頑張る温泉地だがもうひと工夫を求める
2006年09月28日掲 載
上:川湯温泉街 真ん中の白い小さな建物が唯一の公衆浴場 下:廃業したホテル このような建物がいくつかある
先日、道東・川湯温泉(弟子屈町)へ訪れた。年1,2回訪れているお気に入りであるが、ここの特長は、近くの硫黄山から大量の硫黄泉が惜し気もなく湧出しているおり、温泉地としての資源に恵まれている
ことだ。。群馬県の草津と同じ泉質であり、いかにも効きそうなお湯であるが、温泉地としては地味な印象を受ける。
温泉街には十数軒の宿があり、中規模4,5階建てののビルが目立つ。昭和40年代から50年代前半頃に建てられたような宿が多く、老朽化も進んでいる。かつては賑わいをみせていたが、客室が百を越えるような大規模ホテルは無く、チェーン展開をしている宿も無いためマス・ツーリズムの流れから取り残され、観光客は阿寒湖やウトロなどに流れてしまうようになっている。調べるとこの10年で十軒近い宿が廃業か代替わりをしておりローカルな温泉地としては変動が激しい。
最近になって川湯温泉は、地域を何とかしようと温泉そのものを売り出す「源泉かけ流し宣言」を行なった。温泉旅行が団体から個人へシフトをし、ひと昔前の露天風呂ニーズから、最近は源泉・泉質ニーズへの高まりを受け、湯量と泉質に恵まれた川湯は追い風と判断して実施したのであろう。
各旅館の玄関には、お揃いの「源泉かけ流し宣言」の布製垂れ幕が飾っており、「外湯めぐり」のスタンプラリーも実施している。
今年6月には「第2回源泉かけ流し温泉サミットin川湯」が開催された。
このイベントは源泉かけ流しを売り物にしている全国の温泉地が集い、取り組みを紹介するもので、第1回は奈良県・十津川村温泉郷で行なわれた。今回は十津川温泉、新潟県・関温泉、大分県・長湯温泉、摩周温泉、パネリストとして熊本県・黒川温泉、宮城県・東鳴子温泉が参加した。
また、夏季には「源泉まつり」がロングランで開かれ、縁日などが連夜行なわれる。このように川湯温泉はホンモノ志向、健康志向で客足の回復に務めている。
川湯温泉に限らず、道内の中規模温泉地は苦戦を続けている。核となるような施設がない温泉は、地域そのものが存亡の危機に瀕している。
そんな中、川湯より一足先に動きだしたのが、上士幌町の糠平温泉である。糠平は、かなり前から深刻な状況であり、大型ホテルが次々に廃業した。かつては襟裳岬や知床観光の中継地として人気があったが、川湯と同様に中途半端な規模で団体依存、宿の特長もなかったため衰退してしまった。危機感を強めた旅館経営者は旅行会社頼みの営業をやめ、個人客重視に大きく方向転換した。
連泊者が好きな宿の夕食を楽しめる「味巡り」を始め、各宿は夕食客を増やそうと食事に工夫を凝らすようになった。北海道遺産に選ばれた旧士幌線のタウシュベツ川橋梁の人気も高まり、最近では糠平駅跡に線路を敷き、ミニ鉄道も開業させた。早朝散策ツアーや気球体験など早い時期から体験プログラムを取り入れている。
各旅館は個人客ニーズに対応するために客室や風呂を改造、手作りであるが評判を呼び、最近では客が戻ってくるようになっている。
著者は糠平温泉の試みに興味を持ち、何度か足を運んで泊まってみた。各宿涙ぐましい努力をしているのはよくわかるが、まだまだ見よう見まね黒川温泉をナゾっている状況であり、洗練された御もてなしというレベルには達していない。
川湯温泉の場合も「源泉かけ流し宣言」をして、その心意気を支持しているが、糠平と同様に暖かい目で応援している段階である。なので今のレベルで満足してもらっては困る。そこから先の魅力がないとそれだけではお客は呼べない。北海道全体にいえることだが、観光施策に個性がなく、真似が殆んどである。
第1回かけ流しサミットを行なった十津川温泉では、「なびきツアー」というものを実施している。「なびき」とは、世界遺産に認定された古道を歩くことによって心身再生をはかるスピリッチャル・ウオークであり
単なる山歩きや霊場巡りとは違うらしい。
スペインのサンティアゴ巡礼が最近、人気になっているが、己の人間性を高めるのが目的で、人材育成のプロがコーディネートをしているものだ。十津川ではこのプロジェクトを村の中心事業として、村民を巻き込んだ全村的なものを目指している。
十津川のセンセプトは独創的であり、地元の資産を活かすだけではなく応用をしている。時代ニーズを取込んでおり、話題性も充分である。
川湯や糠平温泉には、素材の良さを活かしながら、さらにそれを活用したここだけのモデルを作ってもらいたい。川湯は飲泉による療養、糠平は花粉症疎開を打ち出しているが、もうひとつ踏み込んだものを期待したい。
●9月4日~9月24日までの道内ニュースクリッピング
2006年09月26日掲 載
■観光の話題全般
1.加森観光、「オリカゴルフ&ホテル」の営業継承(9/6日経)
加森観光(札幌市、加森公人社長)は5日、民事再生の手続き開始を申し立てたリゾート施設運営のヒム(新潟県長岡市)から「オリカゴルフ&ホテルリゾート」(上川管内中富良野町)の営業を引き継ぐことを明らかにした。加森社長は取得後に新たなホテルを建設する構想や、近隣のサホロリゾート(十勝管内新得町)から季節ごとに従業員を派遣するなどテコ入れの具体策を明らかにした。
2.修学旅行生が体験入坑、釧路炭鉱(9/10釧路新聞)
昨年から釧路市を通して釧路コールマインが受け入れている修学旅行生の体験入坑で、9日中学生としては初めて神奈川県川崎市の法政大学第二中学校の一行25人が、日本唯一の坑内掘り炭鉱・釧路炭鉱へ入り、「初めて見た」という石炭を手に、今も生きる石炭産業の一端に触れた。
3.ニセコの外国人予約、今冬も好調 件数、割合が昨季の2倍(9/12道新)
ニセコアンヌプリの三スキー場が発売する「ニセコ全山共通シーズン券」で八月中に行った早期購入予約のうち、オーストラリア人ら外国人からの予約が好調で、昨季比の二倍に当たる七十四件、全体の22%を占めることが、グラン・ヒラフスキー場(後志管内倶知安町)のまとめで分かった。
4.3セク 5施設 来年廃止へ/夕張市(9/14朝日)
財政再建団体への移行を決めた夕張市は13日、市が出資する第3セクター2社の施設のうち、経営診断結果で閉館するのが適当とされた赤字経営の5施設を来年度から廃止することを決めた。通年営業だった石炭博物館など他施設も今後も営業を継続するか検討するため、10月下旬までに休止する。
5. 「北の国から」続編を ブーム再燃狙う(9/17朝日)
北海道富良野市を舞台にしたテレビドラマ「北の国から」の放送が終了して4年。ドラマの記憶が薄れるとともに、同市への観光客が激減している。近くに旭山動物園という強敵も出現した。地元は客離れを食い止めようと、ロケセット復元や、ドラマを制作したフジテレビに続編を求めるなどして、ブームの再燃を目指す。
6.エア・ドゥ乗れば“牛乳プリン”無料、菓子6社と販促 (9/22日経)
北海道国際航空は10月、菓子メーカー6社と共同で、道産牛乳を使った「白いプリン」の販促キャンペーンを実施する。対象店舗で1000円以上の買い物をし、エア・ドゥの搭乗半券を提示すれば、プリンを無料でプレゼントする。道外在住者にも知名度を高めることで、牛乳消費を後押しする。 参加は石屋製菓、六花亭、北菓楼、柳月、きのとや、壺屋総本店の6社。
■交通・運輸関連
1.JR留萌線「SLすずらん号」(9/12朝日)
NHKの朝の連続ドラマ「すずらん」を機に99年から行楽期に運行していたJR留萌線(深川~増毛)の「SLすずらん号」が10日の運行を最後に、同線から姿を消した。利用客の減少が理由だが、道内のSL
ブームの火付け役でもあり、この日は大勢のファンが沿線に集まり、別れを惜しんだ。
2.機体にクリスチャンラッセン氏のイルカ…エアトランセ(9/16函館新聞)
地域コミューター航空、エアトランセの3号機となる「ビーチクラフト1900D」が15日、函館空港に到着した。機体には、米国の画家クリスチャン・ラッセン氏の描いたイルカがデザインされている。
3.札幌市長に「延伸」提言/路面電車(9/17朝日)
札幌市の路面電車のあり方について検討した「さっぽろを元気にする路面電車検討会議」(委員長・佐藤馨一北大大学院教授)は15日、1年間の論議を踏まえた提言書を上田文雄市長に提出した。「路面電車の延伸」の必要性を掲げたものの、経済界の反発を考慮して具体的にどう延伸させるかについては盛り込まなかった。
4.JR北海道など、線路と道路走れる「DMV」を全国普及へ(9/22日経)
JR北海道は国土交通省と協力し、線路と道路の両方を走れる新型車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の全国への普及を後押しする。通常の鉄道車両より軽量なDMVの走行で問題となる信号、踏切の切り替えの技術を開発。国交省は運転資格などの制度も整備する。過疎地の交通手段として期待が高まるDMVの導入に弾みをつける。
5.期待を乗せて鉄路も陸路も DMVがJR釧網線で試運転(9/22道新)
来年四月からJR釧網線で一年間運行する鉄路・陸路両用の新型車両デュアル・モード・ビークル(DMV)の試運転が二十一日、同線で初めて行われた。秋色深まるオホーツク海沿線を黄色の車体が快走し、JR北海道の関係者は乗り心地などを確認した。
6.JR釧路駅に名曲復活(9/23釧路新聞)
“いつも貴女(あなた)がつけていた、口紅いろの紅(あか)い灯が”―。JR釧路駅でかつて旅情緒を醸し、転勤族や観光客に好評だった名曲「釧路の駅でさようなら」が22日、札幌行きの特急「スーパーおおぞら」の発車時の同駅ホームで放送され、リバイバルを果たした。歌は「釧路湿原」の大ヒットで知られる水森かおりさん。
■ホテル旅館関連
1.「湯の川オンパク」の概要決まる(9/9函館新聞)
湯の川温泉街をメーン会場に繰り広げられる、体験型ロングランイベント「第1回はこだて湯の川温泉泊覧会(はこだて湯の川オンパク)の概要が、8日までに決まった。10月21日から11月5日までの16日間、54プログラム、175回の開催が予定されており、2000人以上の参加を見込んでいる。
2.ビジネスホテル「ドーミーイン」 苫小牧に08年開業 (9/19道新)
全国でビジネスホテル「ドーミーイン」を展開する共立メンテナンスは十九日、苫小牧市錦町に二○○八年春、新たなビジネスホテルを開業する計画を明らかにした。
■物産と食関連
1.十勝の“うまい”7日変化 菓子4店 週替わり販売(9/22道新)
菓子王国・十勝管内の町村にある人気菓子店が、週替わりで実演販売するユニークな売り場「十菓撰(とっかせん)」が二十一日、帯広市の百貨店藤丸にオープンした。 郡部の店にとって、少ない経費で新たな客の開拓が見込め、藤丸側も集客が期待できる一石二鳥の新商法で、道内ではほかに例がないという。
■IT・マーケティング関連
1.ほっかいどう:コールセンター、札幌進出で再び増加(9/11毎日)
札幌市で今年、コールセンターの開設が再び増加傾向となっている。市によると、「バックオフィス」と呼ばれる、広く企業の事務処理部門を請け負う形態の企業も含めた今年度の進出数はすでに6社と、最多だった00、01年度の8件に迫る勢い。首都圏では本格的な景気回復を受け、人材の確保が難しくなっており、札幌を新たな中核拠点と位置付けて進出したり、規模を拡大する企業も増えている。
■地域づくり・移住・団塊など
丸井今井釧路:旧店舗、売却し複合商業施設に(9/7毎日)
先月20日で閉店した釧路市の「丸井今井釧路店」の旧店舗について、北海道丸井今井の国方克彦社長は6日、店舗を別業者に売却し、複合商業施設としてスタートさせる考えを表明した。売却先は明らかにされていない。同社は「できれば冬を越す前にオープンさせたい」としている。
2.魅力ある市:全国札幌市がトップ 10位までに道内4市(9/12毎日)
全国で最も魅力ある市は札幌市--。東京のコンサルティング会社「ブランド総合研究所」が全国2万4536人を対象にインターネット上で国内全779市のイメージ調査をしたところ、札幌市がトップに選ばれた。また、3位に函館市、6位富良野市、7位小樽市とトップ10に道内4市がランクイン。北海道の人気が浮き彫りとなった。
3.地域ブランド調査で函館が全国3位(9/9函館新聞)
コンサルティング会社「ブランド総合研究所が全国779市の魅力度をランキング形式でまとめた「地域ブランド調査2006・市版」で、函館市が全国3位に選ばれた。道内では、全国1位の札幌に次ぐ好成績。
昨年度の観光客入り込み数が484万3000人と、5年ぶりに500万人台を割り込み、観光産業の再生が叫ばれる函館にとっては、国内有数の観光地として根強い人気が裏づけられた格好だ。
4.夕張ロケセット残して 吉永さん知事に手紙(9/14朝日)
財政再建団体に移行予定の北海道夕張市に残されている映画「北の零年」のロケセットについて、出演した女優の吉永小百合さんが高橋はるみ道知事あてに存続を望む直筆の手紙を送っていたことがわかった。「何かできることはないか」と心を砕いている。夕張市は先ごろ「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の中止を決めたばかり。
5.京都の姉小路と姉妹提携 旭川市の「5・7小路ふらりーと」(9/15朝日)
焼き鳥店や居酒屋、商店約20軒が並び、昭和30年代の面影を残す旭川市の「5・7小路ふらりーと」と、落ち着いた古都の町並みを今に残す京都市中京区の「姉(あねや)小路」が、全国でも珍しい小路同士の姉妹提携を結ぶことになった。
6.釧路川の蛇行復元:来年初めにも着工(9/16毎日)
釧路管内標茶町茅沼地区の釧路川で進められる蛇行復元事業に関し、事業主体の釧路開発建設部は15日、7年程度かけて工事を進める事業実施計画と、早ければ来年1月にも工事現場への仮橋設置に着工する考えを示した。釧路湿原自然再生協議会の「旧川復元小委員会」(委員長神田房行・北海道教育大副学長)の席上明らかにした。
7.団塊世代にヘリ飛行塾 アビア航空(9/22道新)
十勝管内上士幌町でヘリコプター操縦士の養成訓練施設を運営するアビア航空は、主に団塊世代を対象にした「上士幌飛行塾」を開設した。正式な免許は取得できないが、およそ半年で訓練区域内をヘリで単独飛行できるようになる。町も、移住促進につながるとしてPR面で協力する。
■その他
1.施設命名権:道が募集スタート 真駒内アイスアリーナなど(9/6毎日)
道は5日、企業やブランドなどの名前を冠することができるネーミングライツ(施設命名権)を、札幌五輪会場となった真駒内アイスアリーナなど道有7施設に導入することを決め、募集を始めた。ネーミングライツは名前を付ける権利を提供することで、その対価を施設の運用・維持の財源に充てる。道内施設で導入されるのは初めて。来年4月から使用できる。
2.豪から投資の倶知安 「ひらふ」地価上昇率全国一(9/19道新)
スキーの季節になるとオーストラリア人でにぎわう後志管内倶知安町のひらふ地区(同町山田)は、今冬も宿泊予約が順調だ。大挙するスキー客受け入れのため、コンドミニアム(長期滞在型宿泊施設)建設が急ピッチで進み「FOR SALE(売り出し中)」の看板も立ち並ぶ。地価の高騰は「すでにバブル期を超えた」と言われる。それでも外国人投資家の意欲は衰えず、全国一の地価上昇率を演出している。
3.おやじの魅力、雑誌で磨いて 札幌で来月創刊(9/20道新)
札幌圏の四十-五十代の「おやじ世代」をターゲットにしたタウン誌「O.tone(オトン)」が十月五日、創刊される。あらかじめ中壮年世代に話を聞き、食や酒、旅、趣味などの遊び情報を網羅した「大人の男
のための雑誌」づくりが狙い。最近は、クーポン券を満載した女性や若者向けタウン誌が花盛りだが、同誌は「おやじ応援誌」となりそうだ。
客室の高級化と追いつかない人材育成
2006年09月08日掲 載
![]()
最近増えるエグゼクティブルーム(写真は京王プラザホテル札幌)
楽天トラベルなどネット宿泊予約サイトを見ていると一年前の同時期と比較し、相対的に料金が上昇しているようにみえる。
景気の回復(本当?)やダンピング合戦に嫌気がさしたなどの理由もあるであろうが、シティホテルでいえばエグゼクティブ・ルームなどの高付加価値の客室やフロアを増やしているのも背景にある。高級客室が増えれば、一般客室も大幅な値下げをせずに全体的な底上げができという狙いもあるであろう。
札幌では市内を代表するグランドホテルやパークホテルを運営する三井観光開発が、経営母体が変ったこともあり、大幅なリニューアルを行なっている。
早い時期から客室のグレードアップに取組んでいる京王プラザホテルや女性客をターゲットに、あまり値崩れを起こさないモントレー・エーデルホフなどは独自の戦略で健闘している。
また、アパホテル、ルートイン、スーパーホテルなどの低価格宿泊特化型ホテルの攻勢は続いており、最近は地方都市が舞台になっている。さらにビラフォンテーヌ(北海道にはない)、ロイネット、最近はワシントンやサンルートなどの老舗も高級ビジネスホテル戦略を打ち出しており、シティホテルはビジネスホテルとの「差」を明確に打ち出せず、中途半端では挟み撃ちのような状況に追い込まれてしまう。
ビジネス利用の場合、私個人の感想で言えば、洗浄機付きトイレとネット接続が必須であり、タバコの臭いがしない部屋(禁煙室)、そこそこ広いベット(セミダブル)とそこそこ広いユニットバス、目覚めた時に喉が痛くならない空調設備、適正価格の朝食があれば充分合格である。そういった面では全体的にレベルが上がり、業界が底上げされていると思う。
ところが、使い勝手がよくなっているなかで、スタッフのサービスはというと相変わらずマニュアル、機械的な応対が続いており、これはビジネスホテルだけではなくシティホテルでも見うけられ、むしろ以前より悪くなっているような気がする。
「失われた10年」というが、バブル崩壊以降、余裕のなくなったホテル業界のようなサービス業のホスピタリティ対応を見ているとそれを強くかんじる。(ホテル間によってかなりの差がさるが)
やはり、この失った十年は大きいと思う。
誇りが持てる職場、社員を大事にする職場でないと、そのシワ寄せが利用者にもまわってくる。単にコスト削減と合理性の追求に走り、安価でこきつかう使い捨てのような職場は長くもたないであろう。
ホテル業界に限らず旅行会社なども多くが、契約社員やアルバイトのため質の低下が叫ばれており、社会全体で見直す時期に来ていると思う。
客室をグレードアップして値上げすることに関して異はないが、単に客室の改造など表向きだけではすぐに飽きられてしまうであろう。職場環境のグレードアップも重要である。そこに働くひとたちの心が豊か
でなければ、心のこもった「おもてなし」などできるはずがないはずだ。
●8月19日~9月3日までの道内ニュースクリッピング
2006年09月06日掲 載
■観光・全般
1.ばんえい、「馬のテーマパーク」に 帯広のNPO法人提案(8/23道新)
競馬場を「馬のテーマパーク」に-。帯広市内の特定非営利活動法人などが、経営難で岐路に立つばんえい競馬の活性化策「夢プラン」をまとめた。競馬の魅力アップに加え、場内に乗馬体験施設や農産物販売所を整備、相乗的に集客力を高めるよう提案している。
2.夕張市破綻:「三セク2社を統合」外部専門家が経営診断(8/26毎日)
財政再建団体移行を決めた夕張市の第三セクター「石炭の歴史村観光」「夕張観光開発」の2社に対し行われた民間の専門家による経営診断報告書が25日、2社の社長を兼ねる後藤健二市長に提出された。報告書は(1)夕張観光開発に歴史村観光を統合(2)石炭の歴史村の不採算施設廃止(3)「めろん城」「ホテルシューパロ」などの売却--などの方向性を示している。
3.「ちざきバラ園」売却 道空港関連・花き会社に(8/29道新)
経営再建のため二○○四年に会社分割した総合建設会社、地崎工業(札幌)の不採算の不動産や債務を引き継いだCKプロパティー(同)が、所有する私設庭園「ちざきバラ園」(札幌市中央区伏見三)を、北海道空港(千歳)の関連会社で花き生産販売のエフアンドジー・クリエーション(胆振管内安平町)に売却したことが二十八日、明らかになった。エフ社はバラ園の運営・営業を継続する方針で、一時は閉鎖も懸念された札幌の観光名所の存続が確定した。
4.バスツアーで夕張に元気を 札幌の会社が10月に計画(8/30道新)
北海道中央バスのグループ会社で旅行業のシィービーツアーズ(札幌)は十月、財政再建団体入りの夕張市民を励まそうと「夕張応援バスツアー」を行う。石炭の歴史村や映画「北の零年」ロケセットなどの施設を訪れるほか、地元の民謡歌手とも交流。日帰りで土日に六回、さらに一泊二日のツアーも計画、合わせて三百十人の“夕張応援団”を募集する。
5.函館市が水族館建設を「凍結」(9/1朝日)
函館市が「海の生態科学館(水族館)」の建設を計画している問題で、井上博司市長は31日、「厳しい市の財政状況で慎重意見も多く、まだ十分な市民理解が得られないまま、推進することは難しい」と述べ、計画を一時凍結することを発表した。一方で、財政状況が好転次第、再開すると意欲も示した。
■交通・運輸
1.銀嶺バス 中古バス販売に参入 業者少ない道内市場(8/24道新)
貸し切り観光バス道内大手の銀嶺バス(札幌)が、新規事業として中古バスの販売に乗り出した。道内には専門の販売業者が少ないことに着目し、今年初めに「古物商」の資格を取得。プロならではの“目利き”を生かし、首都圏からバスを購入し、本年度は計二十台、三千万円の売り上げを目指す。競争が激化している貸し切り事業を補完する狙いだ。
2.「ドラえもん海底列車」9年間の運行終える (8/27函館新聞)
JR津軽海峡線の吉岡海底駅構内にあるドラえもんの舞台を再現した「ドラえもん海底ワールド」と、同線の函館駅と吉岡海底駅を結ぶ特急「ドラえもん海底列車」が27日、9年間の運行を終えた。函館駅で最終便の到着後にお別れセレモニーなどのファイナル記念イベントが行われ、乗客やファンは列車やキャラクターを写真に収めるなどして別れを惜しんでいた。
3.苫小牧-八戸フェリー航路 リベラが撤退 川崎汽船引き継ぐ(8/30道新)
東日本フェリーを運航するリベラ(広島県呉市)が十一月末で苫小牧-八戸航路の運航事業から撤退し、川崎近海汽船(東京)が運航を引き継ぐことが二十九日明らかになった。 関係者によると、川崎近海汽船は十二月一日以降共同運航便も単独運航に切り替え、四往復すべてを自社運航する。運航ダイヤは現行と変わらない。
4.エア・ドゥの8月平均搭乗率、初めて9割超す(9/1日経)
北海道国際航空、全日本空輸、日本航空の3社は1日、8月の道内発着路線の搭乗実績をまとめた。エア・ドゥが旭川―羽田線など4路線の平均搭乗率で、創業以来初めて90%以上に到達。大手2社も前年並みを確保した。繁忙期が終わり、閑散期となる今後は各社とも正念場を迎えることになる。
5.スカイマーク 11月の運賃 割り引き、2種に集約(9/2道新)
新千歳-羽田線を運航するスカイマークエアラインズ(東京)は一日までに、十一月の運賃を国土交通省に届け出た。十月に七種類に増やす搭乗日前割引運賃をいきなり二種類に集約する内容で、搭乗率不振で運賃設定に試行錯誤しているとの見方がもっぱらだ。
■観光・ホテル旅館など(8/24日経)
1.三井観光開発、ハイビジョン映像をネットで伝送・放映
札幌グランドホテルと札幌パークホテルを運営する三井観光開発はソフトフロントと共同で、インターネットでハイビジョン映像を伝送、放映できるシステムを開発した。12月に改装オープンする両ホテルのラウンジにテレビ画面を設置。個人客へのサービス向上策として、道内の自然風景などを映す。
2.プリンスホテル、道と札幌市に売却施設の状況報告(8/30日経)
プリンスホテルの下田恒男執行役員・北海道地区総支配人らは29日、道と札幌市を訪れ、売却するゴルフ場やスキー場など11施設の状況について報告した。売却先の選定が当初の8月末から12月までずれこんだことや、プリンスが今冬のスキー場の営業を継続することなどを説明。売却先は数社に絞り込まれたとしたが、具体名は明らかにしなかった。
3.湯の川温泉街の活性化探る 旅館組合など 初の「懇話会」(8/31道新)
函館市の湯の川温泉街のホテル、旅館や商店会などは、同温泉街の活性化策について意見交換する「湯の川温泉街まちづくり懇話会」を結成し二十九日夜、湯の浜ホテルで第一回会合を開いた。市民や観光客に町を散策してもらう目玉策として同温泉街に足湯施設をつくることを決め、同日期成会も立ち上げた。
■観光・物産、食など
1.エゾシカ「おいしい」 著名人ら舌鼓/釧路(8/30朝日)
道産加工食品を支援する著名人のボランティア団体「東京アンビシャスパーティ(TAP)」の一行が31日、釧路市を訪れ、道や地元が力を入れる「エゾシカ肉戦略」の現場を見て回った。TAPには女優の林寛子さん(46)やスポーツコメンテーターの小川光明さん(66)、旅行作家の中尾隆之さん(64)の3人が参加。林さんの娘で歌手志望の黒澤萌さん(22)も加わった。
2.美瑛の新ジャガ、筒詰め 1000本限定発売(8/31道新)
上川管内美瑛町と美瑛町農協は、町特産のジャガイモを紙製の筒型容器に詰めた「じゃがたわー」を一日、発売する。新ジャガにこだわった千本の限定発売で、ユニークな形が観光客の人気を集めそうだ。
上下を麻縄で閉じた長さ六十一センチの筒型容器に、小型の男爵薯十三個が入っている。
■観光とITなど
1.漁場教えて衛星通信 北大教授ら開発(9/2朝日)
衛星通信を利用して、解析した海面水温や植物プランクトンの濃度から漁場予測を提供するサービスが1日から函館で始まった。迅速な情報での効率化と経費の軽減が出来るほか、漁獲高が伸びると期待される。北大教授と富士通など3社でつくる「有限責任事業組合スペースフィッシュ」が函館市で発表した。
■地域づくり・移住など
1.移住のまち伊達 進化中(8/25朝日)
首都圏などから団塊世代をはじめとする中高年層の移住受け入れを進めて人口を増やしている伊達市はこの夏、全国からの移住希望者の視察ラッシュにうれしい悲鳴を上げた。「伊達版安心ハウス」「田園住宅」「心の伊達市民」など、次々と打ち出すアイデア事業が注目を浴びている。高齢化が進み、介護保険給付費の増大にどう対応するかの課題はあるが、移住先進地としての地歩を固めつつある。
2.「住みよい街作りを」…「北の大地への移住戦略」説明会(8/25函館新聞)
道と北海道移住促進協議会は24日、函館市内の渡島合同庁舎で、「北の大地への移住戦略」ブロック説明会を開いた。民間企業や市民団体などに参入を促すのが狙いで、道南の市町や経済界、民間企業などから約40人が出席。移住促進事業の現状や、北海道コンシェルジュ(市内若松町)の取り組みなどを報告し、受け入れ態勢の確立や移住ビジネス構築に向け、意見を交わした。
3.八雲町、研修なしでも農地販売・移住者を誘致(8/29日経)
渡島管内八雲町は町外からの移住希望者を対象に、農業研修を受けなくても農地を購入できる制度を創設した。首都圏の団塊世代を中心に道内で農業に就きたい人が増えているのに対応。短期間で農地を取得できるようにし、移住者を増やす狙い。移住を希望する農業未経験者に研修をせず農地を売買する制度は道内では初という。
4.夕張:ラッセル車をライトアップ(8/27毎日)
張市南部東町の旧三菱大夕張鉄道「南大夕張駅」構内に保存されているラッセル車が26日夜、ライトアップされた。清水沢-大夕張炭山駅間(17・2キロ)を結ぶ同鉄道は1987年に廃線になった。石炭輸送に使われたラッセル車(キ100型)、客車、石炭車2両は今も三菱大夕張鉄道保存会によって保存されている。
5.支笏湖巡るバス 運行をスタート(8/30朝日)
千歳市の支笏湖畔の観光名所を巡るシャトルバスの運行を、地元のNPO「支笏湖まちづくり機構Neoステージ」が始めた。昨年9月に初めて運行して利用者から好評だったため、今年は期間を広げて実施する。
6.はしご酒大会―酔客で歓楽街にぎわう(9/1釧路新聞)
釧路の秋を彩る一大イベント「第3回釧路大漁どんぱく」の幕開けを飾る「釧路すえひろはしご酒大会」が31日夜、釧路市内の歓楽街で行われた。平日の雨模様にもかかわらず約2500人の市民らが参加。景品獲得を目指した人の波がネオン街を明るく染め、深夜まで酔客でにぎわった。
■その他
1.丸井今井釧路店閉店―本社社長もお客を見送り。(8/21釧路新聞)
百貨店の丸井今井釧路店(石井良幸店長)が20日夜、閉店し、地元百貨店の丸三鶴屋から営業譲渡を受けた1996年10月の仮オープンから約10年で営業に終止符を打った。この日は閉店時間の午後7時を迎え、北海道丸井今井の國方克彦社長も正面玄関に立ち、最後の一人までお客を見送った。釧路店で働いていた従業員のうち基幹社員の23人は他店舗へ転勤の辞令が21日発令の予定だ。
