●3月11日~3月25日までの道内ニュースクリッピング
2006年03月27日掲 載
■1■道内のフィルムコミッション団体、一体PRへ連絡組織(3/11日経)
映画やテレビのロケを支援・誘致する道内各地のフィルムコミッション(FC)など16団体が、このほど連絡組織を発足した。これまでは各FCが個別に活動していたが、今後は共通パンフレットの作成といったPRで連携する。道内でのロケを増やし、観光客を呼び込みたい考えだ。 新たにつくる組織の名称は「北海道フィルムコミッションネットワーク(HFCネット)」。
■2■外国人向け観光サイト 中国語圏を重視(3/11道新)
北海道銀行やJR北海道など道内企業十数社でつくる「観光情報ビジネス協議会」は五月にも、外国人向け道内観光情報ポータル(玄関)サイトを開設する。当面は香港、台湾を重視し、中国語ホームページ(HP)を持つ店舗などに参加を募る。海外向け「旅行ガイド」となるサイトは道内初で、同協議会は中国語圏での宣伝に力を入れ、有力媒体に育てる。
■3■空知管内の4町、シャトルバスを共同運行(3/14日経)
長沼町など空知管内の周辺4町は、同町とJR北広島駅を結ぶシャトルバスの共同運行に乗り出す。現在は各町営バスがそれぞれJR駅に乗り入れているが人口減で乗車率が低下。各町ともバス事業は赤字で、個別の対策では限界とみて手を組む。近隣自治体によるバスの共同運行は「全国的にも珍しい」(北海道運輸局)といい、公営バスの集客力向上策として注目される。
■4■道開発局、農村住民と移住希望者の「共生住宅」を実験(3/15日経)
北海道開発局は6月から、道内の農村居住者と首都圏の短期移住者が季節に応じて利用する「共生住宅」の運用実験に乗り出す。夏には移住者冬には農村住民に住んでもらい、移住促進とともに、居住地集約で除雪費用などを軽減する。人口減少に対応して行政機能を集約する「コンパクトシティー」の実現に向け、課題を探る。
■5■「来月就航支障ない」/スカイマーク(3/14朝日)
スカイマークエアラインズ(東京)が、機体に付いた傷を抜本修理せず運航を続けていた問題で、同社は取材に対し、4月28日からの羽田―新千歳線運航に関しては「就航計画に支障ない」としている。
同社によると、今回問題となったボーイング767―300ER型機は、新千歳線でも使用する予定という。同社販売本部では「修理は13日までに完全に終わっており、安全性にはまったく問題ない」と話す。
■6■全日空、ADK解散 今月末に正式決定(3/15道新)
全日本空輸は十五日、同社子会社のエアーニッポンが100%出資しているエアー北海道(函館、ADK)を解散すると発表した。三十一日に開催予定の臨時株主総会で、同日付の解散を正式決定する。
ADKは一九九四年に設立され、現在の資本金は三億円。同年から運航してきた函館-奥尻線を今月三十一日で廃止するのに伴い、解散する。
■7■DMV導入、富士市が検討 JR北海道も前向き(3/15道新)
静岡県富士市がJR北海道の鉄陸両用車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」に強烈なラブコールを送っている。在来線駅と新幹線駅との接続に導入を検討しており、市制四十周年の記念行事として十一月以降、富士市内でデモ走行を行いたい考えだ。
■8■旭山動物園 入園者200万人達成(3/16朝日)
ペンギンが雪の上を散歩する様子が間近に見られると人気の北海道旭川市の旭山動物園で15日、単年度の入園者が開園以来初めて200万人を超えた。
■9■台湾人に運転免許「制限緩和を」/要望書(3/17朝日)
道と道内の経済団体などは16日、台湾の運転免許証を持つ観光客が、日本で簡単に車を運転することができるよう警察庁に運転免許の制限緩和を求めた。道内で増え始めている台湾人観光客の間では、道内をレンタカーで自由に回りたいという要望が増えている。制限緩和で台湾人観光客をさらに増やしたい考えだ。
■10■「egao」新装オープン 苫小牧・サンプラザ改称(3/17道新)
昨年十一月末にダイエー苫小牧店が撤退したJR苫小牧駅前の商業ビル「サンプラザ」が十七日、名称を「egao(エガオ)」に変更、全面改装して新装オープンした。JR駅前ではダイエー撤退と同時期に丸井今井苫小牧店も閉店。中心商店街の空洞化が懸念されていたがegaoはスーパーや衣料品店など新規テナントを誘致し、ダイエー撤退後の全フロアを埋めることに成功した。
■11■ふるさとイベント大賞:小樽雪あかりの路に栄冠(3/17毎日)
小樽市の小樽運河と手宮線跡地をメーン会場に毎年2月に開催されているキャンドルイベント「小樽雪あかりの路」が、財団法人・地域活性化センター主催の「第10回ふるさとイベント大賞」の最高賞(総務大臣表彰)に選ばれた。
今回は都道府県から推薦された126のイベントが審査された。小樽雪あかりの路は「雪と歴史的街並みを活用、延べ1500人以上の国内外のボランティアによって真冬の小樽を温かな光で包み込み、訪れる人たちを魅了し優しくもてなしている」と評価された。
■12■釧路の三ッ星レストラン、年内に5店出店 道内外に(3/18道新)
回転ずしの「なごやか亭」や焼き肉の「朴然(ぼくぜん)」を札幌や釧路で展開する三ッ星レストランシステムは、年内に五店を新規出店する。十月に新業態の和食ファストフード店を札幌にオープンするほか、十一月には滋賀県に道外二店目を出す。三月の札幌市厚別区での朴然開店を含めると今年の出店数は六店になり、過去最多。
■13■北海道じゃらん夏号からDVD添付 シニア向け季刊旅行誌(3/19道新)
リクルート北海道じゃらん(札幌)は、道内のシニア世代向けに発行している季刊旅行雑誌「おとなのいい旅 北海道」を五月下旬発売の夏号から内容を一新する。道外の購読者に重点を移し、旅行雑誌としては珍しいDVDを添付して道内の行楽地を映像と音声で紹介するほか、インターネット上で最新の関連情報も提供し、複数の媒体を連動させた新たな情報提供に取り組む。
■14■「えこりん村」、4月オープン 恵庭(3/20毎日)
ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」などを経営するアレフのグループ会社で、農業生産法人の牧家(ぼっか)(伊達市)は、恵庭市にガーデニングのテーマパーク「えこりん村」を4月下旬に開設する。英国風庭園を基調とした30のテーマガーデンのほか、自社農産品を使ったレストランやミニ牧場などを配置。生活文化や環境にも配慮した食産業の形成を目指す同グループの取り組みをPRする。
■15■ニセコ湯めぐりパス好評 1400円で3回入浴可(3/21道新)
ニセコリゾート観光協会が昨年十二月に発売した「ニセコ湯めぐりパス」の売り上げが順調だ。パスは、ニセコ地域の三町にまたがる温泉施設十四のうち、好きな三施設で利用できる共通回数券。当初は札幌圏からの観光客の利用を想定したが、地元の常連客にも好評という。四月からは利用できる施設が増え、利便性がますます高まる。
■16■観光産業:観光客は年1兆2946億円消費(3/23毎日)
道や観光団体などでつくる北海道観光産業経済効果調査委員会は、道内観光産業の経済効果を発表した。観光客の総消費額は1兆2946億円で、その消費に伴う流通や製造まで含めた生産波及効果は1兆9770億円になった。前回調査(99年)に比べ、997億円増えている。
■17■JTBと商船三井客船、「にっぽん丸」で道内の港めぐり(3/24日経)
JTB北海道営業本部と商船三井客船は9月、道内の港を客船で巡るツアーを催行する。首都圏などから航空機で道内に入り、客船で小樽や利尻・礼文網走港に寄港、港周辺の観光地もバスで周遊する。道内を客船で巡るツアーは初めてで、道外観光客の誘致につなげる。
■18■道厚生年金会館:札商中心に存続へ(3/24毎日)
札幌商工会議所の高向巌会頭は23日、国が売却を決めている北海道厚生年金会館(札幌市中央区)の存続問題ついて「ホテル、ホールを含めた現況のまま、我々が経営をする形で存続したい」と述べ、同会議所を中心に存続を図る考えを明らかにした。
■19■釧路エゾシカ会議:生体捕獲の現況を報告(3/24毎日)
平成17年度釧路支庁管内エゾシカ対策連絡協議会が23日、釧路市内で開催された。道は爆発的に増えたエゾシカの「緊急減少措置」を進めているが、道東4支庁のエゾシカはいまだに14万頭前後が生息。思うように減少しない中、有効活用などの循環システムの構築が急務とされている。
■20■健康ツアー支援のNPO法人設立 6月にも認可 (3/24道新)
観光と医療を組み合わせた新たな健康ツアーづくりを支援するため、北大や日本観光協会はNPO法人「イムノサポートセンター」を設立することを二十三日明らかにした。六月にも認可される見通し。
●2月24日~3月10日までの道内ニュースクリッピング
2006年03月16日掲 載
■1■礼文空港休止を検討 道、管理費軽減を狙う(2/24道新)
道が礼文空港(宗谷管内礼文町)の供用休止を検討していることが、二十三日分かった。同空港は道が管理する第三種空港で、礼文町に管理を委託しているが、二○○三年四月から定期便が就航していない。道は財政が危機的状況にあることを踏まえ、職員二人の人件費など年間三千万円の委託管理費の負担軽減を優先すべきと判断、新年度から礼文町と本格協議を開始する。
■2■富良野・旭川・京都、豪州観光客を共同誘致(2/25日経)
富良野市と旭川市は今春から京都市と共同で、豪州人観光客の誘致活動に乗り出す。5月にも3市の担当者が現地入りし、旅行会社やメディア向けにPR活動する。夏には旅行会社などを招き、観光地を案内する。広域の自治体による共同のプロモーションは珍しい。他都市との連携で、相乗効果を狙う。
■3■洞爺湖温泉にまちづくり大賞 手湯や足湯の整備評価(2/26道新)
二○○○年の有珠山噴火で減った観光客を呼び戻そうと、温泉街に手湯や足湯などを整備する胆振管内虻田町の洞爺湖温泉町地区が、国の「まちづくり交付金」を活用し、優れた都市再生整備事業に取り組む市町村に贈られる「まち交大賞」で、「創意工夫大賞」に選ばれた。同町は「評価はとてもうれしい」と喜んでいる。
■4■3年以内に家建てれば宅地差し上げます 標津町(2/27道新)三年以内に家を建てれば宅地を無償で提供します-。サケの町として知られる根室管内標津町は新年度から、定住希望者に宅地を無償で提供する定住促進事業を始める。二○○七年から退職期を迎える団塊世代を呼び込み、定住人口を増やしたい考えだ。
■5■スカイマーク、「羽田―新千歳線」片道1万円に (2/28日経)
スカイマークエアラインズは27日、国土交通省に4月28日に就航する羽田―新千歳線の片道普通運賃を1万円にすると届け出た。6月2日までの限定措置。これを受け、既に値下げに踏み切った北海道国際航空も再値下げの検討に入った。
■6■湯倉神社核に散策ルートを 湯の川温泉活性化懇談会(2/28道新)
函館市湯川地区のホテル、旅館や商店街、行政、学識者らが知恵を出し合う湯の川温泉街活性化推進懇談会が二十七日、湯の川観光ホテルで開かれた。懇談会は新年度早々にも活性化計画案をまとめる予定で、宿泊客や市民が散策して楽しい温泉街にするため、地区内にある湯倉神社を核にした門前町のようなまちづくりを進めてみては、などの案が出された。
■7■移住PR、ネット動画で 私設北海道開拓使の会(2/28道新)
北海道への移住を民間の立場から進めてきた特定非営利活動法人(NPO法人)「私設北海道開拓使の会」(石黒直文理事長)は三月一日から、「北海道移住」をPRする動画をインターネット上で無料配信する。 アクセスは同会のホームページ(http://www.kaitaku.gr.jp)へ。
3/1以降のニュースクリッピングは
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■8■来園者餌付け「ない」/新得・クマ施設(3/4朝日)
十勝支庁新得町で4月下旬に開園予定のヒグマの放し飼い観光施設「ベア・マウンテン」の運営のあり方を巡り、クマ研究者らでつくる「日本クマネットワーク」が出していた公開質問状に、同施設を運営す加森観光のグループ施設「のぼりべつクマ牧場」の伊勢伸哉園長が3日までに回答した。回答によると、焦点の、来園者による餌付けについては「動物への食べ物の提供、販売は現在計画していない」という。
■9■新千歳-羽田 エア・ドゥ9500円(3/1道新)
海道国際航空(エア・ドゥ、札幌)は二十八日、新千歳-羽田線に新規参入するスカイマークエアラインズ(東京)に対抗し、運賃の再引き下げを国土交通省に届け出た。スカイマークの就航から一カ月余りの間に限り、道内在住者ら対象の道民割引は一月末に発表したばかりの四月からの値下げ運賃をさらに六千円引き下げ、スカイマークの普通運賃より五百円安い片道九千五百円とする。
■10■2年連続で道内1位 芦別スターライトホテル(3/1道新)
リクルート北海道じゃらん(札幌)発行の情報誌「じゃらん 北海道発」が行った道内の公共温泉満足度ランキングで、芦別振興公社が経営する芦別温泉スターライトホテルが二年連続で総合一位に輝いた。読者アンケートを基に順位を決め、前回点数が高かった「湯の良さ」「食事」に加え、今年から評価項目に加わった「リピート意向」が高い評価を得た
■11■海明け早く「がっかり」 観光に打撃(3/4朝日)
海明け早く「がっかり」/オホーツク海沿岸砕氷船運航会社「客に申し訳ない」 オホーツク海沿岸で3日、平年より1カ月前後早く「海明け」が発表された。網走では2月15日にさかのぼって平年より37日早い海明け。流氷観光砕氷船「おーろら」を運航する道東観光開発の橋本武憲専務は「早すぎる。がっかりです」。
■12■世界一の夜景へ 2億円計画/函館(3/5朝日)
香港、イタリア・ナポリと並んで世界三大夜景の一つといわれる函館市が、総額2億円をかけて「世界一」を目指す計画を新年度から始める。山と海と市街地の位置関係が織りなす造形美を、強制的にてこ入れしようという試みだ。しかし、加速する人口減少に苦しい市財政と、夜景を取り巻く環境は厳しい。世界一への道に、光明は乏しいのが現状だ。
■13■銀河線 輸送実績で前年度上回る見込み(3/6朝日)
4月に廃止される「ふるさと銀河線」(十勝支庁池田町~北見市)の05年度の輸送人員が、1989年の開業以来、初めて前年度実績を上回る見込みになった。運営会社「北海道ちほく高原鉄道」の取締役会で4日報告された。
昨年4月から今年1月までの輸送人員は、廃止前の団体利用などが増えたため39万7166人で、前年度同期より812人(0・2%)増えた。3月も廃止前の利用がさらに増えると見込まれることから、昨年度実績の45万2165人を上回ると予想している。
■14■1万円ライン 羽田―新千歳 値引き競争(3/6朝日)
羽田―新千歳線 値引き競争――攻防 1万円ライン年間利用者が900万人余と日本一多い航空路線である羽田―新千歳線で、運賃競争が激化している。「格安」を掲げるスカイマークエアラインズが4月28日から新規参入することが引き金となった。各社とも現在より20~60%値下げする運賃設定を打ち出すと、スカイ社はさらなる値下げを決行。利用者は喜び、ライバル社は苦慮している。
■15■道内移住、お試しを JTB北海道、説明会や会員組織(3/7道新)
JTB北海道営業本部は新年度、道外から長期滞在者を誘致する「おためし暮らし」事業を本格化させる。東京、大阪で説明会を計十回開き無料会員制の情報組織「北海道クラブ(仮称)」を設立する。道や市町村と連携し、団塊の世代や定年退職者対象の長期滞在ツアーを販売する考え。
この事業ではネット上に玄関サイト「北の住人(仮称)」を立ち上げ、会員に長期滞在情報を発信。JTBの旅行情報提供サイトやダイレクトメールなどでPRし、会員数一万人を目指す
■16■浦幌・留真温泉 4月の再開断念(3/7道新)
【浦幌】八木忠宏町長が六日、定例町議会の行政報告で、冬季休館中の町有温泉施設「留真(るしん)温泉」(運営・第三セクター「ユーエム」)について、灯油の高値が止まらず、四月一日からの再開を断念することを明らかにした。八木町長は新年度中にも発足させる町民プロジェクトチームに、町が作成する再建策の素案を示し、同温泉の将来について判断を委ねるが、厳しい町財政の中、運営形態や老朽化した施設をどうするかが課題となる
■17■「新幹線の駅名、北斗駅にすべき」(3/8朝日)
北海道新幹線の駅名は「北斗駅」にすべき――。5日初当選した海老沢順三北斗市長の発言が函館市関係者の間で波紋を広げている。函館市と道南第2の都市の北斗市双方とも新幹線開業を発展の核にしたい思惑があり、今後両市の間で駅名を巡り、かけひきが繰り広げられそうだ。
■18■北大通再生プランを伊東市長に提案(3/9釧路新聞)
かつて釧路市のメーンストリートとしてにぎわった北大通は相次ぐ店舗の閉鎖に続き、丸井今井釧路店やKOM(旧釧路デパート)の8月撤退、閉店で衰退に拍車がかかろうとしている。釧路市は中心部の再生計画に腐心しているが、東京に事務所を構える厚岸町出身の建築家が北大通かいわいの再生プランを伊東良孝市長に提案して話題となっている。
■19■JR北海道 新型振り子開発 カーブ140キロで走行(3/9道新)
JR北海道は八日、現行の振り子式特急に独自の新技術を加えることで、カーブでの列車走行性能を大幅に向上させた「ハイブリッド車体傾斜システム」の開発に世界で初めて成功した、と発表した。空気ばねによる車体傾斜装置を活用することで、曲線を従来より二十キロ速い時速百四十キロで通過可能となり、カーブの多い道内の在来線の時間短縮に効果が期待される。三年後の実用化をめどに今月末から走行試験に入る。
■20■海底のドラえもん、お別れ(3/10道新)
JR北海道が青函トンネルの吉岡海底駅で開催している「ドラえもん海底ワールド」が八月で終了する。北海道新幹線の工事で、同駅が資材置き場になり、会場に使えなくなるからだ。専用の特急で函館と往復し、夢の世界に浸るイベントの九年目の終了に、同社には国内外の子供たちから惜しむ声が届いている。
伸び悩む冬季観光をどうするか
2006年03月04日掲 載
順調に推移してきた北海道の冬季観光が苦戦しています。
今年の「さっぽろ雪まつり」は、期間中の人出、JR、航空機の利用者、市内の宿泊客数どれも昨年より1割以上ダウンしており、雪祭り離れに歯止めがかかりません。
関係者は「さとらんど」への会場移転や、本州の大雪の影響、休日が少なかったことを減少理由にしていますが、明らかに祭り自体が飽きられています。
もっかアジア系観光客が頼みの綱ですが、国内客からは「高い」、「混む」「つまらない」のイメージが定着し、簡単には人出が戻りそうにはありません。
道内各地で開かれる冬のイベントは、札幌雪まつりの時期に併せて開催するものが多く、このまま人出が減ると「さっぽろ雪まつり」に相乗りするどころか共倒れの危険性があります。
これまで雪まつりとともに冬季観光のもう一方の柱であった本州からのスキーツアーが苦戦をしています。
航空機によるスキーツアーは1972年に始めた全日空が元祖、その後、日本航空やTDA(後のJAS)、大手旅行代理店などがこぞって参入しました。
往復航空チケットからホテル、スキー場までの送迎バス、リフト券までがパックとなった割安料金がウケて、バブル期から90年代前半にかけては、航空会社系だけでも1シーズンに30万人以上を送客していました。
スキーツアーのおかげで、搭乗率が減る冬季の北海道路線をカバーし、売り上げに大いに貢献をしました。
しかし、今ではピーク時の三分の一程度までに落ち込んでおり、10年ほど前までは一流ホテルのロビーを占領していたスキーツアー客をあまり見かけないようになりました。
昨年からJAL,ANA,JR東日本の3社ではじめて共同キャンペーンを実施するなどしてスキー客の呼び戻しに本腰を入れていますが、期待しているほどの集客はないようです。
スキーツアー客の減少は、スキー場の経営に深刻な影響を与えるほか、札幌市内のホテルやゲレンデ周辺の宿泊施設、また、利用者が少なく、冬季間はドル箱である貸切バス会社の経営にも大きな打撃を与えています。
もうひとつスキーツアーとともにバブル期頃から人気が出たのが流氷ツアーです。紋別の「ガリンコ号」、網走の「オーロラ号」など定期船によるクルーズが人気ですが、こちらも乗船者数が頭打ちの状態が続いています。
かって冬の北海道旅行は、雪まつり見学や「三白旅行」といわれた流氷白鳥、丹頂鶴が3点セットになったものが人気を博しました。
しかし、今では日本人で北海道を訪れたことのない人も少なくなり、観光客増を主導してきた雪や流氷も目新しいものではなくなってきました。
また、日本人の海外旅行者も年間延べ1700万人を数えるようになり、海外旅行の大衆化は競合する北海道にダメージを与えています。
大幅な観光客増を見込めず、新規市場の開拓と再訪率を上げることが課題になっていますが、冬季観光はアジア系観光客に依存しているのが実態です。
すっかり定着したような印象のアジア系観光客ですが、まだその歴史は新しくこの10年の現象です。
現在、外国人観光客獲得の競争は激しく、早くから海外への地道な営業活動や見本市への出展などPR活動をした観光地や、海外向けのツアー商品を積極的に開発している観光地が一人勝ちしています。
最近になって行政を含め、積極的に海外へキャラバンに出ていますが、ライバルは道内観光地だけではなく、国内観光地から世界の観光地まで競合がひしめきあっています。
アジア系などの海外観光客がオンシーズンの夏ではなく、冬季に多く来るのは、雪に対する憧れが大きな理由です。
初めて雪に触れる「雪を求める観光客」や韓国、オーストラリア人など雄大なゲレンデと雪質も求めるスキー目的の観光客など季節性の優位をついています。
しかし、いつまでもアジア系観光客が「雪を求める観光客」でい続ける保障はありません。
最近では華僑ネットワークにより、シンガポールや中国本土からの観光客が増えていますが、国内客に「雪まつり」が飽きられたのと同じような道程を歩むリスクがあります。
そこで、国内で観光客を奪いあっているのも効率が悪いので共同で誘致をするような動きがあります。
たとえば富良野市と旭川市は今春から京都市と共同で、豪州人観光客の誘致活動に乗り出しました。
広域の自治体による共同のプロモーションは珍しく、他都市との連携で、相乗効果を狙います。
富良野では今冬、良好な雪質を求めて豪州人スキー客が急増しています。
たとえば、夏に京都を訪れた豪州人に対し、富良野や旭川への周遊を促す 一方、京都には夏に豪州人が訪れるものの、冬は少ないので富良野でスキーをした後に、京都でお寺巡りをするツアーの企画などを促すなど複合的な観光展開を目指しています。
富良野と京都の例のように広域、複合的な営業展開も今後は大切となってくるでしょう。自治体も縄張り意識を捨て、広域連携を取る必要があります。
伸び悩む冬季観光ですが、海外の観光客が増えることで注目が集まり、国内の観光客が増える相乗効果も期待できます。
しかし、外国人観光客頼みというのは、あまりにも寂しく、策がないと思うのは私だけでしょうか。
スーパーシートと「クラスJ」
道内の移動や北海道への往復には、たまに贅沢をさせていただく。
4,5千円でお釣りがくる程度の金額で数時間、つかの間のくつろぎが楽しめる。疲れていろ時、仕事をしたい時はありがたい。
これで札幌-函館、釧路など400キロ以上乗車の場合、追加3,500円*は決して高くないと思うがいかがであろうか。(*グリーン料金4千円から通常期の指定席料金500円を差し引いた金額)
JR北海道の多くのグリーン車は、3列シートでかなりゆとりがある。無料ドリンクサービスがあり、ツインクルレディがエスコートをしてくれる。
最近はノートパソコン用の電源も付き、JR九州のような独創性のあるサービスは期待できないにしても、値下げで大衆化し、雑然とした印象を受けるJR東日本のグリーン車に較べるとJR北海道は総じてサービスがいいと思う。
さて、グリーン車の旅客機版が、スーパーシートであるがJALからは国内線のスーパーシートが撤廃された。
それに代わって登場したのが「クラスJ」だ。千円を払えば多少、広い座席に座れ、「○○様ご搭乗ありがとうございます」と客室乗務員からの挨拶があるが、何となくわざとらしく感じ、こちらも恥ずかしい。
国際線のビジネスクラスではないのだから・・・
「クラスJ」のサービスとしては、茶菓が出るくらいであり、軽食のサービスも無く勿論、アルコールは有料である。やはり、千円なりのサービスである。
「クラスJ」とスーパーシートでは、JR北海道のエアーポートライナーに連結している「Uシート」とグリーン車ぐらいの差がある。
旧JASがレインボーセブンにスーパーシートのワンクラス下のサービスとして「レインボーシート」を設けたが、きっとこのあたりのノウハウから「クラスJ」が生まれたのでないであろうか。
国鉄が昔、1等車を廃止し、すべて車内設備やサービスを均一化したグリーン車と名称を変え、大衆化した構図と時代が違うとはいえ似ていないこともない。
搭乗時間が短い国内線に特別席は必要ないという意見もあるが、私は必要と考える。というより必要な人たちがいるのだ。
「クラスJ」の誕生により、多くのJALユーザーがスーパーシートがあるANA へ移動し、ここでもJAL離れを起こしている。
国内には沖縄線や西日本と北海道を結ぶ路線などフライトが2時間を越える路線もいくつかある。
ノンビリ旅を楽しみたい人や飛行機が苦手な人、軽く一杯機内でやりたい人、お年寄りや身体のいうことがきかない人、リピータのビジネスマンなどつかの間の贅沢を楽しみたい乗客は多いはずだ。
お年寄りや身体のいうことがきかない人たちはスーパーシートがあるという安心感から航空機を利用できると考える人がいる。
スーパーシートの廃止は機内サービスだけではなく、むしろそれ以外の面でも不便を生じている。
これまでスーパーシート利用者は、搭乗前に空港の専用ラウンジを利用できた。
早めに着いた時や疲れている時などラウンジを利用できると大いに助かる。
JALは画一的にスーパーシートを廃止した。ANAは「Sシートプレミアム」としてグレードアップを計ったが、これは好対照の差別化といえる。
現在、JALのラウンジは「クラスJ」利用者は使用できず、VIPカードを持っている人専用となっている。
これは間違っていないか。
ラウンジのVIP&ヘビーユーザー専用化は、一般乗客の締め出しであり、顧客の囲い込みどころか離散を促すはずだ。
JALは幹線や長距離線にはスーパーシートを復活させるか、条件を付けてラウンジの使用を可能にすべきでだ。採算が合わないのならラウンジの飲み物を有料にしてもいいはず。
スーパーシート利用者には年配者が多いということを忘れてはならない。
JALの世間常識との乖離は甚だしく、昨今のトラブルを見ても期待はしていないが、利用者の側にたった柔軟な発想と対応を望めないものであろうか。
