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2005年03月24日

道南の温泉レベルは全道一ではないか

道外の観光客が北海道の温泉といって思い浮かべるのは知床か阿寒・摩周方面の野趣溢れる(あまりないけどね)イメージがある温泉や十勝の山峡、大雪などの山系温泉を北海道らしいと上げるでしょう。また、登別や洞爺、定山渓なども道内住民共々、「定番」といっていい温泉です。
どちらかというとイメージだけがひとり歩きしているかんじで道東=大自然=いい温泉という構図ができあがっている気がします。実はそういう自分も数年までは北海道の右半分にいい温泉があると信じていました。
ところがどうでしょう。最初に挙げた知床、特にウトロで個人旅行で寛げるようないい宿はあるでしょうか?民宿、ペンションを含めてあまりいい情報がありません(羅臼の方が素朴でいい宿がありますがチョイスが難しいです)。
阿寒湖へ行っても巨大なホテルが林立し、安いパックツアー(失礼)がよく使う糠平や十勝川、摩周、温根湯にしても大自然の秘境の宿とはいいがたいですよね。勿論、マスプロ化していないこじんまりしたいい宿もこれらの温泉にはありますよ。また、ちょっと移動をすれば阿寒あたりなら雌阿寒温泉の野中温泉や景福があり、知床では羅臼の温泉は俗化していません。
最近、頑張っている川湯や養老牛など確かにお湯はよく、川湯などは攻勢に出ていますが、ちょっと外しているよな気もして心配です。
しかし、総じていえることは北海道、特に道東は団体様やパック御用達の大型温泉ホテルと家族経営でやっているようなこじんまりとした宿とのギャップが多すぎる点です。折角、お湯がいいと食事がまずく、無神経であるとか、逆に建物が立派だとお湯が循環になり、食事も冷凍になるなど全体的にバランスが取れていないのが気になります。
このあたりの背景は私のHPで書いているので省きますが、ひとことでいえば観光が成熟していないということです。
前置きが長くなってしまいましたが、そういう意味では道南地区の温泉(渡島・檜山地方一部後志を入れてもいい)はバランスが取れていると思います。北海道には数少ない和風の小型温泉旅館や料理旅館、地域に代々続く公衆浴場など個人旅行者にはありがたい温泉宿が多いようです。その背景にはやはり歴史があることと一部地域(湯の川)を除き大型ホテルが少ないこと、そのためにエージェントに加盟をしている宿が少なく、結果的に俗化されなくて済んだことなどが上げられます。
また、函館以外に大きな町がなく、アクセスの悪さも手伝って観光客が少なく、大自然・野趣溢れるという北海道イメージとは少し違うため、原石のまま残されてしまったことが、温泉レベルを上げた(昔ながら維持している)ことにつながったのではないでしょうか。
好きなところを少し思い出してみるだけで濁川の新栄館、鹿部の鹿の湯、大沼周辺の山水や留の湯に流山、、八雲のおぼこ荘と桜野温泉、檜山へ行けば上の国の湯ノ岱、花沢、乙部の光林荘、先日紹介をした熊石の見市温泉、大成のあわび山荘、今金の奥ピリカなどありますねえ~。函館市内だけでも隠れた温泉天国です。
大雪から十勝、道東のおもだったお湯はほとんど征服していますが、道南はまだこの3,4年です。道南を知ったことで、お湯を知ることもでき、北海道の温泉の素晴らしさを再確認しました。
勿論、泉質も重要ですが、地域に根付き、飾らないサービスでもてなす-そういった今の北海道が忘れかけた気持ちが道南の温泉にはあるような気がします。
ホスピタリティ溢れる宿は道内各所にありますが、朴訥ながらも密度が高く、バランスが取れているのがこのエリアではないでしょうか。

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投稿者 hokutonomado : 2005年03月24日 21:20 | [EDIT]

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