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紋別に見るオホーツク観光の課題

2006年06月29日掲 載

これまで本メルマガならびにHPで記事になる機会が少なかったのがオホーツク地域だ。勿論、個人的に強い地域と弱い地域、興味があるなしも関係しているが、観光面から考えるとインパクトが少々弱い地域といえる。今回は紋別などを中心にしたオホーツク地区の観光について話をしたい。

オホーツク新聞によると紋別市産業部商工労働観光課観光振興係がこのほどまとめた05年度(05年4月~06年3月)市内観光客入り込み数は、53万5991人で前年比17・4%の減少となっている。
オホーツクDOいなか博の翌年という事もあるが、昨年度は、花観光の日照不足や冬季流氷観光が不振を極めたほか同課では、「知床の観光客増や旭山動物園も例年の倍の入り込みとなった事も影響している」と分析している。

紋別観光の中心は流氷とガリンコ号である。今冬は流氷が少なく、ガリンコ号2も実働1ヶ月程度であったため乗船者が4万2491人(前年比79・6%)に落ち込んだ。
しかし、観光客数の減少は天候不順のせいだけではないようだ。紋別市の観光入込数は2000年度の68万9682人をピークに年々減少傾向で推移している。
最近ではアジア系観光客とツアーに依存をしていたが、流氷観光がそろそろ一巡し、飽きられてきていることも関係していると思われる。

市内へ宿泊した人数も3万4447人と全体の6.4%程度に留まっており、年々減少傾向にある。近場にこれといった宿泊施設がない割には紋別市の宿泊率は低い。これでは地域にお金が落ちにくい典型的な通過型観光地である。
最近の流氷ツアーの傾向は、女満別空港に入るか札幌・旭川方面から層雲峡などで前泊し、貸切バスで紋別へ入りガリンコ号に乗船、市内に宿泊をせずにウトロ・阿寒などに向かってしまう。
また、観光ルートに乗りやすく、大量乗船が出来る網走流氷観光に客足をもっていかれがちである。

紋別観光の課題は冬季観光以外に大きな目玉が無く、市内や周辺にこれといった目ぼしい観光地がないところにある。最近は周辺の地域と併せて花観光(滝上の芝桜や上湧別のチューリップなど)にも力を入れているが、如何せんインパクトが弱く、通過型観光から脱却するまでには至っていない。

最近は紋別に限らず網走あたりまでもが通過型になってしまっており、以前は団体客が多かった網走(湖)温泉も知床や阿寒に客足を取られ、宿がいくつか売りに出されている状態である。
知床の世界遺産登録にも関わらずプラスに転じていない。

紋別市がある北部網走地方は滞在に耐えられるような魅力的な宿泊施設が少なく、北海道観光の目玉である温泉資源に恵まれていない。観光(体験)施設が少なく、地域全体の印象も薄くなっており、お金を落ちる場所が少ないので旅行業者にとっても魅力が少ないであろう。

また、個人旅行ではアクセスが悪いため、車以外の公共交通機関では周りにくいのものにしている。

昨年は「オホーツクDOいなか博」を開催したが、道外の観光客がどれだけこのイベントを知っていたであろうか。このままでは知床の影に隠れて、紋別を中心とした北部網走地方は、ますます陽の目を見ることがなくなるであろう。
地元では観光客数アップのため、「滞在型観光の充実を・・・」とどこでも御馴染みのセリフを吐いているが、その前にやるべきことがありそうな気がする。

能取湖、サロマ湖などは知床や釧路湿原の影に隠れて、最近あまり名前が出てこなくなった。しかし、観光地・景勝地としての魅力は十分にあるはずである。
そこで観光資源の再評価や洗い出し、宗谷、釧路、上川など隣接地域との連携など新しい発想での呼び込み策が必要である。

紋別地域の観光の欠点は、長年パターンが変わらないところにあると思う。

冬季以外の集客、個人客の誘客が急がれる。特にお決まりの知床観光だけでは飽き足りないような個人旅行者、自然愛好者、シニア層などを引き寄せられないものか。
何もないところであるが、北海道らしい魅力は揃っている。著者はサロマやコムケ湖など写真を撮りに数回行っているが、地味ながらも安らげるところである。
しかし、湧別や佐呂間で宿が無く、苦労をした思い出がある。仕方なく上湧別の旅館に泊まったが、サービスの悪さには閉口した。

また、体験型観光では紋別が発祥である雪上ゴルフのゴルディックや常呂のカーリングなどを活用した手法もある。
アクセスは悪いが、一往復ながらも東京からの直行便がある紋別空港があり、首都圏からは集客はしやすいはずだ。

宿が少ないことについて前述したが、やはりこのエリアには魅力的な宿(食にこだわったものなど)がほしい。それがあるだけでも違う。サロマ湖の鶴雅リゾート(旧東急リゾート)やルートイングランティア
(旧サロマ湖緑館)などが観光向きの施設だが、それほど知らておらず個人経営のような宿は少ない。

紋別観光(北部網走地方)が抱えている問題は特異なことではなく、季節・天候と団体客へ依存し、通過型である典型的な北海道観光の問題ともいえる。

早期の解決を期待する。

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●5月24日~6月7日までの道内ニュースクリッピング

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作成にあたりニュースのデータ元は以下の通りです。
北海道新聞、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、北海道日刊スポーツ,BNNニュース、函館新聞、室蘭民報、苫小牧民報、小樽ジャーナル,十勝毎日新聞、釧路新聞、留萌新聞などです。

■観光・全般
1.医療+釧路の自然 メディカルツアーで首都圏シニア狙え(5/27道新)
釧路で脳ドック受けて、釧路川をカヌー下り-。道中小企業家同友会釧路支部(横地敏光支部長、四百十社)は、医療と観光を組み合わせた「メディカルツアー」をこの秋に初めて実施する。

2.モール温泉は33カ所 衛生研が道内初調査(5/30道新)
十勝川温泉(十勝管内音更町)に代表され、北海道遺産に選定された「モール温泉」の指標となる有機物の腐植質が、道内三十三カ所の温泉に含まれることが道立衛生研究所(札幌)の調査で二十九日までに分かった。

3.函館観光客500万人割る/昨年度5年ぶり(6/1朝日)
函館市を訪れた観光客が、05年度は500万人の大台を割ったことが31日、同市がまとめた推計でわかった。春先の天候不順や猛暑のほか、愛知万博や世界遺産に登録された知床に観光客が流れたと分析している。観光入り込み客は約484万3千人で、前年度に比べ22万4千人、4・4%の減少。前年度を下回ったのは3年連続で、500万人割れは、有珠山噴火で道内全体が減少傾向となった00年度以来、5年ぶりとなる。

4.フリーターさん中国語いかが 雇用、観光客対策 札商(6/2道新)
札幌商工会議所は、三十五歳未満で求職中のいわゆる「フリーター」を対象に無料の「中国語プラスアルファ研修講座」を二十八日に開講する。中国語圏からの観光客が増え、経済交流が活発化しているため、中国語を話せる人材を育成する狙い。雇用対策と一石二鳥の効果を期待している。

5.「ほんもの」の湯 13温泉が集合(6/4朝日)
「ほんものの温泉」を全国にアピールする第2回源泉かけ流し温泉サミットが3~4日の日程で、釧路支庁弟子屈町の川湯温泉で始まった。名湯・秘湯で知られる道内外の温泉地から約100人が集い、初日は各温泉の代表が観光への取り組みについて報告した。サミットの呼びかけ人は「温泉博士」で知られる札幌国際大の松田忠徳教授(温泉文化論)。

6.釧路市と釧路公立大 観光振興へビジョンを策定(6/6日経新聞)
釧路市と釧路公立大学地域経済研究センターは共同で、市の観光産業の振興を目的とした「釧路市観光振興ビジョン」を策定する。観光客増加だけを目標にはせず、雇用の増加や観光客の消費額の増加など地域経済全体に好影響が波及するような振興策を探る。

7.札幌のスイーツ、外国人に発信 GPS携帯でケーキ店案内(6/6道新)
開発局とスイーツ王国さっぽろ推進協議会(長沼昭夫会長)は、レンタカーで道内を旅行する外国人観光客向けに、衛星利用測位システム(GPS)機能付き携帯電話で札幌のケーキ店情報を配信するサービスを始める。お土産などで好評な「北海道のお菓子」の食べ歩きなど、道内観光の魅力をアピールする狙いだ。

■交通・運輸

1.HAC7年ぶり赤字 原油高で営業費用膨らむ(5/25道新)
北海道エアシステム(HAC、千歳)が二十五日発表した二○○六年三月期単独決算は、売上高が前期比三千四百万円増の二十一億五千三百万円、経常損益が同四千九百万円減の二千九百万円の赤字となり、七年ぶりに赤字転落した。純損益も三千五百万円の赤字だった。

2.函館-青森間 高速フェリー導入(5/29道新)
東日本フェリーを吸収合併し、道内と本州間でフェリーを運航している海上輸送業のリベラ(広島県呉市)は二十九日、函館-青森間に来年夏にも双胴型高速フェリーを導入すると発表した。同路線の運航時間約三時間五十分は半分の約二時間に短縮される。

3.稚内市:フェリーターミナル建設へ--日露定期航路(5/30毎日)
稚内市は日露定期フェリー航路のための国際フェリーターミナルビルの建設を決めた。08年4月の供用開始を目指す。稚内港中央ふ頭にある現在の仮設の国際フェリーターミナルの東側に建設するもので、鉄骨造2階建て延べ約1314平方メートル。建設費は国庫補助を含め約3億円。

4.道内食材をふんだんに JR北海道が新弁当3種(5/30道新)
JR北海道は六月一日から、特急の車内販売用に同社の客室乗務員センターが企画した弁当三種類を発売する。ご当地の食材を徹底的に取り入れ、「地産地消」を強くアピールしている。
「とかち旬彩御膳」(八百五十円、帯広発で販売)には、中札内村の鶏肉、川西長いも、豊頃町の豆、清水町の牛乳といった十勝管内の七つの食材を使う。

5.エア・ドゥ搭乗率9割、スカイマークは6割弱(6/2日経新聞)
新千歳―羽田線を運航する航空4社の5月の搭乗実績(速報値)が1日まとまった。北海道国際航空(エア・ドゥ、札幌市、滝沢進社長)の提供座席数に対する搭乗者数の割合(搭乗率)が9割近くに達する一方、スカイマークは6割弱と低迷。搭乗者数では拮抗(きっこう)したが、スカイマークの安全トラブルに加え、認知度の差が明暗を分けたようだ。

6.ドラえもん 夏でお別れ?海底ワールド(6/5朝日)
海の底でドラえもんに会えると、9年で35万人を超える人が訪れた津軽海峡線・吉岡海底駅の「ドラえもん海底ワールド」=写真=が今夏、廃止される。北海道新幹線の本格着工に伴い、同駅が工事の拠点になるためだ。運営するJR北海道には惜しむ声が絶えない。だが、他の場所への移転は難しく、存続のめどは立っていない。

7.JTB北海道と中央バス、4カ国語で観光案内 (6/6日経新聞)
JTB北海道(札幌市、高橋威男社長)は7月から北海道中央バスと共同で、中国語や韓国語など4カ国語で観光案内するバスツアーを始める。携帯用の小型無線機を使い、観光客はバスの外でも説明を聞くことができる。まず富良野・美瑛の日帰りコースで実施し、順次コースを増やす。急増する外国人観光客の需要を取り込む。

8.八雲町「噴火湾パノラマパーク」24日にオープン(6/7函館新聞)
雲町内の浜松地区に造成が進められてきた道南地域2番目の道立公園「噴火湾パノラマパーク」が24日、オープンする。6日には関係者を集めた内見会が開かれ、八雲町のほか、近隣の森町、厚沢部町など計10町の職員、学校関係者ら約50人がオートキャンプ場やパークゴルフ場など視察、一足早く待望の施設のだいご味をたん能した。

■観光・ホテル旅館など

1.ホテル一斉に道産野菜フェア クリーン栽培品で料理(5/28道新)
安全・安心な道産野菜のおいしさを伝えようと、日本ホテル協会道支部加盟のホテルが、七、八の両月、有機栽培や減農薬、減化学肥料のクリーン農産物を使った料理をメニューに加えるフェアを一斉に実施する。 フェアには、同支部加盟の道内十四ホテルのうち札幌グランドホテルや札幌パークホテルなど九ホテルが参加する。

2.長期滞在型ホテル、函館に開業へ 来年4月、道内初(6/1道新)
移住希望者や長期滞在者向けに客室にリビングやキッチンを備えたホテルがJR函館駅前に建設されることが三十日分かった。二○○七年四月のオープンを目指す。 北斗市で男爵資料館を運営する恒産組(木村孝二社長)が四月に設立した新会社「男爵倶楽部」(函館)が、函館朝市に隣接する函館市大手町の所有地約千三百六十平方メートルに建設、運営する。

■観光・物産、食など

1.海老原建設 奥尻産ブドウでワイン 年30万本目標(5/31日経新聞)
海老原建設(檜山管内奥尻町、海老原孝社長)は地元産ブドウを使ったワインの生産・販売に乗り出す。2008年度までに製造工場を建設、年30万本を生産する。札幌国際大学(札幌市)の学生からブランド定着や販売手法の提案を受け、主に首都圏市場の開拓を目指す。経営多角化と同時に、震災後の低迷から抜け出せない地元経済の活性化につなげたい考え。同社は遊休農地や原野を転用した21haのブドウ畑で、ミュラー・トゥルガウなど11種のワイン専用ブドウを栽培。

2.札幌ススキノに歩行者天国、7・9月、特産市やライブも(6/3日経新聞)
札幌市やすすきの観光協会などが官民で設立したクリーン薄野活性化連絡協議会(加藤啓世会長)は道警の協力を得て、7、9月に札幌・ススキノ地区の一部道路で歩行者天国を実施する。道内の特産市やミュージシャンによる屋外ライブも同時に開催。普段は訪れない市民を呼び込み、にぎわいを取り戻す狙い。

■観光とITなど
■地域づくり・移住など

1.「農民誘致」 町の活力源に/人口減少(5/28朝日)
農家の減少にブレーキをかけるために都会の住民を農業の担い手として呼び込もうと自治体が様々な支援策を展開している。「トマトのまち」として知られる日高支庁平取町では、この10年間の新規農業参入者だけで年間1億円の売り上げを達成する見込みで、地域経済にとっても大きな存在になりつつある。工場誘致が難しくなるなかで、同様の経済効果を持つ「農民誘致」が注目され出した。

2.北海道移住の実践指導 ミニ定住プラン(6/5朝日)
失敗しない北海道移住を目指し、移住者支援の雑誌を出版している「メディアボックス」(北海道芽室町)などが設立した「北の大地塾」が移住希望者の実践指導を始める。北海道を新天地にと夢描く団塊世代もいるが、現実との落差から脱落する人も多い。一定期間、実際の暮らしを体験する「ミニ定住プラン」を用意。7月開校へ向け、募集を始めた。

■その他

1.パークゴルフ、首都圏にコース造成 札幌などの3社共同で(5/28道新)
北海道生まれのパークゴルフ人気が高まっている首都圏で、札幌などの企業三社がコース造成を促す共同事業に乗り出した。愛好者が急増する一方、コース数がまだ少なく、週末は予約が殺到。周辺で交通渋滞が起きるところもある。三社は「未開の巨大市場を切り開いて、人気を加速させたい」と意気込んでいる。

2.HTBのDVD快進撃 100万枚突破(5/29朝日)
北海道テレビ(HTB)が制作したDVDビデオの発売枚数が累計で100万枚を突破した。「水曜どうでしょう」の全国的な人気を反映した結果だが、地方局としては極めて高い数字という。局では今後も「どうでしょう」を中心に、ローソンなどに販路を絞った独特の販売戦略を進めていく考え。

3.北海道開発に転機/開発局1003人減員(5/31朝日)
政府が進める国家公務員の削減計画で、最後まで難航していた国土交通省北海道開発局分が29日、1003人を減らすことで決着した。同省が自民党北海道開発委員会と政府の行政改革推進事務局に報告した。政府の行政減量・効率化有識者会議が30日にまとめる国家公務員削減計画の最終報告に盛り込まれる。

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北海道は若者の旅誘致を、「旅離れ」の今だからこそ

2006年06月11日掲 載

6月1日より北海道は本格的な観光シーズンに突入した。
今年は道とJRなどが「花たび北海道」を開催するため、例年になく露出が目立つ。「花たび」(6/~/31)はタイトルの通り、花がもっとも美しい季節に来道してもらおうというものだが、イベントは開花のピークを迎える夏休み前に集中しており、ターゲットとしては時間的余裕があるシニア層に来てもらおうとする狙いが伺える。当然、話題の団塊移住や滞在型観光などどもリンクしている。

それはそれで重要なターゲットであるが、最近忘れられているのが若者向けの北海道観光プロモーションである。以前は北海道観光と若年層は密接な関係にあった。
「ディスカバー・ジャパン」全盛の70年代、大きなリュックを担いだカニ族が夏ともなれば周遊券を片手に大挙押しかけ長期間、道内に滞在をした。その後、カニ族はバックパッカーと名前が変わったが、バイクで道内を移動するミツバチ族やチャリンコ族なども加わり、続々と道内へ若者が集結した。

ところがこの数年異変が起きている。北海道を訪れる若者の数がかなりの割合で減ってきているのだ。夏休みでも鉄道利用は減っており、ミツバチ族もあまり見かけなくなった。そのため「ライダーの宿」も廃業したところが多い。ライダーたちも高齢化している。全盛を極めた本州からのスキーツアーも90年代後半から若者の参加が激減している。

道内を訪れる若者が減った理由として考えられるのは、少子化問題もあるが、それ以上に「旅離れ」に原因があると思う。
日本観光協会による調査「平成16年度版 観光の実態と志向」によると、1年間のうち1泊以上の宿泊観光旅行に行った回数は、全体平均が1.21回であるのに対し、15~17歳は0.77回、18~19歳は0.68回となっている。

ここ数年の観光旅行の傾向について、世代別では男女共に60代のシニアによる旅行が増えており、続いて男女別では30代女子、40代男子が旅行に出る傾向が強い。
シニア層を除けば、若い頃によく旅行をした主婦層やサラリーマンなどバブル期に青春時代を過した世代が多いのではないか。

一方、十代は、10年前の調査結果を見ると、1年間のうち1泊以上の宿泊観光旅行に行った回数は18~19歳男子で1.0回、女子で1.5回であったことから、現代の十代は明らかに旅をしなくなってきている傾向が伺える。以前に比べて旅をしなくなった今の十代は、余暇に何をして過ごしているのであろうか。

当然ながら考えられるものとして、PCや携帯などインドア志向が高まり、レジャーに行かなくなったこと。また、不況により、小遣いやバイト代が減少し、旅行へ振り分けることができないことや親の収入減により、家族旅行の機会が減ったことなどが想像できる。社会全般の傾向として休みを取りにくい環境になっているなど複合的原因が考えられる。

調査結果によると若者の旅のニーズで18~19才の女子の27%が温泉旅行を第一位に挙げている。旅のスタイルがお気軽・癒し型に変わってきていることが若年層でも伺える。

費用がかかり、日数が必要な北海道旅行に掛ける余裕がないことや海外旅行へ取られていることが、若年層の北海道離れにつながっていると思われるが、このままでは30年以上続いている北海道ファン&リピータづくりの流れが途絶えてしまう危険がある。

若者→お金を落とさない→観光産業としては旨味がない-それは事実である。しかし、それは一時的なことであり、彼らが社会人になれば変わる。未だに北海道観光には一見的さん的発想が伺える。

また、交通事業者や旅行代理店の都合で旅が現在は旅がしにくくなっている。
JRの周遊券が廃止され、代わりに「周遊きっぷ」が出来たが、有効日数は半分程度になり、発券の仕組みが複雑なため鉄道ファン以外は購入しなくなっている。
さらに、JRの学割制度やスカイメートも各種割引運賃の登場により、昔ほどの威力がなくなっている。「青春18きっぷ」で行くにはあまりにもロスが多い。
特急も乗れる「ユーレイルユースパス」のような実用的な割安チケットや旅行商品をつくる必要がある。
道内のユースホステルの数は半減し、前述してようなライダーの宿や民宿も減っているのが実情だ。

最近、沖縄で安宿が急増しており、10代、20代の若者が集まってきているという情報がある。急増中の安宿というのは平均1泊1,500円ほどで、個人で部屋を改装し、2段ベッドを設置しただけの簡易的なドミトリー形式らしい。
安宿はユースホステルよりも安く、沖縄本島や宮古島、石垣島などの都市部に集中しており、ここ2,3年の間に何十軒も出現しているのだそうだ。若者が旅をしやすい環境づくりが絶対に必要である。

北海道の宿泊先でも割引制度や簡易宿泊施設による受入れ強化のような仕組みをつくれないであろうか。あと何回来れるかわからないシニア層よりも顧客として無限の可能性がある若者若年層を取り込んだ方が将来は明るいと思うが・・・

数年後、北海道から若者がいなくなり、礼文島のユースホステルには40年前に訪れたホステラー同士でふたたび肩を並べ、語り合い、”シニアホステル”になっているということも冗談ではない。

北海道を旅したい若者は多いはず。今のうちに効果的な誘客施策を検討するべきである。

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●5月9日~5月23日までの道内ニュースクリッピング

2006年06月09日掲 載

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■観光・全般
1.摩周湖 マイカー規制/透明度が悪化(5/9朝日)
世界一と言われてきた摩周湖(釧路支庁弟子屈町)の透明度が落ちている排ガスを含めて周辺の環境が悪化している背景があるとして、国土交通省と弟子屈町は湖畔に入る道路約20キロ間で車両を規制、低公害車両(ハイブリッドバス)による代替輸送手段の検討を今年度から本格的に始めた。地元では、世界遺産登録に向けての運動も始まり、浄化作戦に期待をかける。

2.道大阪事務所内 道観連が人手不足、案内所を廃止(5/10道新)
北海道観光連盟は近く、道の大阪事務所内にテレビ電話を設置し、関西圏に住む一般利用者の観光相談に応対するサービスを始める。大阪に配置していた職員を四月に引き揚げたため、情報通信機器の活用で、サービスの低下を食い止める考えだ。

3.GLAY記念館:10月末まで存続 メールや手紙500件(5/10毎日)
函館出身の人気ロックグループ「GLAY(グレイ)」をテーマにしたアート作品を展示していたギャラリー「Art Style of GLAY」(函館市末広町)が存続することになった。全国各地から閉館を惜しむメールや手紙が500件以上寄せられたためで、11日午前9時に再オープンする。

4.知床情報充実化へ(5/13釧路新聞)
道開発局は12日、世界自然遺産に登録された知床の観光客入り込み増から知床横断道路の画像や情報、峠の気象状況などを釧路・網走開発建設部のホームページで提供するサービスを始めたと発表した。                           

5.道、外国人観光客に調査 リピーター25%(5/14朝日)
北海道に観光で訪れた外国人は、4人に1人がリピーターで、9割以上が旅行に満足している――。こんな結果が昨年度に道が実施した調査で浮かび上がった。一番人気は運河で知られる小樽。自然や温泉を楽しんで、ほぼ全員がまたの来訪を望むなど、北海道人気が高まっている半面、「母国語が通じない」「母国語のガイドが少ない」など、言葉の不便さを指摘する声も多かった。

6.やはり「ミスはこだて」に…名称変更アンケート(5/17函館新聞)
 函館国際観光コンベンション協会(沼崎弥太郎会長)は、函館の観光親善大使「ミスはこだて」の名称について、市民から募ったアンケート結果をまとめた。応募者全体の約8割が現行の名称を希望。15日に函館市内のホテルで開かれた同協会の通常総会で改称しないことが、満場一致で承認された。

7.団塊移住、まずは“下見”を 体験滞在先、低価格で提供(5/19毎日)
団塊の世代が大量退職する07年を前に、道外から本道への移住に取り組む市町村でつくる「北海道住促進協議会」(会長・井上博司函館市長)は今年度、道外からの希望者に試験的な移住体験(下見)の滞在先を低価格で提供する事業を始める。18日に函館市で開いた総会で決定した。

8.倶知安来訪の豪州観光客、昨年度7700人に 昨季1・8倍(5/20道新)
後志管内倶知安町を二○○五年度に訪れたオーストラリア(豪州)人観光客は約七千七百人、宿泊の延べ人数は約六万七千人に上ることが、同町のまとめで分かった。町ひらふ地区のスキー場にここ数年、パウダースノーを求める豪州人スキー客が急増しており、前年度の一・八倍に上った。 外国人全体の宿泊者数も、前年度比約一・七倍となった。

9.JTB北海道、北大と連携し旅行商品を企画(5/20道新)
JTB北海道(札幌市、高橋威男社長)は旅行商品の企画で北海道大学と連携する。7月から道内外の小学生向けに農場での収穫やジャム作り、人工雪の製造などを体験できる科学教室を盛り込んだ商品を発売する。来夏には道外の団塊世代を対象に公開講座の開設も計画している。北大のブランドイメージを活用し、旅行需要の拡大を狙う。

10.知床の玄関リフォーム 国道334号沿いへ/道の駅新設(5/21朝日)
世界自然遺産・知床の玄関口である網走支庁斜里町ウトロの街並みが、これから1年の間に大きく変化する。市街地再開発事業の一環で、ウトロの中心部を通る国道334号が海側の埋め立て地へ切り替わり、道沿いに道の駅が新設される。来年春には新たな顔を見せて観光客を迎え入れる。

■交通・運輸
1.JR北海道、売り上げ最高1654億円(5/12道新)
JR北海道は十二日、二○○六年三月期連結決算を発表した。札幌駅周辺の商業施設の好調で、売上高は前期比1・8%増で過去最高の千六百五十四億千九百万円を記録。経常利益は原油高騰が響き、同33・8%減の五十四億六千二百万円となった。一方、減損会計適用に伴う特別損失で、純損益は七十二億五千三百万円悪化。四十二億二千三百万円の大幅赤字となった。純損失は二○○○年三月期の連結決算公表以来初めて。

2.はなたび北海道向け 3日間列車乗り放題、JRがフリーパス(5/12道新)  
JR北海道は六月一日から八月三十一日まで道内一円で行われる「北海道デスティネーションキャンペーン はなたび北海道」に合わせ、普通列車が三日間六千円で乗り放題の「はなたび北海道フリーパス」を販売する。 道内の快速、普通列車の乗り降りが自由。特急列車も乗車できる一万六千円のフリーパスも販売する。利用期間は六月一日から七月十七日まで。

3.エアトランセ 欠航多く初年度赤字(5/22朝日)
新規航空会社「エアトランセ」(本社・函館市)が道内の都市間を結ぶ路線に就航してから1年が過ぎた。業界では珍しい女性社長が話題となったが、初年度決算は赤字だった。新規路線の需要の掘り起こしが進まず、冬の悪天候で予想以上に欠航が多かったことなどが要因という。

■観光・ホテル旅館など

1.釧路全日空ホテル、外資系企業が買収(5/11釧路新聞)
フジタ建物(本社東京)が経営する釧路全日空ホテルは、世界各地で事業を展開している米国の投資銀行ゴールドマン・サックスのグループ会社に買収され、6月1日から経営が移行する。経営者は変わるが、ホテル名、従業員も引き継がれ、新たな設備投資も期待されている。 

2.札幌駅周辺にホテル次々 宿泊特化型3棟開業へ(5/17道新)
JR札幌駅前地区で、宿泊特化型のビジネスホテルの進出が相次いでいる。外食のロイヤルグループのアールエヌティーホテルズ(東京)は二十七日、札幌市中央区北三西一にロイネットホテル札幌駅前店をオープン。藤田観光(同)も八月十六日、中央区北四西四に札幌ワシントンホテルを開業する。オリックスグループのオリックス・リアルエステート(同)も十九階建てホテルを建設中だ。

3.札幌のホテル、宴会場改装相次ぐ 披露宴にネットで祝辞(5/23道新)
札幌市内のホテルで宴会場の改装が相次いでいる。札幌グランドホテルは情報技術(IT)を駆使した、ユニークな宴会場をオープン。京王プラザホテル札幌やロイトン札幌などもリニューアルを行い、婚礼や学会などの夏のトップシーズンへ向け、需要を取り込みたい考えだ。

■観光・物産、食など
1.「まりもっこり」北海道でブレーク中(5/11朝日)
下腹部が膨らんだタレ目の人形「まりもっこり」が北海道でブレーク中だ。モチーフは阿寒湖のマリモ。国の特別天然記念物の崩れたイメージがうけている。札幌市の土産物問屋が遊び心で作ったところ、フィギュアスケートの安藤美姫さんが携帯電話につけていたことでも話題を呼び、昨年2月以来、約30万個が売れた。

2.ガタタンラーメン「芦別の名、全国に」 レトルト、来月発売(5/12毎日)
芦別市の名物料理「ガタタン」とラーメンをミックスさせた「ガタタンラーメン」のレトルトパックが商品化され、6月1日から全国で販売される。開発した芦別振興公社が4月29日から芦別市観光物産センター(道の駅)で先行販売したところ、今月2日に500食を完売。業者に追加注文するほど好評で、同公社は自信をみせている。

3.留萌市内の寿司店が「にしん飯」販売(5/17留萌新聞)
北海道寿司商生活衛生同業組合留萌支部(千葉伸一支部長)に加入している市内の5店がこのほど、留萌千望高校生が開発した「にしん飯」を販売し、市民や観光客らに好評だ。にしん飯はミガキニシンと地元産米を食材にした食品で、一昨年に当時の千望高校3年生が考案。価格は1人前735円。

■観光とITなど
(5/11道新)
1.道内クリエーター一発検索 ポータルサイト、ICCが開設
札幌を中心に道内で活躍するデザイナーやクリエーターの情報を集めたインターネットのポータル(玄関)サイト「Crossing(クロッシング)」がスタートした。個人・法人のクリエーター百五十八件の情報を検索できるデータベースを初めて整備した。 同サイトのアドレスはhttp://s-xing.jp

■地域づくり・移住など
1.札幌・大通地区に地上32階ビル、2010年完成めざす(5/13日経)
札幌市大通地区の土地・建物の所有者でつくる「南2条西3丁目南街区再開発準備組合」(同市、松井満理事長)は12日、再開発計画を発表した。街区の約5000平方mに地下3階・地上32階程度の高層ビルを建設する。総事業費は約250億円。小売・サービス業のテナント、マンションなどで構成する複合施設とし、2010年に完成させる。

2.ご当地検定、ネットで紹介 「振興協議会」がサイト(5/21道新) 
地域の歴史や文化などに関する知識を試す“ご当地検定”が全国的に増える中、地域検定振興協議会(東京)はインターネットの情報サイト「御当地通」を開設し、同検定の実施要項などの情報提供を始めた。本年度は北海道観光マスター検定、函館のシティガイド検定なども新たに実施される予定で、検定への関心を反映して同サイトは四月二十日の開設から一カ月で閲覧数が一万件超に上っているという。
アドレスはhttp://www.gotochitsu.jp/

■その他(ビジネス・メディアなど)
1.「日刊ゲンダイ」に来月から題字変更 日刊サツポロ(5/17道新)  
札幌を中心に発行されているタブロイド紙「日刊サツポロ」の題字が六月一日から、「日刊ゲンダイ」に変わる。発行元の日刊サッポロは、以前から本州で販売されている日刊ゲンダイと提携し、その記事を掲載してきたが、題字を知名度の高い日刊ゲンダイに変えることで部数増を目指すという。

2.缶詰バー ススキノに道内初(5/18道新)
食べ物は缶詰、皿も缶詰-。北海道初となる「缶詰バー」が札幌・ススキノのビルにオープンし、物珍しさも手伝って酔客の注目を集めている。 「缶詰バー・ライ」(札幌市中央区南5西2、第7グリーンビル3階)。約20平方メートルある店内の棚には、サバや焼き鳥などの定番からトドカレーといった珍品、デザートの果物まで約80種類が並ぶ。

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