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「誰のためのいい宿、いい温泉か」その2

2006年02月13日掲載

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前号の本欄では「誰のためのいい宿、いい温泉か」という題で旅行業者が選んだ人気温泉(宿)と、利用者から見たいい温泉(宿)の違いについて書きました。

先日、それを読んでいただいた道東・某宿のご主人とこのテーマについて話しをしました。
その宿は家庭経営で小規模ですが、旅行代理店への依存度が高い宿です。地場の食材を吟味し、古い建物・設備を食とおもてなしでカバーをしている宿です。北海道では珍しいタイプの宿かもしれません。

まず、代理店や業界紙でランキングされる宿が、プロ側からみて都合がいい宿と書いたことですが、それはその通りということで、なかにはオススメできない宿もいくつかあるということでした(実名は出せませんが)。
しかし、団体、個人ユース関係なく満足度が高い宿(例・阿寒の鶴雅など)もあり、あながち調査内容が団体客志向だけではないようです。

前回は「観光経済新聞」のデータから書きましたが、もうひとつのの業界紙「旅行新聞」を参考にしてみると道内では、「阿寒遊久の里・鶴雅」、「知床Gホテル・北こぶし」、「知床第一ホテル」、「湯の川観光ホテル」がベスト100内に入っています。
しかし、道内の温泉宿はすべてベスト50以下です。
ちなみに全国総合1位が加賀屋(和倉温泉)、2位が銀水荘(稲取温泉)、3位が日本の宿・古窯(上山温泉)となっています。
前回の「観光経済新聞」と比較すると道内では、「阿寒遊久の里・鶴雅」、「知床・北こぶし」が重複しており、この二つが”いい宿”ということになるのでしょうか。

また、宿側が旅行代理店とつきあう理由として、宿側が各地の旅行代理店支店へ営業を行うと、支店サイドがお客さんにその宿をススメてくれることでお客さん同士の口コミのほか、支店間同士の口コミもあり、シナジーが期待できるということです。
道外の代理店は意外に宿情報がなく、お客さんに聞かれると各社のマニュアル本に出ている点数が高いところを勧める位しか方法がないのですが、個人的に懇意で、評判が高いところがある宿があるとそこを推薦すると言っていました。

また、代理店と連携を密にすると他の宿の入り込み数や料金、各地の情報など公にしない情報を定期的に教えてくれるのも貴重であると言っていました。

直接、宿に電話をかけてくるリピータととともに情報を持たず代理店経由で来てくれる顧客(年配者が多い)は、帰った後、PRをしてくれるので大事な顧客のようです。

道東のこの宿では、旅行代理店はマージンを取られても営業をしてくれお客さんを運んでくれるので不可欠な存在であると言っていました。
その宿は個人客が多く、代理店の評価も高いので信頼関係が構築されているだと思いました。
全国の代理店へ営業をかけるというのも大変な労力と努力です。

代理店不要論や代理店悪者論もありますが、これは単純な善悪論ではなく、代理店任せで、営業努力をしなかったり、マージン分をがっぽり客から搾取する宿側にも責任があるのではないでしょうか。

利用者が宿を選ぶ際、ある程度、知名度がある宿や、高品質の宿であれば、大抵そういうところは代理店との関係が強いので代理店経由でパック商品を申し込んだ方がかえって安く、好待遇のケースが多い気がします。
反対に宿のホームページのプランから申し込んだ方がお得のケースもあるので利用者はじっくり吟味し、使い分ける目が必要となります。

■参考資料
前号記事 http://www.hokutonomado.com/kankou/archives/2006/01/post_53.html
観光経済新聞社 http://www.kankoukeizai-shinbun.co.jp/
旅行新聞社  http://www.ryoko-net.co.jp/


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