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「大人の休日パス」がスタート 12,000円で行ける函館がなくなり金沢へ流れそうな今回のパス

2012年01月12日掲 載

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今日12日から恒例の「大人の休日倶楽部パス」が始まった(1/12-1/24)。このパスについてはこれまで何度も紹介しているので詳細は省くが、JR東日本の50歳以上の「大人の休日倶楽部カード」会員向けのもので年2回実施される。昨年からルールが変わったので簡単に変更点を紹介する。

■改正前 JR東日本+北陸(JR西日本)+函館まで3日間乗り放題で12,000円

■改正後 5日間コース JR東日本+JR北海道全線乗り放題 23,000円 4日間コース JR東日本+北陸(JR西日本)乗り放題 15,000円

これまで12,000円で行けた函館が23,000円となった。有効日数やエリアは広がったが実質上の値上げである。これまで「大人の休日」が実施される度に函館では「特需」が発生したが昨年のルール変更以降は客足が増えず、観光関係者をがっくりさせた。新幹線を使って往復12,000円で函館まで行けるという値頃感が魅力であったが、それが無くなったので今回も期待できないであろう。

実際、「JRサイバーステーション」で予約状況を調べても東北新幹線や「白鳥」は週末でも「◎」であり、函館市内の宿泊も空いている。4日間コースでは青森まで来れるが、東北新幹線の空席状況から見ると、こちらも売れていないようである。

この5日間でJR北海道全線乗り放題であるが、首都圏から行く場合、往復鉄道だとそれほど遠くへ行けない。道東や道北方面の旅行は可能であるがスケジュール的にはかなりハードとなる。行き帰りのどちらかに「北斗星」や「カシオペア」を使いたいところだが、運賃のみの有効であり、特急券と寝台券は別途購入なのでプラス1万円以上はかかってしまい面白みがない。また、「はやぶさ」も運賃のみ有効であり、制約が多いのだ。

また、1/24までの有効期間だと流氷観光や冬のイベントなど冬期観光シーズンに突入する前に当たり、観光列車や流氷船、観光バスが運行されていないものが多い。

この金額であれば北海道へは航空機パックツアーで行くであろう。

有効期間の延長や寝台利用Okなどの条件緩和をしない限り、このパスで北海道観光をする者は少ないと見る。

以前、一般の企画きっぷで販売されていた「ぐるり北海道フリーきっぷ」は5日間有効で北斗星ソロ個室が利用できて5日間で約35,000円、7日間で42,000円であった。「青森函館フリーきっぷ」も「あけぼの」のソロ個室が利用できて約28,000円であったが、それらのきっぷと料金的に殆ど変わらず、寒い時期にわざわざ東北・北海道旅行をする動機付けにはならないであろう。

 

今回のパスでいちばんお得なのは「北陸」である。上越新幹線経由で福井まで行けるが、片道13,000円はするのでこの15,000円は格安である。JRサイバーステーションで週末「はくたか」(越後湯沢-金沢)を調べてみたが、午前中は「△」が多く、大人の休日利用者が多いのではないか。金沢市内の週末のホテル予約状況も調べてみたが、各サイト共にかなり埋まっている状況だ。

昨年までの函館が今年は北陸にシフトをしたと言ってよいと思う。北陸観光は昨年夏以降、好調であったと聞く。北陸新幹線効果もあるかもしれないが、今冬は北海道ではなく、北陸に「大人の休日」客が流れそうである。

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1/14(土)乗車で検索 普通車がすべて空席の「はやて」と△が目立つ「はくたか」

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19-22歳はリフト無料の「雪マジ!ふくしま」 さらに動機付けに繫がるプロジェクトへの期待

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昨年暮れに今年19歳は全国80ヶ所以上のスキー場のリフト代金が無料となる「雪マジ!19」プロジェクトについて拙ブログで紹介をした。

この企画に連動するかたちで、福島県内の全スキー場で20歳から22歳を対象にリフトが無料となる「雪マジ!ふくしま」を実施している。「雪マジ」プロジェクトは、「じゃらんネット」が企画運営をしているが、特集ページより会員登録の上、ゲレンデで『会員番号』と『写真付身分証明証』を提示すれば何度でも利用ができる。

この「雪マジ19」と「雪マジ!ふくしま」を併用すれば、19歳から22歳まで、殆どの大学生世代は県内のリフトが無料で楽しめることになる。

これは福島を応援する意味でもとてもよい企画であると思うが、「リフト無料」だけでは少々インパクトに欠けると思う。それはまだまだスキーが初心者にとって手軽な料金と云えないからだ。

たとえば、首都圏からクルマを利用せず、道具も持たずにゲレンデへ行ったとしよう。東京駅から新幹線で約80分、もっとも近いと云われる新潟県のガーラ湯沢へ行くとすると、新幹線代が片道約6,500円x2、一日券が4,500円 、スノボー・スキーセットが7,500円 ウエアセットが2,600円 、さらにレッスンを受ければ半日3,500円、一日で5,500円かかる。 JRが発売しているリフト券付きの日帰りきっぷを買えば11,900円と多少安くなるが、どちらにしても2-3万円が日帰りでもかかってしまう。リフト代がかからなくてもかなりの額である。

今の若者の小遣い額から考えるときつい金額である。

管理人はビキナーを対象に往復交通費、レンタル、レッスン込みで1万円でお釣りがくる程度のパック商品を作りたいと思う。

JRは無理だが、往復貸切バスを利用すれば、原価3千円程度で済むはずだ。レンタル料金はスキー場によってかなりのバラつきがあるが、実はスキー場側にしてみればいちばん儲かるのがレンタルであった。「あった」と書いたのは、利用者が頻繁にいることが条件であり、今は違う。もし、まとまった利用者があれば、格安料金でも利益はそこそこ出るはずである。道具・ウエアーメーカーの協力があれば問題はなく、道具・ウエア併せて2千円程度で可能ではないか。問題はレッスンだがこちらも人が増えれば安くでき、開店休業から脱することができる。半日レッスンも半額程度の1-2千円程度にすれば、交通費+レンタル+レッスンを併せても6-7千円程度である。これにリフト代や昼食代を乗せて9千円程度で販売をすればどうであろうか。

単独で行うよりは、今回の「雪マジ」の幹事であるリクルート社のようなものが存在すると効果が高まる。ガーラに行けば3万円だが、こちらは1万円以下である。

スキー場の中心顧客は20代であり、来場数ベースでは全体の55~65%。30代前半までを入れると65~75%だそうである。20代前半を集中的にプロモートすることがスノーリゾート復権の道標であろう。

最後に福島のスキー場は管理人がスキーを覚えた場所で、中高の合宿で毎年行っていた。猪苗代であるが、それがきっかけで県内のスキー場は各地訪れた。裏磐梯、猪苗代リゾート、箕輪など行ったが、首都圏からJRでも近く、特に磐梯エリアはリゾート法に適用された地域なのでゴージャスなホテルも多い。

19-22歳に限らず、福島のゲレンデを訪れていただきたい。

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男女別の口コミホテルランキングで湯の川プリンスホテルが女性部門1位に

2012年01月09日掲 載

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旅の口コミサイト「トリップアドバイザー」が昨年暮に「男女別 日本のベストホテルランキング2011」を発表した。これは、2010年12月〜2011年11月の1年間に投稿された口コミの中から、国内の旅館・ホテルに対する星評価(5段階)や投稿数をもとに、男女別に集計したもの。その結果、第1位は、男性がホテル「日航アリビラ ヨミタンリゾート沖縄」(2年連続、女性で10位)女性では「湯の川プリンスホテル」となった。

同じテーマの記事はちょうど1年前の拙ブログでも紹介した。その時は「ラビスタベイ函館」が男女共に上位を占めた。

今回の調査では、「湯の川プリンスホテル」が女性部門の1位となっているがこれは驚きである。「トリップアドバイザー」の投稿数や集計方法など詳しいことはわからないが、昨年のデータを見る限り、「参考程度」と考えた方がよい結果である。サンプル数が少ないのではないか。

北海道勢はこのほか、「ラビスタベイ函館」が男女とも13位、「ホテルノイシュロス小樽」が女性12位、「ベストウェスタンホテル札幌中島公園」が男性16位、「JRタワーホテル札幌」は男女とも18位にランキングされている。

ラビスタは順位を落としたが根強い人気がある。管理人の周囲でもここの評価は高く、特に女性客に人気があるが、旅慣れ、目が多少肥えた人たちにも人気があると思う(合理的でよく出来ており、共立メンテナンスはすごい)。13位のノイシュロスは客室露天やエステの人気が高いリーズナブルなリゾートホテルである。管理人も支配人と親しかった関係もあり3回泊まっている。ここのフレンチは好みが分かれると思うが好きな味である。

ベストウェスタンはビジネスホテルだが客室が大変広い。最低でも30平米はあり、市内のシングルルームではもっとも広いクラスではないであろうか。ススキノに立地し、出張には最適だ。

最後に湯の川プリンスホテルであるが、湯の川の中では評価の高いホテルである。いち早く導入した客室露天や食事には定評がある。しかし、1位というのは?だが、今回ランキングされたホテルの特長として、景色がよく、展望や客室露天風呂がある、また、朝食が充実しているなどの共通点もある。

参考までに主な宿泊予約サイトごとの総合評価を紹介しておく。各サイトの利用者層が異なり、その違いが数字にも出ているが、管理人の評価は一休にいちばん近いであろうか。

湯の川プリンスホテル:楽天(4.59)・じゃらん(4.7)・るるぶ(4.5)・一休(4.3)

ラビスタベイ函館:楽天(4.64)・じゃらん(4.7)・るるぶ(4.5)・一休(4.5)

ホテルノイシュロス:楽天(4.29)・じゃらん(4.5)、るるぶ(4.4)・一休(4.5)

JRタワーホテル札幌:楽天(4.53)・じゃらん(4.6)・るるぶ(4.5)・一休(4.3)

ベストウェスタン中島公園:楽天(4.66)・じゃらん(4.6)・るるぶ(4.5)・一休(4.9)

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プロが選ぶ業界紙の全国温泉ランキングで北海道が大幅に後退

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寒さは日々厳しくなるだけに、休日ぐらい温泉でホッと温まりたいもの。そんな湯めぐりに役立つ国内の温泉ベスト100をこのほど、観光業界の専門紙が発表した。旅行会社のプロが投票、今回で25年目を迎える伝統のランキングだけに信頼性は十分。草津温泉(群馬)が9年連続の1位を達成したほか、東日本大震災の影響が思わぬ土地に異変を及ぼすなど興味深い結果となった。(1/7付 ZAKZAK夕刊フジ

「にっぽんの温泉100選」は拙サイトでも度々、記事を紹介している業界紙「観光経済新聞」が旅行会社やネットエージェントにはがきで投票を依頼するもので、1987年にスタートした歴史ある調査である。

業界紙が選ぶランキングは、利用者とプロの視点にズレが生じることがあるが、このランキングに登場する温泉名を見ていると「適正」といってよいのではないか。

1位草津は昨年と変わらず2003年から9年連続のトップ。さすがであるが、首都圏から近いという地の利もあるであろう。昨年2位であった登別は3位に後退、昨年3位の湯布院が入れ替わり2位に入っている。

北海道勢は全体に退潮が目立つ。湯の川(18→39位)、定山渓(40→62位)、洞爺湖(48→73位)も大幅ダウン。それ以外にも十勝川(17→23位)、阿寒湖(36→41位)、層雲峡(67→72位)である。ちなみにアップはウトロ(62→58位)のみであり、川湯(48位)が現状維持である。

ダウン幅の大きい洞爺湖・湯の川・定山渓は大型ホテルが多く、団体需要が大きい。震災による外国人客激減により、インバウンド依存の高かったこれらの温泉地は評価を下げている。仮に震災がなかったとしてもアップはなかったのではないか。

上位にランクされている草津、湯布院、黒川などは温泉街など全体的に雰囲気があるが北海道の温泉地はここはいちばん弱い。カラカミ観光の経営危機を見ても、これまでのビジネスモデルの限界が見える。外国人観光客も国内団体客が外国に変わっただけで、やっていることは同じである。

また、道内ではないが、伊豆の退潮も目立つ。たまたま先日、伊豆の温泉関係者と話す機会があったが、稲取や熱川、下田などの温泉地は20年前の三分の一近くまで減っているようである。その理由は複合的であるが、バブル期の思考から抜け出せなかったのではないか。草津と伊豆の違いも検証してみると面白そうだ。

今後もイノベーションが出来ない温泉地は衰退が続くであろう。

【参考】観光経済新聞社「日本の温泉100選」PDF資料

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網走・斜里・羅臼の各観光協会が流氷情報をツイッターでリアルタイムに発信

2012年01月04日掲 載

流氷情報をリアルタイムに発信─。知床羅臼町観光協会と知床斜里町観光協会、網走市観光協会の3団体は、インターネットの簡易ブログ「ツイッター」上に専用ページを開設し、網走沖から羅臼沖にかけての流氷の動きを随時提供する「流氷なび」を1月から本格的に運用する。地元観光関係者は「冬の観光シーズンに向けた期待のツール。流氷情報を知る新たな形になるのでは」と期待を込めている。(1/4付 釧路新聞

冬の北海道観光にはなくてはならない流氷だがその情報を得るのが意外に難しかった。

紋別市や網走市などの観光協会や流氷船会社などのサイトからの情報のほか、管理人がよく利用するものとして、海上保安庁のHP「海氷情報センター」や札幌管区気象台のものがあった。

それぞれの情報には長短があり、地域サイトでは海域全体の流氷の動きがわからず、たとえばどのあたりに接岸し、氷の厚さなどの総合情報が届かなかった。また、海上保安庁などのHPでは全体は把握できても性質上、地域ごとの詳細な情報がわからないなどの問題があった。何より、サイトの更新が一日1回程度なので、気象条件で一晩で接岸、消え去るその動きを把握することが出来なかった。

今回の「流氷なび」はツイッターを使い、各地の流氷の動きがほぼリアルタイムでわかるので前述した問題点もかなり解消されそうである。最近、スキー場のHPでは積雪情報のほか、ツイッターでゲレンデ状況を逐一レポートしてものが多く、非常に便利になった。ケースは違うが、釧路の夕陽も毎日ライブでブログ、youtube、ツイッターなどでレポートしている。

 

また、広域で情報を一元化できる意味も大きい。ひとくちに流氷といっても地域によって見どころは異なる。釧路新聞によると 「網走は、高密度な流氷群の中を砕氷船オーロラ号で突き進むダイナミックな観光を売りとする。一方で、羅臼は、流氷の上にたたずむオオワシやオジロワシたちを観察する氷上クルージング、斜里は、流氷に直接触れられるアクティビティー「流氷ウォーク」がそれぞれ定評だ。」とあるように知られていない楽しみ方もある。

同じ知床のウトロと羅臼でも流氷の形態も異なる。3地域以外にも北の稚内方面と南の根室方面では流氷の風景がかなり異なる。管理人は春先、根室海峡に流れ込む動く流氷を納沙布岬付近で見たことがあるが感激をした。昔、稚内で流氷船(ふつうのフェリーを使用)に乗った時はポッカリ浮いた氷の間を行き来し、網走の流氷船は厚い氷の中、醍醐味を味わえた(紋別のガリンコ号は乗船機会なし)。同じ流氷といえど楽しみ方も大きく異なる。

 

これまで流氷観光と云えば、砕氷船での見学が殆どであり、一度きりというケースが多かったのではないか。最近では国内客は減少傾向にあり、砕氷船の利用客も外国人依存であった。流氷観光は「雪まつり観光」同様、閉塞状態にあったと思う。

物見遊山の典型であった流氷観光が情報発信の拡充により、新しいものになることに期待をしたい。リピーターの呼び込みや冬季の滞在型観光の拡充などに繋げてもらいたいと思う。

なお、流氷サイトでは「流氷ナビ」とは別に民間の情報サイトとして「流氷サイト」を発見した。

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ウィラーが路線バス事業に参入 今年はバス業界にとって激動の年となる

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ツアーバスの最大手・ウィラー・エクスプレスが12月22日から大阪・南港の3フェリー・ターミナルと都心部を結ぶ路線バス事業に参入した。大阪南港には3つのフェリーターミナルがあるが、今回、新規路線として運行を開始する高速バスは、大阪梅田・京都駅と各フェリーターミナルをつなぐもので、フェリーの発着にあわせ1日最大6便運行する。

ウィラーが初めて乗合バス事業に参入した。このニュース、地味なようだが、バス業界にとってはエポックになりそうである。これまで都市間ツアーバスが専門のウィラーであったが、「高速バス」とは云え路線バス事業への初参入である。

実は2012年度は高速バス業界にとって激動の年になりそうなのである。今春に道路運送法が改正されるが、新法ではツアーバスと一般路線バスの境目がなくなり、ツアーバスも一般路線バスと同じ旅客運送事業にまとめられることになる。

新法では乗合免許で運行されている定期路線の高速バスと旅行商品として運行されているツアー高速バスが同じ条件で走ると考えてよい。市場がどうなっていくかについては、別の機会で述べたいが、ツアーバス業界に関して云うと大手による淘汰が進むであろう。特にウィラーのようなリーディングカンパニーはいっきに攻勢に出てくるはずである。そのひとつが今回の路線バス事業への参入と考えてよい。

法の境目がなくなることで、これまで地域で独占してきた路線バス事業者の営業エリア内にウィラーなどのツアーバスが参入できるようになる。既に高速バス部門に於いて、路線事業者と業務提携を進める動きは各地にあるので路線バスへの参入も可能性ありと見る(採算性が合えばであるが)。

これまで路線事業者は一般路線バスの赤字を高速バスで補っていた。しかし、ツアーバスの台頭により、それも厳しくなり、路線からの撤退やツアーバス側との共同運行をしているところもある。今後、業界の既成概念を覆すような形態が登場するかもしれない。

 

また、今年はLCC元年である。既にウィラーでは海外のLCCと提携を結んでいるが、今後、LCCと高速バスを絡ませた商品も増えてくるであろう。ウィラーではフェリー会社や私鉄の一部など公共交通機関との提携を急速に進めている。「ウィラーバス」をベースに他の公共交通機関と繋ぎ、ネットワーク化を図る。

集客では苦労をしている提携先も多いのでウィラーとの提携は渡りに船。もともとツアーバス事業が営業に苦戦をしていた零細貸切バスからの借上げで大きくしたものだ。

その事業モデルへの評価は別にしても、今後のウィラーの動向は大いに注目である。

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2012年新春 観光と情報、そしてコミュニケーションの時代へ

2012年01月01日掲 載

2012

明けましておめでとうございます。

本年も北海道観光研究所・北杜の窓をよろしくお願い致します。

2004年11月にスタートをした拙サイトは本年で9年目、丸8年となる。子供の頃から三日坊主、飽きっぽいと散々言われてきた身としてはよく続いたと思う。2005年度は月間3千程度であったアクセス数は昨年12月が約5万8千、ヤフーニュースで紹介をされた11月8日には過去最高の19,694を数えた。

アクセス数は気になるがいちばん嬉しいのはリピータの増加である。複数日に亘ってアクセスがある「リピータ訪問者」が約800(人)おり、これが増えてくれることが管理人としてはいちばん嬉しい。

これまで北海道と観光、とりわけ公共交通や宿泊、まちおこし(イベント)や食などを通しての地域振興をテーマに書いてきているが、もうひとつのテーマ(メッセージ)に「情報」がある。ITが中心となるが、もう少し広義に観光振興と情報について触れてきたつもりである。実はこの部分をいちばん訴えてきたかった。

拙サイトが始まった2004年当時、情報ツールは限られていた。ブログがもっとも新しいものであったが、その後、SNS,ツイッター、フェースブックと2年間隔ぐらいで新しいコミュニケーションツールが投入されるようになった。

最近ではブログは古臭く感じるようになった(公的な自己表現ツールとしてはいちばんだと思うが)。このサイトはMovable Typeというプラットホームを使っているが、ケイタイからは更新ができずけっこうめんどくさい(スマートフォンからは制約付きで可)。

また、これまで最大のITコミュニケーションツールは「メール」だと思われていたが、ここへ来て総数が減っているらしい。ツイッターがその代わりになっており、既にメールも過去のものになろうとしている。

観光振興に於いて情報がどれほど重要かは説明する必要もないであろうが、これまでは後手後手の印象が強かった。ITツールありきに振り回れた感はあるが、最近になって属性にあった情報伝達、コミュニケーション手法が見えて気がする。

これから観光と情報は急速に密になって行くと予測する。また、コミュニケーションを意識しないと今後の観光産業は成り立たないのではないか。

このあたり、拙サイトでも追っかけながら紹介するが、何かマッチングもできればと考えている。

どうか本年もおつきあいのほどを。

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個室寝台の空席確認と予約ができる「JR北海道ネット予約サービス」

2011年12月30日掲 載

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例 「北斗星」B寝台ソロ予約の手順

今日は帰省のピークであろうか。

20年数年前の上野駅は大きな荷物を抱えた帰省客でホームから階段・通路まで夜行列車を待つ人々で身動きが取れないほどであった。今はその光景はなくなり、高速バス乗り場が昔の上野駅のようになっている。

ところで、家族での帰省の思い出に、数少なくなった寝台列車を利用したい人も多いであろうが、個室寝台の空席状況はJRの「サイバーステーション」ではわからず、駅へ出向くしかない。

今回、紹介する「JR北海道ネット予約サービス」は、「北斗星」と「カシオペア」の寝台種類別の1ヶ月先までの空きが確認でき、さらに予約からチケットの受け取りまで出来るサービスだ。最初に登録が必要だが、メルアドとパスワードさえ入力すれば利用ができる。

以前、拙サイトで「トワイライトエクスプレス」の空き状況がわかる「JR北海道空席状況サイト」を紹介したが今でも多くのアクセスをいただく。JRサイバーステーションでは、臨時列車扱いのトワイライトは登録されておらず、JR北のサイトでのみ確認できたが、個室は照会できず、B寝台のみの案内であった。

「JR北海道ネット予約サービス」で空きの照会と予約ができるのは上り列車のみで、「トワイライトエクスプレス」は扱っていないが大変便利なサイトである。

チケットの受け取りはJR北管内の「みどりの窓口」に限られるが、本州からの旅行客でも帰りに利用をするのであれば、新千歳空港駅や札幌駅などでも受け取ることができる。

また、道内の特急列車のほか、「エアポートライナー」の指定券の予約も出来るので、道内客以外でも使い道がある。出来れば、本州の「JR北海道プラザ」やJR北以外でもチケットの受け取りが出来れば有難いが。

なお、個室寝台の空席案内については、JR北海道の案内・予約センターに電話をすると上り下り、寝台のタイプに限らず、空きを教えてくれる。電話もすぐに繋がり、みどりの窓口へ無駄足を運ばなくても済む→(011)222-7111 6:30~22:00。

ご参考までに。

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19歳は全国スキー場のリフトが無料 「雪マジ!19」は戦略性のあるプロジェクトだ

2011年12月20日掲 載

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若者のスキー離れが叫ばれてから久しい。

スキー場業界は1992年をピークに20年に亘り、市場を縮小しており、解決策が見つからないまま”失われた20年”が続いていた。その間、設備投資も殆ど行われず、ゲレンデは陳腐・老朽化し、価格設定などサービス面も硬直的していた。

そんな状況の中、今シーズンより19歳はリフトが無料という全国キャンペーン「雪マジ!19」が始まった。これは19歳を限定に約全国80箇所のスキー場が1シーズン無料で楽しめるというものだ。リクルート「じゃらん」が音頭を取るかたちで北海道から九州までのスキー場が参加をしている。

1992年4月2日~1993年4月1日生まれであれば、誰でも利用ができる。ゲレンデによって全日無料・平日無料・ナイター無料など条件は異なるが、シーズン中は専用サイトに登録をすれば何度でも利用することができるのだ。

最近になって「私をスキー世代」のファミリー層をターゲットにプロモーションが盛んに行われている。北海道ではその世代の出張サラリーマン向けに「手ぶらでスキー」なるキャンペーンもあったが、夢よもう一度でアイデア自体、全体的に受身の感は拭えなかった。

と言うのは、家族連れをターゲットにした場合、その子供たちが将来リピータになるかどうか難しい側面もあるのだ。

たとえば高校生未満の場合、費用は親の負担のため、なかなかエントリーするハードルが下がらない。また、小学生で始めたウィンタースポーツも中・高(6年間)は受験や部活・アルバイトなどで忙しく、親よりも友人との遊びを重視するため、一旦、脱落する可能性が高い。さらに高校卒業後に再開する時にはスキーからスノーボードに転換する率が高い(80%超)ため、小学生時代の経験とはある程度独立した形で、リセットし、ウィンタースポーツにエントリーさせる必要がある。

データによると、高校卒業後19歳-22歳の間にスキー・スノーボード経験のない人は、90%以上の確率でその後、一生、スキー場に足を運ぶことはない。 また、現在の20代社会人は45%にスノーボード経験があるが、現在の学生には18%しか経験がないという。

しかし、学生に対するアンケートで、「昨年、スキー場に行きましたか?」へのYES回答が9% しかいない一方で、「スキー場に行きたいですか?」へのYES回答が50%超。40%以上の潜在需要があることが分かったという。

つまり18歳~22歳の間に一度、ゲレンデに足を運べばリピータになる確率が高く、いちばんよいのが19歳という訳だ。この1シーズンに楽しさを知ってもらい、 生涯の顧客になってもらおうという戦略だ。 鉄は熱いうちに打てである。

今の19歳が生まれた頃はスキーからスノボーへシフトをする頃で、巷には広瀬香美やZOOの曲が流れていた。ゲレンデがエンターテイメント化し、もっとも華やいでいた頃だが、要は「きっかけ」次第で、若者が戻ってくる可能性を秘めていると思う。

今回はリフト代のみ無料だが、道具やウエアのレンタル、レッスン、宿泊代なども無料化できればもっと市場は広がるであろう。

最近の若者はスキー場でも消費をしないというが、それは昔から変わらない料金システムにも問題があるのではないか。学生から見れば高過ぎる。たとえば、初心者がレンタルを使えばリフトとレッスンを無料にするぐらいのことはしてもいいと思う。既成に囚われない改革に期待をしたい。仮に19歳の数パーセントしか来なかったものが10%に増えただけでも状況は変わるはずだ。

*今ブログのデータなどは新潟県池の平スキー場の「池の平スキー場管理人ブログ」を参考にさせていただきました

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世界一有給休暇を取らない日本人、世界一ひとり旅をする日本人 これってまずくないか

2011年12月11日掲 載

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世界最大のオンライン旅行会社、ExpediaInc.(本社:米ワシントン州)の日本語サイト、エクスペディアジャパン(www.expedia.co.jp)は、毎年恒例の有給休暇・国際比較調査関を行いました。20ヶ国の、16歳以上の有職者男女を対象とし、各国300名以上計7803名に2011年9月~10月に実施いたしました。有給休暇に関する日本、韓国、インド、欧米諸国などの様々な実態が浮き彫りになりました。(11/30付 エクスペディアジャパン リリース

年間の有休消化日数は、日本が最下位で5日、次に韓国で7日。30日有休を消化する1位のフランスやスペイン等のヨーロッパ諸国やブラジルとは6倍の開きがある。さらに、実際の消化率で比較すると、欧米諸国は有休消化率86%-100%に対して日本は45%、韓国は70%と、もともと支給日数が少ないのにもかかわらず、消化もしていないという結果になっている。日本・韓国ともに、「自分が何日間有給支給されているか分からない」と回答した人は3人に1人。休暇を取る文化がいかに根付いていないかが分かる。

 

旅行会社の調査とはいえ、なかなか説得力があるデータであると思う。日本人が有休を消化しない理由1位「上司が協力的でないから」は日本人の国民性を如実に顕している。

また、もし年に1回だけ休暇があったら、「ロマンチックな場所に行きたい」という回答が1位だったのは日本と韓国のみ。20カ国中17国は、「ビーチに行きたい」という回答が1位であった。「ロマンチックな場所」という表現は曖昧であるが、欧米諸国はすべて「ビーチで過ごす」を挙げている。このあたりは、余暇の過し方に対する根本的な文化の違いが伺える。

いちばん面白かったデータは、有給休暇中に「ひとり旅をする」と回答した割合で、20ヶ国中、日本の11%が1位、「家族旅行」と回答した割合は日本の32%が最下位という結果であった。休暇は家族で過す欧米では考えられない現象であり、ここでも日本人の特性が顕れていると思う。飛躍するが、このあたり自殺率の異常な高さとも関係があるのではないか。

日本と欧米では休暇に関する概念が違う。特に欧州では休暇は長期滞在であり、これがない人生など考えられないであろう。フランスやスペインでは、低所得者に対し、格安で滞在できる施設を提供しており、国を挙げて休暇へのサポートを行っている。

欧州では有給休暇を取得することが「義務」である。それに対し、日本ではそれが「建前」であり、短期旅行か実際の多くは「病欠」用ではないか?欧州など多くの国では「病欠」は有給とは別枠扱いにされているが、終身雇用制が崩壊し、賃金も下がり続ける日本で、有給を取らないことはバカらしくないか?

データを見ていると米国も消化率は高いものの有給日数自体は少ない。米国の中産階級以下は長期休暇どころか旅行にも行けない人たちが増えている。米国に追随した日本も同じような状況に陥り、夏休みの家族旅行も毎年減っている。こんな余裕のない国に誰がしたのであろうか。

「有給」を消化しないことは、働くものの権利義務を放棄している訳で、ただ働きをして、お金を捨てているのである。今は有給を買い取ってくれる会社も少ないであろう。

「上司が協力的でないから」は、協力的ではないのではなく、彼らに休暇を取る習慣がないからだ。バカンスはおろか家族旅行もろくにしない国民だから仕方ない。実はイタリアが「上司が協力的でないから」がいちばん多かった。意外なかんじもするが、イタリアの多くは同族企業である。また、家族を中心に動く国民なので、案外エモーショナルな部分で日本人と共通点があり、人の目を気にして取りずらいのではないか。

日本人は組織に対する忠誠心がなくなったというが、相変わらず、人の目は気にしながら生きている(それも必要がないところで)。

管理人の会社員時代は会社の方針や上司の指導もあり、有給はかなり消化できた。しかし、休む時は周囲の目が気にはなったが、やはり「皆なで休めば怖くない」であった。有給の取得が仕事に影響を与えるというのであれば、それは組織が悪いのである。休む休まないは個人の自由であるが、権利を行使できない状況はおかしい。

最近の日本人は内向きで行動をしない、怒らなくなったと云われるが、それは刹那的・無気力にも映る。休む時は休んで英気を養い、次の楽しみに向けて仕事に励む。それが健康的な仕事をする姿ではないであろうか。

■調査結果詳細URL:http://www.expedia.co.jp/corporate/holiday-deprivation2011.aspx

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じゃらんのFACE BOOK問題 リクルート社は宿との共存共栄を自覚すべし

2011年12月02日掲 載

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連、佐藤信幸会長)は17日、東京の全国旅館会館で「じゃらんnet」を運営するリクルートと「フェイスブック問題」の協議会を開いた。問題解決に向け、全旅連がリクルートに要望していた、じゃらんnetの宿泊予約システム利用約款の改訂について、リクルートがほぼ全面的に受け入れ、約款に新たな条項を加えることで合意した。(11/26付 観光経済新聞

昨日は道内限定宿泊予約サイトについての記事を書いたが、今日は巨大サイトの話を。

「じゃらん」の「フェースブック問題」とは、7月にリクルート側が宿泊施設の承諾を得ずに、契約をしているすべての宿のフェースブックをつくり、勝手に公開したことで、トラブルとなった一件だ(これに関する拙ブログ記事はこちら)。

だいぶ時間が経過し、忘れかけていたが、じゃらんは手数料の値上げやホットペッパーのポイント問題などで宿泊施設側との関係がおかしくなっていた矢先にフェースブック問題を起こしてしまった。

この問題、いかにもリクルートらしいといえる。じゃらんはネット上での旅行市場に参入して10年強とまだ日が浅い。勿論、雑誌「じゃらん」を含めれば、30年近くになるが、あちらは広告媒体であり、自らが旅行会社となったのは「じゃらんネット」が初めてである。競合の楽天トラベルの場合、M&Aをした「旅の窓口」をそのまま踏襲・拡大をして現在に至っている。

JTBや日本旅行のような古くからある店舗を主体にした旅行会社は宿との結びつきが強い。持ちつ持たれつの関係と言えるが、リクルートの場合、旅行会社はクライアントであったが、宿はクライアントではなかった(広告主の場合はあるが)。それが、じゃらんネットにより、多数の宿を自ら管理するようになり、立場が変わった。当初は試行錯誤を繰り替えしていたが、持ち前の営業力で遅れを取り戻り、ネットエージェントとしては二強の地位を占めた。

 

それぞれの宿との結びつきを重視するリアル型の旅行会社では、ひとまとめで、フェースブックを公開するなどという考えは想像も付かなかったであろう。

リクルートという会社は好きか、嫌いかに分かれるのではないか?

自由で開拓精神があり、バイタリティ旺盛なその社風を評価する向きもいれば、客を客と思わず、すべてを自分のところに吸い上げてしまう えげつなさを嫌う向きも多い。

リクルート事件の直後、同社はダイエーの傘下となった。オーナーであった中内功氏はリクルートの社風を大変気に入ったという。氏がオフィスを訪問すると若い社員から「中内さん」とさん付けされたことが初めてあり、嬉しく、暇を見つけては、各部署を歩き、社員との交流を楽しんだらしい。また、若手社員がプロジェクトを任され、その実行力と速さにも驚き、刺激を受けたという。

リクルートは今では当たり前となったが、上司もさん付けであり、ダイエー社内では天皇のような存在であった中内氏にとって、あり得ない自由な気風が新鮮に映ったようだ。氏はダイエー社内にもリクルートと同様な社内システムを持ち込んだというが、やはり水と油ではなかったであろうか。

上下の隔てがなく、気軽にお偉いさんにも接し、すぐアイデアを行動に移すリクルートという社風。これが今回のフェースブック問題にもよく表れていると思う。イケイケでやってしまう同社らしいが、顧客を顧客と思わないあたりは相変わらずだ。どこからか上から目線で仕事をしているのではないであろうか。

旅行会社と宿泊施設の関係は共存共栄のはずである。ネット系旅行会社の場合、担当者が多数の宿を受け持ち、社員ではない契約スタッフも多いと聞く。これだけ市場規模が大きくなったのだから自分のところだけではなく、業界のことも考える自覚を持ってもらいたいというのが管理人の感想である。

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道内限定宿泊予約サイトが増えてきた 巨大サイトとの違いをどこまで打ち出すことができるか

2011年12月01日掲 載

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左上から右へ「ぐうたび」「旅の予約」 左下から「たいした北海道」「はこなび」

最近、北海道限定の宿泊予約サイトが増えている。そのなかで、北海道観光振興機構が運営する新たな宿泊予約サイトとして「旅の予約」が登場した。これまでデータベース型の『お宿サーチ』があったが、新たに宿泊プランの検索・比較ができるSaas型サイト「旅くら」のシステムを導入し、直接予約ページに入ることができるようになった。

「旅の予約」のサイト自体はシンプルなつくりだが、15の宿泊予約サイトを横断型で閲覧することができるので非常に便利だ。たとえば、12/1宿泊で「JRタワーホテル日航札幌」を検索してみると1名1泊で朝食付きで1万円からのプランがJTBや近ツリに出ている。楽天やじゃらんなどのネットエージェントではありえない金額であり、店舗系旅行会社の強みを発揮している。

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各予約サイトのホテル毎のプラン数が多過ぎて、閲覧するのが面倒だが、「旅の予約」は利便性 が高いサイトと云えよう。このサイトのビジネスモデルだが、アフェリエートであると想像する。

北海道限定の宿泊予約サイトとしては、「ぐうたび」、「たいした北海道」、「はこなびホテル予約」などがある。「ぐうたび」は北海道じゃらんのスタッフが独立して立ち上げたサイトだが、宿泊予約エンジンなどはリクルートのものを利用しているのではないか。口コミなどは自前のものであるが独自性を発揮するのがカギと思う。

たいした北海道」は道民限定を謳い文句にしており、最近、ホテルラッソグループなどで急成長を遂げている沖縄出身の北海道ツアーランド(北海道バム)が運営をしている(このサイトに関する拙ブログ記事はこちら)。また、「はこなび予約」は道南エリアに限定した予約を地域情報ポータルサイト「はこなび」が行っている。

各宿泊予約サイトはそれぞれ個性は異なるが、非常に難しい舵取りを強いられていると思う。「楽天」、「じゃらん」というガリバーに対して差異化を明らかにできるか。宿泊予約サイトは市場が寡占化されており、JTBでさえも後塵を拝している(るるる.comなど)難しい市場である。

地域限定の強みをいかに打ち出すか?マンモス・エージェントにはないプラスアルファが地域限定宿泊予約サイトに求められていると思う。その付加価値を探し当てるのは難しいが、価格ではない、地域の強みを活かせる何かのはずである。地元の宿と共にサイトも応援したくなるようなものはできないか。

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夏休み、1泊2日の安近短か6泊以上の長期旅行が増えて二極化の傾向

2011年07月05日掲 載

ことしの夏休みに旅行に出かける人は、電力不足に対応するため企業によって休みの取り方が分かれていることを反映して、1泊2日の旅行と6泊7日以上の長期の旅行が増えるなど、旅行日数に二極化の傾向がうかがえることが旅行会社の調べで分かりました。(7/5NHK News Web)

このアンケートはJTBによるものだが、今年の夏休みの傾向は「去年は全体の37%余りを占めて最も多かった2泊3日の旅行の割合が8ポイント減る一方、▽1泊2日の旅行は4.8ポイント増えて、ことしは全体の41.1%と、最も多くなるとともに、▽6泊7日以上の長期滞在型の旅行も2.6ポイント増加して全体の7%近くを占める見通し」とある。

管理人は別の調査で今夏の二極化の情報は得ていたが、長期滞在客が海外か国内か、国内なら行先はどこか、周遊型か連泊型など知りたい。あるアンケートでは1位北海道、2位沖縄、3位京都が行ってみたい場所であった。1位、2位はわかるが、夏の京都は意外なかんじがする。しかし、女性を中心に京都ファンは根強く、それも連泊志向である。北海道のライバルは沖縄と思いがちだが、京都は手ごわい存在である。

【参考】「夏休みに1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の見通し(JTBプレスリリース)

yahoo知恵袋」に面白い質問があった。「家族3人、3泊4日で夏休み初めて北海道を訪れるが、ホテルは一箇所でずっと連泊か、行く土地近くのホテルへ1泊ずつ宿泊するのどちらがいいか教えてほしい」というもの。すべてのアンサーが1泊づつ派であり、これが世間の常識なのかと思った。

ちなみに管理人の初めての北海道旅行はいきなり連泊であった。当時(1988年)の行程を振り返ってみると

1日目)上野-(東北新幹線)-盛岡-(特急はつかり)-函館 函館国際ホテルへチェックイン後ベイエリア散策-函館山で夜景鑑賞 ホテル和食堂でイカ刺し定食

2日目)朝市見学-(市電1日券を購入)-元町地区散策ー立待岬-五稜郭ー(タクシー)-トラピスト修道院ーホテル(函館国際ホテル泊)

3日目)函館-(JR普通)-大沼公園-散策-大沼公園-(特急北斗)-長万部ー(JR普通)-ニセコー(路線バス)-昆布温泉(鯉川温泉旅館泊)

4日目)朝アンヌプリへゴンドラで登る 昆布温泉-(特急路線バス)-札幌駅ー(市営バス定期観光バス「すずらんコース」に乗車 市内遊覧)-時計台で下車ーホテル(札幌パークホテル泊)

5日目)午前大通公園や北大を散策 札幌-(路線バス)-支笏湖-(路線バス)-苫小牧-(JR特急)-札幌(札幌パークホテル泊)

6日目)札幌-(JR特急)-旭川-(旭川電軌バス 市内定期観光バスに乗車)-旭川空港JAS機で帰京

函館と札幌では連泊をしている。また、定期観光バスに2回乗車しているが、この北海道旅行の前までは海外旅行派で毎年のように欧州へ行っていた。その時、覚えた旅行スタイルが都市部では連泊、最初は遊覧バスに乗って町を覚えることであった。それを北海道でも実践しているが、その後もパターンはあまり変わっていないので、旅行スタイルの原点は海外自由旅行にあるのかもしれない。

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「ポニョ・ブーム」の広島・鞆で観光客数の計算ミス、入込み数の計算は今のままでいいのか

2010年06月17日掲 載

2009年に広島県福山市鞆町に市外から訪れた入り込み客数(観光客数)を、同市が実際より約68万人多い182万1700人と誤って計算し、県に報告していたことが分かった。市内の観光客数を含めてしまったことによる単純な計算ミスで、新聞報道を見た市職員が、前年より69・9%も増えていることを不審に思って気付いた。(6/16付 読売新聞)


鞆とは鞆の浦で有名な瀬戸内の要所として古くから栄えた観光地だ。今回、「ポニョブーム」に乗っかったかに見えた観光客数は実際には10%も増えていないことがわかった。市観光課によると。5月中旬、09年に鞆町を訪れた入り込み客数を、過去最多の182万1700人として県に届け出た。08年(107万2000人)と比べ、大幅な増加で、一部地元紙などに、アニメ映画「崖の上のポニョ」ブームなどを追い風にした観光客の急増ぶりを示すデータとして掲載されていた。

 その後、「おかしい」と感じた市観光課の職員が検算したところ、09年の一部の月について、本来は市外の観光客の数字で計算するところを、市内の観光客も含めていたことが判明したという。実際は前年比1割弱増の114万人程度という。


この入込み数だが、どこまで信用できる数字なのか多いに疑問がある。調査方法は全国一律ではなく、都道府県や市町村などに「計算方法」は任されている。たとえば、JR利用者、航空機利用者、道路通行量や駐車場の利用状況、宿泊者数、観光スポットの入場者数などから計算方法を決めて、発表をしているが、何を叩き台にしているのか発表されていない。

たとえば道内市町村別の観光入込み数は1位札幌だが9位に喜茂別町が来ている。喜茂別はかつては4位だった時代もあるが、殆どは中山峠駐車場で下車をした観光客であり、果たしてこれを「入込み数」と云ってよいものなのか疑問が残る。


また、入込み数とは別に観光客ひとり当たりの消費額の問題まある。管理人の実家がある鎌倉市の観光客ひとり当たりの消費額は約2,900円といわれているが、発表機関によって3,900円、実際は900円レベルではないかなどどれを信じていいのかわからない。消費額となると域内での交通費や飲食費、土産物代、宿泊費などになるが、こちらも調査が大変難しい。


まず、入込み数に関しては、全国一律の計算基準を導入すべきだ。そうでなければ一喜一憂してランキングを気にする意味がない。それに消費額や宿泊数など併せて、複合的な新たな計算式を設ければ、観光地の真の実態がわかるはずだ。

昔、歌番組が全盛であった時代、テレビ・ラジオで多くのチャート番組があったが、ランキングにはかなりの違いがあった。オリコンのような情報誌も複数あったが、データ重視のランキング情報誌でもかなりの違いがあるのだ。歌の世界と比較するのは乱暴かもしれないが、その中には政治的な論理がはたらいているあたり共通しているかもしれない。

私見だが、民間の調査機関やシンクタンク、たとえば前述したオリコンあたりに入込み数を調査させれば面白いデータと解析ができるかもしれない。

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JR北と楽トラがダイナミックパッケージ開始、フリーきっぷの購入も可能に

2010年04月19日掲 載

JR北海道と楽天トラベルは道内への旅行者拡大と鉄道の利用促進を図るため、楽天ANAトラベルが提供するダイナミックパッケージ「ANA楽パック」に、JR北海道の商品を組み込んだ宿泊プラン「北海道フリープラン」を共同開発し、楽天トラベルのウェブサイトで予約販売を開始した。

ダイナミックパッケージは旅行会社へ支払うマージンなどが掛からないため、航空会社・大手旅行会社、今回の楽トラに代表されるネットエージェントなどが力を入れているジャンルだ。日本は欧米に較べると後塵を拝しているが確実にシェアは伸ばしている。

しかしながら制約も多かった。たとえばJRのフリーきっぷ購入、グルメ申込み、観光ハイヤーや観光バスの予約、宿泊施設の選択などオプション部分は旅行会社のフリーパック(募集型企画旅行)と比較すると、ダイナミックPでは航空券&宿&レンタカー程度の予約しかできず、汎用性に乏しかった。

今回、JR北海道と組んだことにより、道内の特急、快速、普通列車を自由に乗降できるフリーパスと、観光客に人気の旭山動物園、おたる水族館の日帰り商品を、ANA楽パックと合わせて自由に組み合わが出来るようになり、使い勝手が広がった。


管理人はJR北海道(ツインクル)主催の航空機(北斗星)&宿1泊が付くパックをよく利用するが、メリットはJ北のフリーきっぷが購入できることであった。たとえば全道・道南・道央・道東乗り放題や区間ごとの割引きっぷ(例:札幌-釧路間Sおおぞら往復利用がSきっぷなどより安く購入できる)は、旅行商品参加者のみの特典である。

しかし、ツインクル商品を扱っている旅行会社は東京に殆ど無く、いつも東京駅地下にあるツインクル東京店に足を運んでいた。これがダイナミックパッケージでオプション商品が購入できれば大変有難く、J北にとっても商圏拡大のチャンスである。

勿論、まだ課題もあり、楽天トラベルには約1100軒の宿泊施設が登録されているが、販売当初は札幌市内の10軒に限定されている。また、ツインクルが扱う宿の方が安く、繁忙期などは予約が取り易いなど利用者から見ると改善・調整すべき箇所は多いが、進歩といってよいであろう。


【参考】この件に関する楽天トラベルのニュースリリース

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脱・エージェントへの本気度が伺える群馬・水上館団体旅行専用サイト

2010年03月12日掲 載

水上館(群馬県水上温泉)はこのほど、団体旅行の予約専用サイトを開設した。旅行の個人化が進む一方、団体需要も小さくないことに着目。団体用のプランを豊富にそろえ、旅行会社経由と併せて団体の誘客を強化する。(3/6付 観光経済新聞

水上館の公式HPを見ると、いきなり「自社HPがいちばんお得な♪プランです!!」ブログ、「ベストレート保証」と謳ったサイドバーなど自社サイト予約の優位性を全面的にPRしている。シティホテルなどではたまに見かけるが、温泉旅館でここまで徹底しているものは初めて見た。

さらに団体用サイトだが非常に細かくよく出来ている。個人客だけではなく、旅行会社へ向けてのメッセージもしっかりとある。

脱エージェント&自社予約促進は宿泊業の大きな課題である。先日、実施された「北海道宿泊施設の経営実態」を見ても、重点的に増加させたい客層の申し込み形態は、「自社直予約(インターネット)」が48.7%。これに、「ネットエージェント」(20.5%)、「自社直予約(電話など)」(16.7%)が続く。自社予約を考える業者は合わせて7割近くに上り、関心の強さを見せる一方で「旅行会社経由」と答えたのはわずか12.8%に過ぎず、ネットエージェントはともかく、旅行会社に頼らない姿勢が垣間見えている。

また、誘客拡大に向けた取り組みでは、「商品プランの開発」と「ITを活用した情報発信(HPの作成など)」が特に多く、7割の業者が挙げており、脱エージェント&IT活用は必須となっている。しかしながら実際のところ動きは鈍い。特に団体依存が大きい大型旅館ほどその傾向が強いが、その代表のような水上館が脱エージェント・IT活用・企画力で打って出た。北海道の宿も大いに参考にすべきであろう。

水上の場合は都内からも近く、個人で団体旅行企画が十分に打てるが、北海道となるとやや条件が厳しくなるかもしれない。しかし、定山渓温泉など札幌をターゲットにした商品をつくればいけるのではないか。

エージェント排除ではなく、補完し合える関係づくり、エージェント依存からの脱却が宿泊業再生の重要テーマだ。


【参考】水上館団体旅行向け公式HP

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「じゃらんフォーラム」で批判的な口コミに対する対処術を指南、増えるネットクレイマー

2010年02月26日掲 載

リクルート旅行カンパニー(冨塚優・旅行カンパニー長)は12日、宿泊施設対象のセミナー「じゃらんフォーラム2010」を東京の品川プリンスホテル・アネックスタワーで開いた。旅館・ホテルから約600人が参加した。(2/20付 観光経済新聞

このセミナーでは「『じゃらんnet』130万件の投稿から見る最新クチコミ対処術」と題して、ネガティブなクチコミ投稿に対する具体的対処方を指南したが、返信を書き込む際に注意すべき点をいくつか挙げている。

(1)相手の気持ちにフォーカスすること(2)クチコミを読む未来予約者に向けて書くこと(3)ネガティブな投稿文の中から良いところ(褒めてくれている部分)を探し出して、お詫びの返信文の中でアピールポイントとして利用すること(4)相手の事実(相手が受けた印象)を尊重し、反発せずに認めること(5)ただ謝罪するのではなく、カスタマーが期待している反応に応え、私はうれしい、私は悲しいと一人称で悲しみ、絶望してあげること──などのノウハウを伝授したと伝えている。


宿泊予約サイトとクチコミは今では切っても切れない関係だ。多くのサイト利用者はこれを参考に宿を決めるであろう。宿泊サイトによって利用層が異なるので、若干点数や評価が異なることがあるが概ね信用してよいと云ってよい。

「じゃらん」の場合、ビジネス利用が多い楽天トラベルとして比較して余暇&女性志向、女性客のクチコミが多いのが特徴だ。最近ではじゃらんもビジネスユースに力を入れており、楽天と引けをとらなくなっているが、女性客が多いせいか楽天よりも点数が厳しいかもしれない。

これまで消費財などのお客様相談センターへの常連クレイマーへの対処法は広報セミナーなどで盛んにやられてきたが、最近ではネットクレイマーが増えており、特に旅行機会が少ない主婦層などから厳しいクチコミが入る。

このクチコミの返信によってその宿は見えてくる。中には誹謗中傷に近いような批判クチコミを寄せる利用者もいるが、丁寧な返信コメントを寄せる宿を見ると誠意をかんじる。また「検討致しますのでご了承下さい」、「お客様から頂戴したお言葉は担当スタッフに伝えさせていただきます」、「貴重なご意見として賜りました」といったお決まりのセリフではなく、利用者の心のひだを掴むような文面(顧客視点)にすると全く違って見えてくる。

ひとつの参考として、管理人がよく泊まる釧路ロイヤルインのクチコミを見ているとじゃらんの指南に近い返信となっている。


一流シティホテルは敢えて返信をしないところも多い。一休には返信欄はない。これはこれで正しいと思う。しかし、旅館の場合はクチコミ内容も絞り込まれるので、返信はするべきであろう。特に個人客に比重を置いている宿や家族経営などの小宿にとってはクチコミが果たす力は大きい。ひとつひとつに返信をするのは大変な作業だがそのあたりにも宿側の誠意が見えてくるから重要だ。

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簡易旅館まで網羅した宿ポータルサイト『web de 宿泊 北海道』

2009年12月16日掲 載

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楽天、じゃらんなどネットエージェントは隆盛を極めているが、以前から地域に特化した宿泊予約サイトでいいものができないものかと考えていた。道やエリアレベルであることははあるが、中身としては物足りなく、利用マインドをくすぐるようなものはなく、着地型旅行と同様なジレンマをかんじていた。

そんな中、クルーズという札幌の出版社が『web de 宿泊北海道』というサイトを開設している。北海道中から集めた約2,700軒の宿が紹介されており、大きなホテル、旅館から工事関係者が泊まるような宿泊所まで、ガイドブックには載っていないものが紹介されている。このサイト、宿泊予約サイトではなく、宿案内に近いが、QRコードからのアクセスやじゃらんネットとリンク(アフェリエート)をしているので予約も可能となっている。


クルーズ社はもともと出版社であり、「宿泊北海道」を20年近く前から発行している宿泊ガイドの老舗。簡易旅館まで含め、道内のあらゆる宿泊施設を網羅しており、多い時は3千数百軒の宿を紹介していた。管理人も以前は毎年のように購入していたが、先日の拙ブログ「てんてつバス」で登場する小平町達布にある今にも崩れそうな紅屋旅館も掲載されていたのだ。

クルーズ社の場合、メインは紙媒体で、webはSP要素が強いかもしれないが、「web de 宿泊北海道」はタウンページ感覚で使い道があるサイトになっている。「what's new」も、【上湧別町の「伊勢屋旅館」が全室無線LAN対応になりました。】、【苫小牧市勇払の「ビジネスホテルはちのへ」は、食事のよさで知られる名宿です。】など他の宿泊予約サイトでは登場しないような宿が紹介されていて面白い。

普段、紹介されないような宿のニュースなど効果的に発信すれば、単独の予約機能がなくても、市場性が高い独立サイトになる素地があると思える。


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毎年発行される道内宿泊施設を網羅した「宿泊北海道」の一部から

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今夏も不調な大学生の旅行、想像力とリアリズムを剥奪する旅をしない若者たち

2009年07月31日掲 載

これまで大学生の旅行離れについて何度か書いてきた。今夏も予約は低調であり、道新記事によると「7月下旬から9月は長い夏休みで、海外旅行には好機だが、道内の旅行会社への申し込みは低調だ。かつてはリュック一つで海外を放浪する学生も少なくなかったが、不況の影響に加え、男子を中心に、準備の煩わしさや異国でのトラブルを嫌う現代の学生気質が大きく影響しているようだ。」とある。また、旅行者の多くは、「大学時代に海外旅行の魅力を知った40~50代が中心で、大学生の動きは鈍い」。


つまり盛んに旅行をした管理人世代は旅に出るが、30代以下は旅に出ない。せいぜい出ても疲れを取りたいという理由で1泊の温泉旅行だ。その原因については複合的であり、長くなるので省略するが、先日、若い頃に放浪をしていたという道産蕎麦と鴨料理が旨いそば屋主人とこの話題で盛り上がった。

そば屋主人はアラフィフ世代であり、10代から20代は各地を放浪。ユースホステルの居候を続け、お金ができれば次の旅をするという暮らしを何年間も続けたという。その目的について質問をすると、ひとこと「自分探し」と言った。外へ出て、ナマの出会いを多く体験することで見えないものが見えてくる。そして、からくりも解けてくると述べられた。まあモラトリアムと言ってしまえばそれまでだが、過去の多くの若者はそうやって大人になっていったはずだ。

きっと今の若者は情報が多すぎるので、すべてが現実に体験したような錯覚に囚われて、行動半径が狭くなっているのではないかという話になった。たとえば旅の情報はネットがあればすべてがわかってしまう。しかし、それは「情報」であって現実ではない。そこに大きな落とし穴があるような気がする。


実は管理人はマニュアル世代・新人類と呼ばれた頃に育っている。事前に情報を収集することにより、旅やデートでは完璧をきそうとしたものだ。しかし、現実は甘くなく、見込み違いや失敗の繰り返し、恥をかくことで学習してきた。情報世代ではあるが、あくまでもそれは「準備」のためのものであり、今の若者のように投稿動画やライブカメラでそこへ行った気になり、何もしないのとは次元が違うような気がする。

今の時代、情報の多くは無料だが、以前はガイドブックやマニュアル本を購入するなど多くが有料であり、自発的に動かなければならなかった。投資が必要であったが、お金をかける分、貧欲となる。時間的ロスも多かったが、ナマの体験をすることによって裾野が広がって行ったような気がする。既に当時から、いかにもそこへ行き、見聞きしたような情報丸写し人間はいたが、それは見栄に近いものであり、そのあたりも今と異なる。


情報が蓄積され過ぎると錯覚も生じて、選択が出来なくなってくる。食べなくても満腹になったような誤解が生じて、行動も鈍くなる。若い頃は将来の自分がすべて見えたような錯覚に陥ることがあるが、それは数少ない実体験からくる解析と外部情報からのものであり、実際ではないのだ。やはり、ナマで経験をして、数をこなしてゆく-リアリティに欠けているのが今の若者であると思う。情報過多はリアリズムを剥奪し、想像力も奪ってしまう。


旅行はそれを会得するのには絶好の機会であり、健康的な想像力を醸成できる。遠くに行かなくていい。鈍行列車を乗り継いで、旅に出たり、里帰りをするだけも普段見えないものが見えてくるはずである。寺山修二が「書を捨てよ町に出よう」と云ったが、たまには情報を捨てて、旅に出るのもいいのではないか。

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旧態依然とした観光統計、一歩踏み込んだ調査方法の導入を

2009年06月17日掲 載

道は観光関連の統計の改善に取り組む。従来の手法では、観光客数を示す「入り込み客数」にビジネス客が含まれていないなど実態を反映していない面があるため、調査方法を改めてデータの精度を高める。観光消費額や受け入れ態勢の満足度調査も拡充、観光業者のマーケティング強化につなげ、道内観光の底上げを目指す。(6/17付 日経北海道版)

管理人は以前から入込み数や消費額などの観光データに不信感と物足りなさをかんじていた。入込み数などは全道・市町村や支庁などのエリア単位が殆どで、施設や地点など観光地ごとのデータなどが不足していた。また、日帰りや宿泊別での消費額とその内訳、また観光客の属性などに関する数字も少なく、肝心なところが抜けていた気がする。

また、統計そのものの調査手法などが異なるために、他のデータと比較をするのが難しいケースやサンプル数そのものが少ないなど観光統計そのものが発展途上の世界であり、雛形が出来上がっていない。

今回の報告書は「現在の観光に関するデータは消費や経済効果、マーケティングなどのデータが乏しい」と指摘しており、観光客の居住地や年齢、旅行目的などを対象に調べるという。


たとえば北海道の場合、「ビジネス+観光」需要がかなりある。今冬、北海道観光振興機構が「手ぶらDEちょいスキー」という出張族をターゲットにしたスキー商品を発売したが、出張族に依存するところは大きい。今頃の時期なら学会などが典型であり、札幌のホテルは年間を通して、週末が混雑をするのを見てもわかる通り、出張観光族様様なのだが、具体的な数字は掴めていない。ある意味、もっともヘビーユーザーであり、口コミなどの影響力も大きい層であるが、観光データには含まれていないは残念である。

観光統計は何人訪れただけでは市町村の人口統計と同じで、資料として役立たない。どういう人が、どういう場所からやって来て、どこを訪れたのか。さらにいくら消費をして、その内訳はどれぐらいか。最低限、ここまでやらないとデータとしての意味がないであろう。そして、フォーマットの統一も必要であろう。一歩踏み込んだ多角・多層的なマーケティング発想が求められる。

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ホテルサイトからの予約がお得 増えてきたベストレート型サービス

2009年05月23日掲 載

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ワシントンホテルチェーンのHPから


ホテル予約をインターネットで行なう際、ホテルのオフィシャルサイトか楽天やじゃらん、JTBのような旅行会社系のサイトのどちらを使うか?

多分、旅行会社系(サイバーエージェント)からの予約が圧倒的に多いと思う。ホテルごとの比較ができ、ポイントも付き、何よりも1回のアクセスで済むといった利便性に惹かれる。多くの方が泊まりたいホテルを決めた段階で、詳しい情報を知るために各ホテルの公式サイトにアクセスをされるのでは。


ところがここに来て、ホテルの公式サイトが「ベストレート」と銘打ち、自前サイトからの予約がいちばんお得で、インセンティブを与えるサービスが増えている。たとえば、ワシントンホテルチェーンでは、同一条件での宿泊プランで、他サイトより安い料金で販売することはないと宣言している。函館のロワジールホテルでは、他サイトでこれより1円でも安い料金を見つけた場合、その料金で宿泊できる上に、1泊分の無料宿泊券も提供するというインセンティブを実施している。


これまでホテル公式サイトの宿泊料金にはバラつきがあった。本来なら旅行会社系サイトへ支払うマージン(7-12%ぐらい)を必要としないオフィシャルサイトが最安値でならなければいけないのに、実際は旅行会社系サイトの方が安いといったケースが多く見られた。また、公式HPでは満室のはずなのに他サイトでは空室があるといった矛盾が見られ、旅行会社へおんぶで抱っこの悪癖がインターネット予約の世界でも残っていた。

これが観光・温泉ホテル・旅館のカテゴリーとなると更に遅れており、公式サイトから予約した場合、正規料金であったり、Webでは予約そのものが出来ない、また、楽天・じゃらんのようなサイバー系よりも、JTBなどの旅行会社系に主力を置き、取り扱い商品が少なかったり、ネット予約そのものができない宿もかなりある。このあたり十勝川温泉の「十勝川温泉第一ホテル」がベストレートを導入しており、さすがである。

旅行会社依存は営業労力が省かれ、媒体の代行をしてくるので便利ではあるが、利用者無視に繋がり、多くの矛盾を生む。CRMの観点から見ても優先順位を間違えているのは明白だ。本来、手数料分を考えれば、ホテル公式サイトからの予約をいちばん安くするのは当然のことである。この流れが、ホテルだけではなく、旅館などにも波及することを期待する。

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楽天トラベルは総合旅行会社化へ 便利になったが利用者のモラル改善も必要では

2009年02月14日掲 載

楽天トラベルは、2009年も「総合化」を推進する。これは総合旅行サイトへの進化をめざすもので、代表取締役社長の岡武公士氏は2月12日に開催した「楽天トラベル 新春カンファレンス2009」で、「大手旅行会社のカウンターでできることは全てしたい」と強調。09年は宿泊の拡大を中心に総合化を進め、将来的には団体旅行や世界一周、添乗員の手配、学生旅行、オプショナルツアー、ダイナミックパッケージでの列車や船の手配を実現したい考えを説明した。(2/13付 トラベルビジョン

楽天トラベルといえば2003年「旅の窓口」を買収した当時は宿泊予約が殆どだったが、その後、レンタカー予約、海外への進出、ANAと組んだダイナミックパッケージ「ANA楽パック」、高速バス(ツアーバス)などジャンルを広げていった。

三木谷氏が 「ネットと旅行は相性がいいから参入した」と当初言っていたが、最近ではネット予約が旅の主流になっており、店舗へ行くのはパンフレットを仕入れに行く時ぐらいになってしまった。クルーズや海外の秘境など専門性が高いジャンルは、店舗の出番があるが、後の大半はネットでカバーすることができる。

また、今では店舗型の旅行会社サイトでも当たり前となっている「書き込み」だが、「旅の窓口」が始めた当時は画期的なサービスであり、ネットの有り難味を身にしみたものだ。口コミ評価と投稿数が鍵を握るようになっており、楽天全体での利用者の書き込みは2000万件あるという。今後、1億件を目指すというが、書き込み自体が旅行会社の財産と云えよう。

だいぶ前、朝日新聞の投書欄で伊豆の小さな宿の経営者から投稿があったが、印象的な内容だった。内容は、ネット旅行会社に加盟したのはいいが、当日ドタキャンされる、予定のチェックイン時間を大幅に遅れる、挙句に遅くなっておきながら料理が冷めていたことにイチャモンを付け、それを書き込みでボロクソにやられ、客のモラルの低下とネット万能社会を嘆いていたものであった。

国内の6割以上の旅館は赤字、体力がない宿にとって、ネットは救世主であると同時に、足を引っ張ることもあり、諸刃の剣になり兼ねない。宿の口コミ評価は大筋、当たっているが、中には主観で、読むに耐えないものもある。ドタキャンにしてもする方はワンクリックだが、宿側はわざわざ一人の客のために開けて、準備をしていることも多い。キャンセルポリシーはあるが、実際は請求し難い。

「楽天トラベル」が総合旅行会社化し、便利になればなるほど利用者のモラルが求められるような気がする。相手がいることを忘れてはならない。

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大手旅行会社が取り扱わない観光情報を集約したシステムを北大とアジェンダが開発

2009年02月12日掲 載

道内の中小旅行会社約150社で構成する北海道旅行業協同組合(札幌市、北山憲武理事長)は7月にも、旅行者が道内各地の観光資源を選び自分だけのツアーを組み立てることができる新サービスを始める。大手旅行会社が扱わない、きめ細かな観光情報が売り物で、全国の中小旅行会社に導入を働きかける。(2/11付 日経北海道版)

このシステム名は「JITABI SYSTEM」といい、登録料は自治体が無料、観光業者は年会費1万円で会員になるとインターネット経由で情報を登録できる。これまで大手旅行会社が扱ってなかった観光資源の売り込み先として、観光客増や地域活性化につなげてもらうのが狙いだ。

北大大学院の大内東教授と札幌のソフトウエア企業アジェンダと共同で開発したものだが、大内教授は管理人も会員になっている観光情報学会の会長でもある。また、アジェンダは宛名書きソフトで有名な道内IT企業だが、旅行会社向けのパッケージ開発にも実績がある。

今回のシステム、まだ詳細がわからないが、日経によると、全道から寄せられた観光素材を基に、組合が7月までに120―130程度のモデルルートを設定。旅行者が日付や出発地、最終地を選べば、希望に合わせ素材を行程に組み込み、自動でコースや見積書が表示される仕組みとある。

また詳しい情報がわかればお伝えしたいと思う。

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宿泊者の付加価値ニーズを探る「宿あそび」

2009年01月08日掲 載

全国約1300軒の旅館ホテルの集まりである国際観光旅館連盟が、これまでの宿泊予約サイトではあまり対応したことがないニーズに応えることができるwebサイト「宿あそび」を開設した。試験的なサイトで2ヶ月限定である。

同サイトでは、憧れの高級旅館へ朝食のみで宿泊できる「おためしステイ」、深夜チェックインが可能で朝食+翌日の夕食が取れる変則型の「ミッドナイトチエックイン」、それぞれが違う量の夕食を選べる「わがままディナー」、大人1名+子供でも宿泊できる「パパいらず」プランなどがある。

全国約40軒の旅館が参加するが、地域を代表する旅館が参加しているので、質的には高そうだ。上記に掲げたような付加価値サービスは旅行商品や宿単位では実施されていたが、ネット予約型サービスでは初めてであろう。最近は高級志向のwebサービスが増えているが、飽和状態に近く、社会状況を考えても、高級商品は頭打ちになるであろう。

課題はこのような細かいサービスが営利事業としてどこまで対応できるかである。切りがなくなる可能性がある。また、国際観光旅館連盟という業界団体が運営しているからこそ出来る内容であり、これが旅行会社系やサイバー系エージェントが運営するとなると厳しいであろう。

発想は面白いが、PR不足もある。国際観光旅館同盟としう組織自体、もっと知ってもらう必要がある。管理人は日観連と国観連の違いが未だによくわからない。

管理人は2000年頃、宿泊予約サイト黎明期に「湯ったりドットコム」という温泉旅館予約サイトの仕事に携わっていた。当時はビジネス主流のホテルネット予約が始まったばかりの頃(「旅の窓口」に代表される)、「湯ったり」では、価格競争ではなく、見晴らしのいい部屋の選択、女性向けにアメニティ情報の充実、客室冷蔵庫のワイン銘柄の選択と予約、食事メニューの選択など、未だにどのサイトでも実施していないサービスを実現した(面倒で出来ないであろう)。また、客室動画なども導入したが、当時はブロードバンドがまだ未発達だったので、理想が先走った時期尚早型宿泊予約サイトであった。

「宿あそび」を見ていて「湯ったり」のコンセプトを思い出した。これからの宿泊予約サイトはリーズナブルか高級志向の2極化ではなく、ほどよいバランスで、付加価値サービスに対応できる機能も必要であると思う。

【参考】「宿あそび」公式HP

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携帯電話向け人気宿泊予約サイトランキング(ゴメス発表)

2008年11月25日掲 載

webサイトのランキングやコンサルティングを専業とするゴメス・コンサルティングは、携帯電話向け宿泊予約サイトのランキングを11月20日に発表した。評価の基準は(1)使いやすさ(2)情報量とコンテンツ(3)信頼・安心感(4)便利な機能・サービス等で11月11日時点の各サイトのサービスを比較した。

【総合ランキング】
順位 得点 サイト名(運営会社名)
1位 8.62 じゃらんnet(リクルート)
2位 8.15 楽天トラベル(楽天トラベル)
3位 7.61 旅!遊び!JTB(i.JTB)
4位 7.55 モバイル版Yahoo!トラベル(ヤフー)
5位 7.06 KNT近畿日本ツーリスト(近畿日本ツーリスト)
6位 6.92 るるぶトラベル(i.JTB)
7位 6.89 阪急交通社 Theお宿(阪急交通社)
8位 6.51 一休.comモバイル(一休)
9位 6.42 OZトラベル(スターツ出版)
10位 6.41 格安!トラベルコちゃん(オープンドア)
11位 6.21 日本旅行宿ぷらざ(日本旅行)
12位 5.22 たびえーるnet(昭文社)

【カテゴリ別ランキング】
モバイルサイトの使いやすさ
1位 8.80 じゃらんnet
2位 8.76 楽天トラベル
3位 8.72 モバイル版Yahoo!トラベル

情報量とコンテンツ
1位 8.35 じゃらんnet
2位 7.12 旅!遊び!JTB
3位 7.07 楽天トラベル

信頼・安心感
1位 8.82 じゃらんnet
2位 8.29 KNT近畿日本ツーリスト
3位 7.89 阪急交通社 Theお宿

順当の結果といえよう。携帯電話の高機能PC化により、単に宿泊施設の予約ができるだけではなく、予約の取消や予約履歴の参照といった予約情報の管理までもできるなど、PC向けサイトと遜色ないサービスが携帯で提供されるようになっている。

管理人はあまり携帯での予約は行わないが、それでも急ぎの時は「じゃらん」を利用させてもらっている。PCとほぼ同じ情報と紹介量であり、十分といえよう。今回の調査には出ていないが、携帯予約は女性層に根強い人気があり、これまでのPCユーザーも携帯にシフトする傾向があるので今後の変化に注目だ。

 【参考】ゴメス・コンサルティングのプレスリリース

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JTBが予約サイトで5つ星表示を開始、もう少し生の声を聞きたい

2008年10月13日掲 載

JTBの宿泊予約サイトが今月から旅館・ホテルの評価を☆(星)5つで表示している。星表示は総合評価90点以上で5つ、85点以上で4つ半、80点以上で4つ、75点以上で3つ半、70点以上で3つ、65点以上で2つ半、65点未満で2つの7段階になっている。

星の選択基準は、恒例の約60万件の宿泊利用者アンケートで決めている。宿泊アンケートで「部屋」「食事」「大浴場」「従業員のサービス」が80点以上の旅館・ホテルについては、「おすすめポイント」として各項目のアイコンで示し、以前よりはすっきりしたものになっている。

サイト自体も使い易くなっているが、利用者からの「口コミ」は掲載されていない。単なる星評価だけでの判断は難しく、やはりサーベイ的な口コミはほしい。楽天トラベルやじゃらんネットなどと星評価を比較してみると違いが見えてくる。JTBの評価は全体的に名が知れた比較的規模が大きい宿への評価が高い。旅行業者ウケがよく、窓口で担当者が「評価マニュアル」を見ながら薦める宿なので当然5つ星に輝いてくる。

反面、ネットエージェントで人気が出たような、たとえば施設は古いがサービスがよく、値頃感のあるような穴場的な宿への評価は全体に低い(どうしようもない宿はどのサイトでも共通評価だが)。また、JTBはシティ・ビジネスホテルへの評価が甘いような気がする。これは利用者層の違いによるものか。

JTB5つ星評価は利用者向けだけでななく、ホテル・宿への公開通信簿的な要素もありそうだ。

【参考例】JTB旅館・ホテル予約「札幌・定山渓」

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「旅フェア2008」を見学、開催方法に工夫はできないか

2008年06月21日掲 載

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旅の総合見本市「旅フェア2008」(日本観光協会主催)が6/18-6/21(18は商談会用)までパシフィコ横浜で開催されている。管理人は18(金)に会場を覗いて来た。

このイベント、かつては幕張メッセなどで開催されていたこともあったが、今回は来年の横浜開港150年に併せて横浜開催となった。テーマは「癒し」。今さらなテーマだ。
これまでと大きく違ったところは有料になったこと。千円だが3日間通しで入場できる(連日来る人はあまりいないであろうが)。以前は特産品プレゼントや抽選会での景品などを目当てにくる中高年主婦などが多く、来場目的が?であったが、このあたりも背景にあり有料にしたのであろうか。

当日は平日のせいか閑散としていた(主催者発表では1万8千人だが)。幕張時代に2度行ったことがあるが、平日でも熱気ムンムンでスーパーの特売のような雰囲気すらあったが有料化が影響していそうだ。会場には最近流行の各地のキャラクターものが沢山いたが暇そうにしていた。

北海道関係は出展が意外に少なく、AIRDOとJR北海道が総合北海道ブースに出展、その他では北海道フェリー協議会(東日本フェリー名義)が出ていたぐらいで自治体の出展などはなかった。緊縮財政の煽りであろうか。

このイベント、目的がぼやけている気がする。3W2Hの法則が見えてこない。プロと消費者両方をターゲットにする見本市はかなりあるが、旅フェアの場合、プロダクトがメインではないので出展メリットが希薄だ。外資系ホテルがいくつか出ていたが、来場する客層とマッチしないと言って嘆いておられた。

率直に言うと千円払って行くイベントであろうかどうか疑問。たとえば旅や観光のカテゴリーをいくつかに分けて、分会形式で開催した方が絞込みも図れると思うが。

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リクルートがリピータ限定の宿泊施設向け販促サービスを開始

2008年03月24日掲 載

リクルートは3月末から、旅館やホテル向けにインターネットを使った新しい販促支援サービスを始めると24日付け日経が報じている。過去に泊まったことがある人などに限定して割引など特典が付いた“シークレット(秘密)プラン”を案内できるのが特徴だ。
(24日現在リリースなど正式発表はされていない)

このところリクルート(じゃらん)、楽天トラベルなどに代表されるサイバー系旅行会社と既存の店舗系旅行会社の競争が激化している。ネッ予約の登場で締切り直前時などに値崩れが起き、ホテル旅館側はその営業に苦しんでいる。

そのためJTBはこの春から手数料を値下げするなどの動きがあるようだが、もともと15%などの手数料は高すぎる。後発のネットエージェントがホテルを中心に相場を下げたが、最近ではメリットが薄くなっている。宿側では旅行会社向け、ネットエージェント向け、自前サイト向けの商品を用意するなど宿泊料金(商品)も複雑化しており、宿側にはかえってしわ寄せが来ているようだ。

半分近いホテル旅館が赤字の現在、旅行会社としてみれば繋ぎとめるインセンティブが必要であるし、宿側にしてみればどこのエージェントを信頼していいのか、どの予約手法がいちばんいいのが模索しているのが現状であろう。

利用者から見ても宿泊料金はどのサイト、旅行会社が安いかは一概に言えないが、直前になると店舗系旅行会社が安くなる傾向がある。各サイトを縦断検索できる「ベストレートホテル」などで見てみると参考になる。

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旅行会社販売の客室売れず、ビジネスモデルに限界か

2008年01月15日掲 載

昨日のブログで直前宿泊予約を原価で販売するサイト「トクー」について書いた。これまで旅館・ホテル側は、客室の多く(過半数?)を旅行代理店に提供していたが、平日を中心に稼動が悪く、これまでの集客は旅行会社、運営は宿側が行なうというシステムに限界が来て、ネットエージェントや自前サイトを通して販売を行なう方向にシフトしている。

12日付けの業界紙・観光経済新聞にそれを裏付ける記事が出ていた。国土交通省発表のものだが「観光旅館・ホテルの客室流通の効率化に関する調査研究」というもの。
記事を一部抜粋すると
「宿を対象に実施したアンケート調査では、旅行会社に販売を委託したブロック客室の消化率が平日で2割程度、休前日でも5割に満たないことが分かった。ブロック客室の提供を「減らしたい」と回答した施設は約7割に達した。団体客需要が減少し、個人客のニーズが多様化する中、ブロックによる客室流通の硬直化を浮き彫りにする結果が出た。

この中で、最も売れている販売ルートでは、45.5%が旅行会社(旅行会社が運営するネット販売を含む)を挙げ、今でも重要な販路であることに変わりはないが、自社直販と答えた施設も35.7%、インターネット予約サイト(楽天、じゃらん、一休など)も15.4%に上っている。」(観光経済新聞より抜粋)

このデーダが何を言っているかというと旅行会社に販売をお願いしても売れず、これまでの旅行会社とホテル・旅館のやり方(ビジネスモデル)では集客ができないということ。宿側は在庫を抱え(旅行会社もそうだが)、身動きとれず、売れないこともわかっているが、つきあいもあり、返室などの無駄な作業を繰り返す。

利用者からみれば空いているのに値段が高い。宿に直接予約の電話を入れれれば嫌な顔をされ、旅行会社を通した客を優遇する。消費者と宿、旅行会社の歪な三角関係はなかなか解消されていない。

ごく一部の人気ブランド旅館は旅行会社中心でビジネスが成り立つであろうが、その他の多くは現状のシステムでは限界に来ている。ネットエージェントに加入し、自前サイトで集客を図っても、思うような結果が出ていないところが多い。
昨日のブログでも似たようなことを書いたが、楽天やじゃらんのようなネットエージェントが、手数料稼ぎの既存旅行会社と変わらない存在となってしまい宿側にとって救世主ではなくなってしまっている。

大きく変わるかと思われた旅行業界だが、本質は旧態依然としたままである。消費者になかなか恩恵は回ってこず、ホテル・旅館業の50%は赤字、旅行会社の多くが手数料頼みの薄利ビジネスである。

この構造、変えるにはどうしたらいいか。


このニュース記事に関する詳細 観光経済新聞

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原価予約サイト、「トクー」が復活、様変わりするネットエージェント

2008年01月14日掲 載

宿泊予約サイトが知られるようになって10年が経過した。日立造船の社内ベンチャー「旅の窓口」(現・楽天トラベル)の成功により、雨後の筍のように新規参入が増え、やや遅れるかたちで大手旅行会社も参入した。

現在シェアでは楽天トラベルが強く、後発ながらマーケティング力に優れている「じゃらんトラベル」、高級をコンセプトにした「一休」などが目立っており、旅行会社系サイトも試行錯誤ではあるが少しずつ伸ばしている。大手数社の独占といっていい市場であるが、女性に特化した「OZトラベル」、温泉旅行の「ゆこゆこネット」など差別化により強みを発揮しているものもある。

初期からある宿泊予約サイトに「トクー!」(1998年開設)があった。トクーの特長は、直前宿泊予約をメインに、宿泊施設から手数料を取らずに、利用会員からの会費で運営するサイトだ。

宿泊施設が設定した価格をそのまま利用者に提示する仕組みで、料金がガラス張りなのが魅力であったが、最近は先細りとなり、他社サイトのようにポイントを付加する「タビータ」を開設しトクーと統合したが、システムがわかりずらくなり、料金もトータルするとそれほど差がないので、会員数や登録宿泊施設が減少していたようだ。大手予約サイトと同じビジネスモデルでは、宿の登録数が少ないのでどうみても厳しい。

そんな中、今年から「トクー」を復活させることにした。管理人も以前、トクーに会員登録をしていたが、ビジネスホテルなどはそれほど他サイトと差がない上、利用頻度が少ないと元が取れないこともあるので辞めていた。

新トクーの会費は、パブリック会員は以前と同額、プレミアム会員は5250円に設定した。またトクー、タビータのどちらかで会員登録をすれば両サイトとも利用できるようにした。旧トクーでは、予約開始日についての制限は設けていなかったが、新トクーでは、パブリック会員は宿泊日の3日前からの予約受付、プレミアム会員は同90日前からの予約受付としている。

トクーは、初期の「旅の窓口」と同様、ネットの強みを最大限利用し、利用者と宿側に安く提供できる仕組みを出せたことにある。空室の有効活用、旅行会社への高い手数料など業界が抱える矛盾・問題点を解消するに貢献した部分は評価できる。

ネットエージェントの多くは、旅行代理業ではなく、ネット予約システムの発想でスタートしているが、いつのまにか安かったコミションが高くなり、既存の旅行会社窓口と変わらなくなってきている。これでは予約手段は変わっただけであり、利用者にとって意味がないことである(宿側からしても値上げ、コストダウン、空室日の増加そして経営の悪化とマイナス材料ばかりである)。

もう一度、原点、顧客本位と業界の健全な発展という立場でネットエージェント大手は考えてもらいらい。
 

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JTBも高級ホテル旅館サイト事業へ参入 生対応で差別化も

2007年11月29日掲 載

JTBの高品質旅行専門店「ロイヤルロード銀座」が、国内の高級旅館・ホテルの宿泊プランを紹介するサイト「JTBロイヤルステイ」をオープンした。経済的、時間的に余裕のある富裕・シニア層に向けて展開するが、ネット以外でも予約や問い合わせは電話で受け付け、「コンサルティング機能を駆使し、差別化をはかる。定期更新は毎月1・15日の2回の予定だ。

サイト構成は、目的や方面、ホテル・旅館のタイプなどのこだわりで分類されており、「離れに泊まりたい」「料理自慢の宿がいい」というユーザーの希望に合う宿泊施設を、簡単に見つけられるようになっており、伊豆箱根などの有名どころからスタートする。

旅行会社は富裕・シニア層をターゲットにサロン型の店舗展開を進めている。また、「一休ドットコム」の成功以来、単価の高い高級ホテル旅館予約サイトに各社が参入している。

JTBの場合、これまで複数の予約サイトがあり、窓口が一本化されていなかった。JTBに限ったことではないが、従来の旅行会社系サイトは各営業部門との兼ね合いもあるのか、後手後手の印象ある。JTBは最近になってビジネスユースを「るるぶトラベル」でブランド統一を図っているが、高級ホテル予約でいうと「Kihin」というサイトがJTB本体の商品にあり、まだまだ統一感は取れていない印象で、ブックマークしたくなるようなものが存在しないのだ。(るるぶトラベルとるるぶ.comも紛らわしい)。

今回の「JTBロイヤルステイ」はネット予約+電話窓口があるのが、ウリだが電話対応は既に「じゃらんネット」で実施しており、オペレーターの知識の問題もあり、インパクトには欠ける。

売れ筋・個性がある商品を出すのがいいが、利用者への「わかりやすさ」を消費者の視線で今一度、考えたらどうであろうか。

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入込み数が激減の知床、世界遺産登録の意味は

2007年08月05日掲 載

世界遺産登録3年目を迎えた知床の観光客が激減していると7/25付けの東京新聞が伝えている。斜里町の今年1月から6月の入込み数は、約41万人で昨年同期より16%減少、羅臼町も4月から6月の入込みは、前年比2%減の13万5千人と共に苦戦をしている。

この現象、どうみるか。管理人は知床の観光客数減少の理由について考えてみた。

①知床は世界遺産登録前からメジャーな観光地であり、40年近い観光地としての歴史がある。登録前に既に行った人も多く、成熟型の観光地ともいえる。
②環境保護政策のため、立ち入りに制約が多い。一般で入場できるところが限れており、マンネリ化している。
③体験型観光といっても上記②のような理由でワンパターンであり、物見遊山型の観光から抜け出していない。
④魅力的な宿が少ない。大型ホテルが多く(特にウトロ)、リピーターが育ちにくい環境がある。

知床は、世界遺産登録前にほぼ観光開発と保護が終わっており、登録は遅きに逸した面もある。遺産登録がされるまであまり認知されていなかった屋久島は、93年の登録後、今でも観光客が増え続けている。登録後、観光受入れ態勢が進み、進行形のかたちで観光客が増えてゆく。
先日、登録された石見銀山もごくごく僅かしか調査・開発がされていないので、今後、大いに人気が出る素地がある。

そう考えると知床は、遺産登録の観光面での恩恵は少ないかもしれない。今後、いかにリピーターづくりができるか。知床は訪れることができる場所は限られている。それ以外で頑張れる部分、たとえば魅力ある宿泊施設を増やすことなどが重要ではないか。屋久島では滞在型のホテルがいくつかできているが、このあたりも弱い部分である。

知床観光の課題は、北海道観光全体の課題ともいえる。体験型や滞在型がいくら叫ばれても、実際は物見遊山型から抜け出せていない。この部分の改善は、容易ではないが、変わらなくていけない。

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夏休みの国内旅行、北海道は人気微増

2007年07月19日掲 載

JTBが夏休み期間(7月15日〜8月31日)の宿泊旅行動向の見通しを発表した。好況感やボーナス増で旅行意欲も高まり、国内旅行人数は前年比0・9%増の7480万人と予測。海外旅行人数は2・0%増の252万人を見込んでいる。

国内旅行単価は、1・4%増の3万6200円。沖縄や北海道など遠距離方面が人気であるのに加え、高級宿泊施設に人気が集まっている。滞在日数が長期化傾向にあるようだ。
北海道は国内旅行全体の9.5%で1.5%増、沖縄は4.9%で1.6%増である。それぞれ微増であるが、沖縄と北海道の幅が狭くなってきている。

以上はJTB発表のデータ。単価アップ、高級志向、長期滞在は、旅行会社のこうあってありたいなので”額面通り”に受け取れない部分もあるが、傾向としては間違いないであろう。

それにしても夏の北海道旅行商品は高い。宿が1泊付く自由旅行でも、個別で航空券を購入した方が安い出発日も多い。たとえば、スカイマーク利用の場合、夏休み期間でも1週間前割引では片道18000円程度なのでパックよりも安くなる可能性がある。

どの旅行商品を見比べても値段はあまり変わらないが、時間に余裕があるならJRや長距離フェリー、高速バス&フェリー乗り継ぎなどでひと工夫加えるのも、夏の北海道ならではである。

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楽天トラベルが観光地の無料周遊バスを開始

2007年07月04日掲 載

楽天トラベルが、那須高原で無料周遊バスの運行を7月21日から始める。楽天宿泊サイトで栃木県内の宿泊施設を予約した客が利用対象となる。

バスの愛称は「那須ぐるぐる号」で、那須エリアの観光施設11箇所を1日5回巡る。楽天トラベルに加盟する586ある施設に予約をすれば、期間中(8/20まで)何度も利用すろことができる。また、携帯電話でアクセスすると県内施設の無料宿泊券があたる応募用紙を車中で配るなどのサービスを行う。

楽天トラベルは「ムーブメント企画2007」として、全国八都道府県で行政などと協力し、観光PRなどの誘客支援に取り組んでいるが、那須はその一環である。
この企画、ANAとの連携であるが、ダイナミックパッケージ以外にも、観光バスの運行などリアルサービスの展開に乗り出している。

これまでネット・エージェントは、ウエブサイト内の予約業務が主だったが、今後は既存の旅行会社との境界線が薄れていくであろう。

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昭文社がクロスメディア型の宿泊予約サイトを開始

2007年06月29日掲 載

旅行ガイドなどを発行する昭文社は6月28日、月刊誌や各種出版物と連携するクロスメディア型の宿泊予約サービスを開始すると発表した。

このサービスは、昭文社が出版物や月刊旅行情報誌「たびえーる」(関東版、首都圏版、東海版、関西版)で紹介する宿泊施設を、PCと携帯電話によるオンライン予約に加え、電話でも予約可能とするもの。
誌面に宿泊施設ごとのQRコードを掲載し、携帯電話で簡単に予約できるサービスを提供する。PC向け予約システム「たびえーるnet」を利用すると、詳しい検索条件で宿泊施設の検索および予約が行える。

旅行関連の出版物は、ネットの普及で年々シェアを下げている。昭文社は、もともと地図出版の会社だが、地図をファッショナブルなものにした「マップル」シリーズに始まり、旅行ガイドブックの分野でも企画力の高い本を出版していた。ネットとの融合も各社に先駆け、はじめている。

今回のビジネスモデル、リクルートの「じゃらん」と「じゃらんネット」に似ているが、「じゃらん」は紙とネットの連動性が意外に薄く、雑誌も各地で独自の編集方針を打ち出している。
昭文社もリクルートも紙媒体から入った会社である。リクルートは、広告がコア事業なのでこのあたりは違うが、旅行メディアならではの強みを打ち出すことができるであろうか。
実は、JTBが発行していた「るるぶ」が廃刊になった。そこを狙って昭文社が参入してきたとも予想ができる。

昭文社の場合は、純粋なクロスメディア展開であるが、違った成功事例としては、スターツ出版の「OZモール」の宿泊予約サイト「OZモールトラベル」がある。スターツは、女性向け情報誌「OZマガジン」(関東のみ発売)を発行しているが、雑誌と連動させるのではなく、「OZモール」は独立したコンテンツとして成り立っている。

30代OLにターゲットを絞り込み、お篭り系やスパトリートメント系ホテルなどを中心に扱っている。8,800円で泊まれるご褒美プランなどをOZ世代に提供している。宿泊予約ではないが、サロン予約の人気も高い。実際、知り合いの美容室にOZモールを紹介したところ3ヶ月に200人以上の新規客がネットを見て来たという。

昭文社の場合、ターゲットをどこに絞り込んでいるのか。このあたりが成否のカギであろう。

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JTB中部が旅のSNS「マタタビ」オープン、新たな顧客獲得戦略がつづく

2007年05月31日掲 載

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JTB中部は5月30日、旅をテーマにしたソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「マタタビ」をオープンした。

ユーザーは「タビバコ」というフォルダの中に、旅行写真や旅日記などを掲載する。それぞれのタビバコや写真、日記などにはタグを付けることができ、タグを介してユーザーの旅の思い出がつながるという仕組みだ。 SNSではユーザーが興味のあるトピックごとにコミュニティを作ることが多いが、マタタビではあえてコミュニティ機能を搭載していない。(一部CNETJAPANニュースより引用)

コミュニティを作らない背景には、限られた地域、ネタに集まるのを裂け、広がりを作りたいという旅行会社の狙いがあるであろう。
たとえばテーマにあった旅行商品を押し付けても、利用者にとっては押し付けであったり、魅力に乏しい場合がある。ならば既成のパッケージよりも、オーダーメイド型の個人旅行型ビジネスで伸ばして方が将来的には大きくなる可能性がある。

これまで旅のSNSサービスはいくつかあったが、大手旅行会社運営のものは初めてではないか。
JTBは分社化したが、各地で独自な動きが目立つ。昨年、JTB北海道では、 子会社が「BEST FROM HOKKAIDO」を開設した。クチコミ型も観光ポータルサイトであるが、どこにも「JTB」という文字が出てこない。広告も旅行商品ではなく、旅に関連する企業のバナーが中心である。

「マタタビ」でもバナー広告や連動型広告で収益を考えているようだが、他の旅行会社の広告掲載もあるという。即、旅行商品の売上げには繋がらず、文化事業的要素もあるビジネスであるが、JTBだからこそできるサービスであるともいえる。

あとは、どこまでサイトを認知させ、参加者を増やすことができるかである。既存のSNSに参加している人を別のSNSサービスへ誘導するのは難しいとされる。
「マタタビ」では、外部サービスとの連携強化を考えているようだが、顧客囲い込みに役立つであろうか。

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参入が増える高級ホテル予約市場

2007年05月21日掲 載

数多くある宿泊予約サイトであるが、このところ脚光を浴びているのが高級ホテル予約サイトである。最初から高級路線でいった「一休.com」は、業績が好調であり、各宿泊予約サイトが、高級ホテル市場に盛んに参入している。

最近では、「Yahoo!トラベル」が、一休.comと業務提携し、「一休.com」の宿泊プラン2万件をヤフートラベルで販売することになった。今後は一休がヤフー向けに独自の商品を開発する予定だ。
ヤフートラベルは、当初、JTBと提携し、「たびゲーター」としてスタート、その後、リクルートの「じゃらん」とも提携した。

ヤフートラベルの場合、当初、JTBからの供給であり、ビジネスユースを狙っていたようだが、自前ではないので印象が薄かった。鳴り物入りでスタートしたサイトだが、楽天トラベルやじゃらんの後塵を拝してきた。これで、ヤフーは、JTB、じゃらん、一休とタイプの異なる3つの供給源を揃えたことで、巻き返しを図れるであろうか?

また、価格.comが運営する高級宿泊施設の直前予約サイト「yoyaQ.com」では、早期予約で宿泊料金がさらに安くなる新サイト「yoyaQ.com EARLY」を開設した。「予約期間は最大3カ月前から宿泊日7日前まで」「通常より高いキャンセル料の設定」「事前カード決済」という条件を了解する利用者に対して、通常予約より割安の宿泊プランを提供する。

こちらは、事前カード決済と通常より高いキャンセル料を取ることで価格.com側が、マージンを引き上げている。「yoyaQ.com」は、後発ということで知名度がイマイチ、サイトの使い勝手も決していいとはいえなかったが今後どうなるか。

高級ホテルの予約市場は、利幅があり、宿泊予約サイト運営者からみると魅力的である。市場は、既に飽和しており、差別化に苦しむサイバー予約に於いて、当分は各社、高級ホテルへの参入が続くであろう。

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地元も観光客も集客できるサイトとは

2007年05月11日掲 載

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画像は「旅クーinオホーツク」

今日付けの道新に中標津の「旅クーinなかしべつ」が紹介されている。このサイトは、飲食店や宿泊施設の紹介・割引がメインのクーポン系だが、以前から紹介しようと思っていた(道新に先を越された)。

「旅クー」が単なる地域向けクーポンフリペ&サイトと違うところは、航空会社などど組み、ターゲットが観光客に向けられていることである。
先行した「旅クーinオホーツク」では、夏季のアクセス数の80%が道外の観光客らしい。地元住民をターゲットにしたクーポンビジネスとしては、商圏が小さいが、観光客を巻き込めば大きく変わってくる。

これまで地域向け商業ポータルサイトは、観光客からのアクセスが集まりずらく、内容も外部の人間には馴染みにくいものや、そもそも認知をされていなかった。地元民と観光客が共有できるサイトづくりが言われていたが、実際は乖離しており、商業ベースにも乗りにくいジャンルであった。

今回の「旅クー」を運営するワイズスタッフは、かなり名の知れたSOHO型女性ベンチャー企業である。内容的にも全国レベルのサイトに仕上がっている。

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日本旅行が車いす宿泊予約サイトを開設

2007年05月03日掲 載

日本旅行が車いす利用者向けの宿泊予約サイト・インターネット版「全国車いす宿泊ガイド」を開設した。全国脊髄損傷者連合会と連携したもので、これまで5年おきに出ていた書籍をweb化したものである。これまで情報提供のみだった案内を、日本旅行の予約システムを経由して、予約まで完了できることとなった。

サイトをみると、予約サイトというよりは、施設紹介サイトのレベルである。直接予約できる宿が少なく、全体的にはつくりがまだ稚拙だ。バリアーフリー客室の写真紹介は全宿必須にしてもらいたいと思った。まだまだ発展途上であるが、使命は大きいはずだ。

管理人もこれまで障害者の旅行予約について考えたことがなかった。車いすの人が旅行会社の窓口に行くのは負担が大きい。ネットで情報収集から予約まで完了できれば大変便利なはず。既存の宿泊予約サイトを見ても「車いす」に関する対応をしているところはトップ画面部分ではあまり見かけない。

個々の宿サイトでは、紹介しているところが多いが、これからは「車いすで宿泊できる宿」などどいう表記をトップ画面に持ってゆくべきであろう。障害者だけではなく、老人を旅行に連れて行く時にも役立ち、広いニーズがあるはずだ。

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発想が新鮮な増毛観光協会のサイト

2007年04月27日掲 載

昨日、たまたま増毛関連の調べものをしていた際、増毛観光協会が運営する「増毛観光情報局」というサイトに巡りあった。

このサイトはブログ形式で、簡易に見えるがなかなか斬新なサイト構成となっている。たとえば、増毛観光ナビとして、観光スポットごとの人気・投稿・評価などが載っている他、フォーラムのスレッドがトップページにある。
公共系では珍しい双方型のサイトになっており、行政系の観光サイトとしては画期的ではないであろうか。

更新も頻繁にされている「生きた」サイトになっているが、構築中のコンテンツが多く、肝心の投稿などの数は少ない。しかし、アクセス数もかなりあるので今後「増毛ファン」が増える可能性がある。そのためには見せ方をもう少し考えた方がいいだろう。

また、観光協会オリジナルの「ちょろQ」が紹介されており、中身は何と消防車で「ましけ1号」というネーミングである。

わかりずらく、更新されない観光協会系サイトが多い中、増毛は新鮮である。
増毛観光情報局は、まだまだ発展途上で、修正個所も多いが、そのチャレンジに期待したい。

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わかっていない観光協会

2007年04月22日掲 載

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会津鶴ヶ城とレトロ風バス「ハイカラさん号」

土日と会津へ出かけた。会津若松市・東山温泉にある名旅館「向瀧」に泊まりたく出かけたが、建物だけではなく、ホスピタリティも一級の旅館で満足した。

ところで東山温泉へ行って驚いたのは温泉街がさびれていたことである。渓谷沿いに大型旅館が並んでいるが、閉鎖されているところがいくつか目立った。ファンドに経営が渡っているところもあるようである。

気になったことがある。会津若松駅に観光案内所があり、「東山温泉でお泊りにの方は手荷物を無料で旅館までお届けします」という掲示があった。コインロッカーに預けるにしても、ふたたび駅に戻ってこなければならず助かるサービスなので、利用しようと窓口で訪ねると「旅館のクーポン券はお持ちですか?」と訊かれた。
管理人は旅館のHPから申し込んだため持っていない。つまり、旅行会社発行の宿泊クーポン券を持っている人のみ対象のサービスであるため断られた。しかし、このサービスおかしくないか?

最近は温泉旅館もネット予約が増えている。「じゃらん」や「一休」などサイバー系エージェントが除外されるのはわからないわけではないが、JTBなどの旅行会社でも最近は店舗販売と同一の商品がネットで購入できるようになっている。つまり、クーポンを持っていてもプリントアウトした紙だけでも内容は同じものだ。それにも関わらず「クーポンのみ」とは時代錯誤も甚だしい。旅行会社の店舗で予約した以外の客は「以下」なのであろうか。

さびれた東山温泉を見て、いまだにここは昔の価値観から抜け出せていないのではないかとかんじだ。旅行会社は客を運んできてはくれない。

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なかかの企画力!!日刊スポーツの旅行サイト「スポトラ」

2007年04月18日掲 載

日刊スポーツ新聞社がweb内に旅行サイト「スポトラ」を開設した。
スポトラは、スポーツ新聞の特性を活かし、メジャーリーグ、欧州サッカー、F1などの観戦ツアーや、世界のマラソン大会参加、ゴルフ、サーフィン、ダイビングなどの体験ツアーを紹介している。

このサイトの最大のウリは、これまで旅行会社ごとに調べなくてはならなかった観戦ツアーや体験ツアーなどのコース&料金比較が出来ることである。特にニッチな分野は情報が少なく、旅行会社の窓口でもパンフを置いていないケースが多いので情報収集が困難であった。

また、国内外の航空運賃やホテル・旅館などの料金比較も出来るので幅広い分野で活用できるサイトになっており、旅行会社約100社の旅行商品約5万件などから検索・予約できる。

旅行予約サイトは飽和しているようであるが、観戦モノなどまだまだ隙間のジャンルはある。そして利用者にとっては情報収集の手間が省けてありがたい。

日刊スポーツ新聞社のweb戦略は、スポーツ新聞社の中でもっとも進んでいた。たまたま友人が勤務しているので多少内情を聞いているが、スポーツ記録のデータベースなどは他社の追随を許さないはずだ。「スポトラ」の企画力は大いに評価できる。

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宿泊予約サイトを比較する「ベストレートホテル」

2007年04月15日掲 載

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宿泊料金比較画面

宿泊予約比較サイトで「ベストレートホテル」をご存知であろうか?
これまで宿泊料金の比較は価格ドットコムが運営するフォートラベルなどがあったが、このベストレートホテルは、横断検索型で20の宿泊予約サイトと2万5千軒のホテル旅館を一覧表で比較することができるものだ。

たとえば4/21宿泊・札幌グランドホテル・2名で検索をかけてみると15サイトで該当商品があったが、もっとも安いものでJTBとYAHOOトラベルの10,500円と出た。
ちなみに最安値の客室で楽天トラベルが14,000円、じゃらんが13,000円、一休が12,000円、意外にもネット系エージェントの方がJTBよりも高いことがわかる(YAHOOトラベルはJTBと提携している)。

ベストレートホテルはシンプルなつくりであるが一括表示が便利。また、ホテルが決まっていなくても履歴や路線・ブランド・地図などからのも検索がかけられる。
運営するのはセーバという小さなIT企業のようであるが、おもな収益モデルはアフェリエートで予約率は6%程度だという。

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西武&東急が繰り広げた大レジャー産業時代の終焉

2007年03月09日掲 載

夕張にある観光施設20箇所の一括運営を任された加森観光であるが、これで道内だけではなく、全国へ名前が知られるようになった。加森の名前は再建請負人屋という印象があるが、夕張に代表されるように買収ではなく、運営委託の事例が多い。

委託施設は道外にも多く、安比高原(リクルート系)、夏油高原(国際興業系)、御岳(町営)スキー場などのウインターリゾートをはじめ、別府杉の井ホテル、北九州のスペースワールド(新日鉄系)、姫路のバイオパークなど「観光産業」につながるものではあれば手広く、展開する特徴がある。

今回、加森は、東急グループの伊豆急から伊豆半島の観光施設4箇所を買収した(日経新聞に詳細記事
。施設には「伊豆バイオパーク」や「稲取高原ルネッサ」など人気施設があり、いずれも黒字経営とあるが、利用者が減り、スリム化を進めている東急グループなので勢いと実績がある加森に譲渡したのであろう。

現在、加森の道外施設は、運営委託が中心であり自保有のものは、浜松町や大森にあるアートホテルぐらいのものであった。これで伊豆が加わると首都圏地区にも本格進出する足がかりになるであろう。

また、売却先が決まらなかった旧コクド系の北広島プリンスホテルとゴルフコースは、米投資会社ローンスター・ファンド傘下のパシフィックゴルフグループインターナショナルホールディングスのゴルフ場運営会社PGPに売却されることになった。ミニスキー場があったホテルは使用しないらしい。

西武ホールディングスが売却しているホテルやレジャー施設は意外なほどに安い価格だ。
資産価値が低いのか、外資に足元を見られているのかわからないが、堤義明氏の威光はどこかへ飛んでしまった格好だ。

かって五島慶太の東急と西武の堤康二郎は、競い合うように全国の観光地にホテル、スキー場、ロープウエィ、ケーブルカー、観光バスから有料道路、ゴルフ場などを作りまくった。
昭和30年頃には箱根戦争といわれて競合するバス会社のライバル意識は半端なものではなかったようだ。

時代が経過し、まず東急が西武ほどではないが、事業の見直しを行い現在再構築中である。西武はご承知の通り、堤氏のあの事件で一枚岩の巨岩がもろく崩れ落ちてしまった。
両者ともバブル期以降は時代感覚を喪失して、スタイルに付いていけない魅力のない会社になっていた(特に西武)。もともと組織は相当、硬直化したいたのではないか。

これまで政治力とカネに力を言わせて日本国中を観光開発した西武と東急であるが、その役目が終わった気がする。両者のやり方に関しては、いろいろな意見があるであろうが、西武・義明氏がつくった苗場プリンスホテルのビジネスモデルなどは興味深いものがある。

もし、苗場と志賀、万座がゴンドラで結ばれ上信越国境を股ぐ、巨大ゲレンデが実現していたらどうなっていたであろうか。

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近ツリが銀座にゴージャス店舗を開業

2007年02月16日掲 載

近畿日本ツーリストが変わりはじめている。
以前、このブログで「日旅が近ツリを逆転」(KNT)で”近ツリ”の問題点などを指摘した。
使い勝手が悪い商品構成や量そのものの低下など再構築にともなう問題点について書いた。

それから半年が経過し、会社に変化がみられている。まず、問題にしたネット事業(サイバー・エージェント業務)であるが、ST@Y+(スティプラス) という新サイトをスタートした。対象をホテル旅館だけではなく、民宿やウイークエンドホテルなど裾野を広げている。
最近はJTBでもそうだが、自社加盟施設以外でも登録OKのところが多い。数で攻勢をかける楽天トラベルなどに対抗するためであろうが、敷居が低くなっている。

また、あらたなリアル店舗展開として富裕層限定のショップを計画している。5月に開店予定の銀座支店「SalondeMarronnierGINZA」(仮称)の概要を発表したが、銀座マロニエ通りに新規開店するイタリアの高級皮革ブランド「ボッテカ・ベネタ」が入居するビルに開設するらしい。
サロン的な路線を狙っているのであろうが注目ではある。

全体をみていると会社のスリム化を図りながら事業集中型の路線がみえる。リアル店舗数を誇る時代ではないのでより収益が上がるところに投資。そうでない部門からは撤退や縮小。面倒な募集型企画旅行(スカイホリデーのようなもの)などには力が入らなくなるわけだ。

旅行会社の知恵がためされ、これまでの数、体力勝負が通じない時代である。

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ANA楽天連合に対抗、JALがじゃらんとタッグ結成

2007年01月23日掲 載

JALと「じゃらん」が提携して、航空券とホテルの予約がパッケージ商品(個人旅行)として購入できる「JALダイナミックパッケージ」を5月から発売することになった。

旅行会社の窓口に置かれている個人旅行型パンフレット商品(スカリホリデーのようなもの)がオンライン購入できるものだが、旅行の実施はJALの国内旅行会社JALツアーズが行なう(JALパックは海外)。

基本的な利用方法は、JALグループが運行する1日約1000便の国内線と、じゃらんネットの契約宿泊施設約14500軒を利用者がサイト上で自由に組み合わせて購入する仕組みでJALホームページ、じゃらんのほかヤフートラベルでも販売する。

昨年、ANAが楽天トラベルと組み、ANAの国内線と楽天トラベル全国約2万軒の宿がネット上で予約できる「ANA楽パック」のサービスを開始したことは画期的なことであった。
申し込みが12日前で便の変更がきかない等制限はあるが、旅行会社へ足を運ばなくて済み、情報量が豊富、値段が安いなどメリットが多い。

JALは後塵を拝したが、サイバーエージェントNO.2のじゃらんと組んだ。このところじゃらんは利用者を増やして楽天を追っている。また、ビジネス客が多く、JTBとも関係が強いヤフートラベルも加えた。
じゃらんユーザーは女性が多く、レジャー旅行には強いが出張が弱い。そのあたりも考えてヤフーを入れたのであろう。

このネット予約サービス、まだまだ衆知されていない。これまでのネット上での正規運賃予約と航空会社が直に行なう宿泊予約サービスとの違いが上手く説明できておらず、PR不足である。
また、窓口業務が中心の旅行会社への遠慮もあるのであろうか。

「JALダイナミックパッケージ」は、どこまでANA楽天との違いを明確に打ち出し、認知されるのか注目である。

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日旅とスカマが提携、北海道発東京行きが安くなる

2006年11月17日掲 載

 日本旅行北海道がスカイマーク(東京)と連携し、年末年始を東京で過ごす格安パックを開発した。単身赴任者向けの帰省パック「待ってた父ちゃん」(タイトルが素晴らしい)は24,800円、観光客向けの宿泊パック「明けまして東京」は3泊4日で45,500円と格安である。

旅行会社の商品なので1泊付きだが、「待ってた」の場合、宿は大江戸温泉物語、つまり形だけの宿で泊まる、泊まらないはご自由にということである。

年末年始の時期、東京発と比べ、千歳発は空いている。そこを狙っての商品であるが、スカイマークの魅力は他社が出発10日前が申し込み期限なのに対し、パックツアーでも5日までまで申し込みができる点だ。
また、国内線の場合、格安航空券は1泊付きのパックツアーしか存在しないと思われがちだが、宿泊なしでもOKの旅行会社があることを最近発見した。団体扱いなのでJAL,ANAは10日前、スカマは5日前という条件は一緒だが、往復購入で往復同じルート、FIX以外はすべてフリーである。
何社かあるが、全国温泉旅館同盟が運営する「とび得」などがある。

安いのでパックを申し込むが、宿泊が邪魔という人にはいいであろう。

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カカクコムとゆこゆこが高級旅館予約で提携

2006年11月09日掲 載

8日のブログで一休など高級ホテル向け予約サイトの人気が高いことを書いたが、新たに価格比較サイトの「カカクコム」が、「ゆこゆこネット」と提携し、高級旅館のネット予約サービスに参入することになった。
カカクコムが運営している高級ホテル直前予約サイト「yoyaQ.com(ヨヤキュードットコム)」に、高級旅館112施設の直前予約サービスを追加する。

「ゆこゆこ」はどちらかいうとリーズナブルな宿が多いが、その中で高級旅館をヨヤキューに提供する。カカクコムはフォートラベルなども運営しているが、宿泊予約サイトとしては後発で知名度もイマイチ、ゆこゆこはフリーペーパーなどは認知されているが、中高年向けの印象が強く、ネット事業の強化を図りたいという思惑が一致したのでは?

最近は同業者の提携・協業が続いている。


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ビル・ゲイツが世界のホテル制覇に乗り出す?

2006年11月08日掲 載

ビルゲイツがホテル経営に乗り出すらしい。アラブの大富豪と共同でフォーシーズンホテルを買収すると新聞に出ていたが、何を考えているのであろうか。

一般的に事業に成功した経営者は古今東西を問わず全くの異業種であるホテル経営に乗り出す例は多い。日本でもこれまでどれぐらいの有名経営者がホテル事業に参入して痛い目にあったことか。
ある種の道楽かもしれないが、こういった人たちは各地のいろいろなホテル宿に泊まっているうちに自分なりの「理想のホテル」、「ホスピタリティ像」が出来上がり、ならば税金対策とステータスアップも兼ねてやってしまうということではないであろうか。

しかし、ビルゲイツとホテルとは意外な組み合わせである。ホテル経営に乗り出したきっかけは日本の経営者と心理的背景はあまり変わらないような気がするが、何をたくらんでいるのか不明。
2年後にはリタイアを発表しているが、彼の資産があれば世界の主だったホテルチェーンをすべて手に入ってしまうであろう。

傘下のホテルにMS自前のシステムをつくり、世界のホテルネットワークをすべてMSNが仕切ってしまうということも考えられるが、すでに有名ホテルのBB化やワールドワイドでのネットワーク化は進んでおり、事業としては?である。

やはり、ビルゲイツ自身、客の目から見てここをこうしたいなど興味を持つようになり、産業として発展の余地をかんじて経営に乗り出しのではないであろうか。不動産投資という狙いもあるであろう。

OSやOfficeと同じように何かホテルのスタンダード化を考えているのであろうか。ちょっと注目である。


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高級ホテル予約サイトが人気だがネット予約の今後は?

4日のブログでウインザーホテル洞爺に関する話題に触れたが、このところホテルサイバーエージェント(宿泊予約)でも2極化が進んでいる。

なかでも高級ホテルをターゲットにした一休ドットコムが好調で、株式公開を果たしている。一休成功の秘訣は玉石混交のネット予約業界に於いて「高級」というところに目を付けたところにある。差別化の勝利といってよいであろう。

また、業界最大手のJTBでは富裕層の顧客向けに、高級ホテル・旅館専門の宿泊予約サイト「Kihin」を開設することになった。
最高級ホテルのスイートルームを扱う「貴賓」と、高級ホテル・旅館の客室を提供する「気品」の2種類の予約サイトがあり、会員限定の「貴賓」で「フォーシーズンズホテル丸の内東京」のスイートルームを予約すると、ジムや美容施設を無料で利用できるなど通常の宿泊にはない特典が付く。
また、高級レストランの予約サービスもはじめる。

最近、サイバー旅行会社がこぞって高級路線にシフトをしている。これは一般ホテルが楽天トラベルなどに押さえられ、市場が飽和していることもあるが、高級ホテルは収益率が高いことが魅力な点だ。たとえば東横インやアパホテルなどの安ビジネスホテルの場合、一予約が成立しても客室が5千円であれば5%の手数料なら250円の収入しかならない。しかし、5万円の高級ホテルであれば2,500円になり、さらに手数料自体を上げやすい。
また、ホテル予約と共にレストランやエステ、スパ施設などを併せて予約ができればさらに収益はアップするのだ。

ターゲットは富裕層の他にも30代OLなどもおり、OZモールなどの女性サイトでもこの分野には力を入れている。

余談であるが、中規模の大衆向け観光温泉旅館を中心に展開している「ゆこゆこネット」もニッチながら目のつけどころがいいと思う。

今後は欧米のように格安航空券と宿泊が同時に申し込めるようなサービス(楽天とANAが開始したが)が本格的に展開できれば大いに利便性が上がる。
日本の場合は鉄道なのでJRがこのあたりどういう手を打ってくるか見ものでもある。

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日旅が近ツリを逆転、近ツリの商品企画には問題あり

2006年08月31日掲 載

旅行会社の取扱い額(売上げ)で日本旅行近畿日本ツーリストを抜いて業界2位に浮上した。
2006年上半期ベースのものだが23年ぶりの逆転となる。日旅の国内・海外旅行を合計した上半期の総取扱高は約2203億円で、近ツリを15億円上回った。

以前、両社は合併が内定したにも関わらずご破算になった経緯があるが、社風もかなり異なる。一時はJTBと競うほどの勢いであった近ツリも親会社である近鉄の不振やパルケエスパーニャ、ホテルの失敗などで苦戦をしている。
近ツリ本体もメディア旅行事業として業績がよかったクラブツーリズムを売却するなどしてスリム化をはかっている。

ところが、そのスリム化が旅行商品の脆弱化につながっている気がしてならない。たとえば首都圏から北海道へのフリーツアー(1泊分のホテルと往復の航空機がセットになっているような商品)の場合、参加人数が2名以上、行程も3泊が上限など制約だらけで、えらく使い勝手が悪いものになっている。
採算性の追求からであろうが、日本旅行の場合、日程、チョイスできる宿や交通機関も多様であり、汎用性が高く、個人旅行には便利なものになっている。
これは以前からかんじていたことだが、近ツリの商品は個人旅行志向者にとって使い勝手が悪い傾向がある。また、ネット対応なども日旅が積極的なのに対し、近ツリは利用者のニーズを読み取れていない気がする(「宿ぷらざ」と「Eクーポン」を比較してみると面白い)。
マス志向の近ツリと個人志向の日旅という印象があるが、今後、どう変化してゆくのであろうか。

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「おまけ」で旅行商品の差別化を

2006年07月31日掲 載

日本旅行北海道(札幌)が、温泉まんじゅうや缶ビールなどを付けて売り出した宿泊プランが異様な人気を呼んでいる。昨冬から今年五月まで販売したまんじゅう付きの温泉宿泊パックが二万人に売れる大ヒットとなったのに続き、出張者向けの缶ビール付き宿泊パックも七-八月の予約が前年の二倍以上。わずか千円相当の「おまけ」の集客効果に、当の旅行会社自身が驚くほどだ。

「おまけ」のことをプレミアムやノベルティと呼ぶ。「ギフトショー」や「プレミアム・インセンティブショー」など専門の大きなイベントもあるほど巨大マーケットであり、各社、販促力のある「おまけ」に知恵を振り絞っているが旅行業界はというとこれまで積極的な動きがなかった。
今回の「おまけ」は8百円から千円相当のもので決して安くなく、薄利の旅行会社ビジネスでは赤字になりかねないが、「協力先」がいるからできるのであろう。

管理人はJR北海道主催のパックツアーをよく利用するが、ホテル付きのツアーを申込むと「おまけ」として好きな駅弁との引換券が付いてくる。千円相当の駅弁が食べられるので得した気分になるが、顧客をつなぎとめるにはこのようなささやかなインセンティブが必要ではないか。
エア&ホテルなどの旅行商品では差別化は難しい。価格もほぼ一緒であれば「おまけ」の重要度は増してくる。

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ネット上で航空券とホテルが同時にパッケージ購入可能のサービスを楽天とANAが開始

2006年07月13日掲 載

楽天と全日空空輸(ANA)は12日、国内旅行に関する新会社「楽天トラベルオンライン」を共同設立すると発表した。 楽天とANAは、すでに2004年7月からポイントプログラムの交換サービスで業務提携を行なっている。今回は、インターネットを利用した簡単・便利な旅行の手配や多様な商品提供を目指して検討を続けてきた両社が、新しい仕組みとして新たに会社を立ち上げ、10月よりサービスを開始するもの。
(インターネットウオッチ)

ネットの発達はこれまで面倒であった旅の予約を容易にしてくれた。宿、航空機、鉄道、レンタカーなどポータルや自社サイトにより気軽に予約ができるようになり、旅行・交通部門はネットの普及にも寄与してきた。
しかし、これまで宿の予約なら「楽天」や「じゃらん」、航空機なら航空会社サイト、鉄道ならJR東日本の「駅ネット」などと別々に予約をしなくてはならかった。統合的なポータルサイトがあれば便利なはずだが、各社の思惑があり、一緒になるどころか囲い込みに走り、利用者はネットの恩恵に被っていなかったはずだ(リンク機能や一部提携による手数料型のビジネスは存在したが)。

今回の楽天とANAのトレベルオンラインは、航空機と宿が同時に予約できるのがミソだが、更にフリーツアー型の商品をネットでチョイス、予約ができるので格安で、旅行代理店まで足を運ばずに購入できる利点がある。
しかし、泊まりたい宿がチョイスできても航空機はANAに限定され、汎用性にも乏しい。楽天、ANAの思惑が一致した囲い込み戦略の一環であり、利用者のニーズを満たしているかというと疑問である。

JRに関してもJR各社がそれぞれ自社サイトに囲い込みをかけており、かえって使い勝手が悪くなっている。たとえば「駅ねっと」でいえばJR東日本以外の路線は安くならず、トクトクきっぷの発売など制約も多い。かえってどこでも鉄道きっぷが買えた国鉄時代が愛おしくなる。

また、楽天トラベルでは高速バスのチケットを販売しているが、扱い商品は正規の路線高速バスではなく募集型のツアーバスであるが利用者の多くはその違いにきずいていない。
利点のみ強調され、制約など不便な部分については表に出さないようにしている傾向がネットトラベルに伺える。利用者囲い込みはすべてが消費者利益につながっておらず、CRMの問題点でもある。

日本は旅のネット予約に関していえば進んでいるで進んでいないのが現状である。
枠組みを越えた真の使い勝手がよい予約ポータルサイトの登場を期待したい。

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