ばんえい競馬や道内ローカル競馬場巡りなどを新しい観光資源にできないか
2010年06月21日掲 載
ばんえい十勝は19日、ナイター開催が帯広競馬場で開幕、“夏の陣”がスタートした。イルミネーション、カクテル光線で照らされたコースをばん馬が疾走して、道内外からのファンを魅了。日没前のレースでは、同競馬初の一口馬主所有馬シルクタロー号(牡2歳、松井浩文きゅう舎)がデビュー戦勝利を飾り、本州から同馬主らが歓喜した。(6/20付 十勝毎日新聞)
北海道名物の「ばんえい競馬」も帯広だけとなった。かつては岩見沢・旭川・北見でも開催されていたが、減り続ける売上げと観客に大幅リストラを断行した。このままでは「北海道遺産」でもあるばんえいが危機だと、現在主催する帯広市や組合などが積極的にプロモーション活動を行っている。
4年前にばんえいを舞台にした映画「雪に願うもの」を見て拙サイトでも紹介した。佐藤浩市演ずる厩務員と一度は捨てた故郷に舞い戻ってくる弟役の伊勢谷友介の不器用な対峙と兄弟愛をばんえい競馬の厩舎を背景に描いた作品だ。多少はばんえいの宣伝にもなったかと思ったが本体へのプラスにはならなかった。
だいぶ前に岩見沢でばんえいを見たことがある。管理人はギャンブルはやらないが、北海道の伝統文化なので足を運んでみた。初めて見るローカル競馬場、なかなか味がある。最初はルールもわからず、馬がムチ打たれて、悲鳴をあげて障害を登るという先入観があり、これは末端のギャンブルだと思っていたが、見出すと奥が深い。騎手への比重が高く、お客さんは馬と共に移動をする。馬券の種類も多く、ギャンブルとしても面白い。知っている競馬とは全く異質なものであり、北海道開拓の歴史が見えてくるような気がしたものだ。
このばんえい競馬、最近では十勝観光のオプションに組み込まれている。道外発のパックツアーでも数は少ないがある。ばんえい競馬の観戦も「体験型観光」のひとつであり、産業観光、北海道遺産の体験とも云える。それほど難しく考えなくても、北海道らしいイベントではないであろうか。
ばんえいではないが、19日に函館競馬場の大改修が終わり、2年ぶりにレースが開催された。3万人収容できるようになったが、夏の中央競馬開催も実は隠れた観光資源なのだ。競馬ファンが涼を求めて函館・札幌へやってくる。中央競馬開催の観光への効果は数字化されていないが相当なものであると思う。
現在、中央競馬以外の公営ギャンブルは全国的に存亡の危機に近い状態だ。中央でも売上げをかなり減らしている。夏のこの時期、ばんえい競馬や新装なった函館競馬場、また長閑な門別競馬場などは観光的なポテンシャルもある。国と道で管轄は違うが、「地方競馬観光」を共同でアピールしてみたらどうであろうか。
昔、地方競馬巡りをする趣味の人も多かったようだが、今では地方の競馬場も減っている。観光としての「公営ギャンブル巡り」が認知をされれば、底打ちへの期待ができ、それは地方自治体の歳入アップにつながる。
石狩市と当別を巡る東京発のツアーが実施、札幌広域圏の魅力をアピールできるか
2010年06月09日掲 載
石狩市と石狩管内当別町を巡る初の東京発着の観光ツアーが今月から実施される。知られざる石狩と当別の観光スポットを道外の人に知ってもらおうと、両自治体が中心となって観光コースを立案した。観光関係者らは「首都圏に知人がいる人はぜひ、このツアーをPRして」と呼びかけている。 (6/8付 道新)
このツアーは「石狩管内8市町村でつくる「さっぽろ広域観光圏推進協議会」の事業の一環で、中央バスの旅行会社「シィービーツアーズ」が春、夏、秋、冬の4回、実施するというもの。
道新記事によるとツアーは、『初回は「春の道央周遊 花めぐり、ぶらりさんぽコース」として25日から2泊3日の行程。初日は支笏湖周辺観光だが、2日目は石狩の本町地区散歩、魚醤(ぎょしょう)工場、地ビール工場の見学、石狩浜の散策、石狩川クルーズ体験など。3日目は当別のレクサンド記念公園散策、ふれあい倉庫での買い物などを経て、江別のセラミックアートセンターを見学』。
そして、『2回目は「夏の道央周遊 山の幸、海の幸まんきつコース」として7月9日から2泊3日で行われる。初日は石狩本町地区を周遊。2日目は当別で日本一の亜麻畑を見学、ふれあい倉庫を経て、浜益でウニ丼を食べたり、サクランボ狩りなどを行い、厚田の恋人の聖地などを散歩。最終日は北広島のアウトレットでの買い物が組み込まれている』とある。
このツアー、まだまだ全国的には知られていない隠れたスポットをコースに選択している。たとえば1回目では石狩の旧市街散策から石狩川のクルーズ体験、江別のセラミックアートセンター見学など札幌近郊の普段体験できないプログラムが組まれており、変化のある面白いコースに仕上がっている。
今回のツアーは、観光庁が進める「広域観光事業」の一環であり、札幌一極集中の観光形態を変えて、2泊以上の滞在型にする目的があるが、もうひとつの狙いとして、「お試し移住」や「デュアル・ライフ」(二居住生活者)希望者を石狩や当別に呼び込みたいという地元の考えもあるであろう。
料金は両ツアーとも一人9万9800円(2人1室)とかなり高めである。良質なツアーだと管理人は思うが、集客となると不安だ。ひとことで言って、知名度が低すぎて、どういう人たちが申込むのか読めない。このようなツアーを道外(特に大都市圏)へどうやって告知をするか、またその魅力をどうやってPRするかなど課題が残る。現在は行政主導の実験段階であるが、商業ベースに乗せることができるのか注目である。
国が推進する広域観光圏事業についてはあらためて触れたいと思う。
複合的効果が期待できる道内「ワインツーリズム」
2010年05月31日掲 載
ソムリエと一緒に道内各地のワイン醸造所(ワイナリー)を巡るワインツーリズムが人気だ。道内の産学官でつくる「北海道ワインツーリズム」推進協議会は本年度、富良野や奥尻などツアー対象地域を拡大。地産地消と観光を結びつけた新しい旅行スタイルとして北海道観光の柱に育てる方針だ。 (5/27付 道新)
先日の拙ブログで大通公園に道内ワインが一同に介したイベント「ワインガーデン2010」を紹介した。現在、道内には14のワイナリーがあり、品質の向上や取り扱い品種も増えている。「ワインツーリズム」は消費者が産地を巡るもので、ワインの試飲、ブドウ栽培の見学、地域のレストランで食事を楽しむなど道産ワインの普及を図ろうというもの。体験型観光の一メニューでもあり、参加しやすいテーマである。
推進協議会は道内ワイナリーや旅行会社、自治体関係者が昨年4月に設立した。ツアーは今年で2年目。昨年はワイナリーが集まる空知管内と小樽市で計6回開催。募集後まもなく定員に達するツアーもあり、累計約200人が参加した。
たとえば今月20と27日に開催されるバスツアーでは、岩見沢市の「宝水ワイナリー」、浦臼町「鶴沼ワイナリー」、「歌志内太陽ファーム」を訪問する。貸切バスなので飲酒を気にすることなくワインが楽しむことができる。
道内のワイナリーは空知、それも旧産炭地に多く、ワイン観光により、空知近傍における生産者と消費者とを結びつけることで、「観光」国内入込客数の堅実な増加 、副次的な商品購買による小売側の利益拡大、また併せて「宿泊型観光」のメリットを道内で最大限享受できるような工夫を行うことにより、リピーターの増加、さらには「短期移住」「農業従事のための定住」などへの期待が懸かる。(傍線部分北海道開発局資料ワインツーリズムより抜粋)
また、ワインのほか、日本酒蔵元も石狩・空知管内周辺には10ヶ所程度あるのでこちらもワインツーリズムと同様な効果が期待できる。
ワインや日本酒などを活用した観光が、他の地域特産品と結びつくことで、地産地消やスローフードといったテーマがもっと身近で、具体的なものになるのではないかといった面での期待もある。
真冬のバード&アニマル体験クルーズを実施する歯舞漁協の取組みに注目
2010年02月17日掲 載
バードウオッチングのメッカを目指す根室市と同市観光協会は、少人数ながら来根しているツアー客らに手応えを感じている。13、14日に開かれる「ねむろバードランドフェスティバル2010」に前後して初の道外ツアーも実現、愛好家の人気を集め始めている。市内の歯舞漁協が冬期間限定で運航するクルージングも、愛好家を引きつけている要因のようだ。(2/13付 釧路新聞)
冬の根室は知られざる野生の王国だ。バードウオッチングは国内の約600種のうち3分の2を観察することができる風連湖・春国岱があり、最近では根室市や支庁がファンの多い欧州まで出かけてプロモーションに努めている。また、2年前からは「根室バードフェスティバル」を開催しており、少しずつであるが野鳥の王国・根室が浸透して来ている。
また、根室市の歯舞漁協では歯舞漁港から納沙布岬・貝殻島中間点へ鯨・ラッコ・イルカ・流氷などのウォッチングが楽しめる観光船を11月から4月にかけて運航している。このクルージングでは多くの野鳥を観察でき、知床でさえまれな「ケイマフリ」という珍鳥も容易に観察できるそうだ。ロシアが主張する国境近くまで行くことが可能であり、流れる流氷が押し寄せるこの時期、このクルーズ船は魅力的である。
根室のバードウオッチングや観光船、まだまだ知られていない。網走や紋別の流氷船のようなマスツーリズムには組み込まれておらず、観光化されていない冬の道東を満喫することができる。今後も暫くは、知る人ぞ知るが続くであろうが、北海道ファンを自認する方には是非おススメのコースである。クルーズは所要時間、料金は3千円と手頃で、流氷船より安い。
ちなみにこの歯舞漁協、早い時期からインターネット通販に力を入れたりと道内の漁協の中では先駆的な組織である。漁協レベルが主催するクルーズはありそうでない。根室では以前根室港から尾岱沼までの観光船を運航したことがあるが、乗客が集まらず早い時期に撤退しているので、是非定着してほしいものだ。
また、根室では落石漁協が自らフットパスをつくるなど目立たないが、観光客誘致に向けた地道な取組みをしている。今後も漁協の動きを注目して行きたい。
【参考】歯舞漁協公式HP
矛盾の多いアウトドア資格認定制度
2009年06月24日掲 載
道は22日の定例道議会で、道が独自で設けたアウトドアガイドの資格認定制度の見直しに向け、有識者による検討組織を設ける方針を示した。2002年度から導入したが、取得者や資格更新者数が低迷しているため。6月中にも道内のアウトドア事業者や旅行会社、大学の有識者らで構成する検討会を開く。(6/23付 日経新聞北海道版)
アウトドア資格認定制度は、山岳、自然体験、カヌー、ラフティング、乗馬の5分野の資格から成り立っている。ちょうど知床の世界遺産登録・エコツーリズム・体験型観光などの追い風もあり、堀知事の時代に提唱された制度だ。
この制度、初年度は189人が取得2008年度は36人、更新は2年毎だが2008年の対象者は75%に留まっており、有資格者は372人と道内ガイドの3割程度という。
当初、事業者の質を明らかにさせ、制度の目的を①利用者の利益の増進②アウトドア産業の健全育成③北海道の自然環境の保全-この3点に置いた。さらに認定を得なければ経営できなくなるというものではなく、排他的なものとしないと謳っている。
しかし、実際のところ資格が無くてもガイド業が出来る。授業料が16000円と高額である。資格内容(想定レベル)が杓子化され過ぎている。資格を優遇する具体策はいまだにはっきりしないなど課題も多く、受験者の減少にともない運営が厳しくなっていた。
低迷の最大の原因は有資格者への優遇策が明確でないのが大きいのではないか。高額な授業料を払い、2年毎に更新をしなければならない。
本来、アウトドアは自由な印象をもつもので 道が資格を推奨して高額な授業料をとっているというのは どうも納得がいかない。資格があると云って、仕事がまわってきたり、給料が上がる訳ではない。当初、アウトドア認定制度は、特定地域での有資格者のガイドを義務付けや、旅行商品に有資格者を優先的に登用させるなど検討されていたようだが、その発想自体、少しおかしいような気がする。
一時期、道は宿泊施設の格付けを考えていたが、それと相通ずるものがあり、アウトドア資格に関しては、何らかのガイドライン作成(安全対策・装備・人員など)は必要だが、優先的に仕事を回すような発想は行政がするべきものではないと思う。
アウトドアは自由な発想で生まれてきたスポーツである。もっと大らかなものであってもいいのではないか。むしろ、旅行会社に安値で叩かれても競合が多いため、提供せざるを得ないような釧路川のカヌー下りのように、アウトドア観光にはもっと現実的な問題が存在することを有識者会議では討議すべきである。
十勝川温泉で農業体験ツアーを実施、温泉ホテル&農業の組合わせに意外性
2009年06月03日掲 載
十勝管内音更町の十勝川温泉で自然体験ツアーを手掛ける十勝ネイチャーセンター(同町、山本博社長)は6月下旬から、旅館やホテルの宿泊客が近隣の農家で農産物の収穫を体験できるツアーの販売を始める。観光振興で、全国有数の畑作地帯にある温泉街と農家が連携するユニークな試みといえそうだ。(6/1付 日経新聞北海道版)
このツアーの名称は「手ぶら農業体験」。どこかで聞いたことがあるようなネーミングだが、十勝川温泉の宿泊客を対象に、農家の指導を受けながらトマトやジャガイモ、キュウリ、トウモロコシ、ナスなどを収穫するもので、9月下旬まで実施される。
1日に付き8人前後の受け入れを想定し、7月下旬から8月上旬の小麦の収穫時期にはコンバインの試乗なども別料金で体験できる。
十勝地方は体験型観光ではさきがけ的な地域だ。熱気球や牧場体験などは80年代から行なっていたが、体験型観光は全道(全国)に広がり、今やメニューの差別化が難しくなってきている。今回の農業体験は、十勝川温泉に居を構える十勝ネーチャーセンターが実施するが、温泉宿泊者限定というところがユニーク。温泉と農業は接点がないようだが、宿泊施設とより強固な連携が取れれば裾野が広がり、着地型ツアーとしての可能性も見えてくる。
十勝川温泉は年間50万人弱が訪れるが、観光客数は減少傾向にある。農業体験が救世主になるであろうか。
標津を全国区にしたANAの秋鮭釣りツアーが今年から白糠の茶路川でも開催される
2009年05月13日掲 載
白糠町内の茶路川で毎年秋に実施する「サケ・マス有効利用調査」を活用した「サーモンフィッシングツアー」が、全日空(ANA)の旅行ツアーに初めて登場する。今年は9月5日に「第3回日本サケ釣りサミットin白糠」の開催が決定した。(5/10付 釧路新聞)
サーモンフィッシングはサケ・マスの捕獲調査を目的に、採捕従事者としての事前登録が必要だ。ANAでは旅行商品「スカイホリデー」の中で、10年ほど前から標津町忠類川でのツアーを開催し、釣りファンに好評を博していた。
標津町は「サーモンパーク」に代表されるように鮭で街づくりを行なっているが、フィッシングツアーの登場は一部に限られていたものを全国区にした。
今シーズンは、白糠町の茶路川でもツアーが催行される。ツアー申し込みは7月1日から開始。同日から調査の採捕従事者登録も行われるので、参加希望者は事前のツアー申し込みとは別に登録が必要である。なお、ツアーはANAのダイナミックパッケージからも申込みができる。
サーモンフィッシングができる箇所は限られている。道内では上記2ヶ所のほかに、浦河町の元浦川、石狩市の浜益川のみである。
管理人は釧路川の渓流釣りに行ったことがあるが(幻のイトウがいる)、サーモン釣りの経験はない。太平洋の波音を近くに聞きながら、海から遡上したばかりのサーモンやマスを狙うのは北海道ならではの醍醐味だ。
■茶路川サケマス釣獲調査
釣獲方法:ルアー・フライ・えさ釣で、すべてシングルフック
釣獲数: 一人一日5尾まで
料金 :シーズン利用券14,000円
3日利用券(大人6,000円)・1日利用券(大人2,500円)・子供(中学生以下):無料
下川町のエコ&ヘルス・ツーリズムには注目だ
2009年04月06日掲 載
森林療法を採り入れたエコツーリズムを展開する特定非営利活動法人(NPO法人)の「森の生活」(上川管内下川町)は宿泊事業を始めた。下川町営宿泊施設の運営を受託したほか、来年1月からは民間の旅館経営にも乗り出す。今後は森林療法と宿泊を組み合わせた旅行プランなどを開発。遠方からでも訪問しやすい環境を整え、旅行客増につなげたい考えだ。(4/4付 日経新聞北海道版)
スキージャンプと林業で知られる下川町は地域づくりではかなり頑張っているマチだ。だいぶ以前にはミニ万里の長城をつくり、アイスキャンドルも下川が発祥ではなかろうか。移住事業にもかなり前から取り組んでいる(団塊移住ではない)。
最近は森林資源を活用した体験型ヘルスツーリズムに力を入れているが、以前テレビで見た時、行ってみたくなる気にさせるような魅力的なメニューであった(魅力的な健康体験型観光は少ないと思う)。
「森の生活」では、下川町の指定管理者制度を活用し、町営宿泊施設「森のなかヨックル」の運営を受託したほか、町内唯一の老舗旅館「牧村旅館」も現在のオーナーと共同経営することになり、新女将を一般公募した。
今後、どんな展開を見せてくれるか注目である。
弟子屈町で着地型の旅行会社が設立、地域観光の一体化への期待
2009年03月29日掲 載
釧路管内弟子屈町の川湯温泉の旅館が中心となり、自然体験ツアーなどを企画する旅行会社を4月1日付で設立する。大手旅行会社のツアーでは体験できない地元ならではの旅の魅力をアピールする。道東を訪れる観光客が落ち込むなか、自ら集客に取り組み、地域の活性化につなげる。(3/25付 日経新聞北海道版)
会社名は「株式会社ツーリズムてしかが」と云い、地域限定ツアーなどを実施できる第3種旅行業の免許を取得する。免許取得に必要な400万円の資本金を確保するメドが立った。温泉旅館や経営者のほか、アウトドア体験の事業者や農家なども出資して、町内が一体となって新会社をサポートする計画だ。
弟子屈町は川湯温泉・屈斜路湖・摩周湖・摩周温泉(旧弟子屈温泉)など観光エリアが幾つかに分散しており、それぞれで協会や組合を持ち、ホームページなども別個なものをつくっていた。観光資源に恵まれている弟子屈町であるが、オール弟子屈としての一体感が乏しく、観光集客においても無駄が多かったはずだ。
今回の旅行会社事業では摩周湖の星空を眺めるスターウオッチングなどの自然体験ツアーが柱。町内を巡るツアーの企画・販売、宿泊のあっせん、ジャガイモ、カボチャ、アスパラガスなど農産物の販売も計画するなど弟子屈町全体を活用して、地域活性へつなげようというのが狙いだ。
また、別個であったホームページの一本化も予定しており、これまで観光地名が先行し、印象が薄かった弟子屈町のイメージアップを図りたいところだ。
着地型ツアーに関しては、近隣エリアでは阿寒湖、斜里町などが先行している。また、現地発のツアーは市場実績に乏しく、これからの旅行産業である。
地域のホテル・旅館や観光産業従事者がどこまで理解を示し、バックアップ態勢を取れるかがカギである。また、大手旅行会社のパックツアーとの棲み分けやコラボレーションも必要だが、手数料が高い大手ツアーに組み込むのは現状では得策ではないかもしれない。
移住者も多く、ロングステイにも適してるいる町なので、これまでの1泊通過型観光地からの脱皮を新会社を活用することで実現してもらいたい。
