御礼 「HAKODADI VOL.2」さんがナッチャン記事を紹介
2010年02月27日掲 載
函館発の最新情報と切れ味鋭い評論で御馴染みの地域発サイト「HAKODADI VOL.2」が拙サイトを紹介してくれた。
これまでも何回も取上げていただき、その度アクセス数も増えているが、今回は「ナッチャンが新幹線延伸で出張航海」と題し、3回に亘って取上げた記事を紹介していただいた。
「HAKODADI VOL.2」ならびにHさん、いつもありがとうございます。
湯の川の高級旅館が地元漁協と共同で旬の食材提供、一般ホテルへの普及も重要では
2010年02月17日掲 載
南かやべ漁業協同組合など函館市の5つの漁協と湯の川温泉の旅館が共同で、冬の函館の水産物の魅力アップに取り組む。5漁港が函館近海で捕れた旬の魚を旅館側に提供。各旅館が工夫を凝らしたメニューとし、観光客らにPRする。(2/9付 日経新聞北海道版)
この冬季キャンペーンは3月末まで「函館満喫冬味覚」と銘打ち実施する。参加する宿は竹葉新葉亭と旅館一乃松、割烹旅館若松の3施設。5漁協で水揚げされたマツカワガレイやババガレイ、サクラマス、ゴッゴなどを刺し身やしゃぶしゃぶ、吸い物など懐石料理として提供するというもの。
函館の食というと何を連想するであろうか?道外の人ならまずカニ、そしてイカといったところか。函館の人から見ると不本意かもしれないが、なかなかそれ以外のものが連想できない。特産のがごめ昆布でさえも殆ど知られていないのが現実である。
函館=カニは朝市やそれに関連した通販(番組)、そして格安ツアーの影響が大きいと思う。特にこの時期、首都圏からも1泊か2泊の函館滞在の格安ツアーが多く出る。航空機なら出発が遅いか早朝便を利用、JRなら往復「はやて」-「白鳥」乗り継ぎのコースなどで平均価格は2万円台前半、中には2万円を割っているものさえある。これで2食付なのだから安い。
これらのツアーで使われる宿の多くは湯の川温泉にある部屋数が多い大箱ホテルである。夕食はバイキングやカニ食べ放題などが多く、YHH,YTT,HBH,HK,OYH,BHなどがよく利用される。勿論、これらの宿が悪い訳ではなく、中には独自の仕入れ(?)で非常によい海産物を出す宿もある。
今回、「函館満喫冬味覚」に使用される宿は竹葉新葉亭・旅館一乃松・割烹旅館若松であるが、この3ヶ所は客室数も少なく個人客が中心の高級旅館。団体ツアーでも利用されるが、おもにDXツアーである。
折角の冬の美味を一部の高級旅館でしか味わえないのは残念な気がする。団体が多く泊まる宿でも旬の食材を提供することができないものか。すべて高級なものでなくてもいいのだ。函館=カニ&イカの単純方程式から脱却するためにも多くの宿で冬の味覚を満喫してもらい、宿泊客が口コミで伝えることができれば、ワンパターン化した函館観光を変えるきっかけになると思うが。
今のままでは格安ツアー(ロシア産冷凍カニ食べ放題)と高級旅館(地元漁協の旬の食材満喫)とのギャップが大きすぎてしまい、これまで以上の二極化が生まれるのではないかと危惧する。デフレの冬のこの時期、利益が出なくても団体客が取らなければやっていけないのはわかるが、これまでの「叩き売り」からひとつ発想の転換を行い、バイキングコーナーや和食御膳の一角に「函館満喫冬味覚」と銘打ち、旬な食材を置き、それをPRするだけでも付加価値が生まれるのではないか。人が来ない⇔安売り⇔レベルの低下→安かろう悪かろうで二度と函館へ来ないの悪循環から脱却しなくてはならない。
このフェア、実施している旅館サイトには載っているが、温泉共同組合のサイトには出ていない。
青函観光でブロガー対象の無料ツアーを実施 発信効果は期待できるか
2009年12月02日掲 載
旅の日記(ブログ)をインターネットで公開する「ブロガー」を対象とするモニターツアーの一行3人が29日、青森から函館入りし、金森倉庫群などの観光名所を取材した。近く旅の模様をネットで公開し、青函圏観光の魅力を広く発信する。 (11/30付 道新)
最近、ブロガー対象のモニターツアーが増えている。現地紹介などの掲載を参加条件に旅費や滞在費を受け入れ側が負担するものだが、今年の2月には利尻島の利尻富士町観光協会が同様なツアーを実施している。交通費や宿泊代を含め2泊3日で1万円のツアーを実施したが、ブログを開設する関東地方在住者を対象に募集したところ、数日で定員に達した。参加者のブログを読んでみたがなかなか面白い。
道新記事によると、函館ツアーは函館国際観光コンベンション協会と青森観光コンベンション協会、地球の歩き方T&Eが共同企画。ツアーは2泊3日で完全無料。旅の模様をブログに書くことを条件に参加者を募り、応募者約300人の中から東京、福岡、愛知の3人が抽選で選ばれた。 初日の28日は青森を観光し、29日は金森倉庫群やイルミネーション行事「はこだてクリスマスファンタジー」を見学したという。
このプロモーション、いくつかの目的があるが、まず一つめとしては低迷する函館観光の活性化、特に個人客の呼び込み対策だ。イカール星人が今年動画サイトを通じて有名になったので、webの力を利用しない手はないという訳だ。
二つめとして、冬季は大幅に減る観光客対策がある。「はこだてクリスマスファンタジー」を組み入れているのもそのあたりだ。前述の利尻島では、観光客が訪れるシーズンが限定され、冬季は開店休業の状態。利尻では、厳冬のもうひとつの利尻を知って貰うことで既存のイメージから脱却をして、新たな集客を図りたいという狙いがあるはずだ。
最後に三つめてして、今回のツアーは青森観光コンベンション協会との共催であるが、来年度には東北新幹線が新青森まで延伸するので、当然、新幹線効果による集客対策がある。新幹線の函館延伸の前に、函館をPRしておこうという狙いがある。
ブロガーを観光活性に活用するのは、世界中で行なわれており、海外では口コミサイトと旅行予約サイトが上手くパッケージされているので効果が期待できるが、日本では「4トラベル」や「トリップアドバイザー」などは比重的に海外旅行が中心であり、今回タイアップしたのは地球の歩き方T&Eの「旅スケ」である。サクラを使って、どこまで効果があるかは未知数である。
ブログの場合、普段入ってこないニッチな情報を提供することで価値がある。クリスマスファンタジーのようなどこでも拾える情報ではなく、たとえばイカール星人に破壊された場所の検証やラッキーピエロの情報、秘湯系の体験など情報が限られたものの方がヒット率は高くなる。冬の利尻島などはまさにその例であり、管理人も興味深く読んでしまった。
なお、今回の3人の旅行記は、12月中に地球の歩き方T&Eの運営サイト「旅スケ」に掲載される。
バカラの「金森美術館」が閉館、ミュージアム観光は曲がり角か
2009年06月18日掲 載
函館市の観光地の中心部にある「金森(かねもり)美術館」が閉館したことがわかった。1989年に開館した当時は、仏バカラ社の高級クリスタル製品を常設展示する仏国外唯一の美術館として注目され、年間約3万人が訪れるなどにぎわったが、国内でバカラ社製品を扱う店が増え、近年は来館者数が伸び悩んでいた。(6/17付 読売新聞北海道版)
金森美術館は函館の赤レンガ倉庫近くに1989年オープン。館内には、バカラ社製の大型の花瓶や水差しなどクリスタル製品約60点が展示されており、バカラ社製品を常設展示するフランス以外では唯一の美術館であった。
開業時はバブル期、バカラブームとも重なり、開館後しばらくはグラスやアクセサリーを買い求めるバカラファンが相次いで来館し、ピーク時には年間約6000万円を売り上げたが、近年は来館者数が伸び悩んでいた。
バブル期には国内各地にアートミュージアムがつくられた。小樽には「北一ヴェネチア美術館」が金森と同時期につくられている。当時はバカラやヴェネチアグラスなどの高級品は東京でもなかなか手に入らず、わざわざ函館や小樽まで買いにきた客も多いようだ(管理人も母がヴェネチアングラスが好きなので小樽で買ったことあり)。
まもなくブランドガラスや食器などは百貨店に多数流通するようになり、さらに円高で欧州まで気軽に買出しへ行けるようになった。その後、ブランドものを取り扱う量販店などにも出回るようになり、その頃から飽きられ始め、さらに日本の長期経済低迷(不毛の10年)もあって、すっかりこれらの商品の価値は下がってしまった。最近ではウエッジウッドの倒産、バカラも米国資本になったようで、最顧客であった日本人が買わなくなったことが大きく影響していそうだ。
観光地にはお決まりのミュージアムが多数ある。欧州のブランドものの他に、よく見かけるものとして、テディベアミュージアム、トリックアート、片岡鶴太郎などで他にもありそう。どれも一見さん相手で全国展開しているのであろうか。
そろそろこういったミュージアムは飽きてきたこないか。日本人の目も肥えてきているのでこれからは難しいであろう。
減り続ける函館訪問観光客、その背景にある根深い理由とは
2009年06月08日掲 載
函館市は、08年度に函館に訪れた観光客が前年度比5・3%減の456万2千人だったと発表した。07年度に続き2年連続の減少で、過去10年間で最も少ない。市観光振興課は、原因としてガソリンなど燃料の高騰や世界的な景気の悪化などを挙げている。(6/8付 朝日新聞北海道版)
函館観光の落ち込みが止まらない。 函館のを訪れる観光客は98年度の539万人がピークで、05年度に500万人台を割って以来、減少傾向に歯止めがかからない状態だ。景気後退、外国人観光客の減少、燃料高、航空機の小型化や減便、高速船の休止など理由はいくつかあるが、さらに深いところに函館観光低迷の原因があると思う。
少し話が逸れるが、5/29から5/31までパシフィコ横浜で観光業界の見本市「旅フェア」が開催された。北海道の自治体からは函館市と美瑛町・富良野市が出展し、両ブースは仲良く軒を連ねていたが、この二つは相容れない関係なのではないかと直感した。
どういうことかというと、函館と美瑛・富良野とでは観光目的・スタイルが異なる。函館は観光ルートに従った名所旧跡探訪がメインの典型的な観光地であるが、美瑛・富良野はお決まりのスポットに加えて、観光客自らお気に入りのポイントを探して、また来たくなるような自由選択的な要素がある。たとえば一回目はツアーバスなどで来たが、時間をかけてもう一度、個人旅行や違った季節に来て見たいという動機付けを与えれてくれるという点だ。夏の美瑛の丘陵はよかったが、真冬の美瑛もよさそうだ。今度、来るなら制約があるツアーではなく、個人旅行で来てみたい・・・・・
函館はリピートを促す動機付けに欠けていると思う。特に道外観光客を触発させるものが足りない。それは何であろうか。道外からの観光客は北海道に対して非日常的な環境を求めてゆく。簡単に言えば雄大な自然であるが、函館はそういう場所ではない。むしろ異国情緒溢れた北海道では異質な観光地である。カテゴリーとしては本州の観光地に近いであろう。このあたりが函館観光不振の本質があると思う。メニューが完成されており、それが面白みに欠けるのか。
前述した美瑛・富良野を訪れる観光客が函館にも寄るであろうか。北海道が初めてという周遊型観光ではありえるだろうが、最近は平均2泊3日程度が主流なので札幌は外さなくても、函館は外されてしまうであろう。また、函館は周遊観光をする場合、次の観光地に移動する距離がかなりあり、公共交通の場合、アクセスも悪い。このあたりも函館が敬遠される理由ではないか。
来年末の新幹線が新青森駅まで開業をするが、函館観光を北海道観光の玄関口として位置づけるのか、北東北観光の延長線として考えるのか重要なテーマである。さらに新幹線が函館まで開通した場合、宿泊客が減り、通過型の観光地になるかもしれないという危機感を持つべきである。
物見遊山型観光地から脱却できない函館であるが、歴史があるという道内での異質さ由の宿命であろうか。管理人はそれだけではないと思う。むしろ、その歴史が足を引っ張っており、さまざまな面で複雑化させているのではないか。
江差町に4万円の高級旅館が開業 地域の特性にあった宿展開に期待する
2009年06月04日掲 載
滞在型の高級宿泊施設が増える道内で、道南の江差町にも、1泊2食付き(2人1室利用)で1人4万円という高級旅館「江差旅庭群来(くき)」が11日にオープンする。客室7室にはすべて源泉掛け流しの風呂を完備し、地元食材を生かした創作懐石料理を提供する。(6/4付 読売新聞北海道版)
このところお篭り系高級宿が続々誕生しているが、まさか道南・江差に出来たとは驚きである。運営は江差町の経済人などが出資する檜山地域振興公社ということだが名前から察すると三セク?江差の中心に温泉宿が出来るという話はかなり前から聞いていたが、資金調達に手間取ったのであろうか。
旅館のデザインは、小樽の「蔵群」や登別温泉の「望楼NOGUCHI登別」を手がけた建築家に依頼し、料理は「料理の鉄人」でも有名な「なだ万」の中村孝明氏が監修というからかなりの気合の入れようである。
場所は江差観光の中心、鴎島の入口にあり、客室はすべて63平米と広く、各室かけ流しの天然温泉完備という豪華版である。料金は1泊2食付で一人4万円(冷蔵庫やアルコール類など飲料代含む)。 6月10日まではキャンペーン期間とし2万5千円て宿泊できる。
北海道の日本海側、とりわけ松前から岩内あたりにかけての「追分ソーランライン」沿いは宿泊施設が少なく、これまで豪勢な宿とは縁遠いエリアだった。典型的な通過型地域であり、江差町には古いビジネスホテルと家庭的な旅館があるのみ。管理人も2度ほど民宿とあまり変わらない旅館に宿泊したことがある。
江差には以前、五厘沢温泉という江戸時代から続く温泉場があり、北海道振興が経営していた「緑館」があったが潰れ、今ではその場所に天然温泉かけ流しのラブホテル「ツインリーフ」が建っている(贅沢)。
桧山エリアの宿というと前浜で取れた海の幸とかけ流しの温泉は魅力的だが、多くが民宿の延長線のような宿か公共施設で、いきなり4万円の宿が出来るとは少し極端過ぎる気もする。
管理人は鶴雅グループのような3~4万円単価の宿もいいが、1万円台で高品質のものを提供できる宿がこのエリアには合っていると思う。たとえば八雲町の「銀婚湯旅館」、知内町の「知内温泉旅館」、鹿部町の「鹿の湯」、函館市内の「池之端」のような1万5千円程度で、こじんまりして、しっかりした料理を提供、温泉もいい・・・・こんな宿が似合っており、他の道内の温泉地にはない、歴史のある道南だからこそ提供できるものではないかと考える。
同じ追分ソーランラインのエリアなら寿都にある「鰊御殿」を利用した宿など地域の資産を活用した宿もあり、そんなに豪華なものをつくらなくても・・・・果たして道内・道外からの宿泊客が少ない江差町で高級お篭系が成り立つのか、価格からすれば道外客がターゲットになるであろうが、どうやって告知をして、江差まで誘導をさせるのか、不安材料はある。
江差は地ビールブームの時、すぐに立ち上げたが、あっという間に撤退をしている。世間の風に流されず、身の丈、江差に合った宿をつくるべきであろう。利益が大きく、滞在客が期待でき、ブランド化につながるとでも判断したのかもしれないが、同じようなものをいくつも作ってどうするのだ。江差は温泉地ではなく、湖もない。江差に限らず、地域の特性(強み)をわかっていないところが多い。ワンパターンのオーベルジュ然り、お篭り系然りである。津別町の「チミケップホテル」のようなオンリーワンが育ってほしい。
「江差旅庭群来(くき)」成否のカギは価格設定と札幌・道外大都市へ向けたPRをいかにするかである。江差という町も知られていない。オフシーズンの集客にも課題が残る。
【参考】旅館公式サイト
秀逸な地域情報ブログ「HAKODADI VOL2」
2009年05月28日掲 載
先日、「函館ユジノ線が再開 函館をロシアとの玄関口に」とするブログを書いた。内容は、函館空港を極東ロシア方面とのハブ空港化したらどうかというものだが、その後、情報収集をしていると「HAKODADI VOL2」というブログサイトに行き着いた。
目を通すと読み応えがある内容だ。HAKODADIさんの「函館ユジノ線存続(2)」では、さらに具体的な提案を書かれている。たとえば、「すでに新潟がウラジオストク、ハバロフスクとの定期航空路線を持ち、ロシア沿海州方面へのハブ空港化を狙っているようだが、サハリン・カムチャッカ方面はまだまだチャンスはある。さしあたり現在チャーター便をユジノ、カムチャッカと成田・大阪に運航しているウラジオストク航空の招致が鍵となる」など分析力も優れている。
HAKODADIさんの他の記事を読んでみてもその見識の広さに驚かされる。多分、函館から発信されているのであろうが、地元に住むと灯台元暮らしとなり、無関心、情報の偏り、誤った分析などしがちだが、客観的に函館ならびに北海道を見られている。拙サイトの得意ジャンルである観光・交通・地域づくりなどの分野に於いても舌を巻くような幅広い見識を持たれているので、是非、参考にしていただきたい。
HAKODADIさんには、拙サイトを紹介していただき、且つお褒めの言葉までいただいているので、この場を借りて御礼申し上げる。
函館-ユジノ線が再開 函館をロシアとの玄関口に
2009年05月25日掲 載
搭乗率の低迷で4月下旬から運休しているロシア・サハリン航空の函館―ユジノサハリンスク線が、6月3日から運航を再開する。同航空日本総販売代理店UTSエアサービス(札幌)などによると、休止前と同様、週1往復を運航する予定で、同航空は再開に向けて往復料金(8万3300円)を値下げする方針を示している。(5/23付 函館新聞)
サハリン航空は日本とサハリンを結ぶ航空路のさきがけとして、函館-ユジノサハリンスク間に就航、ビジネス客を中心に一定の支持を得ていたが、8年前に新千歳-ユジノ間に同じサハリン航空が週1便B737を使った路線を開設、また、ウラジオ航空が成田-ユジノ間にチャーター便ながら週2便(A320など)の路線を開設し、競争が激しくなった。
さらにサハリンにおける天然ガス開発に伴うビジネス需要が一段落したこともあり、函館線は廃止も視野に入れられていたようだが、運賃を値下げし、ターゲットをビジネスから観光にシフトをする戦略を打ち出し路線を存続させることにした。今回、正規往復運賃、現行83,300円を40%値下げ、約50,000円にするという(ウラジオ航空の成田-ユジノ線は7-9万円程度)。
函館は古くからロシア領事館があり、観光施設となっているロシア教会や墓地があるなどロシアとは縁が深いところだ。最近ではウラジオとの航空路がある新潟や富山の方が極東ロシアとの経済的結びつきが強く、北海道でもサハリンと航路がある稚内の方がロシアとの玄関口の印象が強い。
日本とロシアの交流は古いようでも、頻繁に自由に行き来ができるようになったのはここ10年である。それもビジネス客が主流であり、日本からサハリン・極東ロシアへ訪れる観光客はまだ少なく、ツアーの数も乏しい。同じく同地域から日本に来るロシア人観光客の数もPR不足もあり、まだまだこれからといったところだ。
函館とユジノに就航していたサハリン航空は、ソ連製の古い双発機アントノフ24であまり乗りたい気分にはならなかった(唯一の国際線プロペラ機は日本の安全基準にひっかかり撤退、B737やボンバルディアになったらしい)。
これからが日本と極東ロシアの本格交流の時代になると思うが、函館は極東ロシアへのハブとして名乗り出たらどうか。サハリンの他にウラジオやシベリア方面、カムチャカ便の基地として発展すれば、新たな経済・観光需要が期待できる。本来なら新千歳がロシアの玄関口だが、あそこは航空自衛隊基地があるのでそれは難しいであろう。そうなれば函館である(昔ソ連のミグ戦闘機が亡命して大騒ぎになったことがある)。
管理人もサハリンやシベリア方面に観光をしてみたく計画を立てたこともあったが、乗継アクセスの悪さ、ツアーと情報の少なさには閉口した。北方領土問題もあり、道内の行政が大々的にロシア誘客プロモーションは打ちにくいであろうが、民間ベースが頑張ってもっと両国の魅力をPRして、交流を増やしていただきたい。夏のカムチャッカなどは是非訪れたいところだ。
民営化した熊石ひらたない荘が新規オープン
2009年05月10日掲 載
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かなりこじんまりした印象の新生・ひらたない荘 レストラン(RESTAURANT)のスペルが違っている 写真提供は「観光まるごと北海道」のK氏より
昨年10月に閉鎖された八雲町熊石の町営国民宿舎「ひらたない荘」が、「熊石ひらたない荘」として4月24日にオープンした。
新しいひらたない荘は、民間運営だが、昨年、町が老朽化し赤字が続いていた同荘について、建て替えのうえ経営を引き継ぐ事業者を、運営方針などを提案してもらうプロポーザル方式で公募した。町内、町外の各一社が応じ、結果、八雲町で温泉旅館を経営する「遊楽亭」を選んだ。このあたりの経緯は昨年のブログで紹介している。
老朽化した建物は11月に取り壊されたが、新たに地上2階地下1階、延べ1729平方メートル、客室数21の施設がつくられた。以前のものに較べるとこじんまりとしており、僅か半年余の突貫工事で建てたようだ。
客室は和洋室からシングルルームまであり、以前のものとは比較にならない。あとは中身がどう変わったか。
また、併設する温浴施設「あわびの湯」も町営から遊楽亭へ移管されたようだ。
17日には恒例の「あわびフェスタ」が同施設がある熊石青少年村で開催される。今年は熊石出身の伊吹吾郎がゲストで招かれ、水戸黄門ショー(?)が開催される。どんなことをやるのであろうか。
函館のホテルオークランドが閉館、 難しくなってきた地方の泊・食・宴型ホテル
2009年01月21日掲 載
乳製品製造の北海道乳業(函館市)は20日、市内で経営するシティーホテル「ホテルオークランド」(58室)を3月末で閉館することを決めた。ホテル跡地は当面、工場用地として保有する予定で、社員20人とパート従業員55人は解雇する。(1/21付 毎日新聞北海道版)
ホテルオークランドは観光客にはあまり知られていないが、地元では飲食や宴会でよく知られているホテルである。国道5号線沿い、JR五稜郭駅にほど近いところに立地しており、中華料理やボウリング場が有名。管理人も地元の方に食事で何度か連れられて行ったことがある。
函館は新幹線の延伸が決まり、このところホテルの新設ラッシュが続いている。しかし、大半が宿泊特化型ホテルであり、ハーバービューやJALシティなどは売りに出されて名前が変わった所もいくつかある。客室数は1万室を越えて飽和状態。値引き競争も激しい。
以前のブログでも書いたが、泊・食・宴とホテル機能がすべて揃った地方のホテルの苦戦が続いている。先日、閉鎖が決定した小樽グランドホテルもそうだが、宴会(結婚式やパーティなど)や外食機会の減少は地方の地場ホテルに深刻な影響を与えている。今回のオークランドもその例に洩れないであろう。当初、改築を考えたらしいが、費用対効果から考えて回収は無理と判断したようだ。
ホテル(シティホテル)は、百貨店と同じような運命を辿っている気がする。よほどの資本力があれば別だが、地方のホテルが泊・食・宴のすべてを提供することはきびしい時代に突入した。大変残念なことだが消費スタイルが劇的に変わらない限り、改善は難しいであろう。
オークランドの閉鎖は、イコール地域経済の衰退であり、こういった事例は全国で益々増えていく。
「トリップアドバイザー」で函館がアジア観光地9位に
2009年01月14日掲 載
米国最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が集計した「アジアのこれから注目の観光地ランキング20」で、函館市が9位に選ばれた。日本国内の都市ではトップ。函館観光の定番といえる函館山からの夜景を評価する声が多く、観光客の減少に歯止めを掛けるため、グローバルな視点に立った誘致宣伝活動が求められそうだ。(1/13付 函館新聞)
このランキングは2007年9月から1年間のアジアの観光地に関する情報の閲覧や書き込みなどの回数について、独自の算出法で採点した指標に伸びがあった地域を対象にしている。国内ではこのほか、長野が14位、飛騨高山が20位に顔を出している。
「トリップアドバイザー」は全世界で600万人を誇る旅行口コミサイトだが、日本語サイトは昨年秋に開設されたばかし。このジャンルでは「フォートラベル」が先行しているが、どこまで日本人向けのきめ細かいサービスを提供できるかがカギであろう。
日本語サイトも見てみたが、こちらでは札幌が行きたい都市の9位にランクされていた。外国語サイトで北海道関連の口コミを見るとシンガポールなどアジア系の国やオーストラリアなどが目立った。
函館への口コミもこのあたりからだが、観光客が年々減少し、外国人も頭打ちの函館市。観光素材は多すぎるせいか絞込みが不足している気がする。そういう意味ではシンプルに「函館夜景」に絞り込んで原点に帰った情報発信をするのも必要かも。
【参考】「トリップアドバイザー」日本語サイト
牛に乗せられ・・・「MOOMOOタクシー」で函館観光
2009年01月01日掲 載
新年あけましておめでとうございます。
今年の干支は丑、最初はそれにちなんだ話題を。函館に「モーモー・タクシー」という会社がある。車の外観も内観も白黒の牛カラーにして、車内には天井から牛の縫ぐるみがぶら下がっている凝りようだ。運転手がかぶりものをする時もあるらしい。
また、ピンクと白に塗装された車両もあり、このクルマに巡り会うと幸運になるとか、女子高生の間では彼氏ができるなどという噂をモーモーの運転手から聞いたことがある。さらに金色の車両も登場したようで、画一的なタクシー業界に旋風を吹かしている。
公式サイトもなかなか面白い。FLASH機能で走るタクシーをクリックすると「モー」と鳴く。ドライバーの紹介もあり、楽しいサイトに仕上がっている。
函館市は帝産バスを運行する函館タクシーが牛耳っているが、こういう頑張っている会社があると楽しい。それまで函館のタクシーはよく言えば素朴だが、無愛想なドライバーも多く、観光地として物足りなさもかんじていた。札幌へのMKの進出など再編が続くタクシー業界だが、実際にはたらいてみたくなるような会社は少ない。そういう意味でも「モーモータクシー」には期待する。
「牛にひかれて善光寺参り」ならぬ「牛に乗せられ夜景見学」はいかが。
【参考】モーモータクシー紹介ムービー
桧山地方の観光客激減、通過型からの脱皮には魅力ある宿が必要
2008年12月04日掲 載
桧山支庁は2日、本年度上期(4―9月)の管内観光客入り込み状況(速報値)を発表した。入り込み総数は88万3400人で、前年対比は11・2%減、実数でも11万1800人と大幅に減少した。同支庁は「観光客の大半はマイカーで管内入りしている。(12/4付 函館新聞)上半期や夏季の道内観光入込み数は各地とも減少している。特にドライブ比重が高いエリアではその影響が出ている。しかし、減少理由としては燃料高だけではなく、恒常化した低落傾向であり、ガソリンが安くなっても増えることはないであろう。
桧山地域の町別では、江差町38万300人(前年同期比8・4%減)、上ノ国町6万2600人(同18・8%減)、乙部町10万6400人(同19・8%減)、奥尻町3万4000人(同7・1%減)、今金町3万3300人(同7・2%減)、せたな町18万1600人(同15・%減)と軒並み減少。管内7町で増加したのは厚沢部町8万5200人(同2・5%増)だけだった。
それでなくてもこのエリア(追分ソーランライン)は通過型で、奥尻を除いては滞在宿泊率は低い。アクセスの悪さは道内一と思われるが、その分、素朴で、浜文化のよさが残っている。「桧山」という括り自体が崩壊しかけているが、行くとなかなか味があるところ。地味だがそのよさをどうやってPRするか。カギとなるのは宿泊施設であろうか。いい温泉もあるが、泊まりたい宿が無いのが桧山の泣き所だ。
桧山地方の観光客激減、通過型からの脱皮には魅力ある宿が必要
桧山支庁は2日、本年度上期(4―9月)の管内観光客入り込み状況(速報値)を発表した。入り込み総数は88万3400人で、前年対比は11・2%減、実数でも11万1800人と大幅に減少した。同支庁は「観光客の大半はマイカーで管内入りしている。(12/4付 函館新聞)上半期や夏季の道内観光入込み数は各地とも減少している。特にドライブ比重が高いエリアではその影響が出ている。しかし、減少理由としては燃料高だけではなく、恒常化した低落傾向であり、ガソリンが安くなっても増えることはないであろう。
桧山地域の町別では、江差町38万300人(前年同期比8・4%減)、上ノ国町6万2600人(同18・8%減)、乙部町10万6400人(同19・8%減)、奥尻町3万4000人(同7・1%減)、今金町3万3300人(同7・2%減)、せたな町18万1600人(同15・%減)と軒並み減少。管内7町で増加したのは厚沢部町8万5200人(同2・5%増)だけだった。
それでなくてもこのエリア(追分ソーランライン)は通過型で、奥尻を除いては滞在宿泊率は低い。アクセスの悪さは道内一と思われるが、その分、素朴で、浜文化のよさが残っている。「桧山」という括り自体が崩壊しかけているが、行くとなかなか味があるところ。地味だがそのよさをどうやってPRするか。カギとなるのは宿泊施設であろうか。いい温泉もあるが、泊まりたい宿が無いのが桧山の泣き所だ。
