2008年02月03日更新

国交省、「滞在力」と「外国人で賑わう街」を発表

国交省は昨年、「観光立国推進基本計画」を閣議決定したが、先月29日、滞在型観光と外国人誘致の2面それぞれについて取り組みが進んでいる地域を「滞在力のあるまち」と「外国人で賑わうまち」として、そのモデル69カ所を発表した。

以下、北海道から選定された地域を記載する。
■滞在力のあるまち
函館
阿寒湖温泉
帯広・十勝
知床・網走・東オホーツク
富良野・美瑛

■外国人で賑わうまち
札幌
小樽
登別温泉
ニセコ
洞爺湖

これを見て「外国人で賑わうまち」は、外国人入込数が多い観光地なのでわかりやすいが、札幌、ニセコ、登別など地域によって観光形態が異なり、一概に数だけで測っていいのか疑問はある。また、「滞在力のあるまち」に関しては、滞在型観光に力を入れているところが選定されているが、現状では施策レベルであり、”将来への希望”といったところであろう。

いかにもお役所的な選定だが、滞在力のあるまちと外国人で賑わうまちが同一になるのが北海道観光の未来である。

【参考】国交省プレスリリース

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2007年07月06日更新

北海道のインバウンド施策には戦略性が足りないのでは

宮崎県の東国原知事が観光客誘致などを目的に訪韓したニュースは、大きくメディアで取り上げられた。同時に知事と一緒に行く観光ツアーまでやってしまうのだから宮崎県大したものである。大手広告代理店でも付いているのであろうか?

九州から見れば韓国は東京より遥かに近く、大きな市場である。あの傾きかけていた「ハウステンポス」が韓国人観光客の力で集客を回復している。韓国の所得が上がり、これまでの物見遊山型からリピーターが増え、目的を持った観光をするようになってきている。
たとえば温泉めぐりやゴルフといった類いだが、ゴルフなどは、宮崎でプレーすることが韓国人にとってステイタスらしい。このあたりを狙ったツアーも増えている。

ところ変わって北海道はどうであろう。昨日のブログでニセコと豪州の話を少し書いたが、どうも他力本願の印象がある。地道な営業活動をしていることは知っているが、戦略性に欠ける気がする。
たとえば、スポット単位ではいろいろとPRをしているが、線の観光になっていない。地域ごとにバラバラの印象である。

また、宮崎でゴルフプレーをするようなブランド・ステイタスになるものが少ない気がする。小樽カントリーでプレーするのもステイタスだと思うが、訪日外国人が北海道でゴルフをするという話はあまり聞かない。スノーリゾートにしても、絶対的なものがない。下手をすると志賀高原や苗場にやられてしまうかもしれない。

「道」というユニットがあまりにも大きすぎる弊害かもしれないが、漠然とした北海道への憧れもいつまでも続かない。具体的な舞台づくりがそろそろ必要なのではないであろうか。

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2007年06月11日更新

HISが訪日外国人向けSNSを開設

訪日外国人向けの会員制旅行ポータルサイト「Wa-shoi!Japan」は、新たにサイト内にSNS機能をつけたサービスを開始した。SNSの名称は「わっしょい!コミュニティ」で、英語、中国語、韓国語の3カ国語に対応している。

サイトを運営するのはHISの関連会社であるHISエクスペリエンス・ジャパン。訪日外国人向けに、さまざまなホスピタリティ・サービスを提供している。今年の4月にインバウンドサービスとして「Wa-Shoi!」を開設したが、旅行案内、経路検索、ホテル予約、成田と秋葉原を結ぶ自前無料バスの予約などがサイト内ででき、外国人が国内旅行に不自由をしないような構成となっている。

「わしょい!コミュニティ」は、「プロフィール機能」「ブログ機能」「写真投稿機能」「あしあと帳」などSNSの基本機能を網羅している。
4月に開設した「Washoi!Japan」は登録会員数が1万人を突破し、1日平均250人以上の新規登録があるという。

今後、外国からの個人旅行者が増え、政府が推進する「Visit Japan キャンペーン」と相まって、今後、このようなwebサービスが増えることが予想される。

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2007年02月05日更新

富良野、白馬など広がりをみせる豪州スキー客

この冬はニセコ以外のスキーリゾートにも豪州人が訪れている。ニセコだけで今年は8万人に迫りそうな勢いである。
道内では、富良野が英国へのキャラバンなど積極的に動いている。反応は出ているのであろうか。

読売新聞によると長野県の白馬にも多くの豪州人が来ているらしい。雪質の良さや東京に近いことなどが口コミで広がったようだ。

白馬村は八方尾根スキー場を中心に南側に白馬47、五竜とおみ、北側に岩岳や栂池高原など白馬連山の麓にかなり規模が大きなスキー場が集まっている。
このあたりはニセコと共通する立地条件である。八方は標高差もあり、五輪コースになったほどなので豪州では体験できない本格スキーが楽しめるのも魅力であろう。

長野県へのスキー客入り数はピーク時の三分の一に近く、2,3年前に白馬へ行った時は廃業したペンションや飲食店が目立ち、ゴーストタウンに近いものをかんじた。
白馬村観光協会では、滞在型へのシフトなど努力をしているようで以前のブログでもお伝えしたことがある。

森を切り開いて造成されたペンション村や別荘地は底値ということで豪州人が購入している。ニセコのような大型プロジェクトに進行するかどうかわからないが注目である。

このような外国人誘致が可能なスキー場は各地にある。豪州人もニセコだけには飽き足らず蔵王や志賀高原など大ゲレンデへ分散する可能性がある。

そういう意味ではニセコは不安定ともいえ、国内デベロッパーや行政が本格的に動けない理由のひとつになるであろう。
外国人スキー客の行動範囲は狭く、ニセコであればヒラフなどごく一部の地域が潤っているに過ぎない。今後、東山、アンヌプリなどへも外資が動くであろうが、どこまで広がるかは管理人は懐疑的に見ている。

しかし、外国人スキー客は目減りした国内スキー客数を補填してくれるだけではなく、誘客効果を発揮する。国内スキー客はそろそろ底を打ち、今シーズンは雪不足ながら数字を伸ばしているところも多い。

ビギナーが多いアジア系スキー客などを対象にすれば、規模の大きなスキー場ではなくても誘客は可能である。豪州人に囚われず欧州やアジアなど各地からの集客を目論むべきであろう。

最後にニセコひらふと白馬(八方尾根)は東急系のスキー場である(富良野は西武系)。偶然であろうが、何か裏があるのであろうか。
 

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2006年10月04日更新

ニセコひらふ地区の豪州バブルが周辺にも及ぶか

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静かなニセコ昆布地区

日経新聞北海道版によると旅行会社HISの子会社であるウォーターマークホテル・ジャパンが、函館とニセコ町で二つのホテルの運営を開始したと発表した。
運営を受託したのは、函館市の「アランチャールズゴルフアンドリゾート」と、ニセコ町ニセコの「グランステージニセコ」の二ヶ所である。

同社は、オーストラリアでホテル運営などを営んでおり、いわば逆上陸のようである。海外で培ったノウハウを国内で活かすわけだが、ニセコで運営する「グランステージニセコ」は、大型のコンドミニアム型のホテルであり、思わずひらふ地区の豪州バブルと関連づけてしまう。
但し、場所が昆布温泉にあり、ひらふ地区とはかなり離れている。先日のブログでもニセコ地区の土地上昇が昆布地区など他には飛び火していないと述べたが、豪州客を意識しているとなると状況はいっきに変わってくる。

グランドステージは、アンヌプリとモイワスキー場の中間あたりにあるが、モイワスキー場の経営にもウォーターマークが乗り出すことになった。モイワはニセコの御三家スキー場に挟まれ地味な存在だが、そこそこの規模があり、客も少ないのでボーダーに人気がある。昔はニセコモイワ太平洋クラブの名称で、その後、ポンテなど何度も改名をしているので経営が一定していないのであろう。
また、函館のゴルフ場は、空港に近いが難コースとゴルフダイジェストにあった。

HISはスカイマークの親会社(大株主)である。なので苦戦する東京-札幌線の需要を上げるため、ニセコや函館の施設を使ったパックツアーなど客足が落ちる冬季に向けてツアー向けの商品を作ってくるであろう。推測だが、ターゲットは豪州を意識しながらも国内客かもしれない。当れば一石二鳥である。

個人的には昆布温泉は静かで、お湯がよく大好きなところだ。あまり荒らしてほしくないというのが率直な感想である。同地区にはバブルの時に建てたれ、廃墟になったような建物がいくつかある。このグランドステージも普段、客がいるのを見たことがない。
温泉も掘削するらしいがどういう展開になるであろうか。

ところでこの「グランドステージ」という名称、姉歯ヒューザー物件のマンションと同じである(同名だが関係はない)。当然、変えるであろう。

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2006年07月15日更新

ニセコ観光協会が外国人向けサービスを開始

ニセコリゾート観光協会(後志管内ニセコ町、佐藤隆一社長)は旅行会社のプライ(札幌市、新山秀勝社長)と提携する。韓国や台湾などアジアの観光客が簡単に宿泊予約できるようにするほか、地元の受け入れ態勢も整える。ニセコ地域は豪州からのスキー客でにぎわうが、アジア客も取り込み、観光活性化に結びつける。 (日経新聞)

ニセコリゾート観光協会は逢坂町長時代につくられた民営化された観光協会である。
今回、フライという会社が英中韓の3カ国語対応の観光協会HPを作成する。海外観光客からの問い合わせにも併せてコールセンターを設け、利用者と宿泊施設の間に入ってサービスを提供するものだ。
宿泊施設は6万円の年会費を支払うことで、こうしたサービスを受けることができる。

この6万円という金額、どう評価するか。ニセコ町は個人経営のペンション、ロッジなどが多く全体的には経営が苦しいと思う。無料か共同出資でもいい気がするが、設備投資が難しいなか6万円払えば新たな顧客を獲得できるかというそう簡単なものではないであろう。

新しいサイトの詳細がわからないが、宿の自前サイトでの外国語対応や更新も必要であろうし、未だHPを持っていない宿も3割程度はある。均一なポータルサイトの中から宿をチョイスするという作業はけっこう難しい。外国人が見るならなお更である。

また、宿側のブロードバンド対応の問題もある。国際化を目指すならBB対応も必須である。豪州など外国人スキー客は1週間以上滞在するので客室のLAN対応や最悪でもロビーなどフリースペースでのネット対応など求められる。
都市ホテルでは当たり前のサービスになっている客室BB対応であるが、国内ホテルの多くは無料で提供され、これは世界に誇れるサービスである。しかし、観光地となるとえらく対応が遅れている。
これらのサービスに対応できれば海外に対しても大きなウリとなるはずだ。
リゾート観光協会は観光案内だけではなく、こちらの方でも力を入れてもらいたいものだ。

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2006年05月08日更新

伸び悩むホテルのアジア言語衛星放送

北海道観光連盟が推し進めているアジア言語対応の衛星放送を導入するホテルの数が伸び悩んでいる。現在、15軒ほどで目標の三分の一に止まっている。

2004年度に道内を訪れた外国人観光客は約42万7千人。そのうち台湾、香港、中国本土が70%、韓国が15%を占める。昨年4月から中国の国営放送と香港・台湾の民放2チャンネルを受信できるようにした。50万円程度の初期投資のほか、月々の受信料は約1万円(50室まで)で、個別契約の三分の一の料金で済むという。

伸び悩んでいる背景には設備投資をしても無料放送のためホテル側の収入にならない点や、アジア系旅行者のホテルでの滞在時間が短いため実際に視聴する時間が少なく、放送そのものが知られていない可能性もある。

外国語衛星放送に限らずホテルのVOD(ビデオ・オン・デマンド)は急速に普及しているが、ホテル側の収益は少ない(利益の大半が成人向けから)。現状ではVODのホテル側買取やレンタルは少なく、費用が殆んどかからない委託設置型が大半である。

現状では収益が少ないVODサービスに無料のアジア言語放送を設備投資する余裕がないのが実情であろう。
昨年、旭川グランドホテルでこのサービスを体験した。「ここまでやるか」と思ったが、日程がビッシリのツアー観光客が見る時間はないであろう。

むしろこれらのサービス導入よりも観光ホテル(旅館)のブロードバンド化を進めるべきである。IT立国と言われながらこの分野ではえらく遅れている。
観光ホテル(旅館)のブロードバンド対応は外国人観光客に限らず日本人観光客にとっても有益のはずである。


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