【観光ミシュラン】北海道遺産を行く その2 産業遺産 赤平市住友炭鉱跡を行く (10/2取材)
2005年10月26日掲 載
![]()
前回からこのコーナーでは「北海道遺産」について掲載をしています。
今回は北海道を代表する産業遺産である炭鉱遺産を紹介します。道内の代表産業であり、各地にあった炭鉱ですが、空知地区には炭鉱が集中していました。今回紹介する赤平をはじめ夕張、三笠、美唄、芦別など遺産に認定されているところが数多くあります。
これまで空知の炭鉱施設はいくつか訪れています。1989年頃から大夕張、本夕張、真谷地、三笠、幌内、万字、美唄、上砂川歌志内などを見てきました。
1990年代のあたま頃までは実際に操業をしていた施設もあり、炭鉱住宅(炭住)や炭鉱まで足を延ばしていた鉄道の廃線跡など名残をとどめていました。
その間、炭鉱施設跡に対する認識にも変化が起こり、保存の意義や存在価値などが次第に高まってきたような気がします。21世紀に入ると旧施設はさすがに施設は色褪せてきて、今後が心配になりましたが、ナショナル・トラストの活動や鉄道の廃線ブームなどが起こり、見直されるようになって今に至っています。
今回訪れた赤平・住友は初めての訪問です。赤平駅の裏側に施設が集中しており、公共交通と徒歩でまわれるのは魅力です。これまで訪ねた炭鉱施設と違った点は「北海道遺産」ができたことで炭鉱跡が整備され、観光地化された点です。
赤平の炭鉱跡は「空知の炭鉱関連施設」のひとつとして認定されています。赤平駅は炭鉱全盛期を彷彿とさせる広いヤード跡(操車場、側線)があります。駅舎は地域センターを兼務した近代的な施設に変わっていますが、ホームへ出ると777段の階段を作ったズリ山が目の前に見えます。ズリ山とは鉱坑内から出る石を積み上げた山のことで、ズリ山階段としては長崎県世知原町の555階段を抜いて、日本一の階段です。
当日は雨のためズリ山は登れませんでしたが、東洋一といわれた選炭場の跡はきれいな公園に整備されていました。石炭で踏み固められた道がコールタール状になっており、スエードの靴がボロボロになってしまいましたが、そんなところにここがかって炭鉱であったことがリアルに伝わってきます。
ズリ山から数分行くと住友赤平炭鉱立坑櫓があります。赤平市の中心部に近く、「ネオンのともる立坑」といわれた炭都・赤平の象徴的な存在だったらしく写真で何度か見たことがあります。
閉山が比較的最近(1994年)であったこともあり、これまで見た一連の炭鉱施設のなかでは新しくかんじます。櫓の上に輝く住友マークが当時を偲ばせており、線路を挟んで反対側、赤平の中心街からもランドマークように見ることができました。
雨模様のため、あまり歩くことができなかったのは残念です。しかし、こういった場所には雨が似合っている気がしました。以前、英会話の先生であったスコットランド人が出身地の近くに炭鉱が多く、それらの印象を「gloomy」という言葉で表していました。直訳すれば陰うつとか暗いといった意味ですが、それは単にアンダーな場所ということだけではなく、もっと深い意味をこめて言っていた記憶があります。
住友赤平は最近まで採掘をしており、今でも事務所などがあるせいか、これまで訪れた炭鉱施設と比較すると「gloomy」というかんじではありません。
しかし、びしょ濡れの服と、雨と石炭で変色をした靴を拭いている時、やはり「gloomy」という言葉が似合っている気がしました。
また、炭鉱施設だけではなく、かなり寂れた市街地(中心街)もなかなか味がありました。
■関連資料
北海道遺産 http://www.hokkaidoisan.org/
空知・産業遺産と観光
http://www.sorachi.pref.hokkaido.jp/so-tssak/html/index.html
●道内ニュースクリッピング 10/10~10/22
■1■函館市内のホテル、旅館のネット予約が上昇 (10/10函館新聞)
函館市内のホテル、旅館でインターネットによる宿泊予約の割合が年々上昇していることが、日本銀行函館支店の調べで分かった。同支店は「既存の旅行代理店に比べ割安で人気をだが、今後は自社専用のサイトを使った予約獲得が必要では」などとしている。
市街地地区での利用率は、2002年で10・2%だったが、05年では17・8%。うちインターネット業者経由は13・7%だったが、自社サイト経由は4・1%にとどまった。
■2■老舗の純喫茶が開店70周年、釧路(10/10釧路新聞)
コーヒーひと筋の純喫茶としては道内でも指折りの老舗、釧路市北大通5の喫茶リリー(工藤淑子店主)が1935年の開店以来、今年で70周年を迎えた。夫亡き後13年にわたって一人で店を守る淑子さんは、支えてくれたお客さんたちに感謝しつつ、10月末まで創業時からの店や街の写真や資料を展示する回顧展、膨大なレコードコレクションのジャケット展を開いている。
■3■低価格競争再燃か 新千歳にスカイマーク(10/13朝日)
スカイマークエアラインズが来春から新千歳~羽田便に参入し、1日10~11往復の就航を決めたことで、道内でも経済効果や利便性の向上、価格競争が期待できそうだ。その一方で、エア・ドゥの経営にかげを落とさないか心配する向きもある。
普通運賃は大手2社が28700円、エア・ドゥが23400円だが、スカイマークは2万円以下での就航を目指している。新規参入で低価格競争が期待される一方、航空業界には、同じくサービスを簡素にして低価格設定しているエア・ドゥが影響を受けるのではないか、との見方がある。
■4■ファミリーマート道内進出 08年末までに100店(10/13道新)
コンビニエンスストア大手、ファミリーマートの上田準二社長は十二日の記者会見で、二○○六年後半に道内進出する方針を明らかにした。同年中に札幌圏に三十店程度を開店、○八年末までに道内で百店突破を目指す。九月末現在の道内のコンビニ店舗数はセイコーマートとセブンイレブンが八百店台、ローソンが五百店台、サークルKサンクスが二百店台。特に都市部は飽和状態との見方も強く、ファミリーマート進出で競争が一層激化する。
■5■JRトラベルサービス、旅行商品にペット預かりサービス(10/13BNN)
JR北海道系列の旅行代理店、北海道ジェイ・アール・トラベルサービスは、同社利用客向けにペット預かりサービスの提供を開始した。同店は空港内やショップでの受け渡しのほか、自宅や指定場所までの送迎にも対応。また、24時間の監視システム導入や店舗裏には約330平米のドッグランも備えるなど施設面でも充実していることから、利用者からの満足度も高いという。
■6■温泉表示で初の排除命令 「天然と消費者が誤解」(10/13道新)
天然温泉ではないのに消費者を誤解させるまぎらわしい表示をガイドブックなどに載せたとして、公正取引委員会は13日、景品表示法違反(優良誤認)で厚生労働省の外郭団体「財団法人厚生年金事業振興団」(東京)と大手ビジネスホテル会社「ルートインジャパン」(同)に訂正広告を出すよう排除命令した。
■7■8月の道内経済概況、観光入り込み増加(10/13道新)
北海道経済産業局は十二日、八月の道内経済概況を発表した。観光に明るさが見られる一方、個人消費の持ち直しの動きが鈍化し、生産活動も足踏み状態として、景気判断を前月までの「緩やかに改善」から「改善の動きに一服感」とした。 一方、観光は知床や旭山動物園の集客効果で入り込みが増え、八月の来道客数が前年同月比0・1%増と、明るい兆しが出てきた。
■8■円山動物園「節約令」の悲哀 (10/14朝日)
施設の老朽化が目立つ札幌市の円山動物園に市監査委員が05年度の監査報告で、「経費節減で園内をピカピカに」と指摘した。旭川市の旭山動物園が斬新な展示施設を導入する積極投資で人気を集めるが、円山は市の台所事情の苦しさゆえケチケチ作戦で対抗をという「節約令」だ。
■9■増毛ブランド創設へ(10/14日刊留萌新聞)
増毛町出身のフランス料理シェフの三國清三さんが塾長を務める増毛ミクニ塾は、来春の開塾を目指して準備を進めている。増毛産の新鮮な魚介類や農産品などの食材を生かしながら子供たちの食育活動や地産地消運動を推進するもので、年に3~4回、三國さんを交えての調理実習や講演会などを行う予定だ。
■10■知床に「負の産物」/地元2町困った(10/14朝日)
7月の世界自然遺産登録をきっかけに、知床を訪れる観光客は増加の一途だ。その一方で、駐車場からは車があふれ、交通渋滞に拍車がかかるといった状況が常態化。予想以上の混雑がもたらした「負の産物」に、地元の自治体は頭を痛めている。
国道沿いにある「道の駅」のトイレでは、長期滞留者が洗濯したり、ポリ容器に水を入れたりして、周囲からひんしゅくを買う場面もたびたび。「ここまで増えるとは思っていなかった。世界自然遺産にふさわしい観光地として協力を求めてはいるのだが」と両町は困惑気味だ。
■11■倉本聰さん、「自然塾」を来春から本格始動(10/15読売)
北海道富良野市在住の脚本家、倉本聰さんが、今春閉鎖された市内の富良野プリンスホテルゴルフコースで自然林を回復させ、環境教育の場にする活動に取り組んでいる。主宰する「富良野塾」修了生を中心に新たに「自然塾」を作り、来春から本格始動させる考えだ。
■12■道内観光4社、アジアに直販・15%割安(10/15日経)
ホテル運営の北海道振興など道内の観光関連4社は共同で、アジア向けの道内ツアーを独自に企画した。国内旅行会社を通さず販売することで、従来より15%前後割安な価格を設定。北海道振興が窓口になり台湾などアジアの旅行会社に直接売り込む。道内ツアーは集客力がある旅行会社が企画するのが一般的で、ホテルなど観光業者が直接手掛けるのは珍しい。
■13■ビル屋上に観覧車 ススキノに来春(10/17朝日)
不動産ディベロッパーのゼファーが中央区南3西5に建設中の7階建て商業ビルで、観覧車は直径45メートル。来年4月にオープン予定で、ネオンの夜景が楽しめそうだ。飲食や娯楽施設が入るテナントビルの目玉にしたい考え。4人乗りゴンドラが32基が取り付けられ、最高点は地上80メートルになる。
■14■北広島プリンスホテル休止 (10/17朝日)
経営再建中の西武鉄道グループの中核企業コクドが全国で所有・運営するスキー場など9施設の休止や廃止が17日明らかになったが、道内では札幌北広島プリンスホテルと隣接する札幌北広島ファミリースキー場が11月21日から4月21日まで5カ月間営業を休止することが決まった。今後の営業見通しについては「他の施設を含めて未定。営業の効率化から見直すことがあるかも知れない」(同社広報室)と「廃止」にも含みを残している。
■15■JR北海道グループ、スープカレーを新規展開(10/19道新)
JR北海道グループはスープカレー店運営事業に乗り出す。北海道ジェイ・アール・フーズが二十九日、日帰り温泉施設「極楽湯さっぽろ弥生店」(札幌市中央区北三西一二)隣のホテル弥生に一号店を開設する。軌道に乗れば駅ビルなどで全道展開する考え。 名称は「きたぐに家」。スリランカ狂我国(きょうわこく)などの人気店を札幌で経営する「きたぐにコーポレーション」とフランチャイズ契約を結んだ。
■16■動物園仕事帰りにも 土木会社が新ビジネス カンテラ手に夜10時まで(10/19道新)
仕事帰りでも、ペンギンやビーバーに会える-。札幌市南区豊滝のふれあい型動物園「ノースサファリサッポロ」が、アフター5の新スポットとして注目を集めている。中央区の土木会社が七月中旬、新ビジネスとして開園した。札幌中心部から車で四十分。夜十時まで営業している。
同園は、土木会社経営の星野和生さんが設立した「サクセス観光」が運営。道内では珍しい“夜のサファリパーク”を目指した星野さんは「大人がアフタ5に遊びに行くと言えばパチンコ、カラオケ、ゲームセンター。時には自然の中で楽しんでほしい」という。
■17■優良道産品をネット販売 中札内・花畑牧場(10/19道新)
タレントの田中義剛さんが経営する十勝管内中札内村の花畑牧場が、ホームページ(HP)上で道内の優れた商品を販売するインターネットショッピング「こだわりどさんこ市場」を開始した。
製造メーカー三十社の菓子や肉類、水産加工品など約二百点を全国へ通信販売する。札幌の観光商品卸会社「北海道エスケープロダクツ」と提携。
■18■キンキのしゃぶしゃぶセット発売(10/20読売)
旅行雑誌発行のリクルート北海道じゃらん(札幌市)は小樽市内の食品会社と提携し、道産高級魚・キンキのしゃぶしゃぶセット「キンしゃぶ」を、20日から発売する。同社が、道産食材を通じた観光振興を目的に、3年前から展開する「ご当地グルメプロジェクト」の一環で、これまでにラーメン、カズノコなどを商品化している。
■19■台湾人観光客向けに通訳付きツアー、ホテルで予約可能(10/20道新)
観光サービス業のリオンは、札幌市内のホテルや観光施設と提携し、十一月から台湾人観光客向けのオプショナルツアーを始める。体験型観光やショッピングなど多彩なコースがあり、希望者には通訳も付く。増えてきた個人旅行客に照準を合わせた試みで、日本ホテル協会道支部は「外国人が現地で申し込める通訳付きツアーは珍しい」と話している。
■20■斜里に「道の駅」 知床観光の拠点目指す 07年開設(10/20道新)
網走管内斜里町ウトロに、世界自然遺産に登録された知床の観光拠点となる「道の駅」が誕生することが十九日、決まった。レストランや地元特産品販売コーナーなどがある観光と憩いの施設で、同日の臨時斜里町議会が関連予算を可決。来春着工し、二○○七年五月オープンを目指す。施設の隣には、観光船のターミナルや世界遺産情報センター(仮称)の用地も確保している。
【函館バル街】イベント参加リポート
2005年10月13日掲 載
函館市の元町・西部地区で恒例となった「バル街イベント」が9月27日開催されました。
今年の3月に続き、4回目の開催となりますが、函館市西部地区の飲食店街をスペインの居酒屋「バル」に見立て、散策と飲食を楽しみ、地域再生につながればということで恒例化してきたイベントです。
今回は、旧・英国領事館や甘味店などの初参加店も加わり、過去最多の44店が参加しました。ドリンク1杯と各店が創作するスペイン風のつまみ・ピンチョス(おもにツマミを楊枝でくし刺し状にしたもの)が楽しめるもので5枚つづりの3千円のチケットになっています。
チケットは当初予定していた1800枚を上回る約2300枚が完売。当日はチケットを求める人たちでメイン会場のアクロス十字街はごったがえしていました。
アクロスの会場には地元の和洋食、中華などの6店舗によるこの日限りの店「BARガスバリ」が登場。厚岸産のカキやサケのクリーム煮など趣向を凝らしたメニューが登場し、大盛況でした。
今回も十字街-谷地頭間をバル電車に仕立てた市電が往復し、高台の英国領事館へはシャトルバスが運行され、イベント規模も拡大しました。
【バル街】イベントもすっかり函館市民に定着したようです。参加されている人たちが、かなりお洒落をして来ている人が多いのには驚いてしまいました。
多分、函館の中でも高感度のトレンド系の人たちが参加されていると想像しました。
このイベントの魅力は既存施設を活用するので設備投資の必要がなく、行政にも頼らない新しい形の地域活性策であることです。地域を「飲み歩く」行為によって地域の掘り起こしや再確認をする意味でユニークなまちづくりモデルになるのではないかと考えていますが、今回いくつか気になったことがありましたので報告いたします。
前回と比較すると店の混雑が目立ちました。参加者が増えているので当然ですが、4回目なので「人気店」が誕生しています。並ぶこと自体は”お祭り”なのでそれほど苦になりませんが、店によってイベントや料理(ピンチョ)に対する意識の違いがあるようです。
また、券がなくても現金600円払えばOKという店があり、そのあたりも店ごとによって対応が違うようでした。
イベント本来の目的である元町・西部地区の活性にはかなり程度貢献していると思います。イベント自体かなり浸透してきており、スペイン→バル→はしご酒→賑わい→地域の活性というコンセプトは他の地域のはしご酒イベントにない、ユニークかつしっかりしたコンセプトであり、提案者のレストラン「バスク」オーナーである深谷氏には敬意を表します。
今後の課題としてはこのイベントをどういった方向に持ってゆくかです。現在のようなスポット開催でいくのか、それとも常時、楽しめるような仕組みを作るのか検討する価値があるかと思います。
また、開催地域が元町・西部地区だけでいいのか。地域の再興という意味では駅前の大門や松風町、五稜郭周辺などの地域で同時期または前後して開催し、市内繁華街全体の活性につなげるということも考えられます。
中心街全体に元気がない函館なので市電が通る古いエリアだけでも共同でやるという方法もあります。
現在はスペインのバルをコンセプトにしていますが、舶来イメージが強い現地域ではあまり違和感がありません。しかし、他地区での開催となるとスペインのイメージとは程遠く違ったコンセプトも必要かもしれません。
今月、大門の屋台村が出来ますが、バル街となにかリンクできれば面白いかと思いますがどうなのでしょうか・・・
イベントが大きくなってくると検討課題が増えてきます。
先日、聞いた話ですが最近函館で軽く一杯呑みに行こう、はしごをしようという時、「バルる」という言葉が使われているそうです。
また、「バル」=「はしご酒」と誤訳している人もいるみたいで笑ってしまいましたが、ひとつのキーワードから確実に広がりをみせていることはうれしいことです。
5回目がためされます。且つ楽しみであります。
今冬のスノーリゾートはどうなるか
首都圏ではそろそろ航空各社や大手旅行代理店から北海道スキーツアーのパンフレットが店頭に出始め、申込みがスタートをする頃です。以前は秋ともなると旅行代理店のパンフレット棚を埋め尽くしていたスキー旅行ですが、スキー客の減少により、人気の中心であったバススキーツアーは激減してしまいました。
またツアーバスに対抗してJRがはじめた割安でゲレンデへ直行できる専用列車「シュプール号」も本数が大幅に減り、新幹線利用へシフトをしています。
北海道内ではJRが「ニセコ・エクスプレス」、「フラノ・エクスプレス」などのリゾート特急を運行、バスでは札幌、新千歳空港駅から主要ゲレンデへ向けて直行バスを運行していますが、本数は多少減ったものの仕組み自体あまり変わっていないようです。
そのなかで本州から航空機を使ったスキーツアーは料金の安さもあり、根強い人気がありました。航空運賃の大衆化とともに市民権を得た航空機を利用したスキーツアーですが、ここ数年は頭打ち傾向が続いています。
たとえば札幌ステイで2泊3日、平日参加であれば1名1室で3万円でお釣りがくるというお手軽料金ですが安いだけでは集客できないようです。
メインターゲットであった若年層のスキー離れが激しく、レジャー遊行費にお金をかけれないのが一般的な傾向です。
むしろ、ホイチョイの「わたしをスキーへ連れてって」や「極楽スキー」などのスキーブームを引っ張った新人類世代(1960~1963年頃生まれ)その後に続くバブル世(1964~1968年頃生まれ)がリピータとして参加しているケースが多く、さらにもうひと世代上を含め、30才代後半から50才前後にかけてが北海道スキーツアーの「上客」といえるかもしれません。
今冬のスキーツアーをみていると単にスキーを楽しむのではなく、アフタースキー(懐かしい言葉です)や体験型のコースが増えていることがわかります。スキーツアー参加者の高齢化に合わせた企画が増えています。
たとえば高級リゾートのザ・ウインザーホテル洞爺では閉鎖されていた専用ゲレンデ「ウインザースノーヴィレッジ」を再開します。
積雪や雪質に恵まれている場所ではありませんが、ホテル滞在の選択肢のひとつとしてスキーを楽しみます。
また、トマムは自然派スキーを前面に打ち出しています。「冬山開放宣言」として滑走制限のないオフピステの開放や雪山体験など脱・ゲレンデ、アウトドア志向を強くしています。なお、今シーズンからトマムの運営は加森観光が撤退し、軽井沢の星野リゾートが単独で運営を行うことになります。
洞爺やトマムのコンセプトは上記大人の世代をターゲットにしたものでホテル滞在のお楽しみのひとつとしてのスキーや、脱・ゲレンデなど一線を隔したものになっており、高級志向が伺えます。
その他では一時、ツアー催行が行われなかった旭川市内滞在コースが旭山動物園ブーム(?)で復活します。経営危機のカムイスキーリンクスにも相乗効果が押し寄せることを期待したいところです。
温泉滞在コースも充実しており、スキーツアーもスキーそのものを楽しむものから冬のレジャーを楽しむものに変わってきているようです。
ところで近年のスキー客の減少は、非常に深刻なものがあります。これは、不況スキーブームが去ったこと、1人当たりの年間滑走回数の減少、少子化による若者の減少冬のレジャーの多様化など複合的な原因として考えられます。
スキー場利用者減少のスキー産業への影響として、スキー場の閉鎖や索道会社の統廃合、スキー場再編の動きが、最近、特に顕在化しています。
道内でも何ヶ所か再編の動きがありますが、気になる西武系のスキー場は冬季閉鎖をする北広島を除き、今シーズンは営業を行う予定です。但し、閉鎖の対象になっている深川・糠平・津別の来シーズン以降については未定です。
話題のニセコ・エリアは今のところ大きなニュースは届いていませんが、ニセコスキーエリアの総称を「ニセコ・ユナイテッド」と呼ぶことになりました。
また、オーストラリア人を意識したひらふ・倶知安町内を結ぶ夜間バスの運転など着々と進化をとげているようです。
今シーズンはあらたなスキー復活の年になるでしょうか。
●道内ニュースクリッピング 9/26~10/9
2005年10月11日掲 載
■1■200万人入園 夢じゃない?旭山動物園更新(9/27朝日)
旭川市の旭山動物園が26日、早くも最高年間入園者数を更新した。この日だけで7928人が来園。今年度の入園者数が145万4058人となり、過去最高を記録した昨年を約4000人上回った。
園側は「道外の団体客が増えたのが大きい。どの施設にもお客さんがいる。総合的な強さが出てきている」と分析する。同園は「200万人も夢ではないかも」と話す一方で、「市民の方にゆっくり見てもらえているだろうか」と不安も口にする。
■2■道内、新たに6カ所/ラムサール条約湿地 (9/28朝日)
環境省は27日、国際的に重要で保全すべき湿地として新たに道内の6カ所を含む全国20カ所をラムサール条約湿地として指定することを決めた。新たな6カ所は▽サロベツ原野(豊富町、幌延町)▽雨竜沼湿原(雨竜町)▽涛沸湖(網走市、小清水町)▽野付半島・野付湾(別海町、標津町)▽風蓮湖・春国岱(根室市、別海町)▽阿寒湖(阿寒町)。
■3■連結型のDMV走行試験を開始 北見駅-女満別空港(9/28道新)
JR北海道は二十八日未明、石北線の北見駅-西女満別駅間約三十二キロで、道路と線路の両方を走行できる新型車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の二両連結タイプ「U-DMV」の走行試験を始めた。連結運転時の状態や安定性などを確認し、来年度中の実用化を目指す。
■4■夜の飲み歩き満喫…バル街盛況(9/28函館新聞)
函館市西部地区の飲食店街をスペインの居酒屋「バル」に見立て、散策と飲食を楽しむ「バル街」(実行委員会主催)が27日、開かれた。仕事仲間やカップルなどが続々と繰り出し、各店趣向を凝らしたおつまみ「ピンチョー」を楽しみながら、飲み歩きを満喫した。4回目の今回は、甘味店などの初参加店も加わり、過去最多の44店が参加。飲み物1杯とおつまみがついた5枚つづりのチケットも、当初予定していた1800枚を上回る約2300枚を完売した。
■5■函館-女満別線にエアトランセ就航へ(9/28道新)
函館-帯広線を一日二往復運航するコミューター航空のエアトランセは二十八日までに、現在北海道エアシステム(HAC、千歳)が運航している函館-女満別線を継承する形で、来春から同路線に新規就航する方針を決めた。運賃、便数は今後詰める。近く国土交通省に路線新設を申請する。
■6■エアトランセ、新千歳就航 国内初“バス方式”(10/1道新)
コミューター航空会社のエアトランセが一日から新千歳空港に就航した。従来の函館-帯広線を新千歳経由にした新路線で、新千歳で降りない乗客は出発まで機内で待機する“バス方式”を採用した。国土交通省によると、この方式は国内線では初めて。就航に合わせ、函館、新千歳、帯広各空港でセレモニーが開かれた。
■7■道産サンマで新商品 駅弁・ラーメンだし (9/27朝日)
秋の味覚サンマの価格が、豊漁続きで暴落している。国内最大の漁場を持つ北海道では、変わったメニューやラーメンも登場。供給がだぶつくなかあの手この手で販路拡大に躍起だ。
年連続でサンマ水揚げ日本一の根室市では、市内の飲食店8軒が、新メニュー「さんまエスカロップ」を売り出した。エスカロップは、デミグラスソースをかけたトンカツをバターライスに乗せた地元の人気メニュー。市が音頭をとって今月末までの期間限定で、トンカツの代わりにサンマのカツレツを使った。予想外の反響でJR札幌駅で駅弁として並ぶ。札幌駅立売商会では「限定50食だが好評で売り切れる」と手応えを感じている。
■8■道内14自治体、移住促進へ首都圏でPR(9/29日経)
首都圏などの団塊世代の大量退職をにらみ、道内14自治体が28日、「北海道移住促進協議会」を設立した。道外の物産展やイベントで地元をPRするほか、情報共有や民間ビジネスの創出で連携する。
協議会に参加したのは函館市や網走市、小樽市、伊達市など。
■9■新冠町レ・コード館 100万枚、2年後に達成(9/30道新)
新冠町レ・コード館は、財政難などで二年前から休止しているレコードの収集活動を近く再開し、二年後の開館十周年に合わせて「収蔵百万枚」を達成する方針を決めた。現在の収蔵数は約七十万枚で、三十万枚以上の追加を目指す。
■10■小樽と鉄道テーマ JR北海道、10日にシンポ(10/1朝日)
JR北海道が十月十四日の「鉄道の日」にちなんだ歴史セミナーを、鉄道にゆかりの深い二つのマチで企画している。道内で初めて汽車が走った小樽で開く「小樽鉄道シンポジウム」と、かつての鉄道のマチ岩見沢で行う「北海道遺産セミナー」で、歴史を振り返りながら、鉄道と共に発展してきたマチの魅力を再発見する。
■11■三浦綾子さんゆかりの宿 82年の歴史に幕(10/3朝日)
作家の故三浦綾子さんゆかりの「旅荘塩狩温泉」(上川支庁和寒町)が9月30日、長期休業に入った。事実上の営業終了となる。前身の湯治場から数えると82年。昨今の温泉ブームに乗り周辺に次々と公共の温泉施設などが造られるなか、湯治客を中心に地道な経営を続けてきたが、時代の波にはあらがえなかった。
■12■ドリカム記念館 開館/池田 (10/3朝日)
人気音楽グループ「ドリームズ・カム・トゥルー」(DCT)の記念館「DCTgarden IKEDA」が2日、十勝支庁池田町にあるワイン城の一角にオープンした。池田町は、ボーカルの吉田美和さんの出身地で、吉田さんがコンサートで使った38着の衣装や自宅で愛用していたソファなど計200点を展示している。午前10時から午後4時まで。入場無料。火曜日が定休日。
■13■天売・焼尻観光、今年も不振(10/3留萌新聞)
天売・焼尻両島の観光シーズンが終了した。4月から9月末までの6カ月間の入り込み数は、21,779人で前年比12・2%減となり、辛うじて20,000人台を維持した。離島観光の入り込みは年々減少。平成10年に30,000人を割って以来、最低記録が更新されている。知床世界遺産指定や愛知万博などの影響で最盛期の7月、8月が伸び悩んだ。
■14■「美しい村」連合に美瑛と赤井川 (10/5朝日)
全国の7町村で4日設立した「日本で最も美しい村」連合に、道内からは上川支庁美瑛町と後志支庁赤井川村が参加した。ともに過疎化や高齢化に悩む地方の小さな町村が連携して、全国に誇る地域資源を武器に、まちおこしを目指す。連合では参加自治体のほか企業や団体のサポーター会員(年会費10万円)も募集している。
■15■無料で汲める」道内名水処ガイドブック(10/5BNN)
「無料で汲める」をキーワードに、道内各地の無料湧水スポットを詳細にまとめたユニークなガイドブックが9月21日に発売され、名水ファンらを中心に話題を呼んでいる。札幌の出版社「亜璃西社」が発行するアウトドア系のガイドブックで、同社はこれまでも源泉・かけ流しの温泉やキャンプ場、山菜、きのこなど北海道をテーマとした本格的なガイドブックをシリーズで刊行している。
■16■C・ロイヤルホテル、都市間バスで特産品を直送(10/4日経)
センチュリーロイヤルホテルは来春から銀嶺バスや宗谷バスと組み、地方の特産品を都市間バスで直送する取り組みを始める。バスの荷物置き場の空きスペースを活用し、旬の魚介類や野菜などを配送。同ホテルがその日のメニューに取り入れる。新鮮さをアピールするとともに、仕入れコストを削減する。 産直ルートは、銀嶺バスのせたな町発の便(1日1便)と、宗谷バスの稚内市、枝幸町発の便(同7便)。いずれも同ホテル前に到着する。年内に試験配送を行い、来春から本格運行する。
■17■五稜郭タワー、展望台をリフトアップ(10/7函館新聞)
建て替え中の五稜郭タワーで6日、展望台をつり上げる作業が行われた。地上で組み上げられた重さ1200トンの展望台は、ゆっくりと上昇。7日には、新タワーの全ぼうが現れる。展望台は1辺20メートルの五角形、高さ23メートルで全面ガラス張りの2層構造。床面積は上層部523平方メートル、下層部363平方メートルで、現タワーの約6倍の広さ。約500人を収容できるという。
■18■インクジェット紙の「はこだて観光名刺」販売(10/7函館新聞)
函館国際観光コンベンション協会は、函館山の夜景など函館の名所を印刷したインクジェットプリンター専用の「観光名刺」の販売を始めた。自宅などで安く手軽に名刺を作れると好評だ。台紙はA4判のインクジェット紙。1枚につき名刺10枚が作れる。台紙10枚が1セットで1000円(税込み)。
■19■札幌市営地下鉄 累積赤字、3402億円(10/7朝日)
開会中の札幌市議会に提出された04年度決算で市営地下鉄の事業会計の累積欠損金(赤字)が前年度に比べ約71億円増の約3402億円に達した。市監査委員は「経営改善には市の一般会計からの一層の財政支援を検討することが必要」とする決算審査意見書をまとめた。専門家を交え、財政支援の是非を問う市民論議を提唱している。
■20■コクドの道内7スキー場 今冬も営業続行(10/8道新)
コクドは七日までに、道内で所有・運営するスキー場のうち北広島市の施設を除く七施設について、今冬も営業を続ける方針を決めた。来年末からのシーズンの営業については未定で、各施設の存廃をめぐる検討は依然として流動的だ。 深川、糠平温泉、津別の三施設は、西武グループ経営改革委員会(三月解散)が売却候補に挙げていた。
■21■東京・有楽町のどさんこプラザが新装オープン(10/9読売)
カニや乳製品など北海道産品を販売する道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」が8日、東京・有楽町に新装オープンし、買い物客でにぎわった。同店は1999年、道が開設。運営主体を3年ごとに公募して決めており、道内百貨店大手の丸井今井が2期続けて運営してきた。今月から北海道電力の子会社「北海道フードフロンティア」(札幌市)北海道キヨスク(同)、北洋銀行(同)の3社による運営に代わった。
