2007年03月02日掲 載
見知らぬ土地のはじめての宿、読者の皆さんならどういう方法で宿選びをするであろうか。
ガイドブックやインターネット、旅行会社のパンフレット、口コミなどいろいろな選択肢があるが、温泉旅館に泊まる時は、ビジネスホテルに泊まるのとは違い、滞在時間も長く、食事を取り、家族や恋人、友人を
連れていることも多いので宿探しには慎重になって頭を抱えてしまう人も多いであろう。
最近はインターネットの発達で宿泊予約が簡単に出来るようになった。
宿の評判なども口コミコーナーでチェックできるが、自分の目ではないのであくまでそれは参考目安に過ぎない。ガイドブックでは情報が少なすぎる。旅行会社の商品は、比較的規模が大きい宿が多いので選択肢が限られてしまう。情報量が増えてかえって迷ってしまうこともあるであろう。
今回は「はじめての宿選び、正しい選択をするには」ということで宿を決める際、はじめて泊まる宿の場合、どのあたりに目配りすればいいかポイントをまとめてみた。
これはあくまでの著者の経験によるものであり、自分が求めている宿に基準に合わせているので異論もあるかと思うが、最低限、押さえるところはおさえているつもりであるので参考にしていただければ有難い。
1.必ず電話で確認をする
最近では多くの宿がホームページを持つようになり、入手できる情報が増えたが、それだけではわからない時がある。いちばん手っ取り早いのが宿に直接電話をしてみることだ。
その時の対応で大まかなその宿の姿勢(ホスピタリティ的なもの)がみえてくる。これは旅館だけではないが、一般企業などどこにでも当てはまることだ。
宿泊予約サイトや旅行代理店など第三者を通して予約を入れた時でも一度電話をして相手の対応を伺ってみるといいであろう。電話の応対で宿の姿勢がみえてくるものだ。
2.ホームページを要チェック
今では多くの宿がホームページを持っているが、サイトの見やすさやデザインセンス、更新の頻度などでその宿のやる気、感性、レベルのようなものがみえてくる。これも一般企業のHPと同様と考えていいであろう。
やはり、見やすいサイトを提供している宿は概ね間違いない。宿オーナーや女将が自らの趣味や自慢を載せているようなサイトは自己主張が強いので慎重に選んだ方がいいであろう。
3.観光協会や温泉組合を活用
行きたい地域の観光協会や温泉組合(協会)、行政の観光課などではホームページ内で宿の紹介を行なっている。そこではなかなか表に出てこない小規模の宿や公共の宿、HPを持っていない宿など公平に
紹介しているので利用することをオススメする。
また、そのなかで気に入った宿があれば観光協会に電話をしてみるのも手だ。
「どこかいい宿ありませんか?」、「食事は美味しい宿はありますか?」といった質問には答えてくれないが、逆に「○○旅館さんのお風呂がよさそうですか評判はどうですか?」、「地物の食材にこだわっている
宿はどこですか?」など具体的に、公平性を保たなければならない相手の立場を守れる質問をすればかなり具体的な情報を引き出せる。
4.パンフレットを事前入手する
旅館のパンフレットはインターネットが登場する前はもってもその宿のイメージがわかるツールであった。
今でもパンフを読み比べてみると大まかな宿の良し悪しはつかめる。パンフの入手が難しいが、都内であれば都道府県の観光事務所(最近は物産館と飲食施設を兼ね備えているところが多い)へ行けば
置いてあるところが多い。また、観光協会などに連絡をして郵送してもらう方法もある。
5.広告を大々的に打っている宿に注意する
どうしても広告を打っている宿に目が行きがちだが、過度な広告出稿をしている宿は要注意である。たとえば規模がそれほど大きくないのに新聞や電波広告を流しているような宿。広告費が宿代の中から消えているのでサービスは当然落ちる。
北海道では大型ホテルの広告が一日何度も流れるが、目的によって選ばないと痛い目に遭う。
6.キャッチコピーが付く長い屋号の宿は注意
バブル期頃から○○の宿(たとえば癒しの宿、和ごころの宿、いにしえの宿といった調子)○○旅館といったように屋号の前に長々としたコピーのような名前を付ける宿が目立つ。
だいたいそういう宿は今風に改装(最近でいえばデザイナーズ系)しており、値段も便乗値上げをしているところも多い。
個人的な経験でいえばコピー付きの屋号がある旅館は、時流に流されこれまで先人が築いてきた財産を大事にしていないような気がする。勿論、中には素晴らしい宿もあるので一概には言えないが、頭に
入れておいた方がいいであろう。
7.シンプルな料金体系がいい
休日料金がやけに高い宿。オプション料金(ペット持ち込み料金や
貸切風呂が有料、特別料理が高価、冷蔵庫が高い)が高い宿はオススメできない。こういった細かい価格設定に宿の素顔が出てしまうのだ。最近は平日が空いており、週末に集中する傾向なので高くしたい理由もわかるが、それは内向きの発想である。
8.ひとり旅を受け入れている宿は良心的
最近はひとり旅OKの宿も増えてきたが、全体的にはまだまだで今だに厭な顔をされることが多い。特に女性のひとり旅は嫌われる傾向がある。また、料金をえらく高めに設定する宿も多いので注意が必要だ。
ひとり旅をあまり条件をつけずに受け入れている宿は、規模的には小中規模で一流というところは少ないが、最近では一流クラスといわれている宿でも受け入れるようになっている。
また、ビジネスパックを行なっているところも同様である。このあたり宿側の姿勢を見抜くことも選択の方法である。ひとり旅にやさしい宿はグループで行っても同じである。
はじめての宿選び、正しい選択をするには 基礎編
見知らぬ土地のはじめての宿、読者の皆さんならどういう方法で宿選びをするであろうか。
ガイドブックやインターネット、旅行会社のパンフレット、口コミなどいろいろな選択肢があるが、温泉旅館に泊まる時は、ビジネスホテルに泊まるのとは違い、滞在時間も長く、食事を取り、家族や恋人、友人を
連れていることも多いので宿探しには慎重になって頭を抱えてしまう人も多いであろう。
最近はインターネットの発達で宿泊予約が簡単に出来るようになった。
宿の評判なども口コミコーナーでチェックできるが、自分の目ではないのであくまでそれは参考目安に過ぎない。ガイドブックでは情報が少なすぎる。旅行会社の商品は、比較的規模が大きい宿が多いので選択肢が限られてしまう。情報量が増えてかえって迷ってしまうこともあるであろう。
今回は「はじめての宿選び、正しい選択をするには」ということで宿を決める際、はじめて泊まる宿の場合、どのあたりに目配りすればいいかポイントをまとめてみた。
これはあくまでの著者の経験によるものであり、自分が求めている宿に基準に合わせているので異論もあるかと思うが、最低限、押さえるところはおさえているつもりであるので参考にしていただければ有難い。
1.必ず電話で確認をする
最近では多くの宿がホームページを持つようになり、入手できる情報が増えたが、それだけではわからない時がある。いちばん手っ取り早いのが宿に直接電話をしてみることだ。
その時の対応で大まかなその宿の姿勢(ホスピタリティ的なもの)がみえてくる。これは旅館だけではないが、一般企業などどこにでも当てはまることだ。
宿泊予約サイトや旅行代理店など第三者を通して予約を入れた時でも一度電話をして相手の対応を伺ってみるといいであろう。電話の応対で宿の姿勢がみえてくるものだ。
2.ホームページを要チェック
今では多くの宿がホームページを持っているが、サイトの見やすさやデザインセンス、更新の頻度などでその宿のやる気、感性、レベルのようなものがみえてくる。これも一般企業のHPと同様と考えていいであろう。
やはり、見やすいサイトを提供している宿は概ね間違いない。宿オーナーや女将が自らの趣味や自慢を載せているようなサイトは自己主張が強いので慎重に選んだ方がいいであろう。
3.観光協会や温泉組合を活用
行きたい地域の観光協会や温泉組合(協会)、行政の観光課などではホームページ内で宿の紹介を行なっている。そこではなかなか表に出てこない小規模の宿や公共の宿、HPを持っていない宿など公平に
紹介しているので利用することをオススメする。
また、そのなかで気に入った宿があれば観光協会に電話をしてみるのも手だ。「どこかいい宿ありませんか?」、「食事は美味しい宿はありますか?」といった質問には答えてくれないが、逆に「○○旅館さんのお風呂がよさそうですか評判はどうですか?」、「地物の食材にこだわっている宿はどこですか?」など具体的に、公平性を保たなければならない相手の立場を守れる質問をすればかなり具体的な情報を引き出せる。
4.パンフレットを事前入手する
旅館のパンフレットはインターネットが登場する前はもってもその宿のイメージがわかるツールであった。
今でもパンフを読み比べてみると大まかな宿の良し悪しはつかめる。パンフの入手が難しいが、都内であれば都道府県の観光事務所(最近は物産館と飲食施設を兼ね備えているところが多い)へ行けば置いてあるところが多い。また、観光協会などに連絡をして郵送してもらう方法もある。
5.広告を大々的に打っている宿に注意する
どうしても広告を打っている宿に目が行きがちだが、過度な広告出稿をしている宿は要注意である。たとえば規模がそれほど大きくないのに新聞や電波広告を流しているような宿。広告費が宿代の中から消えているのでサービスは当然落ちる。
北海道では大型ホテルの広告が一日何度も流れるが、目的によって選ばないと痛い目に遭う。
6.キャッチコピーが付く長い屋号の宿は注意
バブル期頃から○○の宿(たとえば癒しの宿、和ごころの宿、いにしえの宿といった調子)○○旅館といったように屋号の前に長々としたコピーのような名前を付ける宿が目立つ。だいたいそういう宿は今風に改装(最近でいえばデザイナーズ系)しており、値段も便乗値上げをしているところも多い。個人的な経験でいえばコピー付きの屋号がある旅館は、時流に流されこれまで先人が築いてきた財産を大事にしていないような気がする。勿論、中には素晴らしい宿もあるので一概には言えないが、頭に入れておいた方がいいであろう。
7.シンプルな料金体系がいい
休日料金がやけに高い宿。オプション料金(ペット持ち込み料金や
貸切風呂が有料、特別料理が高価、冷蔵庫が高い)が高い宿はオススメできない。こういった細かい価格設定に宿の素顔が出てしまうのだ。最近は平日が空いており、週末に集中する傾向なので高くしたい理由もわかるが、それは内向きの発想である。
8.ひとり旅を受け入れている宿は良心的
最近はひとり旅OKの宿も増えてきたが、全体的にはまだまだで今だに厭な顔をされることが多い。特に女性のひとり旅は嫌われる傾向がある。また、料金をえらく高めに設定する宿も多いので注意が必要だ。
ひとり旅をあまり条件をつけずに受け入れている宿は、規模的には小中規模で一流というところは少ないが、最近では一流クラスといわれている宿でも受け入れるようになっている。
また、ビジネスパックを行なっているところも同様である。このあたり宿側の姿勢を見抜くことも選択の方法である。ひとり旅にやさしい宿はグループで行っても同じである。
JRびゅーと湯の川温泉、夕食は外で、滞在型を見込んだ新たな試み
2006年11月16日掲 載
JR東日本の旅行部門、「びゅう」が発売する旅行商品で今月からちょっとユニークなものが登場した。
最近、函館観光に力を入れているJR東日本であるが、温泉に泊まりながら食事は旅館の朝食のみで夕食は市内の好きな店へ食べにいく「湯の川温泉イチ朝パック」を発売した。
おすすめ食事どころの紹介や飲食店までの無料送迎などもあり、函館山ロープウエィー乗車券や市電乗車券などとセットになり、夕食と共に夜の観光も楽しめる内容になっている。
料金は東京から往復JR利用で21,800円からで、宿は湯の川観光ホテル、平成館、丸仙旅館などからチョイスできる。
湯の川温泉は、空港と中心街の中間に位置し、市街地にありながらアクセスが悪く、個人では観光や買い物に行きにくい立地環境にある。夜景観光のバスで外出する以外は、街なかに出る機会は少なく、観光客は旅館のなかで過ごすことが多かった。
湯の川に宿泊する観光客が外へ出ないことは、地域へお金を落とさず折角、宿泊をしても地域へ経済効果を生み出さない問題があった。
通常、大型旅館は2食付であるが、湯の川が夕食抜きにした旅行商品を出した背景としては、函館と湯の川温泉への観光入込み数が毎年減り続けており、現在は外国人観光客に依存している状況である。
旅行嗜好の変化により、団体客が減り、危機感をもった地元は個人客向けのニーズ開発を探っている状態である。
現在、ロングステイ(滞在型)観光が注目を集め、「オンパク」など施策が打ち出されているが、手探りの状態であり、今回の朝食のみのJR商品も冬の閑散期を利用したテスト的なものではないであろうか。
夕食を外で取るという試みは、つい先日、阿寒湖温泉でも行なわれた。パックツアーではないが、鶴雅グループのホテル「花ゆう香」と阿寒ロイヤルグループのホテル「御前水」の宿泊客を対象に、温泉街の飲食店で共通利用できるミールクーポンを導入した。
滞在型観光には食の多様化は不可欠であり、街を回遊する観光客が増えれば、温泉街のにぎわいにもつながるという狙いであるが、温泉街や街が魅力的でなければ連泊は期待できない。
同様な試みとしては、洞爺湖温泉や糠平温泉でも2泊以上の滞在者に他のホテルや飲食店で夕食が取れる仕組みを導入している。
また、大手旅行会社のパック商品では、札幌市内などのシティホテルに宿泊した場合、朝食を他のホテルでも取れるサービスを実施、函館ではホテルの朝食に代わって朝市内の食堂で取れるなど顧客をつなぎとめるために趣向を凝らしたサービスを打ち出している。
旅館に泊まり、外へ夕食を取りに行く場合だと温泉に入った後、わざわざ出かけるのは億劫のような気がする。湯治や長期滞在なら別だが、「湯の川温泉イチ朝パック」のような1泊が基本のパックではどうであろうか。
旅館側から見ても単価が安く、あまり面白みがない企画ではないであろうか。湯の川ではないが、他の温泉で実施している違う旅館で夕食を取るというのも何となく敷居が高い。
こういった食泊分離は、国が滞在型旅行振興のために施策を打ち出しているが、長い「伝統」を変えるのは容易ではないはずだ。外国人にはB&Bのようなスタイルが好まれるが、日本人にそれが合っているとは決していえない。
むしろ、連泊用の食事を質素にして、料金をリーズナブルにするなどして滞在日数や訪問回数が増えるようなリピータづくりに努力することも必要であると思うが。
■湯の川温泉イチ朝パック
http://www.travel.eki-net.com/sp_yunokawa2006win/index.asp
客室の高級化と追いつかない人材育成
2006年09月08日掲 載
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最近増えるエグゼクティブルーム(写真は京王プラザホテル札幌)
楽天トラベルなどネット宿泊予約サイトを見ていると一年前の同時期と比較し、相対的に料金が上昇しているようにみえる。
景気の回復(本当?)やダンピング合戦に嫌気がさしたなどの理由もあるであろうが、シティホテルでいえばエグゼクティブ・ルームなどの高付加価値の客室やフロアを増やしているのも背景にある。高級客室が増えれば、一般客室も大幅な値下げをせずに全体的な底上げができという狙いもあるであろう。
札幌では市内を代表するグランドホテルやパークホテルを運営する三井観光開発が、経営母体が変ったこともあり、大幅なリニューアルを行なっている。
早い時期から客室のグレードアップに取組んでいる京王プラザホテルや女性客をターゲットに、あまり値崩れを起こさないモントレー・エーデルホフなどは独自の戦略で健闘している。
また、アパホテル、ルートイン、スーパーホテルなどの低価格宿泊特化型ホテルの攻勢は続いており、最近は地方都市が舞台になっている。さらにビラフォンテーヌ(北海道にはない)、ロイネット、最近はワシントンやサンルートなどの老舗も高級ビジネスホテル戦略を打ち出しており、シティホテルはビジネスホテルとの「差」を明確に打ち出せず、中途半端では挟み撃ちのような状況に追い込まれてしまう。
ビジネス利用の場合、私個人の感想で言えば、洗浄機付きトイレとネット接続が必須であり、タバコの臭いがしない部屋(禁煙室)、そこそこ広いベット(セミダブル)とそこそこ広いユニットバス、目覚めた時に喉が痛くならない空調設備、適正価格の朝食があれば充分合格である。そういった面では全体的にレベルが上がり、業界が底上げされていると思う。
ところが、使い勝手がよくなっているなかで、スタッフのサービスはというと相変わらずマニュアル、機械的な応対が続いており、これはビジネスホテルだけではなくシティホテルでも見うけられ、むしろ以前より悪くなっているような気がする。
「失われた10年」というが、バブル崩壊以降、余裕のなくなったホテル業界のようなサービス業のホスピタリティ対応を見ているとそれを強くかんじる。(ホテル間によってかなりの差がさるが)
やはり、この失った十年は大きいと思う。
誇りが持てる職場、社員を大事にする職場でないと、そのシワ寄せが利用者にもまわってくる。単にコスト削減と合理性の追求に走り、安価でこきつかう使い捨てのような職場は長くもたないであろう。
ホテル業界に限らず旅行会社なども多くが、契約社員やアルバイトのため質の低下が叫ばれており、社会全体で見直す時期に来ていると思う。
客室をグレードアップして値上げすることに関して異はないが、単に客室の改造など表向きだけではすぐに飽きられてしまうであろう。職場環境のグレードアップも重要である。そこに働くひとたちの心が豊か
でなければ、心のこもった「おもてなし」などできるはずがないはずだ。
旅館がデジタル・デバイドにならないためにも
2006年04月04日掲 載
3月14日から17日まで、東京ビッグサイトで「ホテルレストランレスショー」が行なわれた。この展示会は幕張で行なわれる「FOODEX」とともに年に1回行なわれる飲食やホテル・旅館向けの展示会だ。
足を運んだが、ホテル・旅館向けのITコーナーでは進化が著しい。「サイバー・コンシュルジュ」や「イールド・マネージメント」など新しい言葉がどんどん飛び交っており、ブロードバンド化が進んでいる。ホテル業界のIT化のテンポは速い。
それに対し、旅館向けのものとなると少ない。需要が少ないからだ。
業務管理系のサービスはいくつかあるが、顧客管理や仕入れ発注、シフト管理などあまり目新しいものはない。
観光ホテル・旅館でこういった業務基幹ソフトを導入しているところは規模が大きい所だろう。中小規模では直接利益につながるものではないとなかなか新規導入は難しい。なにしろ全国6万軒以上あるといわれる旅館の半分以上が赤字で、平均客室数も14室程度、設備投資をしろというのも無理な環境だ。
しかし、このままでは格差がますます広がり、デジタルデバイドも生じる。
たとえば、自らのホームページを持っていないホテル旅館も多い。印象では観光地や温泉地の旅館の3割近くは未だ開設していないのでないか。特に家族経営で小規模、高齢経営者で跡継ぎがいない、時代の波からはずれた観光地や温泉地、西日本の温泉地などでそれが多いと思う。
またホームページを持っていても作りっぱなしや更新されないもの、使い勝手が悪いものも目立つ。
ホームページの印象や使い勝手が悪ければ顧客はそこから先へ進まず、宿側も反応がなければこんなはずではなかったとやる気を失い、更新もされなくなるという悪循環に陥る。
ホームページの怖いところは、サイトを見ただけでその旅館のセンスややる気度などが透けてみえてくることだ。これは一般企業のサイトにもいえることだが、内部が覗けてしまうところが恐ろしい。
ホームページを持っていなかったり、更新をしない宿泊施設をみているとインターネットに対する知識不足、誤解をかんじる。「そんなものは必要がない」、「よくわからない」といった次元は減ったが
「興味があるがどうしていいのかわからない」、「管理する人間がいない」といったレベルの宿主が多いような気がする。
このあたり対策を観光協会や旅館組合、商工会議所あたりが本気で取組む必要があるのではないか。
ただ、お仕着せで作ってあげるだけでは今までのままだ。
更新作業をしやすい環境づくり(CMSやブログなどによる簡易更新)やホームページを最適化するSEMやSEOによる販促指導など個人ではなかなかできにくい部分を上部組織がとりまとめるべきではないか。もっと実践的な勉強会や講習会もやるべきだ。
また、非常に遅れている旅館のブロードバンド化や地域の旅館同士で客室をシェアできるような掲示板づくりなど取りまとめる組織がやるべきことは多いはずだ。
「誰のためのいい宿、いい温泉か」その2
2006年02月13日掲 載
前号の本欄では「誰のためのいい宿、いい温泉か」という題で旅行業者が選んだ人気温泉(宿)と、利用者から見たいい温泉(宿)の違いについて書きました。
先日、それを読んでいただいた道東・某宿のご主人とこのテーマについて話しをしました。
その宿は家庭経営で小規模ですが、旅行代理店への依存度が高い宿です。地場の食材を吟味し、古い建物・設備を食とおもてなしでカバーをしている宿です。北海道では珍しいタイプの宿かもしれません。
まず、代理店や業界紙でランキングされる宿が、プロ側からみて都合がいい宿と書いたことですが、それはその通りということで、なかにはオススメできない宿もいくつかあるということでした(実名は出せませんが)。
しかし、団体、個人ユース関係なく満足度が高い宿(例・阿寒の鶴雅など)もあり、あながち調査内容が団体客志向だけではないようです。
前回は「観光経済新聞」のデータから書きましたが、もうひとつのの業界紙「旅行新聞」を参考にしてみると道内では、「阿寒遊久の里・鶴雅」、「知床Gホテル・北こぶし」、「知床第一ホテル」、「湯の川観光ホテル」がベスト100内に入っています。
しかし、道内の温泉宿はすべてベスト50以下です。
ちなみに全国総合1位が加賀屋(和倉温泉)、2位が銀水荘(稲取温泉)、3位が日本の宿・古窯(上山温泉)となっています。
前回の「観光経済新聞」と比較すると道内では、「阿寒遊久の里・鶴雅」、「知床・北こぶし」が重複しており、この二つが”いい宿”ということになるのでしょうか。
また、宿側が旅行代理店とつきあう理由として、宿側が各地の旅行代理店支店へ営業を行うと、支店サイドがお客さんにその宿をススメてくれることでお客さん同士の口コミのほか、支店間同士の口コミもあり、シナジーが期待できるということです。
道外の代理店は意外に宿情報がなく、お客さんに聞かれると各社のマニュアル本に出ている点数が高いところを勧める位しか方法がないのですが、個人的に懇意で、評判が高いところがある宿があるとそこを推薦すると言っていました。
また、代理店と連携を密にすると他の宿の入り込み数や料金、各地の情報など公にしない情報を定期的に教えてくれるのも貴重であると言っていました。
直接、宿に電話をかけてくるリピータととともに情報を持たず代理店経由で来てくれる顧客(年配者が多い)は、帰った後、PRをしてくれるので大事な顧客のようです。
道東のこの宿では、旅行代理店はマージンを取られても営業をしてくれお客さんを運んでくれるので不可欠な存在であると言っていました。
その宿は個人客が多く、代理店の評価も高いので信頼関係が構築されているだと思いました。
全国の代理店へ営業をかけるというのも大変な労力と努力です。
代理店不要論や代理店悪者論もありますが、これは単純な善悪論ではなく、代理店任せで、営業努力をしなかったり、マージン分をがっぽり客から搾取する宿側にも責任があるのではないでしょうか。
利用者が宿を選ぶ際、ある程度、知名度がある宿や、高品質の宿であれば、大抵そういうところは代理店との関係が強いので代理店経由でパック商品を申し込んだ方がかえって安く、好待遇のケースが多い気がします。
反対に宿のホームページのプランから申し込んだ方がお得のケースもあるので利用者はじっくり吟味し、使い分ける目が必要となります。
■参考資料
前号記事 http://www.hokutonomado.com/kankou/archives/2006/01/post_53.html
観光経済新聞社 http://www.kankoukeizai-shinbun.co.jp/
旅行新聞社 http://www.ryoko-net.co.jp/
誰のためのいい宿、いい温泉か
2006年01月16日掲 載
旅行業界紙の観光経済新聞社が主催する全国の旅行業界関係者による温泉地の人気投票「にっぽんの温泉100選」で、登別温泉が3年連続で2位となりました。
この投票は、旅行会社や航空会社の社員らに依頼し、専用のはがき1枚につき5ヵ所まで記入して送付してもらうものですが、ランキングは参考までに以下の通りです。()内は昨年の順位
1(1)草津 群馬
2(2)登別 北海道
3(3)由布院 大分
4(6)黒川 熊本
5(5)下呂 岐阜
6(4)指宿 鹿児島
7(8)和倉 石川
8(10)有馬 兵庫
9(7)道後 愛媛
10(9)城崎 兵庫
また、道内の温泉では湯の川22位、阿寒湖26位、十勝川27位、定山渓48位、ウトロ49位、洞爺湖52位、川湯62位、層雲峡82位、丸駒が83位にランクされています。
読者の皆さまはこのランキングを見てどう思われたでしょうか?
過去の得票データを見ると設備が整った大規模な温泉地が上位に来ており、青森の古牧温泉が長年トップであったことでもよくわかります。
最近では温泉本来の魅力、泉質や風情などが優先されており、これは時代のニーズが数字として表れているようです。
また、観光経済新聞社では「人気温泉旅館ホテル250選」を実施しており、過去19回実施したなかから5回以上入選した旅館ホテルには五つ星を授与しています。
ちなみに道内では、阿寒湖の「遊久の里・鶴雅」、ウトロの「北こぶし」、定山渓の「鹿の湯」、登別の「第一滝本館」、層雲峡の「ホテル大雪」、十勝川の「第一ホテル・三余庵」、湯の川の「湯の川プリンスH・渚亭」がベストセレクションになっています。
このデータをみると大規模温泉地の大規模ホテルばかりであり、なかにか「えっ!?」というところもあります。この選定そのものが旅行業界向けのものであり、選考基準は「評論家やマニアの”個人的なこだわり”を評価基準にした特殊な施設ではなく快適・安全・安心の全てにおいて、プロが公平にチェックした施設」とあります。
つまり「サライ」や「自遊人」で紹介されるようなこだわり系の宿は”特殊”ということであくまでも玄関に旅行代理店のプレートがたくさん掲げられている「観光ホテル」形態のものを中心にセレクトされていることになります。
現実的には温泉旅行で団体旅行のニーズは減り、「観光ホテル」を利用すのはパックツアーが中心であり、個人旅行者は「こわわり系の特殊な宿」に流れています。これは温泉地ランキングで黒川や奥飛騨、乳頭などが上位に来ていることをみれば一目瞭然です。
こだわり系の宿は客室数が少なく、営業力もないので旅行のプロから見れば都合のよい宿とはいえません。しかし、実際にはニーズがあるこれらの温泉地をウリにした商品が増えているわけで旅行のプロは後手、後手にならざるを得ません。
本来はプロが選ぶ温泉宿と消費者が選ぶ宿がリンクするようでなければいけないはずですが、今は捻じれ・乖離現象が起きています。
情報化により消費者の目が肥え、プロ側もそれに応えようとするが、追いつかず立場が逆転している状態です。
また、宿もプロニーズと個人ニーズの二極化が進んでおり、利益確保と消費者ニーズが相反する難しい時代です。
著者がホームページを立ち上げた趣旨である「北海道が観光立国を目指すのなら、観光で来る人たちには、お仕着せでないホンモノの北海道を、満喫して帰ってもらいたい。観光業に携わる人たちは、自分たちの置かれている立場に気づき、切磋琢磨し、自信を持ってもらいたい」
あらためて「にっぽんの温泉100選」を見ながら、最初の願いを思い出しました。
ホテルミシュランその後
2005年12月07日掲 載
昨年の12月から今年の7月まで16回にわたってお届けしたホテルミシュランですが、「北杜の窓」webサイトのアクセス数を検証してみるとホテルミシュランが高スコアなことがわかりました。
今回、「ホテルミシュランその後」ということで、今年後半の動きについてまとめてみました。
最近、ホテルの高級化戦争がいわれています。
次々に誕生する外資系の高級ホテルですが、一般的には宿泊特化型ホテルのビジネスホテルと高級志向の二極化の傾向にあり、その中間に位置するようなホテルは苦しい展開を強いられています。
北海道では、12月1日にホテルアーサー札幌をケン・コーポレーションが買収し、フランス系のノボテルブランドで再スタートをきりました。短期のリニューアルでしたが、あらたにフレンチレストランなどを新設し
ています。
これで札幌市内の本格的な外資系ホテルは、ルネッサンス、シェラトンとあわせて3つになりました。
どれもが中心部の外れに位置しているのは偶然でしょうが、面白いケースです。
また、札幌を代表するグランドホテルとパークホテルを運営する三井観光開発が、8月1日に大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツの子会社DSMインベストメンツガンマに吸収合併されました。
新会社の社名は従来の三井観光開発を残し、道内では三井観光苫小牧ゴルフクラブも含めてすべてを残します。
今後、どういうふうに変わってゆくのか気になりますが、グランドホテルとパークホテルが醸成したブランドは維持されるのではないかとみます。
昨年からいろいろな噂があるプリンスホテル(コクド)ですが、道内では北広島プリンスホテルと併設するゴルフ場・スキー場が休止になりました。来年以降は未定です。
ちなみに道外では日光プリンスホテルが冬季休業になり、スキー場では千畑、三国、土樽、日光菖蒲ヶ浜、小千谷山本山、伊吹山の休業が決まっています。
西武発祥の地、近江の伊吹山の休業(実質の廃止?)は、慢性的な雪不足とはいえ意外でした。
東横イン、ルートインなどに代表される宿泊特化型ホテルは、相変わらず攻勢をかけており、今春にはススキノの一等地に東横インが誕生しています。また、法華クラブやチサンホテルなども経営が代わり、あらたな戦略を打ち出しています。
来年には、オリックス系のブルーウエーブインが時計台の近くにあらたなホテルを建てることが決まっています。
さすがに大型ホテルの建設は一息ついているようですが、今後も宿泊特化型ホテルの道内各地への進出や、ホテル間のM&A、外資系の進出などがありそうです。
画期的!定山渓・章月グランドホテルの「脱カニ」宣言
2005年08月05日掲 載
今回は「食と観光ミシュラン」です。
北海道を旅行していると同じ食材が連日食卓に並び、初めは新鮮で、感激しても次第に苦痛になってゆくことがあります。
著者は今月、10日間にわたり道内各地を歩きましたが、まさにそういう事態に遭遇しました。二日連続以上の夕食付きは避け、意識的に二日に1回は食事が付かないホテルに泊まるようにしていますが、それでも食傷気味になってしまいました。
定山渓温泉の老舗、章月グランドホテルが今春から、道内観光地の多くのホテルや旅館の定番と言えるカニや地物以外の刺し身を夕食から極力外し、地場の野菜類を中心にしたメニューに切り替えるという試みをはじめました。道内では珍しい「脱カニ」の取り組みです。
道内を周遊する道外からの観光客には未だに「カニ信仰」があります。北海道へ行ったからには本場のカニをたらふく食べて帰らなかれば埒があかないといったところで、大手代理店主催のオフシーズン期の催行や1、2泊程度のツアーにカニを売り物にしたものが目立ちます。
ところがツアー旅行の場合、夕食付きの温泉ホテル宿泊が中心なので連日連夜、カニやイカ、サケ攻めにあってしまうことがあります。特にパックツアーで使う宿は規模が大きい所が多いので食事メニューも決まりきった画一的なものになってしまいがちです。
章月グランドホテルの場合、道内を数日かけて巡るツアーは、最後に定山渓温泉で宿泊し新千歳空港から帰路につくパターンが多いので既にお客さんは道産の海の幸に食傷気味の状態で定山渓に来るということです。
そこでお客さんにとって新鮮なメニューの提供を検討。
近くの農園でとれる野菜やキノコ、山菜、地鶏などを中心にしたメニューを組み立て、山里料理と名付け四月から出し始めました。刺し身は一鉢付けますが、定山渓に近い小樽近海物に限定しました。
もともと章月グランドホテルは料理に定評がある宿で、和食料理長がテレビ番組の「料理の鉄人」にも出演したほどの腕前です。宿側の意識付けや水準が高かったからこそ出来た英断であったかもしれません。
北海道の場合、ツアーが立ち寄るような大型ホテルでは、カニが取れない地域や山の中でもカニ攻めにあいます。カニの食べ放題などは時間が不確定なツアー客相手では手がかからず無難なメニューであるかもしれません。しかし、多くの観光客が飽きていることも事実であり、近隣アジア諸国からのリピータ客からもクレイムが出ているようです。
最近は少しずつですが地域の特産や名物を食卓に出すケースが増えてきています。個人客が多い小規模の宿ではそれが当然のように出ますが大量仕入れの大手チェーンホテルではまだまだそうもいかないようです。
ホテル側は一見豪華でも、お決まりセットメニューで、食べきれない量の食事を提供されることが苦痛であるということをお客さんの立場になって一度考えてみるとよいでしょう。もう少し創意工夫がある料理を期待したいところです。
なお、章月グランドホテルでは希望客にはカニも用意するということです。カニ好きの方は安心をして下さい。
シティホテル★ミシュラン 札幌郊外編
2005年07月27日掲 載
道内各都市のホテルミシュランをお届けしていますが、今回は札幌市の近郊を中心としたホテルを紹介いたします。
紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。あくまでもビジネスユースでの利用を原則とした評価です。
■概要
札幌市は中心部から車で2,30分の距離にスキー場や自然がある世界的に見ても珍しい観光・リゾート型の大都市といえます。以前は中心部に集中していたホテルですが、バブル期のリゾートホテルラッシュが札幌市内にも及びゴルフ場やスパなどが完備されたホテルが建てられるようになりました。
今回、紹介するホテルの多くはは1990年~1995年頃にオープンしたもので、中には暫く閉鎖されていたり、経営者も変わったホテルも見られます。
中心部のホテルが苦戦をして消耗戦を繰る広げる中、アクセスの悪いホテルは条件が厳しいでしょうが、新しいタイプのホテルに生まれ変わっているところが目立ちます。
■オテル・ド・レーゼン・サッポロ
たくぎん事件でも話題となった旧・テルメインターナショナルホテルを製菓事業のシャトレーゼが買収をしたホテルです。石狩に近い茨戸川沿いに建ち、温泉やプールなどのスパを併設しています。札幌駅からは送迎バスで30分程度かかりアクセスの悪さは市内のホテルの中でも1、2を争いますが、スパを含む施設の大きさには驚かされてしまいます。
旧・テルメの閉鎖期間が長かったのでメンテナンスが心配されましたが訪れてみるとそれほど傷んだ印象はありません。
料金も手ごろであり、客室の広さやベッドサイズなども広めになっています。ビジネス向きではありませんが、ススキノからの送迎バスが深夜まで走っているのは魅力です。
★ここがオススメ
本格的なスパ施設です。甘党の人にもいいかも・・・
★ここがイマイチやはりアクセス、特に石狩方面は不便です。
客室☆☆☆☆飲食☆☆☆★ホスピタリティ☆☆☆☆ビジネス☆☆
■アパホテル&リゾート札幌
最近、進出が著しいアパホテルですが、札幌は市内中心部の2軒のホテルのほか南区の川沿に900を超える客室と2千人を収容の宴会場を持った施設があります。3つの施設とも既存のホテルを買収したものですがこのアパリゾートは、旧・北海道振興が運営をしていたグリーンホテル札幌であり、’91年度に開催された冬季アジア大会の選手宿舎になった所です。上記のレーゼン・サッポロと同様にアクセスが非常に悪く札幌駅から車で30分程度かかりますが、すすきのとホテル間をシャトルバスで連絡しているほか空港発着の路線バスもかなり本数があります。
施設はかなり改装されており、館内には居酒屋チェーンや大浴場などがあります。客室は全体的に広めにつくられています。定山渓や支笏湖洞爺湖方面へも近いので観光の中継地としての使い方もあるでしょう。
★ここがオススメ
場所は不便でも館内設備が充実しています
★ここがイマイチ
札幌駅とダイレクトの交通手段がありません
客室☆☆☆飲食☆☆★ホスピタリティ☆☆☆ビジネス☆☆★
■シェラトン札幌ホテル
札幌の副都心、新札幌駅前にそびえ立つタワーがシェラトン札幌ホテルです。千歳空港からはもっとも近い札幌のホテルといえるでしょう。このホテルは以前、パレスホテル札幌という名称で旭川にあったパレスホテルと同じ経営でしたが、現在は旭川と同様に外資系のソラーレグループが運営をしています。
ここの特長は地上32階という高層と地下にあるスパですが、市内中心部に似たようなホテルが増えたので差別化は難しいかもしれません。客室はシェラトン・ブランドにしては小さめで、全体的にはハード面に
物足りなさを感じる人もいるのでは。新しい運営会社になって時間が経っておらず、これからといったところでしょうか。
★ここがオススメ
意外に便利な場所です
★ここがイマイチ
コストパフォーマンスがやや高いかも
客室☆☆☆飲食☆☆☆ホスピタリティ☆☆☆★ビジネス☆☆☆☆
■札幌北広島プリンスホテル
札幌市の隣、北広島市にあるのが北広島プリンスホテルです。ご存知コクド系であり、ゴルフトーナメントなどでその名前を聞いたことがある人も多いかもしれません。札幌中心部と千歳空港のちょうど中間に位置し、どちらからも車で40分程度、JR北広島駅からは送迎バスが出ています。もともとゴルフ客をメインに考えて作ったと思われますが、冬季はなだらかなコースがスキーゲレンデとなります。客室にシングルルームが多いのが特徴ですがこれはビジネス客対象ではなく、ゴルフ客を考えたものです。
最近はビジネスパックなどを設けて減り続けるゴルフ客に対抗をしていますが、これからコクド再編と絡んでどういう展開をするのでしょうか。
★ここがオススメ
やはりゴルフコースでしょう
★ここがイマイチ
ホテルは付属施設といったかんじでしょうか
客室☆☆☆★飲食☆☆☆ホスピタリティ☆☆☆★ビジネス☆☆
シティホテル★ミシュラン 旭川編
2005年07月04日掲 載
今回は道北・旭川地区のホテルを紹介いたします。
紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。
また評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。
また、評価はビジネスユースでの視点に比重を置いています。
■概要
道内第二の都市である旭川市のホテルは、旭川駅から北側に広がる碁盤の目になった中心街の地域に集中しており、大半のホテルが駅から徒歩10分程度内の距離にあります。
旭川のシティホテルの特長として多くのホテルにスパやスポーツクラブなどが併設されており、宿泊客は特別料金で使用することができます。厳寒の旭川だけにスパやサウナはありがたいものです。
旭川は地域不況が長く続いており、それがホテル経営にも影を落としていますが、新しい動きも出てきています。また、他の都市と同様、宿泊特化型ホテルの進出が目覚しく、勢力地図も塗り換わっているようです。
◆旭川グランドホテルは現在、旭川市内ではNO.1といってよいホテルです。発明王エジソンのひ孫にあたるデザイナー、ジョン・エジソンがデザインした重厚で格調高い建築と気品漂うロビーやエントランスはなかなかの高級感です。
運営は新日本製紙の系列ですが、旭川のシティホテルとしては元祖であり昨年、老朽化により閉鎖をしたニュー北海ホテルと同じものです。シングルルームは18平米あり、窓も大きく、眺望もいいので開放感があります。朝食は最上階のレストラン(洋食の場合)ですが、大雪連峰が一望でき、晴天ならすがすがしい朝を迎えられるでしょう。朝食はバイキングではなく、アラカルトが充実しているのも地方ホテルとして
は秀逸です。地下にはスパがあり、宿泊客も利用することができます。
★ここがオススメ
道内でもトップクラスのレベルです
★ここがイマイチ
駅からやや遠く、中途半端な距離です
客室☆☆☆☆飲食☆☆☆☆ホスピタリティ☆☆☆☆ビジネス☆☆☆☆
◆旭川パレスホテルは、駅より徒歩10分程度。市民の憩いの場である常盤公園のそばにあります。ホテル規模としてはは市内最大であり、旭川を代表するコンベンションとしてグランドホテルと競っています。数年前より親会社の経営悪化により、クオリティの低下が言われていましたが、昨年より外資系のソラーレグループに経営が代わりました。経営の交代により飲食など中味やサービスがかなり改善されたようでこれからが楽しみです。なお、ソラーレグループはビジネスホテルのチサンホテルの親会社になるなと最近、M&Aを進めています。なお、旭川パレスホテルにも地下にはスパがあります。
★ここがオススメ
飲食施設が豊富です
★ここがイマイチ
一度下がったブランドイメージを復活できるか
客室☆☆☆★飲食☆☆☆★ホスピタリティ☆☆☆★ビジネス☆☆☆★
◆ホテルクレッセント旭川は、駅前から市役所方面へ向かい徒歩6,7分の距離、前述の旭川グランドホテルの斜め前にあります。全体的にはシティホテルとビジネスホテルの中間的なレベルで、シングルルームは15平米、飲食施設は1箇所に留まっています。ホテルの運営は層雲峡などで観光ホテルを経営するホテル大雪グループですが、ここもスパがあり、最上階で展望風呂があります。宿泊客は千円で利用できます。
★ここがオススメ
リーズナブルさと展望スパ
★ここがイマイチ
いまひとつ垢抜けないかも
客室☆☆☆飲食☆☆☆ホスピタリティ☆☆☆ビジネス☆☆☆★
◆旭川ターミナルホテルは名前の通り駅に隣接をしているホテルです。
改札口から徒歩50歩が謳い文句ですが、自然環境が厳しい旭川ではありがたいホテルです。JR北海道グループのホテルですが、最近ではターミナルホテルの名前が残っているJR系ホテルも少なくなりました。オープンから20年以上が経過し、経年劣化は否定できませんが、館内はリニューアルされています。客室の広さはビジネスホテル並みですが、LAN対応、洗浄機付きトイレ、液晶テレビと先端の設備は完備されています。ホテルの和食は名寄の和食店が出店しており、地域の素材を使ったものが味わえます。
★ここがオススメ
なんといってもアクセスのよさ
★ここがイマイチ
館内が暗い印象があります
客室☆☆☆★飲食☆☆☆ホスピタリティ☆☆☆ビジネス☆☆☆☆
◆全国系ホテルチェーンは駅前に藤田観光ワシントンホテル旭川、ミサワ系のフィットネスホテル330旭川、ホテルレオパレス旭川などがあります。市内には旭川ワシントンホテルという古くからある地元資本のホテルがあり、よく藤田観光ワシントンホテルと間違えるので注意が必要です。また、常盤公園にそばにあった旭川東急インは旭川アスティホテルに名称が変わっています。
◆宿泊特化型ホテルチェーン
宿泊特化型ホテルとしては東横イン旭川駅前、ルートイン旭川駅前などがあります。北海道限定のパコチェーン・ホテルパコ旭川は天然温泉が完備されています。
■感想
旭川駅から市役所方面へ向かう緑橋通り付近を中心にこの数年ホテルが増えました。過剰とも思えますが宿泊需要があるということでしょう。これまで周辺観光地へのエントランスとしての役割が強く、観光客が少なかった旭川ですが、にわかに脚光を浴びた旭山動物園の影響で滞在客が増えていると聞いています。食事が安くて、おいしい店が多いだけに日帰りや立ち寄りだけではもったいないのではないでしょうか。
☆ホテルミシュラン 小樽編★
2005年06月19日掲 載
道内各都市のホテルミシュランをお届けしていますが、今回は小樽市のホテルを紹介いたします。
紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。また評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。
■概要
北海道を代表する観光地として賑わいをみせている小樽市ですが、観光地としての歴史はまだ新しく1980年代に入ってからです。小樽運河の再開発と保存運動が契機となり、結果的に運河を部分保存したことが小樽を観光都市へ導きました。
小樽のホテルはビジネスホテルを除くと比較的新しい施設が多く、”老舗”といえるような所はありませんが、個性的なホテルが数多くみられます。(ホテル協会加盟であった北海ホテルと小樽国際ホテルは既に閉鎖)また、小樽は札幌に近いことなどから通過型の観光地であり、宿泊施設が少ない場所でしたが、最近は滞在型を目指した新しいコンセプトのホテルが目立っています。
小樽のホテルは観光の中心である小樽駅から運河にかけて多く集まっていますが、かなり広範囲に分散しており、目的によって選択できるでしょう。
◆小樽駅からレトロな商店街「都通り」のアーケードを抜けたところにオーセントホテル小樽があります。船をイメージした外観はいかにも小樽らしいですが、それもそのはずで新日本海フェリーが経営をしているホテルです。商店街にあるので外からはわかりにくいですがなかなかレベルが高いホテルです。客室はシングルルームでもダブル使用で、18㎡を確保しており2人部屋に重点が置かれがちの小樽のホテルの中では貴重です。
飲食も充実しており、最上階のメインレストランやラウンジから眺める港の景色は素晴らしく朝食でも夜のバータイムでもほっと一息つかせてくれることでしょう。また、大浴場とミストサウナを完備しており、小樽では数少ないホテルになっています。
★ここがオススメ 全体的に使い勝手がいいホテルです
★ここがイマイチ シングルの客室が少ないので予約は早めに
客室☆☆☆☆ 飲食☆☆☆☆ ホスピタリティ☆☆☆☆ ビジネス☆☆☆★
◆オーセントホテルからサンモール商店街(アーケード)を抜け、寿司屋通り方面へ向うと小樽グランドホテルがあります。駅から歩くと10分以上かかりますが、繁華街といっていい場所に立地しています。
シングルルームはシティホテルとしてはやや小さく、朝食を含め全体的には機能性重視の印象があります。地域のコンベンションなども多いホテルなので信頼性はあるかと思いますがやや個性にかけるかもしれません。なお、同じ経営で運河近くに歴史的建造物をホテルに改造した小樽グランドホテルクラシックがあります。
★ここがオススメ
ビジネスに観光、どちらでもOK
★ここがイマイチ
宿泊に関してはビジネスの域に近いかも
客室☆☆☆ 飲食☆☆☆ ホスピタリティ☆☆☆★ ビジネス☆☆☆★
◆小樽駅前を下り運河に面した角にあるのがホテルノルド小樽です。運河沿いにあるホテルの中ではもっとも大きく、シックな外観です。経営は日本旅行系で親会社の社風同様、なかなか堅実なホテルといってよいでしょう。客室は2人部屋以上が中心でビジネス向きではありません。ツインルームの多くがバス・トイレ・洗面台を別々にしており、ゆとりのある造りです。客室からの展望もよく、運河沿いのホテルの中ではいちばんロケーションに恵まれていると思われます。飲食は洋食が中心であり、シティリゾート志向が強いホテルといってよいでしょう。
★ここがオススメ
運河界隈のホテルの中ではグレードが高いです
★ここがイマイチ
ややヨーロッパのホテルを意識し過ぎているかも
客室☆☆☆☆ 飲食☆☆☆★ ホスピタリティ☆☆☆☆ ビジネス☆☆
運河沿いには、このほか運河の宿・小樽ふる川、ホテルソニアなどがあります。小樽ふる川は以前、カナルJBインというホテルで、運河沿いでは先駆け的なホテルでしたが、定山渓で温泉旅館を経営するふる川に代わりました。施設を和風、レトロ調に改造し、客室に運河を一望できる露天風呂など
を設け、ホテルコーナーで紹介をするには憚るような徹底的な差別化をはかっています。
ホテルソニアはヨーロッパの小ホテルをを彷彿させるような建物が運河沿いに並んでいます。本館、新館のつくりがそっくりで見分けがつきません。
このはか旧・拓銀小樽支店の歴史的建造物を利用しているホテル1-2-3小樽があります。以前、ここはハイグレードな小樽ホテルとして使用されておりその後、サンプトベルグ美術館になりましたが、今はリーズナブルな宿泊特化型ホテルになっています。
◆小樽から札幌方面へ二つめの駅、小樽築港駅にあるウイングベイ小樽に隣接する形で市内最大の規模を誇るホテルヒルトン小樽があります。駅からは外に出ることなく専用通路を使い、直接入ることができるので便利です。以前はマイカル小樽として鳴り物入りのデビューを果たした複合型商業施設の一角にあり、テナントやアミューズメント施設はオープン当初とかなり変りましたが、ホテル自体はほとんど変っていません。
客室は標準的なシティリゾートといったところでですが、シングルルームはダブルルームという使い方になります。飲食はテラスレストラン(カジュアル)、メインレストラン、和食からなっており、朝食をいただくテラスレストランはマリーナに面したオーシャンビューになっています。やはりここも観光ニーズの方が高いといえるでしょう。
★ここがオススメ
世界のヒルトンなので安心です
★ここがイマイチ
立地条件に関しては賛否があるでしょうか
客室☆☆☆☆ 飲食☆☆☆★ ホスピタリティ☆☆☆★ ビジネス☆☆☆
◆鰊御殿がある高島の岬にあるのがホテルノイシュロス小樽です。以前はホテル天望閣という旅館でしたが、2年前よりリゾート型ホテルに変りました。館内を大改装し、全客室にはオーシャンビューの展望風呂を設備しています。また、展望大浴場は余市の海水を利用したタラソ風呂があります。
ホテルのウリは創作のフレンチで、地場の食材にこだわったかなりユニークな料理が登場します。岬の突端にあり、石狩湾から積丹方面まで展望できる景色は素晴らしいものがあります。
■小樽にはこのほかシティホテルではありませんが、鰊御殿を移築した超高級な温泉料亭旅館・銀鱗荘、張碓には道内のレストランホテルの先がけとなったオーベルージュ・セラ・セゾン、奥座敷の朝里川温泉には道内最初のデザイナーズ系旅館の小樽旅亭蔵群など個性的な宿があります。
☆ホテルミシュラン 十勝・帯広編★
2005年05月30日掲 載
☆ホテルミシュラン 十勝・帯広編
今回は十勝・帯広地区のホテルを紹介いたします。
紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。
また評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。また、前回より各ホテルの「ここがオススメ」と「ここがイマイチ」をヒトクチ評価として追加をしています。
■概要
十勝地方の中心、帯広市は大きな観光地がなく、ホテルはビジネス需要が中心でした。その分、駅周辺を中心にビジネスホテルがかなり以前から立地していました。旅館から転向した比較的規模が小さいホテルが多い地域でしたが、最近は全国チェーンのホテルや宿泊特化型ホテルの相次いでの参入などで動きがみられます。また、帯広は十勝川温泉に近く、同泉質のモール泉が楽しめる大浴場付きのホテルがいくつかあるのも魅力です。
帯広を代表するシティホテルとしてはホテル協会加盟の帯広グランドホテルがありましたが、残念ながら今年閉鎖になりました。
◆現在、好評価を受けているのが北海道ホテルです。
立地は中心街とは反対側の帯広駅の南口にあり、駅からもタクシーで1メータ以上ある住宅街にあります。決して便利な場所とはいえませんが、このホテルのウリはこの環境にあります。都市型ホテルにもかかわらず窓の外は木々に覆われ、鳥の囀りが楽しめます。建物はガーデンウイングと日高ウイングに分かれています。
シングルームがあるのは日高ウイングですが、窓が大きく開き、全体にウッディなつくりです。食事の質も高く、朝食も地域の食材をふんだんに取り入れたセットメニューを採用しています。朝食は広い庭が一望の「バード・ウオッチ・カフェ」でいただきますが、どこかのリゾートで朝を迎えているような錯覚に陥
ります。また、モール泉の大浴場も完備しており、都市型リゾートホテルといっていいのではないでしょうか。料金はやや高めの設定ですが、満室日が多いのも頷けるホテルです。
★ここがオススメ 寛ぐには最高のホテルといってよいでしょう。★ここがイマイチ しいて言えばアクセス
客室☆☆☆☆★飲食☆☆☆☆ホスピタリティ☆☆☆★ビジネス☆☆☆
◆ホテルノースランドは駅構内南口に隣接するターミナルホテルです。JR北海道が運営するホテルで1997年のオープン。
シティホテル機能を持った宿が少ない帯広にあって宿泊・飲食・バンケットなどどれも標準的なサービスを確保してします。全体的には平均点のホテルですが、特徴がないといえばないかもしれません。
帯広駅北口にあるビジネスホテル群と比較すると客室設備・朝食などはワンランク上といったところです。
★ここがオススメ はじめて訪れても安心です。 ★ここがイマイチ 帯広なら温泉設備がほしいところです。
客室☆☆☆☆飲食☆☆☆★ホスピタリティ☆☆☆★ビジネス☆☆☆☆
◆温泉設備があるホテルとしてはふく井ホテル、十勝ガーデンホテル ホテルパコ帯広(パコ2、パコ3にはなし)などがあります。
どちらも帯広駅北口から徒歩2~3分の距離にあります。最初に掘削で天然温泉を設けたのは老舗の旅館であったふく井ホテルですが、毎分450リットルと湯量豊富で湯元になっています。十勝ガーデンホテルは駅前にあり、客室にゆとりがあります。ホテルパコ帯広は道内ではお馴染みのパコチェーンのひとつで他では旭川のパコにも天然温泉設備があります。
◆全国系のビジネスチェーンとしては、帯広東急イン、帯広ワシントンホテルなどがあります。
◆宿泊特化型チェーンとしては東横インやルートインチェーンがありいずれも駅近くです。
なお、ルートインチェーンでは帯広市に隣接する幕別町で幕別温泉ホテル緑館を運営しています。ここは以前、北海道振興が運営するグリーンホテルチェーンのひとつでしたが、サロマ湖とともにルートインが引き継いでおり、ビジネスでの一人利用も可能です。
□感想
帯広市はビジネスホテルが目立ちますが、北海道ホテルのような個性的で高品質のホテルがあります。シティホテルと呼べるものは数少ないですが、どこも低めの価格設定で、良質なホテルが多いような気がします。ビジネスユースが中心ですが、そういった需要がいい競争を呼んでいるようです。
次回は小樽のホテルを紹介する予定です。
☆ホテル ミシュラン 道東・釧路編
2005年05月20日掲 載
ホテル ミシュラン 道東・釧路編
紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。また評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。
道東の玄関口である釧路ですが、出張族などのビジネス利用者の滞在が中心で、観光客は阿寒や摩周、知床方面に宿を取る傾向があり、以前は規模の大きいホテルが少ない地域でした。
ところが1989年、フィッシャーマンズワーフMOOがオープンし、1993年にはラムサール条約国際会議が開催されたことでホテル需要も高まり、全国チェーンのシティホテルが建設されるようになりました。
もともとは地元資本のホテルが強い地域でしたが、現在は全国チェーンや宿泊特化型ホテルに押されているようです。
◆釧路ロイヤルインは釧路の駅前にあります。もとも建物は釧路ではお馴染みであった釧路東映ホテルでしたが、東映が2002年に撤退し、ビルオーナーがロイネットホテルを経営するダイワロイヤルの指導を得て新規開業をしたホテルです。(元の東映ホテルは南大通りにあり釧路を代表するホテルでしたが、昭和62年に駅前へ移りました)ロイヤルインは楽天トラベルなどのアンケートで大変高い評価を得ています。東映時代にあった飲食や宴会などはカットし、宿泊に特化をしています。
客室のつくりは東映時代とそれほど変っていませんが、もともとゆとりがあるサイズです。現在は全室にLAN設備を設け、加湿機を置くなどきめの細かいサービスをしています。
評判なのが無料の朝食で、焼きたてパンなでメニューが豊富で、朝食無料が全盛の昨今ですがロイヤルインの食事は秀でていると思います。
東映時代の家庭的な雰囲気はなくなりましたが高レベルのホテルです。宿泊特化型ホテルですが、あえて紹介をさせていただきました。
★ここがオススメ
宿泊特化型ホテルとしては最高レベルです
★ここがイマイチ
飲食設備がないのでちょっと不便です。釧路の駅前周辺は寂れています。
客室☆☆☆☆
飲食☆☆☆☆★(朝食のみ)
ホスピタリティ☆☆☆★
ビジネス☆☆☆☆★
◆釧路東急インは駅前に立地、ロイヤルインとはちょうど釧路駅を挟んで反対側に位置します。バスターミナルの前にあるので空港へ行くにも便利なホテルです。開業は1976年なのでかなり経年していますが、よくメンテナンスはされていると思います。昨年、全面改装をしたそうです。
ここのオススメは食事です。全国の東急インでお馴染みの「シャングリラ」ですが、ここの洋食はかなりイケて、料金も手頃です。著者は他のホテルに泊まっていても何度かわざわざここまで夕食を取りにきます。いつも空いているのは寂しいですが、釧路に限らず道内の東急インの食事は美味しいと思います。
★ここがオススメ
全国の東急インの中でもここは落ち着けます。航空会社のカウンターやリムジンもここから出るので安心です。なんといっても駅前です
★ここがイマイチ
部屋が狭くて風呂も小さい。身体が大きい人にはキビシいかも・・・
客室☆☆☆
飲食☆☆☆☆
ホスピタリティ☆☆☆☆
ビジネス☆☆☆☆
◆釧路パシフィックホテルは旧釧路川、幣舞橋に隣接する繁華街にあります。市内では老舗のホテルで、以前は皇室なども泊まられた釧路を代表するホテルです。新館と本館に分かれていますが、内部はかなり古く、ちょっと暗いかんじです。1993年頃からの全国チェーンのホテルの進出から元気がなくなった印象があります。
客室は70~80年代につくられたオーソドックスなシティホテルのそれで現在では物足りなさをかんじてしまいます。宿泊料金はかなり低めの設定。MOOに近く、ホテルの裏手が繁華街なので観光やビジネス共に便利です。
★ここがオススメ
市内では一等地にあります。ホテルの前から太平洋に沈む夕陽が見られます。
★ここがイマイチ
客室の造り、備品等古さをかんじます。朝食のバイキングもメニューが少ないかも・・・
客室☆☆☆
飲食☆☆☆
ホスピタリティ☆☆☆
ビジネス☆☆☆★
◆釧路プリンスホテルは市役所に隣接をした市内最大の客室数(400)を誇るホテルです。ラムサール会議が開かれた1993年のオープンです。釧路駅からは徒歩で10分程度、ベイエリアまでは歩いて3,4分の距離にあります。客室、飲食、サービス等どれもが平均的なプリンスホテルのそれといっていいでしょう。
特長は客室の窓が大きいことです。落ち着かないなど好き嫌いはあるかもしれませんが雄大な釧路の景色を見るにはいいかもしれません。飲食施設は中華を除き、最上階に集中しています。品川プリンスホテルの新館を小さくしたようなかんじです。
★ここがオススメ
海側の部屋(おもにツイン)からの景色は雄大です。ホテル内で一通りのものは揃うので外出しなくても何とかなります。
★ここがイマイチ
食事が値段と較べてイマイチという噂です・・・
客室☆☆☆★
飲食☆☆☆★
ホスピタリティ☆☆☆
ビジネス☆☆☆☆
◆釧路全日空ホテルはMOOがあるベイエリアに位置します。黄色い高層の建物は大変人目を惹きます。プリンスホテルと同じ1993年のオープンです。周囲はMOO以外にも文化施設も多いためコンベンションにもよく利用されています。客室は海側と街側に分かれますが、海側から見る夕陽は壮大です。カモメの鳴き声で目覚めることもあるのでいかにも釧路らしい環境です。ホテル自体はゼネコンのフジタ系が運営をしています。
食事は平均的なレベル、客室も標準レベルで可もなし不可もなしといったところです。観光利用には便利です。
★ここがオススメ
潮の香りがするオーシャンビューホテルです。癒されます。
★ここがイマイチ
全体的に特徴がありません。食事料金が高い気がします。応対もちょっと無機質な印象
客室☆☆☆☆
飲食☆☆☆★
ホスピタリティ☆☆☆
ビジネス☆☆☆
◆釧路キャッスルホテルは幣舞橋を渡ったたもににあります。MOOと同じ釧路出身の建築家が設計した建物はたいへんスタイリッシュで目立ちます。客室もかなり凝っており、モノトーン系に統一されたいかにもバブル期に造られた内装ですが、やや使い勝手が悪い印象があります。
幣舞橋側からの客室からは幣舞橋からMOO、太平洋が一望でき、釧路を代表する景色を楽しめます。個人的には釧路のホテルの中でいちばん客室からのロケーションが好きなところです。
飲食施設は中華ダイニングと喫茶のみで外見ほど垢抜けていないのが難ですが、スタッフの方がとてもかんじがいい印象があります。チェックアウトが遅いのも魅力です。
★ここがオススメ
客室からの景色は絵葉書の一コマです(但し幣舞橋側)旅情をかんじます。
★ここがイマイチ
客室が暗くビジネスには不向きかも。
客室☆☆☆
飲食☆☆☆
ホスピタリティ☆☆☆☆
ビジネス☆☆☆★
□感想
釧路市はこれまでずば抜けた宿がない都市でした。全日空やプリンスなどの全国チェーンも進出しましたが、標準的なレベルに留まっており、宿選びが難しかったかもしれません。
ところが東映ホテルがロイヤルインに代わり、はじめて宿泊特化型ホテルが進出。その後、東横インや年内にはルートイン、ドーミーインが進出を計画をしているようで温泉完備のホテルもできそうです。
ホテルミシュラン 道南・函館編
2005年05月02日掲 載
☆ホテルミシュラン 道南・函館編
紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。また評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。
函館は北海道の玄関口として古くから栄えました。以前は駅前を中心に多くの宿がありましたが、連絡船がなくなってから、営業をしている旅館はごく僅かになっています。
現在、函館のホテルは駅前、五稜郭、西部地区などに分かれ、湯の川温泉にも温泉付きのビジネスホテルなどがあります。最近は宿泊特化型ホテルの進出が著しく、勢力図にも変化がみられます。
◆シティホテルとしてもっとも伝統と格式があるのが函館国際ホテルです。函館駅から朝市を抜け、ベイエリアに向う途中にあります。函館駅からは徒歩で7,8分程度とやや半端な距離ですが、リムジンバスの出発地なので空港連絡には便利です。
ホテルは本館と94年にオープンをした新館に分かれていますが、どちらも客室にはゆとりがあります。本館の町側(おもにシングルルーム)は港が望めませんが、それ以外の客室はだいたい海か函館山が見えます。客室はLAN対応。飲食施設も豊富ですが、朝食はバイキングのみ。全体的に飲食料金は高めの気がします。最近は周辺に競合ホテルが増えたこともあり、以前と較べると泊まりやすい料金設定になっています。
客室☆☆☆★
飲食☆☆☆★
ホスピタリティ☆☆☆
ビジネス☆☆☆★
◆函館ハーバービューホテルは駅前にあります。ANAホテルチェーンのひとつで航空カウンターや大きな土産物屋もあるので便利にホテルです。客室はシティホテルとしては標準かやや小さめのサイズです。飲食施設もフロントがある2階に集中しており、人の出入りが激しく、ホテルの飲食店フロアというよりはテナントビルのそれに近いのでやや落ち着かないかもしれません。
料金も函館の中では高めの設定です。雰囲気があるというホテルではありませんが、駅前という好立地が強みで観光・ビジネス共に適しています。
客室☆☆☆
飲食☆☆★
ホスピタリティ☆☆☆
ビジネス☆☆☆☆
◆ホテル函館ロイヤルは駅前から大門を過ぎ、さらに海岸方面へ向う途中にあります。徒歩で10分以上あるのでタクシー利用の範疇になります。函館では宴会や集まりなどでよく利用されているホテルですが、宿泊設備はかなり年季が入っています。ひとむかし前以上の客室構造ですが、木目調の家具などアナログ感覚で機能性中心のホテルに較べると落ち着けるかもいれません。
飲食は和洋中とありますが、全体的にお手頃価格で、寿司コーナーが美味しかった印象があります。別館としてホテルロイヤル柏木は柏木町にあります。
客室☆☆★
飲食☆☆☆
ホスピタリティ☆☆☆
ビジネス☆☆☆
◆ホテルJALシティ函館は市電終点の谷地頭の手前、宝来町の電停近くにあります。中心から離れて静かな立地ですが、駅からのアクセスが悪く、JR利用よリムジンバスによる空港利用者向きのホテルかもしれません。オープンから10年が経過していますが、客室はシングルで15㎡と狭く飲食施設も一ヶ所なのでビジネスホテルと考えて方がよいでしょう。もともとJALシティは「高級ビジネス」をコンセプトに作られたチェーンです。
客室☆☆★
飲食☆☆
ホスピタリティ☆☆★
ビジネス☆☆☆
◆五稜郭地区にはホテル法華クラブ函館があります。函館駅からは距離がありますが、市内一の繁華街に立地しているのでグルメ散策やちょっと1杯には向いています。客室もリニューアルされており、使い勝手がよいホテルといえるでしょう。朝食のバイキングメニューも豊富です。
客室☆☆☆
飲食☆☆☆★
ホスピタリティ☆☆☆
ビジネス☆☆☆★
以下参考
赤レンガ倉庫群の近くにはウイニングホテルがあります。2年前にオープン
をしたホテルで港の夜景が客室から一望できます。ホテルの建物内には
北島三郎とGLAYの記念館が併設されています。客室料金はかなり高めの
設定です。
大森浜にある函館温泉ホテルは本格温泉があるビジネスホテルです。
泉質がよく、函館駅からは車で3分、歩くと15分程度の距離ですが
湯の川と較べると便利です。2食付パックもあり、リーズナブルな価格で
函館の海の幸が味わえます。
札幌シティホテルミシュラン その7 総集編
2005年03月31日掲 載
☆SAPPORO CITY HOTEL編 No.7 総集編
札幌シティホテル・ミシュランの7回目です。今回は総集編としてミシュランで紹介をしたホテルの中から総合ポイント獲得数と各部門ごとのポイントをお伝えします。
紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。
また、評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。著者の情報が少ないホテルについては紹介をしていませんのですべてが掲載されるわけではありません。
*評価は☆ひとつが20ポイント。★ひとつが10ポイントで客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネスそれそれ☆☆☆☆☆(100点)。400満点の総合ポイント獲得数です。この数字はあくまでも参考であり、ホテルの格付け、ランキングではありません。
◆総合獲得ポイント
360:札幌パークホテル
340:京王プラザホテル
340:札幌グランドホテル
330:ホテルオークラ札幌
320:JRタワーホテル日航札幌
320:センチュリーロイヤルホテル
310:札幌ロイヤルホテル
300:モントレエーデルーホフ札幌
300:ホテルクラビー札幌
300:ルネッサンスホテル札幌
290:札幌全日空ホテル
290:ホテルモントレ札幌
290:札幌後楽園ホテル
290:ロテル・ド・ロテル
290:札幌東武ホテル
290:アートホテルズ札幌
290:ホテルアーサー
290:ホテルクレスト
以下 省略
◆部門別獲得ポイント
■客室部門
90:JRタワーホテル日航札幌
90:モントレエーデルーホフ札幌
90:ホテルクラビー札幌
■飲食部門
90:京王プラザホテル
90:札幌グランドホテル
90:札幌パークホテル
■ホスピタリティ部門
100:札幌パークホテル
■ビジネス部門
90:センチュリーロイヤルホテル
90:京王プラザホテル
90:JRタワーホテル
90:札幌グランドホテル
*参考 エリア別部門
駅前西側:京王プラザホテル札幌、駅前東側:モントレエーデルーホフ
大通周辺:札幌グランドホテル、ススキノ:札幌ロイヤルホテル
中島公園:札幌パークホテル、市内周辺:クラビー、ルネッサンスホテル
札幌シティホテルミシュランは著者がこれまで札幌市内に延べ250泊程度した中からの印象が中心であり、宿泊から時間が経過したり、印象が薄いホテルに関しては参考意見を聞くような形で書いています。あくまでの著者の「好み」でありますが、登場したホテルに関しては客観的なデータを集め、精一杯、冷静に評価をしたつもりです。高ポイントのホテルを見ると地元資本やある程度の歴史があり、地域に
根付いているものが上位にきています。やや、保守的なホテルが上位にきていると思われる方もいるかもしれませんが、著者の「好み」の範疇と解釈して下さい。トータル評価なので最先端の設備をもっているホテルが決して上位にきているわけではありませんが、それはそれで「ミシュラン」としての意味があるかもしれません。札幌滞在の際、何かの参考になれば幸いです。
【札幌シティホテルミシュラン】その6 市内周辺編
2005年03月20日掲 載
☆SAPPORO CITY HOTEL編 No.6 市内周辺編
札幌シティホテル・ミシュランの6回目です。今回は市内周辺のホテルを紹介します。おもに札幌駅北口や東側が中心です。紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。また、評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。著者の情報が少ないホテルについては紹介をしていませんのですべてが掲載されるわけではありません。
ホテルクレスト札幌(北区北6西4)は札幌駅北口にあります。駅から徒歩2~3分の距離にありますが、駅前とい利便性が中心だけのホテルではなく、準・シティホテルとしての機能が兼ね備えられています。シングルルームでも客室が広いのが特長でJRの高架がすぐ横にあることを感じさせず落ち着いた雰囲気です。飲食はカフェとレストランのみで、やや寂しいですが、ホテルなどを経営する常磐興産は常磐スパでお馴染みの会社であり、食材や管理面しっかしりしている会社であると聞いたことがあります。
客室 ☆☆☆☆
飲食 ☆☆☆
ホスピタリティ ☆☆☆★
ビジネス ☆☆☆☆
ホテルクラビー札幌(中央区北2東3)は札幌ファクトリーに隣接をした個性的なホテルです。ファクトリーのオープンと同時に開業しましたが、こじんまりしたプライベート型ホテルです。経営はサッポロビール系の会社なので、恵比寿のウエスティンと共通するものがあります。客室はシングルでも30㎡以上あり市内ではトップクラス。風呂は洗い場が独立しておりなかなかのものです。
課題はアクセスです。札幌駅から徒歩であると15分以上かかりタクシー利用になってしまいますが、距離以上に遠くかんじるのは中心部の外れの東側にあるところが大きいかと思います。ビール園も近いので観光にはいいですがビジネス利用であると使い勝手に問題があります。のんびりするにはオススメです。
客室 ☆☆☆☆★
飲食 ☆☆☆★
ホスピタリティ ☆☆☆☆
ビジネス ☆☆☆
札幌ルネッサンスホテル(豊平区豊平4条1丁目)は豊平川を渡った豊平区にあります。当初はラマダルネッサンスと名乗っていましたが、数年前から今の名前に変わっているマリオットグループの一員です。バブル期にオープンをしたせいもあり豪華です。館内各所に絵画や調度品があり、美術館をコンセプトにしたという理由も頷けます。またVIP向けのフロアの設置、バスタブとシャワーの分離、広い客室、豊富な飲食店からフィットネスまで札幌では最初の世界規格のホテルといっていいのではないでしょうか。
しかし、最大のネックがアクセスです。豊平川を渡ってしまうので徒歩で大通りやススキノへ行くのには距離があり、周囲のロケーションもいいとはいえません。空港から市内へ行く連絡バスがちょうどホテル前に停まるので直接空港からバスでホテルに行くには便利ですが。また、噂によると設備の老朽化が進んでいるようです。ホテル維持の難しさをかんじてしまいます。
客室 ☆☆☆☆
飲食 ☆☆☆☆
ホスピタリティ ☆☆☆☆
ビジネス ☆☆★
その他、札幌駅北口に札幌アスペンホテル(北区北7西4)や昨年、タワーをオープンさせて札幌プリンスホテル(南2条西11丁目)、副都心の新札幌駅前にはシェラトンホテル札幌などがあります。この3ホテルは宿泊経験がないのでコメント・格付けは差し控えます。
札幌ホテルミシュランは6回にわけてお伝えしました。次回では総集編として総合順位を発表したいと思います。
【札幌シティホテルミシュラン】その5 中島公園周辺
2005年03月07日掲 載
☆SAPPORO CITY HOTEL編 No.5 中島公園周辺
札幌シティホテル・ミシュランの5回目です。今回は中島公園周辺のホテルを紹介します。紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。また、評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。著者の情報が少ないホテルについては紹介をしていませんのですべてが掲載されるわけではありません。
中島公園周辺には個性的なホテルが目立ちます。アートホテルズ札幌(南9西2)は市内のシティホテルとしては最初に掘削で温泉施設を作ったところです。もともとアートホテルは駅前通りにありましたが、老朽化と業務拡大に伴い現在地に10年前に開業をしました。道内はもとより全国的に知られるようになった加森観光最初の本格的ホテルです。シングルは客室の広さ、ベッドサイズなどシティホテルとしては狭さをかんじますが、併設の温泉は宿泊者は無料で入れ、朝食もセットになっているので、ビジネスマンや一人旅にはいいかもしれません。やすらぎや豪華さを求める人には不向きですが、合理的で実用的なホテルといえるでしょう。
客室 ☆☆☆★飲食 ☆☆☆★ホスピタリティ ☆☆☆★ビジネス ☆☆☆☆
札幌パークホテル(南10西3)は中島公園に面している老舗ホテルです。札幌グランドホテルと同じく三井観光開発が運営をしています。創業以来約40年、皇室やVIPの宿泊が多く、グランドを東京の帝国Hに例えればパークはオークラのような位置づけでしょうか。パークホテルの魅力は従業員のサービスと食事の美味しさにあります。客室は中島公園側と豊平川向きに分かれます。公園側は藻岩山~手稲、市内西部が一望でき景色のよさでは市内NO.1といってよいのではないでしょうか。豊平川向きはホテルの玄関屋根が邪魔し、その差にはがっかりしてしまいます。おもにツインが公園側、シングルが豊平側ですが、空室があればシングル予約でも公園側に回されることがあります。客室の広さは標準サイズですが、ミニバーもあり寛ぐことができるでしょう。食事は最上階に「なだ万」、以前、最上階にあった「ローザンヌ」がイタリアン・カジュアルに変わり1階に、3階には名門の四川中華「桃源郷」があります。シングル宿泊者には食事付きのパックがあります。たとえば「なだ万」で夕食と取り、朝食が付いて1万ちょっという破格プランやススキノの飲食店での食べ放題の夕食コースもあるのでチェックをしてみるといいでしう。
客室 ☆☆☆☆飲食 ☆☆☆☆★ホスピタリティ ☆☆☆☆★ビジネス ☆☆☆☆★
ホテルアーサー(南10西6)は、パークホテルと向き合うような形で建っている高層ホテルです。地下鉄中島公園駅が最寄りですが、徒歩で4,5分かかり、札幌駅からのタクシー利用だと1200円近くかかってしまうのが難です。ススキノへは徒歩エリアです。オープン当初は会員制ホテルでスタートをしましが、何回か経営者の変更があり、現在に至っています。最上階のレストラン「21CLUB」は札幌ではかなり名の知れたBAR&レストラン(鉄板焼など)です。客室は標準的ですが、上層階ならどの部屋でも景色がよいのが魅力で、パークホテルとは違う中島公園の四季を眺められます。また、もうひとつの利点は料金が比較的安く、チェックアウトが12時であるという点です。
客室 ☆☆☆★飲食 ☆☆☆★ホスピタリティ ☆☆☆☆ビジネス ☆☆☆★
KITAホテル(南14西1)は中島公園の南端、駅では幌平橋に近いところにあります。黒川雅之氏設計のお洒落なデザイナーズ系ホテルです。前号で紹介をしたロテル・ド・ロテルやホテルラフィーネなどバブル期に市内でいくつか誕生した形態のひとつです。客室はバラエティに富んでいますが、ツイン・ダブルが中心でシングル自体はとりたて特長がある部屋ではありません。食事はレストラン1ヶ所のみですが、リーズナブルな創作料理で評判もいいようです。市内中心部のホテルとしてはかなり外れにありますが、公園散策など都市型リゾートホテルとして活用してもいいかもしれません。
客室 ☆☆☆☆飲食 ☆☆☆ホスピタリティ ☆☆☆★ビジネス ☆☆
その他、中島公園周辺には公共系のホテルライフォートなどがありますが名前の紹介にとどめます。
【札幌シティホテルミシュラン】その4 ススキノ周辺
2005年02月18日掲 載
☆SAPPORO CITY HOTEL編 No.4 ススキノ編
札幌シティホテル・ミシュランの4回目です。今回はススキノ周辺のホテルを紹介します。なお、星評価は満点が☆☆☆☆☆で100点(☆は20点・★は10点)ですが、あくまでも私見であるという点をご理解ください。
◆ロテル・ド・ロテル(南3西2)は狸小路の南側にあるデザイナーズ系ホテルです。バブル期にアパレルのBIGIグループのプロデュースによってできましたが、90年代初頭、札幌でもこじゃれたホテルがいくつか建てられ、ロテルは当時と変わらないサービスを提供している数少ないホテルです。このホテルは商業エリアのど真ん中にあり、ススキノ・大通公園にも徒歩5分程度という好立地にあります。繁華街に位置していますが、フロントは2階にあり大変静かな環境です。シングル利用でもツインかダブルルーム使用なので平均30?はあるゆったりした客室と大きなベットがウリです。チェックアウトが札幌では数少ない12時というのも魅力でノンビリとくつろげることができます。飲食が1ヶ所なのは淋しいところですがプチホテルなのでそのあたりをわきまえ、プライベートホテルとして利用するといいでしょう。バーはホテルとしては珍しく午前2時まで営業。客室のブロードバンド対応は残念ながら遅れています。
客室☆☆☆☆ 飲食☆☆☆ ホスピタリティ☆☆☆☆ ビジネス☆☆☆★
◆札幌東武ホテル(南4東1)はススキノ交差点を東方向へ向った石狩街道沿いにあります。東武鉄道グループのホテルですがオープンは1994年と比較的後発です。最寄駅は地下鉄豊水すすきかすすきのになりますがだいたい徒歩で5分~7分程度、ホテルは繁華街から離れているので比較的落ち着いており、幅広い層に受け入れられるホテルといえるでしょう。シティホテルとしてはかなりカジュアルな部類に入りますが、最低限のラインは確保しており料金も比較的手頃です。シングルは19平米とまあまあの広さですが浴室が広く、客室全体も明るい印象です。飲食は1階の「KEGON」のみ。朝食はバイキングだけなのはちょっと物足りないかもしれません。ツアー客の利用が多いですがビジネス使用にも適しているホテルといえるでしょう。
客室☆☆☆☆ 飲食☆☆☆ ホスピタリティ☆☆☆★ ビジネス☆☆☆☆
◆札幌東急イン(南4西5)はススキノを代表するホテルです。待ち合わせスポットとしても有名で、夕方頃からロビーは人でごったがえします。客室はリニューアル済みですが、客室面積・ベッド・バスルームなど全般的に狭くビジネスホテル並みの客室と考えていいでしょう。同じ東急ホテルグループの札幌エクセル東急Hと較べるとかなり見劣りします。繁華街の中心にあるのが最大のウリですが、ロビーと隣接する東急プラザには道内を代表する飲食店が入っており、食事には不自由をしません。また、ホテル内のレストラン「シャングリラ」は落ち着いた大人の雰囲気でバーだけでも気軽に利用できるのでオススメす。
客室☆☆★ 飲食☆☆☆★ ホスピタリティ☆☆☆★ ビジネス☆☆☆☆
◆札幌ロイヤルホテル(南7東1)はススキノから南7条大橋の方へ向った石狩街道沿いにあります。こじんまりしていますが、札幌市内のシティホテルではグランドホテルの次に歴史がある名門です。オープンから40年以上が経過していますが、建物はリニューアルされており、快適なホテル生活が約束されます。このホテルは札幌駅前にあるセンチュリーロイヤルホテルと同じ経営でセンチュリーの兄貴分になります。アクセスはあまりよくありませんが、その分たいへん静かで、落ち着いた品のいいホテルです。
客室はシングルでも最低20平米以上あり、ゆとりがあります。センチュリー同様、有線放送とバスルームにテレビモニターなどを完備。和洋中と3つの飲食施設があり、朝食会場は1ヶ所ですがアラカルトメニ
ューでバイキングはありません。従業員の応対も丁重であり、ピカピカに磨かれた年季の入ったエレベーターに乗るとロイヤルホテルの伝統をかんじます。
客室☆☆☆☆ 飲食☆☆☆★ ホスピタリティ☆☆☆☆★ ビジネス☆☆☆★
◆エクセル東急ホテル(南8西5)はススキノの外れ、ラブホテル街の近くにあり、最寄り駅はススキノよりも中島公園の方が近い立地です。オープンをしてから今年で10年、冷蔵庫のフリードリンクサービス
(といっても1人あたりジュース2本にビール1本程度)を最初に実施したホテルです。高層ホテルなので眺めはよく、客室もシングルで25?以上あるのでゆったりしています。ツアー客が多いホテルなので雑然としていることが多く従業員の応対も事務的な印象です。設備的には及第点ですが、食事施設の数や味、ホスピタレティなど改善の余地があります。
客室☆☆☆☆ 飲食☆☆★ ホスピタリティ☆☆☆ ビジネス☆☆☆★
札幌シティホテルミシュランその3 大通周辺
2005年02月08日掲 載
今回は大通周辺のホテルを紹介します。紹介するホテルの基準は、日本ホテル協会に加盟か大手旅行代理店のシティホテル商品扱いを受けている施設などを対象に行います。また、評価は客室・飲食・ホスピタリティ・ビジネス(ビジネスでの使い勝手度)の4部門としました。著者の情報が少ないホテルについては紹介をしていませんのですべてが掲載されるわけではありません。
なお、星評価は満点が☆☆☆☆☆で100点(☆は20点・★は10点)ですが、あくまでも私見であるという点をご理解ください。
大通周辺は古くからの旅館はありましたがシティホテルが建てられるようになったのは1980年代に入ってからです。
◆その中で北海道一の歴史と伝統を誇るのが札幌グランドホテル(北1西4)です。札幌で最初の近代的様式ホテルであり、迎賓館としての役割を担っていました。北海道が発祥である三井観光開発㈱(旧・ほくたん)の顔ともいえるホテルです。建物は本館・西館・東館からなっていますが客室の個性もそれぞれ違います。シングルルームだけでもバラエティに富んでおり何館に泊まるか事前にチェックをした方がいいでしょう

