取られたり、空けとくのであれば販売した方がいいということであろう。

四季リゾーツでは企業保養所を豪華な直営運営ホテルに変身させるなど何度もテレビで取り上げられている。
その一方で企業の保養所などは老人福祉施設になったり、そのまま取り壊され廃業した施設も多い。最近では旧・営林署系の定山渓温泉・豊林荘が営業をやめたのは残念なニュースであった。環境もお湯も、料理も素晴らしい宿であった。

時代を象徴しているニュースであったが、合理性に欠けるものは生きていきない時代であろうか。

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「沖縄観光」と北海道

2007年01月21日掲 載

今週、有楽町の国際フォーラムで「ベンチャーフェア」が開催され、全国から新進気鋭の企業が参加した。そのなかで沖縄から参加したIT企業で観光予約のポータルサイトを運営している会社があり、話を聞いてみた

この会社では、個人旅行者を対象にレンタカーやウエディング、滞在型の宿泊施設などの予約サービスを行なっている。自由旅行型のパックツアー利用者を中心に滞在型の対応まで現地会社ならではのきめの細かいサービスを売りにしている。
ターゲットは沖縄リピータであり、年齢的にも比較的若い層を狙っているであろう。

管理人は以前から沖縄観光客(ファン)は、客層、嗜好などがまとまっており、セグメンテーションがし易いと考えていた。北海道と比較するとエリアも狭く、行動パターンも限られてくる。
昨年も沖縄を訪れた観光客数は約563万人と前年度増しで健闘しているが、マーケティング面での実績もあるであろう。
沖縄観光が頑張っているのは、個人旅行者(リピータ)に支えられている面が多く、既存の「観光」という言葉が似合わなくなっているほど進化している。

それに対して北海道はどうであろうか。滞在型に外国人誘客、体験型や食などの各種ツーリズムなど観光プロモーションはてんこ盛りであるが、これといった特長が見えてこない。
道外客から今、北海道観光に関するキーワードアンケートを取れば旭山動物園とニセコ、夕張あたりであろうか。
冬季観光もさっぽろ雪まつり、流氷、旭山動物園など相変わらず物見遊山の点から点の観光が中心である。

沖縄と較べて北海道は広く、リソースに恵まれ過ぎているため、絞込みが難しいかもしれないが、何か個性がなく、物足りなさをかんじる。
北杜の窓の姉妹サイトとして北海道観光ポータルサイト「観光まるごと北海道」を運営しているが、あらためて見てみると北海道の捉えどころのなさが見えてきた。

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別府温泉に見たおもてなしの心

2006年09月04日掲 載

3日(日)午前、NHK総合テレビで「湯けむりの中のニッポン~外国人たちの見た別府~」という番組が放映された。別府で暮らす外国人ガイドや訪問をした外国人観光客の目を通じて別府温泉の魅力を紹介している。
はじめて日本に来たスイス人は鉄輪温泉の湯治宿(別府では自炊型の宿を貸間という)を気に入り、旅館の女将や滞在客との交流が生まれる。別府の湯と町並み、そこに暮らす人々が好きになったアメリカ人は、やがて居を構えるようになり、外国人ガイドになるなど日本の温泉文化に魅了された外国人の姿を紹介していた。

テレビで見ていても別府の魅力が充分に伝わってきた。特に療養温泉として栄えた鉄輪温泉のライフスタイルは、外国人から見れば自然なスタイルで日本情緒を満喫することができる。
お仕着せではない普段着の日本が残っており、もっとPRをして大いに体験してもらいたいものだ。

別府は古くから温泉として栄え、常に新しいものを取り入れてきたマチだ。日本で最初に女性観光バスガイドを採用(亀の井バス)したのが別府である。交通網の発達により、大正時代からの旅行ブームをいち早くキャッチ、関西圏から大勢の観光客が訪れるようになり、戦後は大型ホテルを建設、娯楽慰安、療養のどちらにも対応できる温泉として、キングの位置を占めてきたが、バブル前あたりから翳りがみえはじめた。
大型ホテルや古い療養宿は飽きられ、湯布院のような文化テーマパーク型温泉地に人気を奪われたが、このところの温泉に対するホンモノ志向、ロングステイ型への関心、外国人の受け入れなど別府温泉への評価が高まっている。

特に別府八湯地域において温泉を核としたウェルネス産業を起こす事を目的で、各種の観光プログラムを提供する別府八湯温泉泊覧会(=オンパク)の立ち上げなど地域が一体となって再生へ向けたおもてなし事業を実施している。

最近、函館の湯の川温泉が別府のノウハウを借りて「湯の川オンパク」をスタートしたが、温泉地としての規模や文化的成熟度を考えると横綱と十両ぐらいの差がある。
別府には長年培われたおもてなしの心があるが、北海道には残念ながら別府のようなホスピタリティ文化は育っていないと思う。土壌が違うのだから同じことを追ってもホンモノは育たないはずだ。

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四国4県がロングステイに関するポータルサイトを開設

2006年08月30日掲 載

このところ団塊退職者層を対象にした「北海道移住」に関する動きが盛んだ。首都圏では「お験し移住」など旅行会社パンフに体験ツアーと自治体の資料などが置かれるようになってきた。
「団塊移住」の是非についてはこれまで何度も意見を述べてきたが、もうひとつの柱であるロングスティ(滞在型)観光に関する動きは少し遅れている気がする。

そういったなかで四国経済連合会が、四国への長期滞在者向けに、四県の自然や文化を楽しめる施設を紹介する情報サイト「四国でロングステイ(長期滞在)を楽しむ!」を開設した。定年を迎える都市圏の団塊世代をメーンターゲットに、四国の多様な観光資源をアピールし、長期滞在の地として認知度向上を狙っている。
このサイトは、四国各県の経済連が四国の情報を一元的に発信するサイトが必要と判断し、縦断的な試みとして四国の総合ホームページ「ウェルカム!四国」内に設置した。

コンテンツは「自然に親しむ」「ふるさとの味づくり」「農林漁業を体験する」などの6項目別に体験型の270施設をリストアップし、各施設や運営団体のホームページへリンクさせた。宿泊施設は公的、民間、農家民泊の三分類で約131を掲載している。

北海道では官民入り混じり、玉石混交で同様なサイトが乱立しているが、ロングスティに関する情報を一括して管理しているものはみたことがない。「四国でロングステイ(長期滞在)を楽しむ!」は親ページの「ウェルカム!四国」も含め、まだまだ改善の余地が多いが、四国は施策を具象化し、民間主導でビジネスに乗せるのが上手い地域。北海道がもっとも見習わなければならないエスプリが隠されていると思う。

なお、私事であるが、私が以前、釧路で体験をしたロングステイ経験を本HP内「観光ミシュラン」内の旅行記をアップした。当時の日記をベースにして拙文であるが、興味がある方は寄っていただきたい。

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