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2005年03月23日

富岡(乙部)ワイン農場の話

国道229号線(追分ソーランライン)を乙部町中心部から熊石方面へ向かい、富岡という標識を右折して4,5キロ走ると富岡農場というワイナリーがあります。先日、近くにいった際、寄ってみようかと思ったのですが、吹雪模様なので諦め、ワインだけを乙部のスーパーで買って帰りました。
富岡ワインとの出会いは、数年前、小樽の「小樽バイン」で道産のワインを探していたところ、初めて見かけた銘柄であったので購入したのがきっかけです。自らのブドウ畑で採れたものだけを使った「遊楽部ワイン」がかなりいけてお気に入りになってしまいました。
そのワインを知り合いのワインバーへ持って行ったところ「個性的で面白いワイン」であるという評価を受け、是非ワイナリーへ行ってみたいというリクエストがあり、一昨年、富岡農場へ同行をしました。

富岡は酪農が盛んな地域で昭和30年代に多くの入植者が入りましたが、現在は大半が離農し、今は数軒のみの寂しい地区になっています。その中に瀟洒な赤いワイナリーの建物が現れ、一瞬フランスの田舎に来たのではないかという錯覚にとらわれてしまいます。
富岡農場は、元新聞記者であった飯田氏がオープンしたワイナリーです。飯田氏は新聞社を40代に退職し、出身である乙部町でワイナリーを開設されました。道内ではもっとも小さいワイナリーといわれていますが、その分、大変こだわりをもった製品造りをされています。山中でワイン専用のぶどうと山ぶどうの栽培をはじめたたのは昭和51年の春。山ぶどうの大規模栽培は日本で初めての試みでした。果実酒の免許習得は昭和56年、年々植栽面積を増やし、現在12haの自園圃場を所有しています。
11月初めまで降霜被害の少ない道南地方ならではの気象特性を生かし、シャルドネ、メルロー、カベルネ・ソービノヨンなどフランス系ぶどうとリースリング、山ぶどうなどを栽培。小規模ながら本物のワインづくりをめざしています。
飯田氏の話で興味深いものがありました。「今、温暖化現象でブドウの生産地がどんどん北上している。100年前であれば甲州が適していたが、その後、山形あたりになり、今は北海道の檜山地方が国内でもっともカベルネなどのフランス系品種を栽培するのに適している」とおっしゃっていました。何だか頷ける話です。
ワインの銘柄は「おとべ」「遊楽部」「富岡」と厚沢部産ブドウを使った「厚沢部」があります。また、日本では初めての試みだった植栽した山ブドウ100%で醸造した「遊楽部ハーダム」があります。
同行したワインバーのオーナーは、その後ポリタンクでワインを送ってもらっていました。醸造タンクも小さく、日本酒用のタンクを使っており、微笑ましい光景でした。もう少し季節がよくなったら農場を訪れてみたいと思います。漁業のイメージが強い檜山ですが、富岡農場だけは別世界のヨーロッパです。
富岡ワイナリー TEL 01396-2-3155

投稿者 hokutonomado : 2005年03月23日 21:47 | [EDIT]

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